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【陸上競技】天皇賜盃第91回日本学生対校選手権  松本純弥が2年ぶり3度目の優勝!!

天皇賜盃第91回日本学生対校選手権
2022年9月9日(金)~11日(日)
たけびしスタジアム京都

日本学生対校選手権(全カレ)が3日間にわたり開催された。初日に熊谷遥未が女子400mで入賞を果たすと、2日目には男子110mHで横地大雅が3位、小池綾が5位入賞と関カレに続きW入賞達成。最終日は松本純弥が男子800mで昨年のリベンジを果たし、2年ぶり3度目の全カレ頂点に立った。その他にも4種目で入賞を果たすなど、多くの活躍が見られた大会となった。

優勝を飾った松本

試合結果

種目別結果

種目 ラウンド 選手名 記録 順位
男子100m 予選 2 佐賀陽 11秒04 (-1.1) 7着
4 林哉太 DNS
7 松浦謙聖 10秒95(-0.6) 8着
男子200m 予選 1 山路康太郎 21秒41(-1.0) 2着
2 田原蓮 DNS
5 山本祐大 21秒75(-0.1) 7着
準決勝 1 山路 21秒23(-1.0) 3着
決勝 山路 20秒86(+1.6) 5位
男子400m 予選 4 木下祐一 48秒19 6着
5 児玉悠作 47秒17 3着
2 地主直央 47秒10 2着
男子800m 予選 1 松本純弥 1分51秒07 2着
4 宮下朝光 1分55秒91 9着
準決勝 3 松本 1分49秒08 2着
決勝 松本 1分48秒28 優勝
男子110mH 予選 2 松本望 DNF
4 横地大雅 13秒76(+0.1) 1着
4 小池綾 14秒01(-0.5) 2着
準決勝 1 横地 13秒69(+0.6) 1着
2 小池 14秒04(+0.5) 4着
決勝 横地 13秒57(+0.7) 3位
小池 13秒91(+0.7) 5位
男子400mH 予選 2 黒川和樹 50秒96 1着
5 井之上駿太 51秒00 2着
6 髙橋遼将 53秒02 6着
決勝 黒川 55秒41 7位
男子4×100mR 予選 1 田中翔大 39秒90 1着
山本
山路
富田大智
男子4×400mR 予選 3 児玉 3分8秒09 1着
富田
濱野兼多
地主
決勝 児玉 3分06秒31 4位
富田
松本純
地主
男子三段跳 決勝 秋山裕樹 15m17 (+1.0) 14位
女子100m 予選 4 佐藤瑠歩 DNS
女子200m 予選 1 熊谷遥未 25秒09(+0.1) 4着
3 佐藤 24秒80(+1.4) 4着
4 川中葵琳 24秒83(+0.5) 2着
準決勝 1 川中 25秒11(-1.6) 8着
女子400m 予選 2 川中 55秒91 2着
4 熊谷 55秒54 3着
決勝 熊谷 56秒89 8位
女子100mH 予選 2 川越美咲 14秒08(-0.2) 5着
女子400mH 予選 1 田橋柚希乃 1分01秒37 6着
2 中野なみち 1分00秒29 3着
女子4×100mR 予選 2 川越 46秒67 3着
川中
熊谷
星野莉亜
女子4×400mR 予選 5 中野 3分41秒42 1着
川中
佐藤
熊谷
決勝 中野 3分41秒13 6位
川中
佐藤
熊谷

戦評

男子100m

男子100mには佐賀陽(1)、松浦謙聖(4)が出場。第2組に登場した佐賀はスタートは良かったが、後半伸びず7着でフィニッシュ。10秒3台を持つ期待のルーキーの全カレデビュー戦はほろ苦い結果となった。最後の全カレとなった松浦は第7組に登場。前半からスピードに乗ることができず、10秒95で予選敗退。ゴール後には悔しそうな表情を浮かべた。

男子200m

男子200mは4年生2人が出場した。山路康太郎(4)は2番手争いをしながらコーナーを抜けると、ホームストレートで混戦から抜け出し2着でフィニッシュ。準決勝進出を決めた。山本祐大(4)は粘り強い走りを見せたが、7着で予選敗退となった。
続く準決勝では、1組目に登場した山路。スタートからスピードに乗った走りで上手く加速し、前に食らいついていく。最後までスピードを落とすことなく走り切り、着順で決勝進出を果たした。
迎えた決勝。序盤から周りの勢いに食らいつき、100m付近でも全体の6位から7位でトップを追いかける。最後は藤澤瑠唯(岩手大)に1000分の1秒差で先着し、20秒86(+1.6)の5位でフィニッシュした。

