関東大学リーグ戦
対専大
2020年12月5日(土)
熊谷ラグビー場B
根塚、吉永純主将が率いる法大フィフティーンのリーグ戦最終節。リーグ戦尻上がりで調子を上げていた法大が、専大相手に圧倒的な力の差を見せつけた。FW陣、BK陣共に前に出る姿勢が全面に表れ、前半から後半まで息つく暇もない猛攻で大量トライとなった。
試合結果
トータル試合結果
75 法大 |
28 | 前半 | 7 | 7 専大 |
---|---|---|---|---|
47 | 後半 | 0 |
ポイント詳細
4/6 | T | 1/0 |
---|---|---|
4/5 | G | 1/0 |
0/0 | PG | 0/0 |
0/0 | DG | 0/0 |
T:根塚、斉藤、竹部、堀川/石岡、PT、山下憲、斉藤、山下憲、根塚、吉永純 G:有田4/有田4、石岡 |
※前半/後半
法政大学メンバー
No. | ポジション | 選手氏名 | 学部/学年 | 出身校 |
---|---|---|---|---|
1 | PR | 稲田壮一郎 | 社3 | 中部大春日丘 |
2 | HO | 濱野隼也 | 社4 | 秋田工業 |
3 | PR | 菊田圭佑 | 経4 | 仙台育英 |
4 | LO | 兼森大輔 | 経3 | 報徳学園 |
5 | LO | 竹部力 | 社1 | 大分舞鶴 |
6 | FL | 吉永純也 | 経4 | 東福岡 |
7 | FL | 山下憲太 | 経4 | 長崎海星 |
8 | NO.8 | 大澤蓮 | 現3 | 長崎南山 |
9 | SH | 隠塚翔太朗 | 経3 | 東福岡 |
10 | SO | 熊田経道 | 経1 | 大阪産業付属 |
11 | WTB | 石岡玲英 | 社1 | 御所実業 |
12 | CTB | 有田闘志樹 | 経3 | 鹿児島実業 |
13 | CTB | 堀川優 | 経4 | 東福岡 |
14 | WTB | 斉藤大智 | 現4 | 黒沢尻北 |
15 | FB | 根塚洸雅 | 経4 | 東海大仰星 |
16 | Re | 森口陽介 | スポ4 | 北園 |
17 | Re | 石母田健太 | 経2 | 国学院栃木 |
18 | Re | 橋本陸 | 社4 | 東京 |
19 | Re | 佐々木康成 | 社2 | 大分舞鶴 |
20 | Re | 山下武準 | 現1 | 法政二 |
21 | Re | 山脇一真 | 経1 | 天理 |
22 | Re | 伊藤浩介 | 経3 | 愛知 |
23 | Re | ジョーンズ杏人竜 | 経4 | 札幌山の手 |
戦評
舞台は熊谷ラグビー場Bグラウンド。午前中降り続いていた雨が止み、どんよりとした雲が空が覆った。12月に入り気温が下がる時期だけに、選手たちは試合開始直前までバスで待機し、グラウンドに入場した。
序盤はお互い敵陣10m付近まで攻め込み、両者引けをとらないゲームが展開される。均衡を破ったのはやはりこの男だった。左サイドから一気に主将のFB根塚が飛び出すと、先制トライを決める。追加点を奪いたい法大にチャンスはすぐに訪れた。相手のこぼしたボールにCTB堀川が反応しターンオーバー。堀川からパスを受けたWTB斉藤が右サイドから駆け上がりトライ。さらにその4分後にも1年生LO竹部がトライを決め、21-0とリードを広げる。
先制点をもたらすトライを決める根塚
その後も試合を優位に進めて行く法大であったが、中々次の得点につながらない。前半20分、自陣22mで相手からのキックで受けたボールをこぼし、ノックオンを取られる。しかし、強みであるスクラムで相手の反則を誘い、ピンチを脱出。勢いを吹き返した法大はそのまま敵陣に攻め上がり、SO熊田のキックパスから堀川がトライ。再び専大を突き放す。前半40分に専大のNO.8原にトライを奪われるも、28-7とリードして前半を終える。
後半開始直後、早々にトライのホイッスルは鳴り響いた。後半開始1分で1年生WTB石岡が敵をかわしてのトライ。試合展開はもう完全に法大ペースだった。ペナルティトライ、FL山下憲のトライで畳み掛け、相手に付け入る隙を与えない。後半21分には斉藤がキックパスを出すと、自らキャッチしての技ありトライ。その後も足を止めない法大フィフティーンは、山下憲と根塚にこの試合2本目となるトライが生まれる。加えて、後半終了間際に主将のFL吉永純もトライを決めてノーサイド。終わってみれば75-7の大勝だった。
自ら裏にキックしたボールをグラウンディングする斉藤
今年はコロナウイルスの流行により、例年とは大きく違ったシーズンだったことは間違いない。しかしながら、無事に全7試合を終え、最後まで走り抜くことができた。リーグ戦優勝は叶わなかったが、昨年の6位から4位へと飛躍した。プレーだけでなく背中でもチームを引っ張って来た主将の根塚と吉永純。それに応えるかのように竹部、熊田、石岡など1年生の台頭は目を見張るものがあった。シーズンを通してメンバーを固定することができたことも強くなった要因の1つと言えるだろう。課題であったコンバージョンキックに関しては、有田が高い確率で成功するようになり、克服した。来年、4年生はもう卒業してしまうが、残る2、3年生にも楽しみな選手は多い。古豪復活と言われる日は刻々と近づいてきている。
(髙安寛)
試合終了間際に主将の吉永純もトライを決めた
インタビュー
駒井監督
ー本日の勝因について
今日はね、最終戦ということなので、4年生にやっぱり最後の試合を良い形で勝ってもらいたいかったです。エース、「3-0でも良いから0で抑えろ」というところで、(まるで)エースの勝利だと感じております。
ーもし選手権に出場することができた場合の意気込み
大学選手権というのは出るか出ないか分からないんですけど、出た場合、我々もチャレンジャーとして1戦1戦ひたむきに法政の伝統あるタックルで一歩一歩勝ちたいと思います。
根塚洸雅
ー本日の勝因について
入りの20分というところとで、専修大さんはやはりコンタクトが強いと分析していました。そこで最初の入りの20分で自分たちの勢い、流れで持っていけたのが勝因につながったのかなと思います。
ー自身の感想
今日は特にBKは自分たちの用意してきたプレーがうまくできました。FWもセットプレーだったり、コンタクトというところがだいぶ形になってきたと思いました。今日の個人的な感想は、すごく練習してきたことが出せたので良かったと思います。
まだ分からない状況ですが、出るとなった時に100%出せるように、今日の反省点から良かったところを全部1週間で準備して、もし出れるとなった時のためにいい準備をしていきたいと思います。
山下憲太
ー本日の勝因について
スクラムに自信を持って試合をしたんですけど、ちょっとペナルティが多かった時に、BKが展開でトライを取りきってくれました。なので、いい試合運びで点差もあって、落ち着いてみんながプレーできたのが勝因かと思います。
ー自身の感想
僕はフランカーでディフェンスなので、バックを結構上げて行かないといけないんですけど、あまりディフェンスできませんでした。自分自身、不甲斐ない内容だったので、そこをこれからもっと上げていけるようにしたいと思います。
ーもし選手権に出場することができた場合の意気込み
まだどうなるか分からないんですけど、できることがあると信じてチーム一丸となって準備していきたいと思います。