【陸上競技】第96回関東学生対校選手権 3、4日目 青木法大史上初3障制覇&坂東W入賞で前回大会超えに貢献!!
第96回関東学生対校選手権
2017年5月27日(土)、28日(日)
日産スタジアム
関東インカレが閉幕した。大会前には2部降格も危ぶまれたが、エース坂東をはじめとした長距離ブロックの活躍もあり、ふたを開けてみれば前回大会を上回る成績を収めた。
試合結果
男子1部総合成績
順位 | 大学名 | 得点 |
---|---|---|
1位 | 日大 | 153点 |
2位 | 東海大 | 120.5点 |
3位 | 順大 | 117点 |
4位 | 筑波大 | 81点 |
5位 | 東洋大 | 70点 |
6位 | 法大 | 49点 |
7位 | 早大 | 43点 |
8位 | 国士大 | 38点 |
種目別結果
種目 | ラウンド | 組 | 選手名 | 記録 | 順位 |
---|---|---|---|---|---|
男子200m | 予選 | 2 | 伊深愛生 | DNS | – |
3 | 川辺隼也 | 21秒95 | 7着 | ||
4 | 佐久間滉大 | 21秒60 | 6着 | ||
男子800m | 予選 | 4 | 中嶋敦史 | 1分54秒77 | 6着 |
男子5000m | 決勝 | 福田兼士 | 14分22秒90 | 12位 | |
坂東悠汰 | 13分47秒26 | 3位 | |||
男子ハーフマラソン | 決勝 | 東福龍太郎 | 1時間9分28秒 | 31位 | |
鈴木亮平 | 1時間7分3秒 | 17位 | |||
土井大輔 | 1時間7分20秒 | 19位 | |||
男子400mH | 予選 | 1 | 中矢光一 | 51秒72 | 1着 |
2 | 高田一就 | 51秒85 | 2着 | ||
4 | 豊田将樹 | 50秒71 | 3着 | ||
準決勝 | 1 | 中矢 | 51秒25 | 5着 | |
豊田 | 51秒11 | 3着 | |||
2 | 高田 | 50秒66 | 2着 | ||
決勝 | 中矢 | 51秒26 | 4位 | ||
高田 | 52秒07 | 5位 | |||
豊田 | 53秒13 | 7位 | |||
男子3000mSC | 決勝 | 青木涼真 | 8分52秒77 | 1位 | |
男子4×400mR | 予選 | 2 | 小林英和 | 3分09秒63 | 3着 |
白幡大輝 | |||||
本間大介 | |||||
片山雄斗 | |||||
決勝 | 小林英和 | 3分09秒15 | 7位 | ||
白幡大輝 | |||||
本間大介 | |||||
片山雄斗 | |||||
男子棒高跳 | 決勝 | 竹川倖生 | DNS | – | |
坂本和真 | 4m80 | 13位 | |||
男子走高跳 | 決勝 | 芋川駿 | 2m05 | 9位 | |
小川僚太 | 2m05 | 17位 | |||
男子三段跳 | 決勝 | 坂田銀次郎 | 14m65 (±0) | 19位 | |
長塚柊真 | 14m04 (-0.1) | 25位 | |||
男子円盤投 | 決勝 | 沖見拓真 | 44m92 | 12位 | |
曽我歩希 | 41m04 | 19位 | |||
女子200m | 予選 | 3 | 鈴木志保 | 25秒73 (+2.1) | 7着 |
5 | 田植晶子 | 24秒85 (-0.5) | 4着 | ||
女子4×400mR | 予選 | 2 | 石井菜摘 | 3分55秒49 | 4着 |
田植 | |||||
鈴木萌果 | |||||
鈴木美帆 | |||||
女子2部(大学院)400mH | 決勝 | 川端涼夏 | 1分02秒30 | 1位 |
戦評
関東インカレ3日目最初の種目は男子棒高跳。入賞の期待がかかった種目だったが、実力者の竹川倖生(社2)は棄権。同学年の坂本和真(社2)も自己ベストに届かず、13位に終わった。同じくフィールドの男子走高跳には昨年ともに入賞した芋川駿(スポ3)と小川僚太(現福4)が出場したが、2m10をクリアできず得点獲得とはならなかった。
