【ラグビー】春季大会開幕!監督、W主将独占インタビュー!

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【ラグビー】春季大会開幕!監督、W主将独占インタビュー!

今年も大学ラグビーのシーズンが到来。4月3日からは関東大学春季交流大会が開幕し、法大は24日に慶大との初戦を迎える。今シーズンの勢力図を占う大会だけに、法大らしいラグビーで勝利を期待したい。そこで今回は新宮孝行監督と、新たに共同主将に就任した吉永昴生選手、徐和真選手にお話を伺った。
(インタビューはZoomにて行いました)

共同主将に就任した吉永(左)と徐(右)提供:法政大学体育会ラグビー部

令和4年度新幹部

役職名 ポジション 選手氏名(学年) 出身校
共同主将 FL/HO 吉永 昴生(4) 東福岡
HO 徐 和真(4) 大阪朝鮮
副将 WTB 坂田 龍之介(4) 東海大仰星
主務 LO/FL/NO8 滝澤 光輝(4) 法政二
副務 CTB/WTB 片岡 善知(3) 石見智翠館
MG 山田 倫太郎(3) ぐんま国際アカデミー
MG 山戸 映里奈(3) 東京純心女子
寮長 CTB/WTB 南部 翔大(4) 京都成章
副寮長 FL 横山 慶伍(3) 法政二
会計 NO8/LO 佐々木 康成(4) 大分舞鶴
副会計 CTB 松下 励(3) 開明
FWリーダー PR/HO 石母田 健太(4) 國學院栃木
NO8/LO 佐々木 康成(4) 大分舞鶴
BKリーダー WTB/FB 南部 翔大(4) 京都成章
CTB/WTB 石岡 玲英(3) 御所実業
学年リーダー LO/FL 渡部 創太郎(3) 桐蔭学園
SO/CTB 金 侑悟(2) 大阪朝鮮
学連担当 FL/NO8 山田 真柊(4) 法政二

インタビュー

 新宮孝行 監督

―昨シーズンを振り返って
 春は順目、法政らしいランニングラグビーを見せようと思い、フィットネスやブレイクダウンとセットプレーの3つを掲げて練習をしました。春季大会の筑波大学戦では良い調子で入って、筑波大学戦、日体大戦と考えた通りの試合ができ、帝京大学戦でも前半は12-7という形で戦えるかなと。学生自身も帝京には勝てないという思いがあったにも関わらず、帝京大にも試合ができるような感触を得られました。その後、早稲田大学とも合同練習もして、春の時点ではそれなりに良い感触を得ることができました。しかし8月にコロナのクラスターを起こし、そこから練習できなくなり、各選手が寮で隔離状態となってしまったので、病院に隔離されているような状態で、歩きすらできない状況が1ヶ月半続きました。9月にリーグ戦が開幕したのにも関わらず、2週間しか練習ができなかった中、専修大学、関東学院大学、中央大学と本当は勝たなければいけない3校に2勝1敗で終わってしまいました。大東文化大学にも勝つことにより選手権出場できるということだったんですけれども、8点差で負けてしまい、東海大学には40点の大差で負けてしまい、流通経済大学には1点差で負けてしまいました。最後の日本大学との時には時すでに遅く、選手のモチベーションもあまり上がらない中で、70近く取られ大差で負けてしまい2勝5敗という最終結果でした。
(6位となった)ひとつの要因はチーム作りをうまく出来なかったことです。これは僕の監督としての責任だと思っています。毎年4年生のチームということで4年生を鼓舞してやっていく中で、秋のリーグ戦が始まる時に、なかなか一体感になれなかったかなと感じています。これは僕のモチベーションの持ち方も悪かったと思っています。チームのバラバラになり少し崩壊状態になりつつありました。その中でもキャプテンの大澤(令和3年度卒=現N E Cグリーンロケッツ東葛)やバイスキャプテンの伊藤(令和3年度卒)がまとめようと頑張ってくれていたんですが、1点差や3点差などの紙一重のところで負けてしまったというのが、まだまだウチの実力がないところかなと感じています。

