【サッカー】第93回関東大学サッカーリーグ戦 第6節 法政大0-2明治大 波に乗れないインカレ王者 好調明大に完封され8位まで順位を落とす
第93回関東大学サッカーリーグ戦 第6節 法政大ー明治大
2019年5月19日(日)
味の素フィールド西が丘
好調の明大を相手に挑んだ一戦。序盤のチャンスを決めきれずにいるとカウンターから先制点を許し、試合は打って変わって明大ペースに。56分に追加点を奪われ、その後も明大の安定した守備を前に攻撃の形を作れないままタイムアップ。0-2で敗北を喫した。
試合結果
トータル試合結果
0 法政大学 |
0 | 前半 | 1 | 2 明治大学 |
---|---|---|---|---|
0 | 後半 | 1 |
試合スタッツ
時間 | 経過 | 大学 | 選手名 | 得点経過 |
---|---|---|---|---|
19分 | 得点 | 明治大 | 佐藤亮 | 0-1 |
56分 | 得点 | 明治大 | 佐藤亮 | 0-2 |
58分 | 交代 | 法政大学 | 下澤→大西 | |
58分 | 交代 | 法政大学 | 平山→佐藤(大) | |
78分 | 交代 | 法政大学 | 森→竹本 |
スターティングメンバー
背番号 | ポジション | 選手名 | 学部・出身校 | 成績(出場・得点) |
1 | GK | 山岸健太 | 経済3・前橋育英高 | 5・0 |
2 | DF | 森岡陸 | 現福3・ジュビロ磐田Y | 6・0 |
24 | DF | 宮部大己 | 経済3・法政第二高 | 4・0 |
4 | DF | 蓑田広大 | 現福2・青森山田高 | 3・0 |
3 | DF | 高木友哉 | 経済3・法政第二高 | 6・0 |
10 | MF | 下澤悠太 | 社会4・柏レイソルY | 4・0 |
13 | MF | 長谷川元希 | 現福3・大宮アルディージャY | 6・0 |
8 | MF | 紺野和也 | 現福4・武南高 | 6・1 |
14 | MF | 森俊貴 | 情科4・栃木SCY | 4・0 |
19 | MF | 平山駿 | 経済3・三菱養和SCY | 3・0 |
18 | FW | 上田綺世 | スポ3・鹿島学園高 | 6・1 |
サブメンバー | ||||
---|---|---|---|---|
21 | GK | 長島卓哉 | スポ4・東京ヴェルディY | 0・0 |
23 | DF | 関口正大 | 現福3・新潟明訓高 | 3・0 |
3 | DF | 高木友也 | 経済3・法政第二高 | 4・0 |
6 | MF | 大西遼太郎 | 社4・ジュビロ磐田Y | 5・0 |
17 | MF | 竹本大輝 | 経済3・成立学園高 | 5・0 |
11 | MF | 橋本陸 | 経済4・西武台高 | 4・0 |
20 | FW | 佐藤大樹 | 経済2・コンサドーレ札幌Y | 6・3 |
※成績は試合終了時のもの
試合後順位表
順位 | 大学名 | 勝点 | 試合数 | 勝-分-負 | 得点/失点 | 得失点 |
1位 | 明治大 | 15 | 6 | 5-0-1 | 12/2 | 10 |
2位 | 筑波大 | 14 | 6 | 4-2-0 | 11/4 | 7 |
3位 | 立正大 | 13 | 6 | 4-1-1 | 16/5 | 11 |
4位 | 駒澤大 | 13 | 6 | 4-1-1 | 10/9 | 1 |
5位 | 中央大 | 11 | 6 | 3-2-1 | 8/6 | 2 |
6位 | 桐蔭横浜大 | 9 | 6 | 2-3-1 | 7/6 | 1 |
6位 | 順天堂大 | 9 | 6 | 3-0-3 | 7/6 | 1 |
8位 | 法政大 | 9 | 6 | 3-0-3 | 5/6 | -1 |
9位 | 専修大 | 4 | 6 | 1-1-4 | 6/16 | -10 |
10位 | 東洋大 | 3 | 6 | 1-0-5 | 4/7 | -3 |
11位 | 早稲田大 | 1 | 6 | 0-1-5 | 2/10 | -8 |
12位 | 流通経済大 | 1 | 6 | 0-1-5 | 6/17 | -11 |
前期リーグ途中経過
節 | 日付 | 対戦校 | 結果 | 会場 |
1 | 4月7日 | 中大 | ●1-2 | 山梨中銀スタジアム |