男子三段跳には坂田銀次郎(経4)と付属校出身のルーキー長塚柊真(経1)が出場。しかし両者とも本来の跳躍に欠け、トップ8に進めず試合を終える。
男子円盤投には沖見拓真(経3)、曽我歩希(スポ2)が出場。六大学では表彰台に上がった2人だったが、今大会では関東の高い壁に阻まれ、入賞はお預けとなった。
男子800m予選には中嶋敦史(スポ3)が登場。一時は先頭に立つ場面もあったが、レース後半に捕まり予選敗退。
男子200m予選には川辺隼也(スポ3)と佐久間滉大(スポ3)が出場するも、見せ場を作ることができないままともに予選敗退となった。
男子3000mSC決勝には青木凉真(生命2)。スタートこそ集団後方だったものの、最初の水濠を超える頃には4番手につける。途中、小室翼(東洋大)が飛び出すも、2位集団で冷静に戦況を見極める。小室を吸収後、先頭を引く三上嵩斗(東海大)のすぐ後ろにつくと、残り700mで先頭に躍り出た。ラスト1周の鐘とともに後続を引き離しにかかると、最後の直線の猛追を振り切り1位でフィニッシュ。この種目では法大史上初の優勝となった。
法大史上初の3000mSC制覇の青木
男子ハーフマラソンには鈴木、土井、東福の3名が出場。序盤こそ東福が集団を引っ張り、それに2名が追随する形だったものの、終盤になるにつれ3名とも失速。この種目での得点奪取とはならなかった。
男子400mHには50秒台の3選手。中矢光一(スポ4)は準決勝ではタイムに救われたものの、出場3選手全員が決勝に残る活躍。表彰台には届かなかったが、法大の存在感をいかんなく発揮した。
3選手全員が入賞した400mH
最後の個人種目、男子5000mには10000mで5位に入った坂東悠汰(スポ3)と福田兼士(経3)が出場。坂東は先頭を引っ張るP・ワンブィ(日大)のすぐ後ろ、福田も先頭集団につける積極的なレース運び。2000m過ぎに福田が振り落とされると、3000m過ぎには先頭3人に抜け出され坂東も単独走に。しかし坪田智夫監督の「まだいけるぞ!」という檄に応えてか、坂東は先頭との差を30mほどで追走する。そしてラスト1周に入ると、ワンブィに離された塩尻和也(順大)、鬼塚翔太(東海大)を射程圏内に捉える。最後の直線でもう一段階切り替えた坂東は、ゴール直前で塩尻をかわして3位フィニッシュ。10000mに続いての入賞、そして初の表彰台獲得となった。
ゴール前で3位に滑り込んだ坂東
男子マイル予選はメンバーが個人種目で不振に終わった400mの借りを返す快走をみせ、決勝に進出。この試合を通して最終種目となったマイル決勝は、応援も最高潮に達する中スタート。法大はアンカー片山雄斗(スポ3)が一時は5位まで押し上げるも快走をみせるも、粘り切れず7位でフィニッシュとなった。
ケガの影響で苦しい大会となった片山
戦力ダウンもあった中で、短距離、フィールドの穴を長距離が埋め、結果的には前回大会を上回る総合成績を収めた。長距離は来月に全日本大学駅伝予選会が控えているだけに、弾みのつく大会となっただろう。一方、短距離、フィールドブロックは立て直しが急務だ。2週間後の学生個人選手権を足掛かりに、全日本インカレへと切り替えていきたい。(小島雄太、濱口隆太、都築慧士)
監督・選手インタビュー
苅部俊二監督
―2部降格も危ぶまれた中で前回を上回る得点を取りました
去年48点取って7番だったので。(今年は)49点か。でもああいう風に発破をかけていますけど、2部落ちはよっぽどのことがない限りないので、25点くらいがボーダーって言われていて、まあ大丈夫だろうと思っていたんですけど、なにがあるかわからないので。そういう感じで発破をかけるために話をしていたんだけれども、最初1日目は4点しかとっていないのでどうなることかと。総合では点を取っていますけど、取りこぼしがたくさんあるので、なかなか厳しいインカレだったと思いますね。
―110mHの金井選手は13秒63の自己ベストで優勝でした
