• HOME
  • 記事
  • 準硬式野球
  • 【準硬式野球】KANTO JUNKO BASEBALL SUMMER CHALLENGE CUP 準々決勝 対明大し烈な投手戦となった『血の法明戦』は明大に軍配 準々決勝で姿を消す

【準硬式野球】KANTO JUNKO BASEBALL SUMMER CHALLENGE CUP 準々決勝 対明大し烈な投手戦となった『血の法明戦』は明大に軍配 準々決勝で姿を消す

KANTO JUNKO BASEBALL SUMMER CHALLENGE CUP
2020年8月25日(火)
上柚木公園野球場

全日と清瀬杯が中止になったことにより開催された代替大会、サマーチャレンジカップ。関東選手権で準優勝を収めた法大は、シード枠として、宿敵明大を相手に迎える準々決勝から登場した。序盤は点を取り合う格好となったが、中盤以降は両者ゼロ行進。しかし、9回表に力尽き勝ち越され、裏に好機を演出するも実らず3-4で試合終了。初戦で姿を消すこととなった。

 

DSC 4337 R
惜しくもタイトルには届かなかった

試合結果

試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
明大 0 1 2 0 0 0 0 0 1 4 7 2
法大 0 0 1 2 0 0 0 0 0 3 5 2

(明大)上井、廣瀬、足立、○前田ー武田
(法大)石橋、伏見、●湯浅ー渡邉

三塁打:堀尾(4回)
盗塁:福本(2回)、細木(7回)

 

打撃成績

打順 位置 選手名 出身校 打数 安打 打点 四死球
1 (7) 鈴木歩夢(社1) 明星 5 0 0 0
2 (4) 鎌田航平(社4) 鳴門 1 0 0 0
 H 藤平心(社2) 藤代  1 0 0 0
4 細木雄斗(社3) 報徳学園  1 1 0 0
3 (5) 堀江悠介(経3) 健大高崎 3 0 0 0
4 (3) 堀尾浩誠(社2) 報徳学園 3 1 0 1
5 (DH) 中川大輔(社4) 日大三 3 1 0 1
6 (6) 福本陽生(経1) 星陵 3 1 0 1
7 (9) 大石悠月(経4) 静岡 2  0 1 1
H 中井雄也(社2) 済美  0 0 0 0
 9 古屋一輝(経2) 健大高崎  1 0 0 0
8 (2) 渡邉慶輝(社3) 上田西 4 2 0 0
9 (8) 八木達也(社3) 日大三 5 3 1 0
 H  唐橋悠太(経1) 桐光学園  1 0 0 0
P 石橋錬(社3) 遊学館
伏見颯真(営2) 帯広緑陽
湯浅創太(経3) 國學院久我山

投手成績

被安打 奪三振 四死球 自責点
石橋 5 4 3 3 3
伏見 3 1 2 0 0
湯浅 1 2 0 0 1

戦評

全日、春季リーグが新型コロナウイルスの影響により中止となり3月の関東選手権ぶりとなる公式戦。今大会は全日と清瀬杯に出場する予定だった関東10大学による代替大会となった。

シードとなった法大は準々決勝から登場し、昨日勝ち上がってきた六大学の宿敵でもある明大との対戦となった。先発を託された石橋錬(社3)は初回を無失点に抑えるも2回表に四球と味方の失策で走者を溜め、内野ゴロの間に先制点を許す。そして3回には2死から2者連続となる適時打を浴び、点差は3点となる。

3回裏に先頭の渡邉慶輝(現3)が中前安打を放ち、八木達也(社3)の内野ゴロで1死2塁となる。続く鈴木歩夢(社1)の打球を一塁手が失策し、渡邉がホームに生還し1点を返す。4回裏には堀尾浩誠(社2)が右中間へ三塁打を放つ。続く中川大輔(社4)、福本陽生(経1)が四球で無死満塁の好機を作る。大石悠月(経4)が四球を選び押し出しで1点差になり、八木の内野ゴロの間にさらに1点を追加し同点に追いつく。5回以降は両者譲らずスコアボードに0が並ぶ。6回から登板した伏見颯真(営2)は3回を完璧に抑える好投を見せる。

