関東大学リーグ戦1部
対拓大
2023年11月11日(土)
前回の大東大戦では、1点差を制した法大。今回の拓大戦では、4トライ差をつけての快勝で勝ち点5を獲得した。
POMに輝いた高城
試合結果
トータル試合結果
36 法大 |
22 | 前半 | 0 | 7 拓大 |
---|---|---|---|---|
14 | 後半 | 7 |
ポイント詳細
3/2 | T | 0/1 |
---|---|---|
2/2 | G | 0/1 |
0/0 | PT | 0/0 |
1/0 | PG | 0/0 |
0/0 | DG | 0/0 |
T:石岡2、板橋、山脇、椎葉 G:石岡4 |
※前半/後半、得点者は法大のみ記載
法政大学メンバー
No. | ポジション | 選手氏名 | 学年 | 出身校 |
---|---|---|---|---|
1 | PR | 四元涼太 | 4 | 鹿児島玉龍 |
2 | HO | 石川空悟 | 4 | 佐賀工業 |
3 | PR | 渡辺明志 | 3 | 佐賀工業 |
4 | LO | 細川幹太 | 2 | 國學院久我山 |
5 | LO | 竹部力 | 4 | 大分舞鶴 |
6 | FL | 山下武準 | 4 | 法政二 |
7 | FL | 宮下晃毅 | 2 | 報徳学園 |
8 | NO.8 | 高城喜一 | 4 | 金光藤陰 |
9 | SH | 山脇一真 | 4 | 天理 |
10 | SO | 熊田経道 | 4 | 大産大附 |
11 | WTB | 椎葉脩嗣 | 4 | 日向 |
12 | CTB | 田中大誠 | 2 | 國學院栃木 |
13 | CTB | 中井駿 | 3 | 大分舞鶴 |
14 | WTB | 石岡玲英 | 4 | 御所実業 |
15 | FB | 北川拓来 | 2 | 昌平 |
16 | Re | 佐野祐太 | 3 | 目黒学院 |
17 | Re | 守安史成 | 1 | 桐蔭学園 |
18 | Re | 中野一樹 | 4 | 國學院栃木 |
19 | Re | 上杉太樹 | 3 | 東福岡 |
20 | Re | 板橋愛翔 | 4 | 日体大柏 |
21 | Re | 小山田裕悟 | 2 | 桐蔭学園 |
22 | Re | 炭竃柚斗 | 1 | 報徳学園 |
23 | Re | 松田陸空 | 3 | 石見智翠館 |
戦評
前節からのスタメン変更は1人。脳震盪の影響で離脱した金侑悟(3)に代わり、開幕戦ぶりにSOで熊田経道(4)が起用された。
試合開始早々、山下武準(4)が負傷交代する幸先の悪いスタートとなった。そんな中、先制したのは法大だった。敵陣でフェーズを重ねると、中央のラックから右サイドへと展開し、8分に石岡がトライを決め5点を先制する。また、敵陣ハーフウェイ付近左でのマイボールラインアウトから中央へ展開すると、高城喜一(4)がビックゲインし、敵陣22メートルラインで板橋愛翔(4)へパスをつなぎトライを決めた。コンバージョンも決まり、リードを12点に広げる。22分にはペナルティゴールで3点を追加。さらに自陣10メートルラインからパスを受け取った北川拓来(2)が前進し、敵陣10メートルラインでキックパスをするとボールは転がり、山脇一真(4)につながる。山脇が転がってきたボールをドリブルし、グラウンディング。リードを22点に広げる。その後は自陣深くでプレーする時間が続いたが、なんとか凌ぎ切り、22-0で前半を終えた。
トライを挙げた山脇
後半も先に得点を奪ったのは法大だった。後半0分、自陣10メートルラインでパスを受け取った宮下晃毅(2)が、ディフェンスのギャップを突いてビックゲインし、敵陣22メートルラインまで攻め込む。石岡にパスをつなぎ、インゴール中央にこの日二本目となるトライを決めた。しかし、14分に拓大にこの日初となるトライを決められる。だが、16分に椎葉脩嗣(4)が独走トライを決め試合を決定づけた。試合はそのまま進み、36-7で4トライ差をつけて勝利し、勝ち点5を獲得した。
2試合連続2トライの石岡
大学選手権出場の残りの一枠をかけて、デッドヒートが繰り広げられているリーグ戦。3位の東洋大は3勝3敗で勝ち点16。4位の法大も3勝3敗で勝ち点15。5位の大東大も3勝3敗で勝ち点14。法大が3位で大学選手権に出場するためには、次節の立正大との対戦で勝利し、東洋大が日大に敗れることが絶対条件となる。春季大会での立正大との対戦では24-41と完敗を喫している相手でもある。向こうも入れ替え戦回避のため、全力を出してくるだろう。大学選手権に出場することを望むファンの声援に応えられるか。彼らのリーグ戦最後の戦いに注目していきたい。