勝つべくして勝ったので。勝ちにきて、金井は優勝しなきゃいけない選手ですので。他の選手が出遅れているっていうのもあったので、古谷(拓夢=早大)くんとか。あのへんがちょっと調子上がっていなかったので。もっと上を目指す選手なので、記録はいい記録で勝ってくれたので。優勝は確実で、記録が出てくれればいいかなと思っていたので、両方やってくれたので力つけてくれて、やるべきことをやってくれているなという感じですね。
―日本選手権ではどれほどのタイムを狙っていくのでしょうか
できれば世界選手権の標準を切ってほしいけど、とりあえずユニバとかも狙ってほしいので。日本選手権よりも学生個人でユニバ決めてほしいですけれど。
―400mHでも3選手ともに決勝に残る活躍でした
400mHで3選手残るのはかなり久々で、400mHはうちは伝統的に力持っている選手がいるので。3人残るのを目標にずっとやってきたので、目標が達成できましたけど、1人も表彰台に乗らなかったのが寂しかったですね。(表彰式の)プレゼンター私で、杯も為末(大=平12年度卒)なので、できれば持ち帰りたかったなあというのはあるんですけれど。そんなに甘くはなかったですね。やっぱり力ありますよ。本当は豊田が足が悪くなければ表彰台に乗ったかなって感じだったんですけど、準決勝を見た感じ中矢と高田もチャンスないわけではなかったので(表彰台を狙いに)行かせたんですけど。なかなかうまくいかなかった。ただ3人とも力はあるので、全カレでもう1回狙わせたいなと思いますね。
―中矢選手は今月初めの記録会で大きく記録を伸ばして3枠目に滑り込む形となりました
中矢は前半から行けるので、そのスタイルを貫き通せって言って、それがうまくはまって。準決勝はへろへろになっていましたけど、あれはやるしかないんで。次もあのスタイルで、後半あれで落ちなければ記録も出るし、結果も出てくるので、ガンガン行かせます。
―その一方でショートスプリントは個人、リレーともに厳しい結果となりました
去年、長田(拓也=平28年度卒)、大瀬戸(一馬=平28年度卒)におんぶにだっこだった状態で、少し彼らに甘えていたところを払しょくできなかった形ですよね。彼らの穴を全然埋めきれなくてズルズルいってる感じなので、もう1回作り直して叩き直して鍛えなおしてっていう感じですよね、短距離に関しては。
―400mブロックも個人では思うように結果が出なかった中で、マイルが決勝に残りました
400mに関しては片山の故障が大きかったですよね。片山は実力的には入賞できるレベルの選手なので、それが思っていたより痛かったなと。練習は思ったよりできなくて。本間も46秒台を目指していたんですけど、調子が上がらなくて。逆にダークホースだった白幡が準決勝まで行ってって感じで。ただ力はみんなある選手なので、マイルはっていう感じだったんですけど。400mももう一皮むけないと厳しいですね。
―今回マイルの4枠目は小林主将でしたが、いつ頃決まったのでしょうか
もう最初から走らせるっていうことで、フレッシュだったので。400mHは学内選考で漏れたので、キャプテンでもあるし、力のある選手なので、と思ったんですけれども、予選はあまりよくなくて。決勝はまあまあ走れたんですけどもう少し、キャプテンなので引っ張れる選手になってほしいですね。
―女子では100mHの鈴木美帆選手が初の決勝進出でした
あれはもう本当によく頑張ったと思いますね。13秒台出ればなお良かったんですけれども。来年はもうちょっと上を目指せるように。13秒台も出させて。女子の短距離も1人200mでベストが出て調子がいいですね。マイルも出て。(田植選手は)インターハイで9位なんですよね。今年(女子短距離は)4人入ったので来年期待ですね。4継も全カレ標準惜しかったですし。
―フィールドでは走幅跳の佐久間選手がラストチャンスの今大会で日本選手権の標準記録を突破しました
佐久間もちょっといろいろ悩んで前半は結果を残せなかったんですけど、今回はもうシンプルにしっかり走って踏み切って跳ぶっていうのを、単純にそこからやっていこうということで。あんまり細かいことをやるとなかなか自分の力を発揮できなかったりするので、シンプルに行こうというところで吹っ切れたところもあったので、それで徐々に良くなってっていう感じですかね。力はあるので、ここから上がってくると思いますよ。
