関東大学春季交流大会
対帝京大
2024年4月28日
帝京大学百草グラウンド
今季初戦に挑んだ法大。序盤は善戦も王者・帝京大のフィジカル、スピードに圧倒され大敗を喫した。
トライを挙げた炭竃
試合結果
トータル試合結果
7 法政 |
7 | 前半 | 28 | 61 帝京大 |
---|---|---|---|---|
0 | 後半 | 33 |
ポイント詳細
1/0 | T | 4/5 |
---|---|---|
1/0 | G | 4/4 |
0/0 | PT | 0/0 |
0/0 | PG | 0/0 |
0/0 | DG | 0/0 |
T:炭竃 G:田中 |
※得点は法大のみ記載
法政大学メンバー
No. | ポジション | 選手氏名 | 学年 | 出身校 |
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1 | PR | 守安史成 | 2 | 桐蔭学園 |
2 | HO | 花澤祐太 | 1 | 法政二 |
3 | PR | 渡辺明志 | 4 | 佐賀工業 |
4 | LO | 山内滉太 | 2 | 昌平 |
5 | LO | 細川幹太 | 3 | 國學院久我山 |
6 | FL | 嶋崎汰星 | 3 | 法政二 |
7 | FL | 植浦慎仁 | 2 | 報徳学園 |
8 | NO.8 | 佐野祐太 | 4 | 目黒学院 |
9 | SH | 小山田裕悟 | 3 | 桐蔭学園 |
10 | SO | 金侑悟 | 4 | 大阪朝鮮 |
11 | WTB | 小林雅治 | 4 | 法政 |
12 | CTB | 田中大誠 | 3 | 國學院栃木 |
13 | CTB | 炭竃柚斗 | 2 | 報徳学園 |
14 | WTB | 桜庭侑大 | 3 | 秋田工業 |
15 | FB | 北川拓来 | 3 | 昌平 |
16 | Re | 仙波陸 | 4 | 新田 |
17 | Re | 袴田賢 | 3 | 法政二 |
18 | Re | 本山淳祥 | 1 | 佐賀工業 |
19 | Re | 北村優 | 2 | 國學院栃木 |
20 | Re | 森達喜 | 4 | 京都成章 |
21 | Re | 寺前琉達 | 4 | 報徳学園 |
22 | Re | 箕輪大地 | 2 | 石見智翠館 |
23 | Re | 佐川一眞 | 1 | 専大松戸 |
24 | Re | 渡辺圭祐 | 1 | 中部大春日丘 |
25 | Re | 松田陸空 | 4 | 石見智翠館 |
26 | Re | 立山一希 | 2 | 静岡聖光学院 |
戦評
昨季の関東大学リーグ戦で3位となったため、春季大会ではAグループでの戦いとなった法大。今季は100周年を迎え、さらなる飛躍が期待される。公式戦初戦となった今試合の相手は、大学選手権で3連覇中の王者・帝京大。昨年は春季大会、対抗戦、大学選手権いずれも無敗で優勝を果たした。将来の日本代表での活躍が期待される主将・青木恵斗、本橋拓馬、福田大和ら逸材ぞろいで優勝候補の一角だ。王者相手にどんな戦いを見せてくれるか、注目の一戦が幕を開けた。
先制したのは帝京大だった。自陣5mライン右の相手ボールラインアウトからモールで押し込まれ、前半5分に先制を許す。また、11分にもドライビングモールでトライを許し、0-14にリードを広げられる。しかし、法大も意地を見せた。敵陣22mライン後方からのラックから左サイドへと展開すると、炭竈柚斗(2)が抜け出し、22分に反撃となるトライを決め、7点差に迫る。またスクラムでも優位に立ち、ペナルティを獲得する場面が何度も見られた。しかしミスが目立ち、なかなか得点を奪えない。すると、32分、41分に連続でトライを奪われ、7-28で前半を終えた。
スクラムでペナルティを獲得する場面もあった
後半は帝京大のペースで試合が進んだ。17分には、自陣5mライン後方のラックを形成されると走り込んできた平井半次郎にこの日3本目となるトライを決められる。また、敵陣10mライン付近右のマイボールラインアウトをスティールされ、左サイドへ展開される。パスを受け取った上田倭士がスピードを活かしラインブレイクし、ウイングにつなぎ、25分にトライを決めた。続く32分にもトライを奪われる。37分には敵陣の相手ボールスクラムから、またも上田がラインブレイク。そこから細かいパスを5回つなぎ、前進し最後は再び上田にボールが渡りトライを奪われる。41分には、自陣5メートルラインでの相手ボールスクラムでそのまま押し込まれトライを決められる。終わってみれば、7-61と完敗を喫した。