―今シーズン、共同主将の体制にした理由は
 去年の12月の頭から2月の上旬までに、新2年生から新4年生全員と面談をして、キャプテンは誰が良いかという話も聞いていました。それからどういうチームをつくりたいということも聞いて、そこを色々絡めて、最後キャプテンを決めるときに、最終的に(徐)和真と吉永でいくということを伝えた時、4年生が納得してくれたのでそういう形にしました。理由としては、和真はチームとして厳しく物事を言えるリーダーシップを持っている。吉永はフィールドの中でタックルなどのプレーで選手を鼓舞してくれる。ふたつの力がひとつになれば一番良いかなと思ったのが理由です。

―今年の4年生はどんな学年
 基本的には人数が少ない学年で、ほとんどの学年は20人以上いる中で、14人しかいない学年ですけど、今までの4年生よりある程度まとまっていると思います。これからシーズン始まるにあたって、出られない4年生や出られる4年生もいる中で、どれだけこのチームで試合に出る出ない関係なく支えていけるかということにかかっていると思うので、そこができる4年生ではないかと僕自身は思っています。

―新入生については
今年は今のところ21名入部しました。今年というより毎年ですけど、今年は高校ジャパンの候補に選ばれた選手が3人いて、小山田、宮下、田中は優れた能力を持っているなとは思います。花園経験者も、(國學院)久我山や國學学院栃木もいますし、初めて昌平高校から法政に北川と平塚の2名が来まして、その子達も全国大会では凄く活躍していました。桐蔭のウイングの森田も活躍していましたし、ある意味バランスが取れて今年は良いセレクションができたと思っています。

―春季大会に向けて現在のトレーニングは
 3月に入って練習を始めた時には、約2週間フィットネスをやっていました。この2週間というのは3日ずつで第1クール、第2クール、第3クール、第4クールでやっていました。第5クールに入って先週くらいからフルコンタクトをして、部内マッチも行いまして、これはなぜかと言うと、(試合に向けた)セレクションマッチということです。1年生も少し入れないとポジション的に回らないので、そこは上手く回しながら、メンバーを選んでいきたいと思っています。

―今シーズン、勝利に向けて重要になってくるポイントは
 去年も言ったようにブレイクダウンとセットプレー、ここはすごくキーになるかなと。特にスクラムのところで、昨年大東文化さんと試合をした中で、80分のうち20分近くスクラムを組んでいて、その中でペナルティを相手に与えてしまったのが敗因だったと痛切に感じているので、セットプレーを強化するのがひとつですね。もう少し法政らしいランニングラグビーをしないといけないですし、ブレイクダウンを強くするのはもちろんですけど、ブレイクダウンをなるべく作らないようなラグビー展開をするように心掛けて、今シーズンは上を目指して頑張っていきたいと思います。

―特に期待している選手は
もちろん全員期待しているんですけど、中でもキーになる選手はB Kは石岡玲英、F Wで言えば竹部力ですね。SOの熊田とか13番の高木とかもですね。ロックでは元山と木村開というのを見ていただきたいなと思っています。4年生ははっきり言って全員がやるものだと思っています。吉永や和真を中心に、坂田や南部などもいるので、4年生は全員がやってくれるものだと思ったうえで、期待していますね。

―今シーズンの意気込みをお願いします
昨年は2勝5敗で6位という成績で、春の期待に添えないような形になってしまったんですけれども、今シーズンはコロナの影響があろうがなかろうが、自分たちでうまく準備しながら、目標としてはリーグ戦優勝、大学選手権ベスト4というふうに全員で掲げたので、練習から覚悟を持って取り組んで、試合にも臨んでいきたいなと思っています。

吉永昴生 主将(4)

ー主将になって今のお気持ちは
主将になって責任感をもっと大事にしていかなければいけないと感じていて、そこから「チームに何が足りていないのか」などの課題を出していかなければいけないなと考えています。

ー前主将の大澤蓮さんから掛けられた言葉は 
もともと大澤さんとは同部屋で、結構話を聞いていたんですけど、大澤さんも自由にやっていたと言っていたので、僕もやることはしっかりとやりながら、自分のやりたいことを自由にできたらいいなと考えています。