―最後に、来月の日本選手権で選手たちに期待することは
出る選手にはできれば自己記録更新を目指して。あわよくば金井なんかは、上の人たちを破るような活躍をしてほしいなと思いますね。
坪田智夫駅伝監督
―今大会の総括を
長距離で坂東と青木が非常に頑張ってくれまして、ちょっと厳しい戦いが予想されていたんですけど、チームに貢献できたのではないかと思います。
―コンディションがよくない中で坂東選手が2種目ともに自己ベストでの入賞でした
自己ベストは、あれくらいのタイムが出るのはわかっていたので、もっと力がある選手なので。それよりも順位、何番とれるかっていうのが目標となるべき大会だったので、その中で5番と3番というのは自信を持ってもらえるかなと思いますね。
―2部降格も危ぶまれる中で坂東選手が先陣を切る形で得点を獲得しました
(1日目の)最終種目で、それまで決勝種目はなかったですけど、なんとか4点ということで残りの3日間につなげてくれたのは本当にいい走りではないかと思います。
―青木選手が3000mSCを制覇しましたが法大史上初でした
どうやら史上初のようで、素晴らしい走りでした。
―日本選手権の標準記録も惜しかったですが
この大会は切ってしまいたかったっていうのはあるんですけど、タイミングさえ合えば切ってしまえるので、ここはもう優勝というのが。3番以内取ってくれっていう中で優勝できたのは力がついた証拠ではないかなと思います。
―入賞に届かなかった選手も福田選手や佐藤選手など積極的な走りが見られました
中堅どころ、佐藤はもううちの軸になる選手で、28分台の選手を押しのけて、後ろからではあるんですけれども、あの順位を取ってくれた。福田に関しては自身初の大学の大きな大会で、積極的なレースをやって12位という結果は次の大会にもつながりますし、全日本予選または箱根に向けて大きな収穫ではなかったかなと思います。
―その一方でハーフマラソンは厳しいレースとなりました
コンディションの悪い選手もいてどこまで戦えるかなっていうところだったんですが、やはり箱根駅伝は20kmのレースなので、そこでやっぱり上位、入賞できなくてももう少し上、入賞争いのところで勝負してほしかったかなというのは私の中ではありますね。
―今回4年生の出場がありませんでしたが、どのような状態でしょうか
磯田(和也、法4)、また春に不調だった細川(翔太郎、経4)がここにきて調子をぐっと戻してきてくれていますので、彼ら2人に関してはしっかりと走ってもらって。4年生なしには全日本というのはなかなか厳しいので、やはり彼ら2人がしっかりポイント取るような走りをしてもらう。それのわきを固めるのは坂東であったり佐藤であったり軸の選手たちなので。やはり4年生が引っ張る走りをしてもらいたいなと思います。
―ここ数年、全日本予選では1年生の抜擢も見られましたが
今年は選手層が非常に厚いので、ちょっと今1年生が上がってきていない状況なので、1年生を使わなくても済む状況。本当は6月の10000mで1年生を使うっていうのはいい状況ではなかったんですが、ここ何年か力のある選手もいたんですが、今年は使わなくていいというのは、ある意味ではチームの上級生がしっかり走っている状況だと思いますね。
―最後に全日本予選に向けて意気込みを
関東インカレはチームとして点を取ることを目標にやってきて取れましたので、上半期の目標である関東インカレと全日本の突破っていうのを掲げていてですね、その一つをクリアしていますのでこのいい流れを全日本突破して夏の合宿を迎えたいなと考えています。
小林英和主将
―前回を上回る総合6位で大会を終えました
一人の力で何種目も入賞した選手もいれば、力があるにもかかわらず、自分も含めふがいない結果に終わってしまった選手もいるので、全カレに向けて気持ちを切り替えて個々のレベルアップをしていきたいと思います。
―大会前には2部降格もと監督に言われていましたが
