【ラグビー】定期戦 対関大 トライを重ね、今季初戦で勝利!春季大会へ向け弾みをつける!
定期戦 対関西大学
2016年5月8日(日)
法政大学グラウンド
春季大会を目前に控えた中で行われた関大との定期戦。前半から効果的に得点を挙げ、試合を優位に進める法大だが、後半はスクラムやディフェンスに課題を残した。それでも結果は46―26で勝利。修正点はあるものの、春季大会へ向けて勢いづく試合となった。
試合結果
トータル試合結果
46 |
24 |
前半 | 7 | 26 関西大学 |
---|---|---|---|---|
22 | 後半 |
19 |
ポイント詳細
4/3 | T | 1/3 |
---|---|---|
2/2 | G | 1/2 |
0/1 | PG | 0/0 |
0/0 | DG | 0/0 |
※(カッコ内)は前半/後半表します
法政大学メンバー
No. | ポジション | 選手氏名 | 学部/学年 | 出身校 |
---|---|---|---|---|
1 | PR | 黒田圭汰 | 社3 | 報徳学園 |
2 | HO | 大沢翔舞 | 営3 | 長崎北 |
3 | PR | 土山勇樹 | 社2 | 東福岡 |
4 | LO | 牧野内翔馬 | 社4 | 東福岡 |
5 | LO | 山根陵 | 現2 | 大津緑洋 |
6 | FL | ウォーカーアレックス拓也 | 社1 | 東福岡 |
7 | FL | 松島史弥 | 2 | 尾道 |
8 | NO.8 | 斉田倫輝 | 経3 | 仙台工業 |
9 | SH | 坂本泰敏 | 経4 | 常翔学園 |
10 | SO | 金井大雪 | 経2 | 深谷 |
11 | WTB | 北島遥生 | 現3 | 常翔学園 |
12 | CTB | 小幡悌己 | 4 | 石見智翠館 |
13 | CTB | 奈良望 | 社2 | 秋田工業 |
14 | WTB | 井上拓 | 社1 | 御所実業 |
15 | FB | 和田源太 | スポ4 | 御所実業 |
16 | Re | 李承記 | 経2 | 大阪朝鮮 |
17 | Re | 川越藏 | 2 | 高鍋 |
18 | Re | 金子崇 | 社3 | 東福岡 |
19 | Re | 塩見伊風 | 社2 | 長崎北 |
20 | Re | 小路央樹 | 経4 | 常翔啓光学園 |
21 | Re | 西松大輝 | 4 | 國學院栃木 |
22 | Re | 根塚聖冴 | 経2 | 京都成章 |
23 | Re | 林修兵 | 社4 | 伏見工業 |
24 | Re | 杉本悠太郎 | 経3 | 國學院久我山 |
25 | Re | 安藤慧 | 経1 | 國學院栃木 |
戦評
今季初戦の相手は、昨季全国大学ラグビー選手権大会で敗れた関大との試合となった。
先に試合を動かしたのは法大。前半8分、マイボールラインアウトからゴールライン手前で押し込む展開が続くと、最後はPR土山が先制トライを決める。しかし直後の10分、早いパス回しで右から左に振られると、そのままディフェンスラインを突破され、すぐさま7-7の同点とされる。突き放したい法大はSO金井の見事なタッチキックなどで相手ゴールに近づくも、得点には至らない。さらにスクラムでも優位に立てず、我慢の時間が続く。それでも18分、テンポあるパス回しから抜け出したCTB小幡がトライを決めて逆転に成功。27分にはラインアウトから今度はモールで押し込み、HO大澤がトライ。リードを広げ勢いづくと、40分にも再びモールから大澤がトライを決め、24-7で前半を折り返す。
先制となるトライを決めたPR土山
後半になっても止まらない法大は開始早々の1分、スピードに乗ったCTB奈良が鋭い突破で見事なノーホイッスルトライを決める。しかし8分、前半から課題を残していたスクラムで相手に押し込まれ、スクラムトライを決められると17分にもトライを許し31-19。徐々に追い上げられてしまう。相手を突き放して、試合を決めたい法大。何度かビックゲインを見せるが、サポートが足りずなかなかトライには結びつかない。だが、途中出場のSO林が30分に正面のPGをしっかりと決める。ここから再び試合の主導権を握った法大は33分、34分と立て続けにトライ。試合終了間際にインターセプトからトライを決められるも、46-26でノーサイド。春季大会に向けて弾みのつく結果となった。
春の練習から意識していた「前へ出る姿勢」が成果として現れたこの試合。選手権で敗れた相手に50点近い得点を奪い、リベンジを果たした。しかし、スクラムや大事な場面での細かいミスなど課題も残る。来週から始まる春季大会で好成績を収めるためにもこの試合で出た課題を修正し、自分たちのラグビーを確立したい。(伊奈太郎)
監督・選手コメント
谷崎重幸監督
―今日の試合振り返って
初戦ということで緊張もあったと思うんですけど、練習の成果が出た部分と課題が残った部分と両方出ましたね。
―具体的な成果とは
横に流れたりするのではなく、縦に速いチームとしての攻める形を確立できたことですね。特に前半は良かったと思います。
―スクラムに関してはいかがでしたか
スクラムトライも決められてしまったので、課題が残りましたね。
―関大は昨年の選手権で敗れた相手でしたが