男子400m

準決勝がないため、各組1着とタイム上位1名が予選を通過できる男子400m。決勝進出という狭き門に3人が挑んだ。まず登場したのは学生個人選手権3位、関東学生選手権(関カレ)でも入賞を果たした木下祐一(2)。前半から飛ばしていったが、上位との差を詰めることはできず6着でフィニッシュ。続いて登場した児玉悠作(4)は前半からうまくスピードに乗り、中盤で先頭に躍り出る。しかし、最後の直線で2人に交わされ3着となった。最後に登場したのは今季自己ベストを更新し、関カレでも4位に入った地主直央(3)。前半から上位争いを演じるが、トップを走るのは世界選手権代表・岩崎立来(大阪体育大)だった。最後のストレートで追い上げを見せるも、あと少し届かず。3人とも決勝進出はならなかった。

男子800m

松本純弥(4)、宮下朝光(3)が出場した。3度目の優勝を狙う松本はいつも通り後方に位置取り、ペースアップしたところで先頭付近へ。二見優輝(筑波大)と後続をどんどん引き離していき、余裕を持ってゴール。準決勝進出を決めた。初の全カレに挑んだ宮下は集団の中盤で待機し、勝負所をうかがう。しかし、残り200mでのスパートに対応できず準決勝進出はならなかった。
準決勝を危なげなく通過し、迎えた決勝。予選同様集団の後方で待機し、レースの様子をうかがう。残り1周を過ぎたところですっと前の方に上がってくると、残り300m付近で一気に加速。トップに躍り出ると、後ろから金子魅玖人(中大)もついてくる。するともう一段階ギアを上げ、さらに後続を突き放した松本。3度目の全カレチャンピオンに輝いた。

男子110mH

法政のお家芸となりつつあるこの種目。今回は関カレ優勝の横地大雅(1)とルーキーの小池綾(1)、松本望(1)が出場した。第2組に登場した松本。序盤は快調なハードリングを見せるが、中盤にハードルと接触したことでリズムを崩してしまい、そのあとのハードルを飛ぶことができず。初の全カレは途中棄権という結果となった。第4組の横地はスタートはやや出遅れたものの、中盤に抜け出し周りを見る余裕を見せながらゴール。13秒76(+0.1)の1着で予選通過を決めた。小池は第5組に登場。村竹ラシッド(順大)が一人抜け出す中、3台目から加速し、他選手を引き離すとそのままフィニッシュ。2着に入り、見事着順で準決勝進出を果たした。
迎えた準決勝。1組目の横地は安定した走りで他選手を寄せつけず1着で決勝進出を決めた。2組目に登場した小池はスタートで出遅れたが、後半巻き返し4着でフィニッシュ。タイムで拾われ横地に続き決勝へ駒を進めた。
決勝では、村竹ラシッドが中盤から抜け出す中、スタートで少し遅れを取った横地は後半追い上げ、藤原孝輝(東洋大)との2位争いを演じたが、追い抜くことはできず3位。このユニフォームを着るのは今大会が最後となったが、悔しさの残る結果となった。小池もスピードに乗った走りで後半上げていき、初の全カレながら関カレに続く入賞という素晴らしい結果を残した。

男子400mH

世界選手権後初レースの黒川和樹(3)、全カレ初出場の井之上駿太(2)、髙橋遼将(1)が出場。第2組に登場した黒川は別格の走りを見せる。1台目で他選手からリードを奪うと、そのまま独走。最後はスピードを緩めながら1着で決勝進出を決めた。井之上は第5組に出場。前半から積極的に飛ばしていき、高位置につけ豊田兼(慶大)との1着争いを演じる。しかし、最後わずかにリードを許し2着でゴール。第6組目の髙橋は着実なハードリングで前を追っていく力走を見せたが、6着に終わり2選手とも決勝へ駒を進めることはできなかった。
迎えた決勝では暑さや大会前の調整不足が影響し、途中で失速。最後まで走り切ったものの、55秒41で7位に終わった。

