【ラグビー】関東大学リーグ戦 対流通経大 井上組ラストゲーム 4年生の大きな背中を後輩に示す
関東大学リーグ戦
対流通経大
2019年11月30日(土)
熊谷ラグビー場
昨年同様今季最終カードとなった流通経大戦。勝敗に関係なく選手権出場は出来ないが、井上組のラストゲームとなるため勝利で終えたかったが前半奪われたリードを最後まで取り返すことが出来ず敗戦となった。
試合結果
トータル試合結果
25 |
8 |
前半 | 31 |
43 |
---|---|---|---|---|
17 | 後半 |
12 |
ポイント詳細
1/3 | T | 5/2 |
---|---|---|
0/1 | G | 3/1 |
1/0 | PG | 0/0 |
0/0 | DG | 0/0 |
T:斉藤/濱野、中澤、ウォーカー G:伊藤/井上 |
※前半/後半
法政大学メンバー
No. | ポジション | 選手氏名 | 学部/学年 | 出身校 |
---|---|---|---|---|
1 | PR | 宮川優也 | 経4 | 仙台育英 |
2 | HO | 濱野隼也 | 社3 | 秋田工業 |
3 | PR | 菊田圭佑 | 経3 | 仙台育英 |
4 | LO | 兼森大輔 | 経2 | 報徳学園 |
5 | LO | ウォーカーアレックス拓也 | 社4 | 東福岡 |
6 | FL | 吉永純也 | 経3 | 東福岡 |
7 | FL | 大澤蓮 | 現2 | 長崎南山 |
8 | NO.8 | 山下太雅 | 現3 | 東福岡 |
9 | SH | 中村翔 | 経4 | 東福岡 |
10 | SO | 伊藤浩介 | 現2 | 愛知 |
11 | WTB | 高橋達也 | スポ2 | 目黒学院 |
12 | CTB | 舘内倭人 | 経2 | 法政二 |
13 | CTB | ジョーンズ杏人竜 | 社3 | 札幌山の手 |
14 | WTB | 斉藤大智 | 現3 | 黒沢尻北 |
15 | FB | 井上拓 | 社4 | 御所実業 |
16 | Re | 森口陽介 | スポ3 | 静岡聖光 |
17 | Re | 石母田健太 | 経1 | 国学院栃木 |
18 | Re | 河村龍成 | 社1 | 明和県央 |
19 | Re | 橋本陸 | 社3 | 東京 |
20 | Re | 吉永昂生 | 現1 | 東福岡 |
21 | Re | 中澤俊治 | 経3 | 日川 |
22 | Re | 坂口匡平 | 社2 | 大産大附 |
23 | Re | 坂田龍之介 | 経1 | 東海大仰星 |
戦評
前回の大東大戦に敗れ、選手権出場圏内の3位以下が確定し、今季最終戦となった今回の流通経大戦。四年生の大学ラストゲームを勝利で飾りたかったが前半に開いたリードを後半で取り返すことができず、25-43で敗れた。
前半開始早々、キック処理のミスからターンオーバーされ、相手の外国人選手にトライを奪われる。ただ、その後すぐにウォーカーがディフェンスラインののギャップを突きビッグゲインを見せるとフォローに入った斉藤が走りきりトライ、同点とする。その後相手の反則からショットを選択し見事成功、3点追加。リードを奪う。その後山下太がビッグゲインで見せ場をつくるもその後のパスでスローフォワードとなる。チャンスでのハンドリングエラーが目立ち、流れをつかみきれないでいると、ラインアウトのミスからゲインを許しトライを許す。その後もディフェンスの出足が鈍り、流通経大にトライを奪われる場面が増える。そんな中、前半終了間際に敵陣ゴール前ラインアウトから攻め込むもグラウンディングできず、ノートライ。8-31と大きく点差を離されて前半終了。
トライを決めた斉藤
これ以上失点できない法大。相手が前半終了間際、反則からシンビンを取られ数的優位のまま始まった後半だったが、攻め込まれるシーンが多く見られる。開始10分満たないうちにトライを奪われリードを広げられてしまう。そんな中ゴール前をFWで押し込み、濱野がトライ。なんとか取り返すもディフェンスラインの出足は修正できず、その後もトライを奪われてしまう。その後は敵陣ゴール前でプレーする時間が長くなるもゴールゾーンが遠い。そんな中、ジョーンズが堅い相手ディフェンスのギャップを突き、後半から入った中澤がパスを受けトライ。反撃ムードの法大はその後もフェーズを重ね、ポイントのサイドをカットインしてきたウォーカーに中村がパスを合わせ、ビッグゲインしトライ。しかし、反撃もここまで。相手ボールで時計が進み、ノーサイドとなった。
今年はスター揃いだった四年生が抜け、スタメンが昨年と大幅に変わったが、FWはフロントローの宮川、菊田、濱野が活躍を見せチームを引っ張る存在にまで成長した。BKも1年を通してけが人が多く、ベストメンバーで臨める試合は少なかったが今年からスタメンに入った舘内など下級生の活躍もめざましく来季以降も楽しみなシーズンとなった。4年生に関しては1年からチームに貢献してきた井上、ウォーカー、中村を中心にリーダーシップを発揮しチームを引っ張ってきた。6位という結果に終わったが、結果以上に上位チームとの差が縮まったように感じた1年。大きな背中を見せてくれた4年生の分も来季の活躍に期待したい。(岡田一希)