不安はありましたね。でも信じるしかなかったですよ。個々でみんな力は持っているので、それは問題ないかなと、頑張ったと思います。
―400mHは学内選考で漏れる形になりました
出場したかったですけど、法政の400mHのレベルが上がってきたっていうことでもあるので、しっかりと400mHを引っ張っていけるように頑張りたいと思います。
―400mHは3選手ともに決勝に進出しましたが、声はかけたのでしょうか
がんばれと、やるだけやってこいと。
―小林選手自身はマイルに出場しましたが
やることは精一杯出したので悔いはないと思います。ただタイムを見る感じだと全カレの決勝に残れないので、400mブロックで底上げをしていきたいと思います。
―予選と決勝で走順が変わりましたが
決勝も1走で行くのかなと思っていたんですけど、どこを走っても自分の走りをするだけなので、迷いはなかったですね。
―次の学生個人は400mHのリベンジマッチとなりますが
勝ちに行きたいと思います。ちゃんと合わせて。
―全日本インカレに向けては
今回もそうなんですけど、力を持っているがふがいない結果に終わってしまったので、そういう選手もしっかりと結果を出せるように頑張っていきたいと思います。
金井大旺
ー優勝した今の気持ちは
勝ちにいったレースだったので、勝つことが出来て良かったです。記録をついてきましたし、嬉しかったですね。
ー試合前のコンディションは
状態は良かったので、記録は出るかなとは思いました。不安要素はなかったです。
ー予選と準決勝を振り返って
予選が良くなくてそこを準決勝で修正できて、準決勝の走りが出来れば決勝でもいい結果になると思ってました。
ー準決勝ではスタートのやり直しが何度もありました
正直成功したスタートもあったので、成功し過ぎて自分かなと思いましたね。慎重になった部分もあったけど、練習で何回もやってきたので自信を持って臨めました。
ー決勝前のコンディションは
準決勝で(13秒)77が出てたので、自己ベストは出ると思ってました。5台も出るかなと思いましたけど、実力不足ですね。
ー決勝のレースを振り返って
前半は良かったですけど、中盤辺りから硬くなってしまって、失速してしまいましたけど、上手くまとめることは出来ました。
ーやはりプレッシャーはありましたか
プレッシャーは絶対ありましたね。いろんな人に優勝と言われてたので。その中でも優勝出来て良かったです。
ー優勝が期待される中で優勝出来たことは大きな成長だと思います
優勝しなきゃいけない状況だったので、そういう中で優勝出来たのは大きなと思います。今までは失敗するレースが多かったので、今回はそういう面では最低限に抑えられたと思います。
ー結果に繋がった要因は
自信があったのが1番大きいと思います。練習段階でも13秒6ぐらいは出てたので。
ー一緒に練習している矢澤航(平25年度卒=現デサントTC)選手に報告は
来ていただいて、決勝のアップも見てくれたので、すぐ報告しました。素直にお祝いの言葉を頂きましたね。
ーユニバーシアードの選考に好影響を与えました
学生個人が最後の選考になると思うので、そこでしっかり記録を狙いたいです。
ー最後に学生個人への意気込みをお願いします
自己ベストを更新して、ユニバーシアードを決めたいと思います。
中矢光一
―今日の試合を振り返って
ラストのハードルを超えた辺りで前3人との差がかなりついてしまっていて、最後に気持ちが折れてしまいました。せっかくいい試合運びができていたので、最後諦めてしまったというのは少し心残りです。
―コンディションについて
調子については良かったです。3週間前の法大記録会が終わってからこの大会に向けて調整してきたのですが、上手く今日にピーキングを合わせることが出来たのだと思います。
―法大から出場した3人全員が決勝に駒を進めましたが、試合前のお気持ちは
面白かったというか、純粋に楽しかったです(笑)。出場した3人全員が決勝に進むこともなかなか無いと思うので、それが出来たことは誇らしかったですし、全力で楽しもうと思いました。
―結果は4位入賞とチームの成績に大きく貢献されました