しかし9回から登板した湯浅創太(経3)が先頭打者に安打を許し、続く打者には犠打を決められ1死2塁のピンチを背負う。すると8番打者に中前適時打を放たれ勝ち越しを許してしまう。その裏、2塁に走者が出るも1点が遠く試合終了。準々決勝での敗退が決まった。

ミスと好機での打線のつながりが課題となる試合となった。まもなく始まる秋季リーグでのタイトル獲得へは早めの修正が必要不可欠だ。

(記事:渡辺光我、写真:磯田健太郎)

DSC 4080 R
ミスはあったものの、フレッシュなプレーを見せた福本

選手インタビュー

本間隆洋監督

—今の率直な気持ちは
正直悔しいの一言です。

ー3月の関東選手権の後の中断期間はどのように過ごされていましたか
自分の野球を振り返ったり、部員に電話をして話をしたり…自分自身の引き出しを増やすような期間に当てようと、前向きな話をしましたね。

ー練習再開後はどのような指導をされましたか
人数の制約や時間の制約を設けながら、トレーナーと話して、冬練の延長の様な、慣しながらもう一度(体を)作り直すような感じでした。

ー対外試合は1試合しか行っていないということですが、どのようにコンディションをあげていったのでしょうか
特に焦ることもなく、やるべき事をきちんとやることや、今日の最後のミーティングでも話したのですが、基本を大事にしようと取り組みました。

ーメンバーもかなり入れ替わったように感じます
段々と来年も見据えながらということもありますし、チームとしても新しい選手が(主力として)上がってくるというのはありがたいことです。、フィットするまでは時間はかかりますが、これまでのメンバーを崩したくないと守りに入ってしまうのは実は怖いことですからね。

ー今日の勝負を分けたポイントは
先制を許した場面で、福本(陽生)の送球ミスから点につながってしまいましたね。やっぱりミスよりはピッチャーが力負けして打たれる方がまだ良いというか、ミスが出るのはピッチャーのメンタルに影響もでますし、一人多く打者と対戦することになりますし、球数も増えますし…まあ彼(福本)も改善してくれるでしょうし、これからに期待ですね。

ー大会は1試合で終わってしまいましたが、法大で印象に残った選手はいますか
1試合だけだったので、全員の評価は横並びのような感じなのですが、その中でも1年生の鈴木、福本あたりはスタメンで試合慣れしてくれるとチームに厚みがでるというか、チームの財産になるような、秋にはチームを引っ張ってくれるような活躍を見せてくれました。

ー伏見選手が力強い投球を見せました
本当はもう一イニングだったのですが、キャッチャー(渡邉)からもういっぱいいっぱいですと言っていたので変えました。短いイニングを任せると話していたので全力で行った結果だと思います。ですが、やはり長いイニングを投げられないといけないなと。うちは一試合投げられるピッチャーがいないのでそこが課題かなと。しかし、今日継投にミスがでたのは私の責任であると感じています。やはり終盤、『際』にまだまだ弱いので、色々考えながら起用法もまた考えていこうかなと。

ー秋に向けて期待している選手は
練習をやりこむ、時間をかける部分はまだまだやれていないので、特別に個別で名前を挙げる選手はいませんね。全員横並びですね。今回ベンチに入れなかった選手もなにか一芸でアピールしてくれればカードごとに入れ替えが出来ますし、本当に横一線でもう一度やっていきたいですね。