ー吉永選手から見て、徐選手はどんな人
僕自身大学入って1年生から一緒にいるわけで、絶対に徐くんがキャプテンになるだろうなと思っていたんですけど、自分もキャプテンになれたということに対して,Wキャプテンということで、お互いに足りない部分を解決しながらやっていきたいなと思っています。

ー新チームの雰囲気は 
新チームということで、今はまとまりというよりは個人個人が必要なことをやっている状態なので、これからまとまりという部分を意識して、みんなで目標に向かって手を取りながらやって行けたらいいなと思っています。

ーFW陣の調子は 
今シーズンはメンバーの体が小さいという部分があるので、体を大きくするというのも一つの課題ですし、今はフィットネスにも取り組んでいるので、体力の向上も課題だと感じています。

ー個人として強化しているポイントは
徐くんが怪我で試合にあまり出場できていないので、そうなると僕が試合で一番頼りにされる存在だと思っているので、チームが試合で苦戦していたり、流れが悪い時に一番体を張って頼りにされる存在になるように強化しています。

ー主将から見て今季期待している選手は 
挙げるとすると、やっぱり3年生の石岡玲英が一番期待できるんじゃないかなと思っています。

ー今シーズンの目標は
今シーズンは『全国ベスト4』を目指しています。

ーファンの方々へメッセージ 
これまでずっと法政大学ラグビー部を応援してくださっている方々にも、今年は一味違った法政のラグビーを見せていけるよう頑張っていきます!


提供:法政大学体育会ラグビー部

徐和真 主将(4)

ー主将に就任し今の気持ちは
一言で言うと大変という感じですね。チームが去年以上の目標に向かって日々練習しているので、今までやってきたこと以上にやらないといけないですし、そこの意識のレベルを上げていくのに、キャプテンとしてまだまだ足りないところもあるので、そういうところが一番大変ですね。

ー共同主将の吉永選手と話したことは
意識のレベルのところ、スタンダードを二人であげていこうという話はしました。お互い足りない部分もあるので、そこは補いながらやっていこうという話はしました。

ー徐選手から見て、吉永選手はどんな人
あんまり表立って喋る感じではないですけど、試合で一番頼りになる男って感じですかね。一番タックルとかもしてくれて、チームが試合でしんどい時に頼れるキャプテンなのかなとは感じています。

ー今季のスローガン『突破〜Break Through〜』に込められた想い
今まで以上の目標を掲げてやっていて、今までの殻を破らないといけない、突破しないといけないので、全員が目標に対してひとつひとつ突破していくというところで、チームに一番必要な言葉が『突破』なのではないかと感じて、4年生で決めました。

ー今季の法政のスタイルは
今は基礎のところ、体重であったり筋トレでの重量の記録であったり、フィットネスであったり、そういうベースのところに力を入れてやっています。その延長線上にスクラムやセットプレーがあって、そういうところは他の大学を圧倒していかなければいけないので、今はベースアップというところに注力しています。

ー個人的に強化しているポイントは
スクラムなんですけど、僕はスクラムの最前列で要のポジションなので、そこの強化はしていかないのかなとは感じています。あとは試合中で頼れるプレーはやっていかないといけないと思っています。タックルやボールキャリーの部分は誰よりも強くいかないとダメだと感じています。

ー主将から見て今季期待している選手は
2年生のF Wの佐野裕太はパワフルで、去年も試合に出たりしていたので、今シーズンは彼がどれくらい活躍してくれるのかなというところで期待しています。

ー今季の目標は
今シーズンの目標は『選手権大会ベスト4』です。今までは選手権大会“出場”だったんですけど、今年は“ベスト4”に決めて、これからはベスト4のための練習をしていかなければいけないので、例年以上の練習にはなるんですけど、そこに向けて今は練習をしています。

ーファンの方々へメッセージ
去年は期待に添えない成績だったんですけど、今年は今までにない法政を見せられると思いますので、ぜひ応援の程よろしくお願いします!


提供:法政大学体育会ラグビー部

(取材・板倉大吾)

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