2 | 4月14日 | 早大 | ○1-0 | 中台運動公園陸上競技場 |
3 | 4月28日 | 順大 | ○1ー0 | 味の素フィールド西が丘 |
4 | 5月2日 | 桐蔭大 | ●1‐2 | 相模原ギオンスタジアム |
5 | 5月6日 | 流経大 | ○1-0 | 龍ヶ崎市陸上競技場たつのこフィールド |
6 | 5月19日 | 明大 | ●0-2 | 味の素フィールド西が丘 |
7 | 5月29日 | 立正大 | 18:00 KO | 熊谷スポーツ文化公園陸上競技場 |
8 | 6月1日 | 筑波大 | 13:00 KO | 武蔵野市立武蔵野陸上競技場 |
9 | 8月4日 | 東洋大 | 18:00 KO | 法大城山グラウンド |
10 | 8月7日 | 専大 | 18:00 KO | 法大城山グラウンド |
11 | 8月10日 | 駒大 | 18:00 KO | NACK5スタジアム大宮 |
マッチレポート
前節、流経大を1-0で下して三連戦を2勝1敗で乗り切った法大。勢いを持続したい今節は好調の明大と対戦した。
序盤は法大がボールを保持し、ディフェンス裏へのロングボールを軸に攻め込んでいった。12分にはスルーパスに抜け出した上田綺世が相手キーパーに倒され、あわやPKかという位置でFKを獲得。これを上田が自ら狙ったが壁に阻まれた。続くCKではショートコーナーから紺野和也がチャンスを演出したがゴールには至らなかった。19分、自陣のスローインでボールを奪わると素早いショートカウンターから佐藤亮に先制ゴールを許してしまう。すると明大が試合の主導権を大きく手繰り寄せていく。21分にもサイドを崩され、走り込んできたボランチの安部柊斗にフリーでシュートを許したがこれは枠外へ逸れていった。明大ペースになってから攻撃の組み立てに苦しんだ法大は33分、森俊貴からのパスを受けた紺野がキーパーを抜き去ったが角度のない所から放たれた右足はゴールを捉えきれなかった。その後は明大の波状攻撃をなんとか跳ね返し続け、0-1で試合を折り返した。
流れを取り戻したい法大だが、後半に入ると明大が完全に試合を掌握した。53分には安部を起点に明大のカウンターが発動し、シュートはクロスバーを叩いた。まだ運が味方しているように思われたが、直後にまたもやショートカウンターから佐藤亮にゴールを決められてしまい、2点のビハインドを負った法大。頼みの綱である紺野がドリブル突破を試みるが、同じくFC東京入りを決めている安部の的確なカバーリングに苦しめられ、なかなか前にボールを運ぶことができない。ならばと上田でボールを収めようとしても空中戦には長身CBの小野寺健也が対応、裏へのボールは常本佳吾のマンマークを受け起点を作ることができない。ロスタイムには後半唯一のチャンスと言えるフリーでのシュートシーンがあったが途中投入の佐藤大樹が放ったシュートはゴールマウスに嫌われた。試合はこのまま0-2で終了。明大の強さを痛感した一戦となった。
ここまで連敗こそないものの、3勝3敗で8位と期待値に反して勝ち点を伸ばしきれていない法大。リーグ戦はこの後に上位の立正大、筑波大との試合が控えている。チームを立て直し、勢いのある相手にも屈しない試合運びが求められる。
次戦の舞台は2006年以来となる天皇杯。初戦の相手は関東サッカーリーグ1部のブリオベッカ浦安。ここ数年、トーナメント形式の大会で力を発揮している法大と言えどプロアマ混合で戦う天皇杯は未知の領域。厳しい戦いが予想されるが、今節の苦い経験をプラスに変え、勝利を掴みたい。(岩瀬斗真)
選手コメント
下澤悠太
ー今日の試合を振り返って
今日は前半は失点しないという形で入ったんですけど、15分ぐらいに失点してしまいました。前半流れは良かったんですけど、だんだん相手ペースになってしまったので、そこが1つ課題です。あと、巻き返そうという所でチームとして合わずにシュートもあまり打てなかったので、課題が残る試合だったかなと思います。
ー前節から1週空きましたが、その間に取り組んだことは
ゴール前での崩しとかをやっていたんですけど、今日の試合ではいい形で出せる場面がなかったので、そこはまた新しい課題が出たということで来週から取り組んでいきたいと思います。
ー試合に臨む際に、攻撃の狙いや意識したことは
個人的には、相手がスリーバックで結構食いついてきたので、そこを剝がせればいいなという形で周りとの距離感は意識してやろうと思っていました。