男子4×100mR

タイム上位8チームが決勝へ進める男子4×100mR。第1組目に登場した法政は安定した走りとバトンパスで、他チームを大きく引き離し1着でゴール。しかし、タイムが伸びず上位8チームに入れなかったため、決勝進出を逃す結果となった。

男子4×400mR

児玉、富田大智(3)、濱野兼多(3)、地主というオーダーで挑んだ予選。1走の児玉が最高のスタートを切り、1番でバトンを渡すとそのままトップを譲らなかった。2着以下に大差をつけ、フィニッシュ。全体4番のタイムで決勝へ駒を進めた。
迎えた決勝。予選に続き児玉が高位置で2走の富田へつなぐと、粘り強く前の選手に食らいつき、バトンは800mで優勝した松本へ。前を走る選手との接触もあったが、追い上げを見せ、アンカーの地主にバトンが渡る。スピードに乗った走りで前との差を詰めていき、4位まで順位を上げゴールした。関カレでの悔しさを晴らすことはできなかったが、各選手力強い走りを見せた。

男子三段跳

フィールド種目唯一の出場となった秋山裕樹(4)。1回目はファールとなるも、2回目に15m17(+1.0)を跳ぶ。トップ8入りに向け、さらに記録を伸ばしたい3回目だったが、記録を残すことはできず。最後の全カレは14位という結果だった。

女子200m

第1組に登場した熊谷遥未(3)は懸命な走りを見せるも、25秒09(+0.1)で4着。佐藤瑠歩(2)は100mを欠場し、個人としては200mのみに出場。前半から上位争いを演じるも、4着で予選敗退となった。その中、第4組に登場した川中葵琳(3)は後半の伸びを見せ、追い上げる。最後までスピードを落とすことなく、2着で準決勝進出を果たした。
迎えた準決勝。トップからやや遅れを取る形でのスタートとなり、中盤以降粘り強い力走を見せたものの前を追い上げることはできず、25秒11(-1.6)の8着でフィニッシュ。決勝進出は叶わなかった。

女子400m

初の400mレースで全カレ標準を突破した川中と、先月行われたトワイライト・ゲームズで自己ベストを更新している熊谷が出場。予選2組目に登場した川中は最終コーナーを過ぎたところでは4、5番手だったがホームストレートで怒涛の追い上げを見せる。しかし、隣のレーンを走る須藤美桜(日体大)を交わせず、2着でフィニッシュ。予選9番手となり、タイムで拾われる3名に惜しくも入ることができなかった。熊谷は予選4組に出場。前半は落ち着いた走りを見せ、残り200m付近でギアを上げる。ぐんぐん前との差を縮めていき、3着でゴールし55秒54をマーク。着順では決勝進出ラインに入れなかったが、タイムで決勝進出を果たした。
迎えた決勝では序盤からうまくスピードに乗れず、苦しい走りとなる。しかし、懸命に前を追い、8位でフィニッシュ。個人種目では自身初のインカレ入賞を成し遂げた。

女子100mH

川越美咲(2)が自身2度目の全カレに挑んだ。好スタートを切ると、上手く加速し順調なハードリングを見せる。しかし、徐々に他選手との差が開いていき5着でゴール。準決勝に駒を進めることはできなかった。

女子400mH

田橋柚希乃(2)は粘り強い走りで前を走る選手たちに食らいつくも、5着となった。中野なみち(3)は後半からスピードアップし、先頭を走っていた松岡萌絵(中大)を追いかける。しかし追いつくことはできず3着でフィニッシュ。両選手とも決勝進出はならなかった。

女子4×100mR

川越、川中、熊谷、星野莉亜(1)というオーダーで挑んだ。ミスのないバトンパスで各選手奮闘するも、早い段階で抜け出した福岡大が1着。法大は46秒67で3着となったが、タイムで拾われる上位3チームに入ることはできず予選敗退となった。

女子4×400mR

決勝に残ることを目標に挑んだ女子4×400mR。1走の中野が好位置でバトンを渡すと、続く川中が激走を見せる。前を走っていた3チームを抜かし、一気に先頭に躍り出ると、迫ってくる園田学園女子大を振り切り1着でゴール。予選をトップのタイムで通過した。
決勝には予選と同じ中野、川中、佐藤、熊谷が挑んだ。1走の中野が全体の6位でバトンをつなぐと、2走の川中は青学大と共に前を追い上げる。続く3走の佐藤は前を追いかけながら7位で走り抜いた。アンカーの熊谷は後続の日体大に差を縮められながらも逃げ切り、最後は甲南大を追い抜いて6位でフィニッシュ。予選を上回る3分41秒13というタイムでレースを終えた。