そういう相手に50点近い得点で勝てたのは良かったです。ただ、後半はビックゲインした後にサポートが足りないなどの問題がありましたね。
―その原因は
ちょっとプレーが雑になりましたね。それがサポートの遅れなどにつながったと思います。安易なプレーが多かった印象です。
―今日のオフェンスについて
練習の成果が出ていたと思うんですけど、まだディフェンスではもっと貪欲に前に出て行かないといけないですね。ディフェンスが崩れないチームを目指したいです。
―春の練習の成果はチームに浸透してきたと思われますか
そうですね。チームでやろうとしていることは意思統一できていると思います。
―春季大会の初戦に向けて
大東大はもう一つ強度が違ってくる相手だと思うので、1週間しかないんですけど、逆算しながら今日出てきた課題を真摯に受け止めて修正しながらチャレンジしたいと思います。
奈良望(CTB,鋭い突破で2トライの活躍)
―今日の試合を振り返って
チームとしてはいい形で前半からもいけた一方で個人としてはあまり前半は納得のいくプレーが無かったのですが、後半の初めに繋いでくれたパスで自分がトライできたというところから流れを掴むことができたので、そういう面は良かったかなと思います。
―大学選手権で敗れた相手。どういったところを意識して挑んだか
大学選手権の時からも話していて今シーズンからも言っていたんですけど、ディフェンスが強いチームでアタックも勢いのあるチームという話だったので、相手のディフェンスラインを自分たちがどう崩していくのかということとアタックに対して自分たちがどれだけ前に出れるかということを意識しました。
―スタメン、フル出場でした
スタメンで出させてもらって嬉しいという気持ちもあって、その分チームの期待に応えようという気持ちで頑張ることができたので良かったです。
―今日の試合では特に突破力が目立っていました
いつも練習で突破というのを意識してやっていて練習のときも気持ちよく突破していることがあるんですけど、今日の試合はいい形で突破というのは無くて、味方からのパスでの突破というような感じだったので、自分自身での突破を意識していきたいです。
―トライも決めました
1本目のトライも2本目のトライも味方がいい形でボールをくれたので、もらった時は取りきらなきゃいけないなというようなパスだったので、自分がちゃんと取りきることをイメージしました。
―ご自身の持ち味は
アタックを自分としては武器にして頑張っているので、突破力というところですね。
―法大ラグビー部にとってどういった存在になりたいか
法政大学ラグビー部(新体制)としての最初の試合に出させてもらっているので、ここから自分も試合を積み重ねていってレベルアップして、法政ラグビーの核となる選手になれるよう頑張っていきたいと思います。
―春リーグが始まりますが意気込みを
春シーズンは全勝してリーグ内で1位を目指してチームみんなで頑張っていきたいと思います。
ウォーカーアレックス拓也(FL,ブレイクダウンで体を張ったプレーを見せた)
―今日の試合を振り返って
自分の得意なプレーがしっかりできたのとチームのために体を張れたので良かったです。
―相手の攻撃を止めるタックルが随所に見られた
チームで統一してやっていこうということだったので、意思統一してできました。
―スクラムやラインアウトでのミスの多さについて
どちらもこれから練習の必要があると思います。これからの練習で修正していきます。
―関大の印象は
組織的なディフェンスができてましたね。
―今日のコンディションは
初めての試合だったので緊張してました。自分のできるプレーをやろうと気合いを入れていい緊張感で臨めました。
―やはり緊張が
大学入ってAチームでの初めての試合だったので、緊張はありましたね。
―1年生で出場している選手が多いことについて
1年生が多数出場しているのはいい経験になると思うので、シーズン最後まで1年生が多く出場して、経験を積んでいければいいなと思います。
―高校日本代表での経験から生かされていることは
スコットランド代表と戦って体の大きさや当たりの強さに驚かされました。そこに慣れたことで、大学生相手にしっかりディフェンスができていると思います。
―高校と大学の違いは
高校生より大学生の方が体ができているので、当たりの部分が全然違いますね。自分のやりたいプレーが簡単にできるわけじゃないので、レベルの差があると思います。
―法大を選んだ理由
高校の先輩が多くいたことと高校時代の監督も法政がすごくいいよと言ってくれました。法政の谷崎監督も自分に話しかけてくださったので、法政に行こうと思いました。
―チームでの呼び名は
アレかアレックスですね(笑)。呼ばれ慣れてるのはアレックスです。
―ご自身の持ち味は
ブレイクダウン周りでの攻防が得意です。
―今後へ向けて
しっかりチームのために体を張って、頑張っていきます。
フォトギャラリー
- 2トライの活躍を見せたCTB奈良
- SO金井はタッチキックなどで存在感を示した
- 1年生ながらフル出場を果たしたFLウォーカー(中央)
- 試合直前の選手たち
- 途中出場ながらゴールを決めたSO林
- FO金子もトライを決めた
- スクラムに課題が残った
- 試合後挨拶をする選手たち