ーハーフタイムで修正点など話し合ったことは
前半は何回か良い形で得点ができそうな場面もあったので、そこは継続しつつ、もう1回しっかり守備を0でおさえようということを話しました。
ー今日の勝敗を分けたポイントは
失点の所だと思います。前半入りは良かった中で、15分ぐらいにイージーなミスで失点してしまった所が個人的には勝敗を分けたポイントかなと思います。
ー今日は長谷川選手とボランチを組みましたが、大西選手と組む時と違って意識したことは
長谷川選手は、結構前に上がっていって攻撃に参加するという選手なので、出来るだけ自分がバランスを取りながらやるというのを意識しました。
ー天皇杯に向けての意気込み
天皇杯は、より多くの人から見られる試合だと思うので、そこで結果を残して、チームとしてもその勢いをまたリーグ戦に繋げていければなと思います。
紺野和也
ー今日の試合を振り返って
明治は自分たちにとってやりづらい相手で試合に向けてしっかり準備をしましたが結果に結びつかなかったので残念です。
ー立ち上がりの入りについて
自分たちが失点するときはイージーミスからの失点が多いので最初の15分は2トップをめがけてロングボールを蹴って、おさめることができたので良かったと思います。
ー前線へのロングボールについて
相手が3バックであったので(上田)綺世や平山のピンポイントにボールを蹴ればある程度はおさめてくれるのは分かっていたのでそういうのは意識しました。
ー先制されてからは流れが明治に傾きました
失点シーンはシンプルに前に蹴ればいいところで横パスをつなごうとして奪われたのが原因でした。その後は中盤でボールを受けられなかったり前線の選手がボールを受けられなかったりして相手に主導権を握られてしまいました。
ー後半に入っても流れは明大に傾いたままでした
今の法大は失点してから崩れていってしまい巻き返すことができないパターンが続いているので誰かが流れを変えられるプレーを見せて改善していかなければいけないと思います。
ー今日の攻撃面について
明治の守備の寄せが早いこともあって自分たちの横パスをカットされることが多かったです。前線の選手とボランチの選手がもう少し意識して斜めのパスを増やしていければシュートチャンスを増やせたと思います。
ー次の試合は天皇杯になります。次に向けて一言お願いします
一昨年の筑波大のように自分たちも旋風を巻き起こしたいと思います。
蓑田広大
―今日を振り返って
前回勝っている相手なので、その借りを返された形になって悔しいです。
―明大の印象
大学サッカーの中でも1、2を争うレベルで厳しくやってくるチームという印象で、リスペクトしている部分もありましたが、そのような相手に対して自分たちのやるべき事や意識が合っていませんでした。
―前節を踏まえて修正したこと
一つ一つのプレーの質を高く、というところを改善して臨みましたが、その上で凡ミスから失点したのでもっと準備をしないといけないのかなと感じました。
―失点シーンそれぞれの振り返り
1点目はスライディングした自分の股を抜けていったのでもう一歩寄せることや、シュートをブロックする技術も磨かなきゃいけないなと思いました。2点目に関しても、絞るスピードであったり、もう少し準備できることがあったのではないかなとは感じています。
―攻撃の組み立ての狙いは
3バックの相手で、ウィングバックの裏が空くということはずっと研究していて、そこを使う事と、ボランチにつないで崩していくということが狙いでした。ですが前線と後ろのイメージの統一ができていませんでしたね。
―勝負を分けたポイントは
相手の方が勝ちたい気持ちやメンタルの部分で法政よりタフにやってきましたし、そういう所で明治さんの方が一枚上手だったのかなと思います。
―ショートカウンターから2失点、ディフェンスライン裏へのボールの意識は
縦に早い意識はあったのですが、もう少し後ろからコーチングすることができたのかなと感じています。
―来週には天皇杯が控えるが
天皇杯も取らないと行けない大会だと思うので、今日の改善点を一週間で修正して臨みたいです。
フォトギャラリー
- フル出場を果たした蓑田
- 先制点を許した後の法大イレブン
- 1対1を仕掛ける森
- 中盤でゲームを作る長谷川
- 攻守で重要な役割を果たす高木
- キャプテンとして出場した紺野
- この日も不発に終わった上田
- 途中出場の佐藤(大)