(記事・写真:齋藤彩名、岩瀬智悟)

選手インタビュー

横地大雅

―決勝のレースを振り返って
正直まさかという感じです。ラシッド(村竹ラシッド、順大)に負けるのは想定内でしたが、隣の東洋の選手にいかれると思っていなかったです。あえて自分をほめるなら、今シーズン2番目のタイムなのでシーズン的に見たら良かったのかなと思います。

―走り自体はいかがでしたか
今回のレースは良かったか良くなかったかで言うと難しいです。それでもシーズンベストから0.1秒なので、良かったのかなと思います。

―今シーズンを振り返って
去年調子が良かったので、この流れで行けるかなと思っていたんですけど、シーズン始まってから調子が上がらなくなって。なんとか立て直そうと思ったんですけど、けがとか色々あって練習もできなくて、ここまでずるずる引きずってしまいました。最後は主将らしく良い結果で締めたかったんですけど上手くいかなかったです。

―今シーズンはなかなか上手くいかなかったのですね
黒川やラシッドは良い記録で走っているんですけど、自分は上手く走れなくて。黒川とかが世陸出たり、日本選手権優勝しているのはうれしいんですけど、その中で悔しくて、素直に喜べない自分がいました。

―残りのレースは
国体がレースとしては最後かなと思います。今日の紺色のユニフォームを着て、出場する大きな大会は今回が最後かなと。まだわからないですが、このあとの試合もエントリーしていないので法政ラストランという感じですね。

―4年間を振り返って
正直もう少し行けたかなというのはあります。ただ、僕はそんなにいい成績で大学に入ってきたわけではなくて、関東インカレ日本インカレに出られればいいかなという気持ちで入学しました。ですが、競技レベルが上がるにつれて欲が出てきて、インカレ優勝、国際大会に出たいというのがありました。その中で目標は達成しましたが、少し心残りはあります。

児玉悠作

ー今大会で目標にしていたことは
マイルリレーでは優勝、個人種目の400mでは決勝進出を目標にしていました。

ー大会に向けての調子はいかがでしたか
日本インカレの2週間前の大会をセカンドベストで走ることができていたので調子は良かったと思います。

ー個人種目、マイルリレーのご自身の走りはどのように評価していますか
個人種目は決勝進出を目標にしていたのですが、あと一歩届かずという結果でした。ですが、この舞台で自己ベストで走ることができ、今できる走りはできたと思います。マイルリレーでは一走を務めました。昨年は同じ一走で不甲斐ない走りをしてしまいましたが、今大会の予選ではそれを払拭する走りができ決勝に向けて自信を持つことができました。決勝では体全身をモリモリと使い、粘りの走りができました。

ーマイルリレーはチームとしては4位でしたが、この結果についてはいかがですか
チームで優勝を目標にしていたので悔しいですが、各々全力で走った結果ですので現在の実力を受け入れたいと思います。個人としてもチームとしても課題を克服していきたいです。

ー法政の選手として試合に出るのも残り数回かと思いますが、法政での4年間を振り返ってみていかがでしょうか
私は高校生の時にインターハイ出場という目標を達成できず、悔しい思いをした経験があります。その悔しさを晴らすためにも大学で陸上競技を続けようと決意し、日本選手権出場と新たに目標を定めて活動してきました。しかし、大学のレベルは高校とは比べものにならず、当初は練習にもついていくことができず自分の実力の無さを痛感することになりました。そこで、実力が足りない分、部活の練習の後に筋力や技術向上のため毎日2時間自主練習をしたり、コンディションを調整し良い練習ができるように食事や睡眠を意識したりと、部活動以外の時間でも陸上競技を念頭に置き生活をしました。これらの取り組みが徐々に結果に結びつくようになり、自分で道を拓くことができた自信と積み重ねの大切さを学ぶことができました。以上のように、一つの目標に向かい努力した日々から、私は充実感を得ることができました。