ウォーカーのビッグゲイン
インタビュー
井上拓
ー今日の試合を振り返って
四年間やってきたことを、四年生としてどれだけ残せるかということを意識していました。入れ替え戦も選手権もないことはわかっていて絶対勝ってつなげようと思っていたんですけどミスもあったり、自分たちが甘かった部分もあったりしてすごく悔やんでる部分ですね。
ー序盤は法大ペースで試合が進んだ
やってきたことを出せてるときは法大ペースで試合を進められてたんですけど、自分たちがやってきたことを出せないときはすぐに流れを持っていかれていたのでそこはシーズン通してチームの弱みかなと思います。
ー終盤は敵陣でのプレーが増えた
もうやるしかないということで自分たちのラグビーをどれだけやるかという所で、敵陣にいればアタックを継続できて自分たちのプレーを出来ていました。
ーリーグ戦通して
前半節出られなかったりチームに迷惑をかけたんですけど支えてもらったのでまずは感謝を伝えたいですね。
ーキャプテンとして過ごした1年
みんなが助けてくれて良い思いをさせてもらったので、キャプテンとして一番体を張ることを意識したんですけどその中でも責任感と楽しませてもらう部分とたくさんのことを経験させてもらったなと思います。
ー印象に残った試合
全部が印象に残っていて、勝った試合も負けた試合も自分たちがやってきたことをどれだけ出せるかなんですけどこれって言ったゲームは無いんですけどどのゲームもみんなで戦った良い思い出だなと思います。
ー四年間で学んだこと
やはり自分たちがやってることしかゲームでは出ないなと思いました。練習で徹底している部分はゲームでも強みとして出せたかなと思います。
ー後輩に向けて
四年生は何も残してあげられずに引退なんですけど来年こそは悔しかった部分、出来なかった部分を引き継いで選手権で日本一を目指せるチームを作って欲しいです。
ー今後について
1人の人間としてどれだけ勝負できるか今後取り組みたいので法政大学で学んだことをどれだけ出せるか考えで出していければなと思います。
ー最終戦に向けて
今日は自分のミスで負けてしまったので次は自分がフィールドもセットプレーも引っ張って4年生とできる最後の試合、頑張りたいと思います。
ウォーカーアレックス拓也
―今日の試合を振り返って
負けたは負けたのですが、自分たちの強みをしっかり出せていて、前半は相手にやられる場面もありましたが、後半はしっかりやり返して自分たちの形でトライできたのはポジティブにとらえられることだと思っています。
―FWのセットプレー
一年間取り組んだことなのですがまだ精度の部分で及ばず、来年はその精度の部分を鍛え上げて欲しいですね。
―最終戦を終えて
選手権、日本一を目指していたので悔しいという思いがありますが、後輩が頑張ってくれると信じているので、来年が楽しみです。
―代替わりをする法大の課題は
コンタクトとセットプレーですね。自分がFWということもあるのですが、セットプレー、ラインアウトの安定が重要になってくると思います。
―期待する後輩
スクラムに関しては濱野、菊田、今けがですが稲田。この3人でしっかり組めているので自信を持っていいと思います。ラインアウトでは兼森、大澤がリードしてくれると思うので期待しています。
―4年間で一番記憶に残っている試合
去年の最終節の流通経大戦ですね。勝利できて4年生の思いを感じたし、自分もああいった試合をしたいと思いました。すごく印象に残っています。
―応援してくれたファンの方へメッセージ
4年間応援してくださってありがとうございます。来年は後輩が絶対良い成績を残してくれるので、応援これからもよろしくお願いします。
中村翔
ー今日の試合を振り返って
前半自分たちのやればいいことをできなくて、流経大学の波に乗られたので、ハーフタイムで自分たちがやってきたことをしっかりもう一回やろうということを意識しました。後半は点差は追いつけませんでしたが、いい試合展開だったと思います。
ー4年間全体を振り返って
終わってみたら早かったんですけど、やっぱりもっとやりきれた部分も無いことはなかったかなと思います。でも、同期にも恵まれたし、楽しく過ごせたので良かったかなと思います。
ー感謝する人は
それは同期ですね。同期のみんなに楽しい思いをさせてもらったし、キャプテンの拓(井上)は一番尊敬できる人です。同期のみんなにありがとうと言いたいですね。
ー一番の思い出は
自分は寮生活でみんなといるのが楽しかったので、ラグビー関係なくそこが一番の思い出ですかね。
ースクラムハーフというポジションについて
自分は『80分間、頭は冷静に』というテーマを意識しています。FWの身にならないといけないし、BKに生きた球を動かす、そのつなぎ目で自分がどれだけアクションを起こせるかという部分を意識してますね。
ー後輩に向けてメッセージ
後悔ないように、3年生は残り1年間、2年生は2年間、1年生は3年間しっかりやりきってほしいです。
フォトギャラリー
- トライを決めた斉藤
- ガッツあふれるプレーが見られた井上
- 濱野はFWの要となった
- ジョーンズはBKでも活躍
- 館内は今季からスタメンに定着
- 途中出場の中澤もトライ
- 後半は敵陣でのプレーが増えた
- リーグ戦を戦い抜いた