【ラグビー】関東大学春季大会C 対山梨学院大 テンポいいアタックでまたも大量得点!素早いディフェンスで2試合連続相手を1T1Gに抑える!
関東大学春季大会C
2017年5月28日(日)
山梨中銀スタジアム
先週の100点ゲームの余韻が冷めやらぬ中、迎えた山梨学大戦。相手のホーム山梨で行われた試合はまたも相手を圧倒し、12トライを挙げる圧勝。出足の早いディフェンスで前戦同様相手を1トライ1ゴールに抑え、3連勝を飾った。
試合結果
トータル試合結果
80 |
33 |
前半 | 07 | 7 山梨学院大 |
---|---|---|---|---|
47 | 後半 |
00 |
ポイント詳細
5/7 | T | 1/0 |
---|---|---|
4/6 | G | 1/0 |
0/0 | PG | 0/0 |
0/0 | DG | 0/0 |
※(カッコ内)は前半/後半表します
法政大学メンバー
No. | ポジション | 選手氏名 | 学部/学年 | 出身校 |
---|---|---|---|---|
1 | PR | 黒田圭汰 | 社4 | 報徳学園 |
2 | HO | 大澤翔舞 | 経4 | 長崎北 |
3 | PR | 金森達哉 | 社3 | 法政 |
4 | LO | 山根陵 | 現3 | 大津緑洋 |
5 | LO | ウォーカーアレックス拓也 | 社2 | 東福岡 |
6 | FL | 橋本陸 | 社1 | 東京 |
7 | FL | 山下憲太 | 社1 | 長崎海星 |
8 | NO.8 | 増田和征 | 経4 | 京都成章 |
9 | SH | 中村翔 | 経2 | 東福岡 |
10 | SO | 時崎魁人 | 文3 | 法政二 |
11 | WTB | 井上拓 | 社2 | 御所実業 |
12 | CTB | 呉洸太 | 社3 | 大阪朝鮮 |
13 | CTB | 東川寛史 | 経4 | 東福岡 |
14 | WTB | 中井健人 | スポ3 | 筑紫 |
15 | FB | 萩原蓮 | 経3 | 東福岡 |
16 | Re | 濱野隼也 | 社1 | 秋田工業 |
17 | Re | 宮川優也 | 経1 | 仙台育英 |
18 | Re | 江口宏坪 | 現2 | 京都成章 |
19 | Re | 李承記 | 経3 | 大阪朝鮮 |
20 | Re | 五反田拓巳 | 経4 | 法政 |
21 | Re | 横尾俊也 | 経2 | 法政 |
22 | Re | 長利完太 | 経3 | 桐蔭学園 |
23 | Re | 尾崎達洋 | 社4 | 桐蔭学園 |
戦評
試合は山梨学大のキックオフで始まった。開始早々、LOウォーカーアレックス拓也(社2)が相手へのハイタックルによるシンビンで10分間の退場を余儀なくされる。14人で戦う10分間。しかし法大は落ち着いていた。8分、相手のオフサイドからSH中村翔(経2)がしっかりとクイックスタートし、最後はWTB井上拓(社2)がそのボールをきっちり受け止めそのまま左サイドへトライ。FB萩原蓮(経3)が丁寧にゴールを決め、7-0と幸先の良いスタートを切った。14分にはWTB中井健人(スポ3)が相手に押さえつけられながらも、フィジカルの力強さを見せつけ右へトライを成功させ12-0。さらに17分にCTB呉洸太(社3)→SH中村翔(経2)→再び呉というパス回しが上手く決まり、トライ成功。ここでもゴールが決まり、19-0と差を広げる。この後も法大の猛攻は止まらない。24分に井上が左へこの日2つ目のトライ。さらに中村が26分、スクラムが崩れたところをリスタートさせ、最終的に再び呉がトライを決める。ともに萩原がゴールを決め、33-0とその差を広げた。31分に1トライ1ゴールを許してしまったものの、それ以上の得点を許さない。セットプレーも終始安定し、33-7で前半が終了した。
巧みなボールさばきで頭角を現すSH中村
メンバー交代無しに法大ボールでスタートした後半。早速2分、スクラムからパスがつながり、FL橋本陸(社1)の素早い動きでトライを決める。萩原のゴールが決まり40-7。8分には呉のマークからHO大澤翔舞(営4)、FL山下憲太(社1)と縦のパスが綺麗に決まり、中村が左サイドにトライを決めて45-7と相手を圧倒。相手のミスを見逃さず、その後も攻撃の力を緩めない。PR黒田圭太(社4)、山下、井上、中井も次々とトライを決め71-7と2戦連続の大量得点を演出した。後半は計8人の選手がリザーブから出場し、それぞれが自分の力を出し尽くし、後半は山梨学大を完封。最後は43分に井上がこの日4つ目のトライを決め、FB尾崎達洋(社4)もゴールを決め80-7でノーサイド。見事3連勝を飾った。
WTB井上は鋭いランニングでトライを量産