ー法政のいいところは
陸上部のみんなといると心がポカポカします。

松本純弥

ー予選と準決勝を振り返っていかがでしたか
予選は少し久しぶりの800メートルだったので、不安もありましたが余裕を持って通過することができたと思います。準決勝は、強い選手が集まっている組だったので難しいレースでしたし、他の組が遅かったのでプラスの進出の可能性を残したかったです。その為、前半周りの選手が行かなかったのを見て1周目前の方に行きました。決勝がハイペースになることも予想していたからです。しかし、前半力を使った割に通過も良くなくて、後半苦しいレースになってしまいました。

ー決勝を振り返っていかがでしたか
前日の反省を踏まえて最初の200を抑えて入りました。そうしたら石元選手(潤樹、日大)が引かず、スローだったのでタイムは諦めて勝負に徹しました。冷静に判断できて勝てたのはよかったですがタイムがほしいところでした。

ー今回特に意識していた選手はいましたか
金子選手です。準決勝や今までの走りから勝負になるだろうと思っていました。

ー決勝の目標や戦略はありましたか
タイムを狙って走ろうと思っていました。関東インカレのようなハイペースで展開して、前半抑えつつ前の方でレースを展開して、300からおそらく二見選手が仕掛けると思っていたので、それに被せるようにスパートするつもりでした。しかし、1周目あまりペースが上がらなかったので、力を貯めて、2周目は同じように展開しました。

ー決勝で出した1分48秒28というタイムについてはどのように思いますか
遅いと思います。前半上がらなかったことはありますが、それでももっとタイムを上げていかなければ今後戦っていけないと考えています。

ーこれからの課題はどういったところだと思いますか
上のレベルに行くには自己ベストが遅すぎるので、もっとタイムを上げていきたいです。

ー今後に向けての意気込みをお願いします
まずは自己ベストを更新して、日本選手権でしっかり戦いたいと思います。

山路康太郎

―今大会を振り返って
チームとして勝ちたかったというのがあって、4×100mRで決勝に進んで3番に入りたいという気持ちでやっていました。ただ、けがなどでメンバーがそろわない厳しい状況で、その中でもやれることはやったかなと思います。200mでは、ラウンドを経て強くなる自分を出せたかなと思います。

―全カレに向けての調子は
1週間前に北麓のトライアルがあって、そこで20秒台を出せていたので調子的には悪くはなかったですが、自分の思い描く絶好調には持っていけてなかったです。ただ、自分が出せる力の中では好調だったと思います。

―200m決勝の走りについては
前半は状態が浮いてしまったというのが心残りでしたが、後半上手く立て直して追い上げようと思って走っていました。

―今回が最後の全カレでした
この4年間関東インカレ、全日本インカレとやってきたんですけど、4年以外は報われる結果や記録はなかなか出せなかったです。4年目で謙虚に練習してきた成果がようやく形になって表れたのは、すごくうれしく思います。

―今後の予定は
日本選手権リレーには出場しようと思っています。

黒川和樹

ー予選を振り返っていかがでしたか
予選は1着+1(が通過)だったんですけど、順当に駒を進めるという形で後半ちょっと余力を残して走った感じですね。

ー決勝を振り返っていかがでしたか
前半から行けなくて、 後半失速してしまったんですけど、調整不足かなというのが大きいです。

ー予選からの疲労は大きかったですか
疲労とかはなかったんですけど、暑くて、熱中症っぽく、脱水っぽくなってしまったというのがうまく走れなかったところかなと思います。

ー今回の目標と、それに向けた戦略は何かありましたか
今回は日本インカレなので、結構自分の気持ちを作って挑んだんですけど、 ぎっくり腰になってあまり練習が積めていなかったというところがあったので、 そこが結果として出てしまったなというのはありますね。

ー世界選手権から約2カ月経ちますが、この期間を振り返っていかがでしたか
世界選手権が終わって、ちょっと体的にも休養を入れて、また走り出して、ぎっくり腰になって、あまり練習を積めていなかったなというのが正直なところですね。

ー今後の課題はどういったところだと思いますか
来年の世界選手権の標準をまだ切れていないので、また、その標準を切るにもベスト近いタイムで走らないと切れないと思うので、後半シーズンから冬季に向けてしっかりまた体を作り直して、来シーズンでいい結果が出せるようにしたいです。法政を背負って走るのが(来年で)最後なので、しっかりいい形で終われたらなと思います。