力強いボールキャリーを見せた佐野
点差こそ開いたが、スクラムで押し勝ちペナルティを獲得する場面やダブルタックルでボールキャリーの強い選手を止める場面が見られるなど、収穫もあった。ただラインアウトの精度やアタックでのミスが多く、課題を残した。次戦の明大戦では、そこを修正できるか期待したい。
(記事:盛岡惟吹、北川築来、写真:中野拓馬)
インタビュー
金侑悟 主将(4年、SO、大阪朝鮮)
ーー今日の試合を振り返って
大敗しましたが、結果はポジティブに捉えて、自分たちがやろうとしてきたラグビーは実行できたので良かったと思います。
ーースクラムについて
スクラムが押せたのは想定外でした。元々スクラムは帝京戦でチャレンジしたかったことの一つでもあり、FWが「自分たちは行ける」と思ったので、途中から押すプランに変更しました。
ーーディフェンスについて
今回の目標は「ハードワーク」でした。帝京大学の方が接点の強い分、一人ではなく、全員で助け合ってディフェンスをしようとした結果、良いディフェンスができたと思います。
ーー100周年のファーストジャージと『王者・帝京大』について
100周年という重みが違うと思います。その重みを背負いながら、昨年度優勝した帝京大学に挑むので、全員覚悟を持って試合に臨みました。
ーー帝京大の李錦寿選手とは高校時代に一緒にプレーしていましたが、対戦してみての感想は
欠点がないと思います。何をしても対応ができるSHだなと改めて実感しました。
ーー今後の意気込みをお願いします。
結果としては大敗でしたが、次の公式戦では勝てるようにチーム一丸となって頑張りたいと思います。
炭竈柚斗(2年、CTB、報徳学園)
ーー今日の試合を振り返って
前半は最初にトライを2つ取られて、法大も1つトライを返して、あまり点数の動かない試合になっていて、良い試合だったと思います。帝京大学主将の青木恵斗選手がシンビン明けで復帰してから流れが変わりました。ディフェンスは良かったのですが、運動量が問題で人数が足りずサイドが余ってしまう。1対1で負けてしまい、ゲインをされトライされる。自分たちのミスでトライをされているシーンが多かったので、ミスを失くしていれば点差が縮まっていたのではないかと思います。
ーースクラムでのFWの活躍を観ていて
スクラムで押してくれるとBKもプレーしやすく、ペナルティが取れるとアドバンテージをもらえて安心してプレーができるので良かったです。ですがラインアウトでマイボールの確保ができなかったので、そこが課題だと思います。またディフェンスの運動量が足りないので、チームで修正していきたいです。
ーー100周年のファーストジャージと『王者・帝京大』について
昨年度の王者に点差はついてしまいましたが、チャレンジしたかったことをチャレンジでき、課題が明確になった試合だったと思います。
ーートライの瞬間ガッツポーズもありましたが感想は
気持ちが良かったです。最高でした。トライはトライなので「負けていないぞ」と言う意味を込めて弱気ではなく強気でガッツポーズをしました。
ーー今後の意気込みをお願いします
次戦の明治戦では今回の試合で出た課題を修正し、チャレンジャーである心を持って勝てるように頑張りたいと思います。
ーー明大には同じ報徳学園高出身の選手も多いですが
弱点は全部わかっています(笑)。負けられないですね。
花澤祐太(1年、HO、法政二)
ーー今日の試合を振り返って
自分の強みであるスクラムが前半では昨年度の王者を相手に通用するなと思いました。後半は右太ももの負傷と体力が持たず、不利な状況を作ってしまったので反省です。ラインアウトは高校レベルと異なり、競りの速さでプレッシャーをかけられたので修正していきたいです。
ーースクラムについて
周りからは法大が不利に見られたと思いますが、ヒットの速さや低さは練習をしてきて自信を持っていたので、ファーストスクラムから全力で押していこうと思っていました。
ーー1年生で初出場と100周年のファーストジャージでしたが
100周年のジャージを誇りに思って変に重みにせず、重みを誇りに変えてこれから頑張っていきたいです。
ーー今後の意気込みをお願いします。
自分の武器であるスクラムを、全国どこの大学にも負けないように練習したいです。HOとして必要なスキルである、ラインアウトのスローをもっと練習していきたいと思います。