昨秋のリーグ戦では惜しくも全国大学選手権出場を果たせず、1部2部入れ替え戦まで進んでしまった法大。しかし今季のチームは一味違う。選手たちが皆、口をそろえて言うのは「雰囲気の良さ」だ。副将であるNo.8増田和征(経4)は「雰囲気はかなりよくなった。選手自身が意欲的に練習に取り組み、去年までのやらされてる雰囲気とは違い、『自分たちの自主性を大事にする』ということを東川(寛史主将、経4)もよく言っているので、チーム全体に浸透してきた」とその変化の実感を語った。まずこの春、チームが目標に掲げるのは「春季大会全勝」。法大フィフティーンの熱い戦いからますます目が離せない。(岡﨑祐平)
選手インタビュー
増田和征(No.8,経4)
-今日の試合を振り返って
前半のスタートで自分たちのペースに持ち込めたのがよかったと思います。ただ前半の終わりや後半の最後の方と通じて、慣れてくると相手のペースになってしまい、自分たちのラグビーができなかったのは残念です。自分たちが点数を取り続けて安心すると、向こうのラグビーのスピードに合わせてしまいましたね。
-スクラムを始めとして、セットプレーが安定していましたが
去年のことを踏まえて、シーズン前から強化してきて、これからも強化していかなければならない部分だと思ってます。山梨学大はセットプレーのしっかりとしたチームという認識だったが、想定してきたよりはこっちも練習を積んできた分、対応できたのがスムーズに試合を進められた要因です。
-新体制になってチームの変化した面は
雰囲気はかなりよくなりました。選手自身が意欲的に練習に取り組むようになってると感じます。去年までのやらされてる雰囲気とは違い、自分たちの自主性を大事にするということを東川(寛史主将)もよく言っているので、チーム全体に浸透してきたと思います。
-今後に向けて
FWとして、セットプレーの強化が必要になってきます。加えてリアクションの部分も上げていかないとこれから先、相手のレベルが上がったとき勝つのは難しいと思うので、強化していこうと思います。
力強いプレーでチームを引っ張るNo.8増田
呉洸太(CTB,社3)
ーチームでは試合前にどういう目標がありましたか
ディフェンスで前に出てプレッシャーをかけるということと、アタックは相手の空いているスペースを探してそこにボールを運ぶというのが目標でした。
ー成蹊大戦からの反省点はありましたか
前回は点も取れたんですけど、つなぎ目でミスしたり簡単なミスが多かったので、そこを修正しようとしたんですけど、今日もそういうプレーが出てしまったので、来週は軽いプレーが無くなるようにしたいです。
ー1つ目のトライは呉選手から中村選手、そして呉選手にパスが回ってのトライでしたが、振り返っていかがでしたか
ちょっと頑張って走ったら、ハーフの中村もしっかり見ていてくれてつないでくれて良かったです。
ートライが決まらなかった場面でも前へのプレーが目立ちました
相手が結構前にプレッシャーをかけてきたチームだったので、自分がボールをもらって空いているスペースに仕掛けていこうという意識で走っていました。
ー山梨学大の印象は
BKが前に出てくるというのがあって、あまり外まで回せなかったんですけど、ウイングが上がってきてディフェンスにプレッシャーを感じました。
ーチーム全体で良かった点はありますか
簡単なミスも目立ったんですけど、ひとりひとりが前に出て相手を止められたと思います。
ー反省点はやはり簡単なミスを無くすということでしょうか
それもありますし、前半苑田HCにも言われたんですけど、相手に合わせてラグビーをしてしまったので、前半から法大らしいラグビーで相手を圧倒したいと思います。
ーチームが新体制となって、1年生も入りましたが変化はありますか
新体制になっても特にあまり自分自身は変化というのは、去年通り同じプレーができていて、1年生は僕が1年生の時は出ていないんですけど、僕たちが引っ張っていけるとやりやすいと思うので、引っ張っていきたいと思いますし、特に体を張ってくれているので、僕も負けないように体を張りたいです。
ー残りの春の試合はどう戦っていきたいですか
残り3試合で、チームの目標は「春は全勝」というのを掲げているので、しっかり3試合とも内容も良くして勝っていきたいと思います。
CTB呉は素早いアタックで相手を翻弄
フォトギャラリー
- UTY招待ラグビーの一環として行われた
- 練習の成果が徐々に現れてきているスクラム
- 正確なキックを決めるFB萩原
- FL山下憲は1年生ながら前戦からスタメンを張り続けている
- WTB中井の飛び込みトライ
- 1年生FL橋本もトライを決めた
- PR黒田は力強い突破ののちトライ
- 試合後笑顔で選手を迎える島津久志監督