(記事:盛岡惟吹、写真:中野拓真)
記者会見
ー今日の試合を振り返って
新宮孝行監督(以下、監督)
監督の新宮です。大学選手権出場の条件として、ウチは全勝するしかないことと勝ち点5を取らないといけないのがミッションだったので、そこに対して驕ることなく、今までやってきた粘り強いディフェンス、それからウィングに回してトライすることを練習して参りました。ただ、取れる時に取れなかった場面が多々あって、ディフェンスはそれなりにタックルが成功したのですが、まだまだ抜かれることもあったので修正していかないといけないと感じました。もう少し留学生を疲れさせるのにあたって、テンポのいい仕掛けをやってもらいたかったと僕は思います。例えば、ペナルティからゴール狙うのではなく、相手を疲れさせ、なおかつダメージを与えるようなアタッキングをするラグビーを次戦はやっていきたいと思います。
ー石岡玲英主将(以下、石岡)
主将の石岡です。今回の試合は、相手のラインアウトからのアタックに対してのディフェンス、アタッキングに関しては、ターンオーバーボールと自分たちのセットピースからのアタックを準備してきました。ターンオーバーに関しては、そのトランジションにしっかり焦点を当てて練習してきて、その部分はよかったのでいい準備ができたと感じました。その中で勝ち点や得失点で争っているので、もっとスコアしないといけない場面でエラーが起こってしまったのが、立正戦に向けての大きな課題だと思うので、しっかり準備して、大学選手権に向かうためのいいゲームになりました。
ー最後のペナルティを獲得した時にベンチの方からはタッチに出す指示がありましたが、実際には違う選択をされました
監督
僕はタッチを蹴って、トライを取りに行って欲しかったんですよ。先ほども言ったように、ダメージを与えたかったので。FWも疲れてたみたいで、ショットを選択したと思います。ただ疲れてる時は相手も疲れているので、そこをもう少しやってもらいたかったです。
ーフィールドの意図を教えてください
石岡
僕自身としては、タッチに出して7点取りに行きたかったのですが、その前のラインアウトのモールがうまくいかなかったのと、スクラムをうまく組めていなかったのがFWの中であったと思います。FWが切ろうと言ってきたので、切るくらいならショットで3点取ろうと思ってショットを選択しました。そこでタッチを選択できなかったのと自分自身決めきれなかったのが、課題だと思うので、修正していきたいです。しんどい場面でも正しい選択、タフな選択ができるように準備できたらと思います。
ーポゼッションに関して、後半は前半ほど点が取れませんでしたが、そこについてはいかがですか
監督
石岡が言ったように、敵陣に入った時に取りきれてないのは、うちの課題です。もう少しつないで、つないでトライを取れるようにもっと練習しないといけないと感じています。
ー1点差で敗れて、1点差で勝つ試合を乗り越えて今日のゲームでしたが、この試合でしたかったことや積み上げてきたものはありますか
石岡
流経大との試合では負けてしまったのですが、ディフェンスに関してはいい試合だったと感じていて、(タックルが)低く入れて、2人目のサポートもすぐにいけて、ブレイクダウンもファイトできたり、ペナルティも獲得したり、相手のテンポもスローにできたりなどの収穫がありました。最後、自分が決めきれずに負けてしまったのですが、ディフェンスはいいイメージを持って継続できています。リーグ戦でもスコアを抑えることができていて、拓大との試合でもすごいよかったと思います。アタックに関しては、ディフェンスから敵陣に入るというのがベストではあるのですが、終盤ペナルティから自陣に入られるのが多かったので、オフサイド、ハイタックルなどのペナルティの規律を修正できれば、もっと良くなると思います。
ーチームのまとまりをどのように感じていますか
監督
一戦目の東洋に負けて、日大に大差で勝ってから「法政はディフェンスのチームだ」と僕はしつこく言っているのですが、それがみんなができるようになってきています。相手の足にしつこく絡んで、離さないというディフェンスを徐々にできてきて、流経大、大東そして今日と、ワントライされましたが、いつも「3トライ以内に抑えろ」と言っています。それ以上取られると負けてしまうので、そこをミッションにしています。そこができてきたので、チームとしては右肩上がりに良くなって来ていると思います。