2年前にも出場したのですが、その時はただ参加しただけという感じでした。それが今年になってようやく勝負できるタイムにまで上がってきたので、決勝までを見据えて冷静にレースをこなせたというのが大きいと思います。
―今シーズンに入って400mHにおける法大内の競争が熾烈を極めています
タイムがいくら速かろうと、上に3人いたら出られないというのはなかなかのプレッシャーです。どうやって上位3人に食い込むかを常に考えさせられる環境なので、良い刺激になっていると思います。
―ユニバーシアード出場がかかる学生個人もすぐそこまで迫ってきました
とにかく勝ちたいの一心です。それこそ今回勝てなかった上位3人にはリベンジをしたいし、今からしっかりとコンディションを整えていきたいです。
―ラストシーズンに向けて一言お願いします
あと残された試合といったら学生個人と全日本インカレくらいだとは思うのですが、両方とも決勝に残ってそこでしっかりと勝負が出来るように頑張っていきたいと思います。
佐久間滉大
―今回の走幅跳を振り返って
今シーズンはあまり記録が出ていなかったのですが、先日の日体大記録会でしっかり自分の跳躍ができたことを活かして、今回の試合に臨もうと思っていました。結果は自己ベストに及ばなかったのですが、かなり近いところまでいけたので良かったかなと思います。
―六大学陸上ではコンディションが心配されていました
六大学の時は結構疲労が溜まっていたのかなと思います。心と体がうまく噛み合っていませんでしたね。でもそこから1ヶ月で合わせることが出来たので良かったです。
―シーズン始めから不調続きでしたが、今回に向けて調整等何か変えた部分はありましたか
特に変えたことは無かったのですが、疲労や体調の管理などいつも以上に気を遣って今日に備えていました。
―日大の橋岡選手が8m超での優勝となりました
あまり人がどうこうというよりも、まず自分が8mを跳ばないことには始まらないと思うので、特に気にすることは無かったです。
―3日目では走高跳ではなく200mでの出場となりました
そうですね。本当は走高跳で出場したかったのですが、六大学の時に参加標準を切ることができませんでした。その後も記録を狙う大会はあったのですが、その時のコンディションから200mの方がいけそうだと思ったので、今回は走高跳を見送りました。
―今回で走幅跳の日本選手権標準記録突破となりました
正直まだ切れていなくて焦りや不安もあったのですが、とりあえずは突破したということで、後はしっかりと調整して万全を喫するだけだなと思います。
―最後に日本選手権に向けて一言お願いします
日本選手権ではコンディションをしっかりと合わせてベストを狙い、8m超えも目指していきたいと思っています。
坂東悠汰
―レースを振り返って
目標としては表彰台ということがあったんでよかったんですけど、日本人トップをとるということはできなかったんで悔しい部分もあります。素直に表彰台に上がれたことはよかったです。
―昨年の5000m9位という悔しい結果からの飛躍の要因は
箱根が終わってから冬季練習でのスピード練習を取り組めたのが、今日のレースのラストに繋がりました。
―試合のコンディションが良くない中でベストを更新されましたが
自分は暑さとか、風とかあまり感じないタイプなので、ベストというよりは順位を意識して走りました。10000mの疲れもあったのですが、調子自体は悪くなかったので、いい順位は狙えると思っていました。
―今年のレースはラストで勝っているレースが多いですが
ラストのスパートは武器になっています。ラストで勝てたことは今後の自信に繋がってくると思います。
―今回のレースでは順大の塩尻選手や東海大の關選手などのライバルに挙げていた選手に勝てましたが
塩尻は最後刺せるとは思っていなかったんで、正直抜いた時は嬉しかったですね。冬季の練習が生かせてよかったのですね。
―冬季は距離は踏まずに、スピード練習を中心に行っていたのですか
ハーフの試合も1本も出ていないですし、春のトラックシーズンに合わせて練習を行っていました。