ー今後に向けての意気込みをお願いします
今後については、まずは世界選手権の標準切りを今シーズンにできればしたいですけど、ちょっと体がまだ追いついてこれてないという部分があります。なので来シーズンで標準切りというところを目標にして、これから冬季練習に入るんですけど、しっかり自分の体を鍛え上げていきたいなと思います。

小池綾

―決勝のレースを振り返って
予選、準決勝ともに課題があったのでそこを修正できたらなと思っていたんですけど、結構いいレースができたかなと思います。

―どういったところが良かったですか
特に準決勝なんですけど、スタートから1台目までのところが良くなくてタイムをロスしてしまっていたので、そこを意識して決勝に臨みたいなと思っていました。決勝はスタートもいい感じで、ハードリングもミスなくできたと思います。

5位という結果は予想していましたか
決勝に行けたこと自体が想像以上でした。最下位はちょっと嫌だな…と思っていたんですけど、順位を伸ばすことができてタイムもいい感じだったので良かったです。

―今シーズンを振り返ってみていかがですか
ベストをまだ出せていないのが悔しいですが、1年生で全カレ、関東インカレで決勝に残れたのは今後につながるかなと思って、それは良かったです。残りあと1、2試合しかないですが、そこで最後タイムを狙いたいなと思います。

―自己ベストを出すうえでどういったところを修正していきたいですか
決勝のスタートも良かったですが、ちょっとだけ修正点があるかなと思うのでそこをより良くするのと、走力ですね。100mが遅いのでそこをもっと強化できればと思います。

―来年はどういったところを目標にしたいですか
関東インカレも全カレも入賞して、タイム的なところでは13秒7、8くらいまで伸ばして。欲を言ったら関東インカレ、全カレで3番以内を目標にしたいです。

川中葵琳

―4×400mR予選ではどのようなことを意識して走りましたか
決勝に行くのが1着+3で、とにかく前についていって、自分が抜かす勢いでいかないと決勝に残れないと思っていたので、死に物狂いで走りました。絶対抜いて一番で渡そうと思っていました。

―タイムは全体トップでした
去年のマイル決勝は観客席で見ていて、「絶対来年はあそこに立とうね」という思いがあったので、決勝の舞台に立てただけで私たちは本当にうれしかったです。

―決勝の舞台はいかがでしたか
有観客というのもあって盛り上がっていました。憧れの舞台だったので楽しく走りたいとい思いと、タイムが1位で通過していたので頑張らないといけないと思っていました。ただ、全国の舞台なので周りも速かったですね。

―決勝のご自身の走りについては
あまり良くはなかったですが、タイム的には悪くはなかったので良かったかなと思います。ただ、あそこで前についていく位の動きが必要だとは痛感しました。

―来年に向けては
メンバーがみんな2、3年生で来年も戦えるので今回よりは上に、表彰台とかを目指していきたいです。

―個人としてはいかがでしたか
400mは9位だったんですけど、今回が大学入って2回目の400mでした。急に出てきて全カレの標準を切って出場したので、キャリアが足りないというのは感じましたし、そんなに全国は甘くなかったです。あと1か月くらいシーズンがあるので、そこで400mの練習をして来年の関カレとかに向けて走っていきたいです。

―今後は400mも走るのですか
100mでは戦えないなと感じたので、まだわからないですが今のところは200m400mで戦いたいなと思っています。

熊谷遥未

―400mでは見事入賞を果たしました
もともと400mは決勝進出が目標だったので決勝に進めたのはうれしかったです。ですが、いざ決勝の舞台に立ってみて雰囲気や競技時間が遅れたことで集中力が切れてしまい、空気に流されてしまった部分があってそこが悔しかったです。

―予選とは雰囲気はかなり違うのですか
そうですね。ピリピリしていました。

―予選の走りについては
普段のレースプランとあまり変わらなかったんですけど、スタートから少し力んでしまって、最後上げたいところで上がり切らなかったという部分はありました。

―普段のレースプランはどのような感じなのですか
スタートを抑えめに行ってバックストレート入ったところから上げていってラスト150mくらいからギアを変えるという感じです。

―4×100mR後、すぐに400mの決勝でしたが疲れはありましたか
少しだけあったんですけど、4継の100mがいい刺激になりました。

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