渡邉慶輝

ー今日を振り返って
全体的に僕も含めて野手陣のミスが目立った試合になりました。

ー今日の勝負の分かれ目は
無死満塁で同点に追いついたのは良かったのですが、僕も含めヒットが欲しかったです。その場面ですね。

ー3人の投手をリードしたがそれぞれどういった意図でリードしていたか
石橋の時は最初慎重に配球しすぎて四球が多くなってしまいました。4回からは大胆に攻めていけたので良かったです。伏見は投球練習を受けたときに真っ直ぐと変化球にばらつきがあったので、最初の2イニングはとにかく真ん中に構えて自信のある真っ直ぐを多めに投げさせて3イニング目からは良い打者が並んでいたこともあり変化球で抑えられた点は自分でも良かった配球ができたと思います。湯浅は打たれた球が僕の意図が伝わっていなくて、真っ直ぐを打者が待っているのがわかっていて1回外にボール球で真っ直ぐを見せておきたかったのですが、伝達不足で中に入ってしまったのが悔やまれるところです。

ー久しぶりの公式戦だったが試合勘はどうだったか
僕は関東選手権の時は肩を怪我していて代打でしか出ていなくて今回初めて大学で公式戦をスタメンで出たのですが、緊張よりグラウンド状況や暑さの方がしんどかったです。

ーコロナでの自粛期間はどういった練習をしていたか
長野の実家に帰った時、特にやることもなかったので毎日10キロマラソンをしていました。また肩を怪我していたので野球の動きがあまり出来ない中で筋トレを毎日やっていました。

ー1年生が多く出場していたが新チームはどうか
僕がどうこう言う立場ではないのですが、新しい1年生の選手たちは甲子園に出たとか関係なく公式戦は独特の雰囲気があるので、そこに関してもっと声をかけてあげればよかったと思います。そこが僕の反省点です。でもここでしっかり慣れてくれればチームの底上げになるので大丈夫だと思います。

ー1年生は緊張していたか
いつもの動きではないなとは少し感じました。

ーまもなく始まる秋季リーグに向けて
個人としてはしっかり自分の仕事をこなすことです。そして1球に対しての執念を持って取り組むことを軸にして、4年生を中心に目標は優勝することです。

伏見颯真

ー今日を振り返って

試合前から3イニング頑張れと言われていたので1人1人の打者に集中して投げたのが結果につながったと思います。

ー今日の投球のポイントは
すごく調子がいいというわけではなかったのでリラックスして打ち取ると言うことを意識して投げてゴロでアウトが取れたのは良かったです。

ー捕手の渡邉選手とはどういった話をしていたか
リラックスしていつも通り投げれば大丈夫と言ってくれていたので渡邉さんのことを信じて構えたところにしっかり投げました。

ー久しぶりの公式戦だったが試合勘はどうだったか
前回の公式戦の最後があまり良くない感じで終わってしまったので今日も頭に少しそれが残っていたのですが、逆にその緊張感で自分を高めて気持ちを込めて投げれたと思います。

ーコロナでの自粛期間はどういった練習をしていたか
1人でできる柔軟や筋トレなどの普段の練習ではできないことに力を入れました。体幹やブリッジをしたり走ったり、タオルでシャドーピッチングもしてフォームを確認していました。考えることを多く出来たのでいい自粛期間になったと思います。

ー1年生が多く出場していたが新1年生とはどうか
自分は積極的に1年生にコミュニケーションを取ってなんでも話せる仲になろうとしているので試合でもお互いリラックスしながら試合に入れていると思います。

ーまもなく始まる秋季リーグについて
自分は投手として与えられた役割を1つ1つこなして結果を残せるように頑張りたいです。

フォトギャラリー

  • DSC 4135 R先発の石橋
  • DSC 4163 R大石は俊足巧打強肩が光る
  • DSC 4215 R途中出場の細木
  • DSC 4283 R選球眼が光る八木
  • 公式戦初安打の渡邉
  • DSC 4337 R伏見は力ある速球を見せた
  • DSC 4278 R鈴木はフルスイングが持ち味だ
  • DSC 4091 R一塁に挑戦している堀尾
  • DSC 4367 R救援登板の湯浅は踏ん張りきれず

関連記事一覧