―今ライバルに挙げる選手は
5000mで言えば、今日負けた鬼塚(東海大)にはスピードの面ではまだ負けているところがあるので勝ちたいですね。
―今後目標となる試合は
まずは、全日本の予選会ですね。
―13分40秒台を2回出して、日本選手権の標準も狙える位置にきましたが
41秒というのは、非常に速いタイムなのでまずは45秒を切って、いずれは41秒を切りたいです。
―今後に向けて
今日勝てたことは、自信にはなったのですが、全日本まで時間もないですし、次にまた挑戦していきたいと思います。
青木涼真
―3000mSC優勝おめでとうございます
ありがとうございます。
―優勝となったレースを振り返って
自分のレースプランに上手く実行できました。タイムは満足はできないが、格上の選手に勝てたことや、自分の思い通りのレースで勝ちきれたことが良かったのかなと思います。
―ご自身のレースプランというのは
先頭集団についていき、ラスト1000mあたりから抜け出して逃げ切るプランでした。ラスト1000mではなかったですが、抜け出してから先頭を譲らずに勝ったので良かったです。
―タイムは自己ベストに惜しくも届きませんでしたが、振り返って
日本選手権の標準タイムが8分50秒だったので、自己ベスト更新と8分50秒を切ることを目標にしてました。それが達成できなかったのでタイム的には満足はできないです。
―塩尻選手(順大)がいないなかのレースでした。塩尻選手と戦いたいという思いはありましたか
はるかに格上の方なので、勝負にならないとは思うんですけど、同じレースで戦いたいという思いはあります。
―レースは序盤に小室選手(東洋大)が独走する展開でしたが、焦りはありましたか
「このまま逃げ切られたらまずいな」とは思いました。少し焦りはありましたが、「オーバーペースかな」と思いました。焦らずに後半の勝負に持ち込めました。落ち着いて対処できました。
―主に三上選手(東海大)とのトップ争いでしたが
三上さんは自己ベストも自分より速いですし、勝負強い選手だなと思っていました。勝ちたいと思ってましたが、このままいくと負けると思いながら走ってました。
―残り2周で三上選手を抜いてトップに立ちました。ここで勝てると思ったのですか
障害を飛ぶときの足が上手く合って、三上さんの横に並べました。「抜くならここかな」と思いました。競り合うと自力の差が出るので、スピードを上げて、離せば、相手にもプレッシャーを与えられると思い、勝負に出ました。
―最後は2位との差を広げてゴール。ギアを上げたように見えましたが
自分の中ではリズム良く走ってたので、上げてる感覚はなかったです。でも、ゴールに近づくにつれて、疲れてはいますが、心のなかで脚が軽くなりました。
―優勝を決めたときは応援席に挨拶するなど疲れてないように見えて、余力があるように感じましたが
レースで使いきるというのは得意でないので、余力が残ってる状態で終わった感じはありました。最後まで全力で走れなかったことが、8分50秒を切れなかった要因かなと思ってます。
―それでも優勝したということは青木選手の実力がかなり高いという証明だと思いますが
コンディションの問題もあるので、暑いなかのレースが得意な自分がハマったのかなと思います。色んなことが上手くいった結果勝てたかなと思います。
―関東インカレを優勝で終えた青木選手の次なる目標は
前半シーズンは全日本大学駅伝予選会のメンバーに入って、チームの上位通過に貢献することです。
―それでは全日本大学駅伝予選会に向けての意気込みをお願いします
メンバーに入ることが大前提ですが、入ったら去年悔しい思いをした3組でリベンジしたいです。1桁順位をとれるように頑張ります。
フォトギャラリー
- ゴール前で3位に滑り込んだ坂東
- 法大史上初の3000mSC制覇の青木
- ケガの影響で苦しい大会となった片山
- ライバル古谷(早大)と肩を組む金井
- 3選手全員が入賞した400mH
- 苅部監督に「ダークホース」と評された白幡
- 主将の意地を見せた小林英
- 選手に声援を送るスタンドの応援