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【陸上競技】第100回関東学生対校選手権 振り返り 選手コメント他~長距離編~

第100回関東学生対校選手権
2021年5月20日(木)~23日(日)
相模原ギオンスタジアム

先月行われた関東学生対校選手権(関カレ)の振り返り(長距離編)をお届けする。
インタビューはオンラインと文面にて実施致しました。
※競技中の写真は陸上競技部より提供していただきました。

k kuwata R
法大長距離エースの鎌田

試合結果

種目別結果

種目 ラウンド 選手名 記録 順位
男子1500m 予選 1 北野大輔 4分04秒66 17着
男子5000m 決勝 鎌田航生 14分17秒39 14位
宗像直輝 14分41秒72 27位
宮岡幸大 15分11秒39 34位
男子10000m 決勝 鎌田航生 28分30秒61/PB 7位
 川上有生 29分22秒15 20位
男子ハーフマラソン 決勝 河田太一平 1時間02分41秒 5位
清家陸 1時間03分01秒 9位
男子3000mSC 予選 2 中園慎太朗 8分58秒87 1着
決勝 中園 8分51秒80/PB 4位

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中園慎太朗(3000mSC4位)

箱根での悔しさから6ヶ月が経とうとする中、中園慎太朗(3)は関東インカレで3000mSCに臨んでいた。
高校時代は3000mSCを専門に取り組んでいたものの大学に入ってからは走る機会から遠ざかっていた中園。しかし、予選2組に登場すると「仕掛けるタイミングを絞るようなプランを立てていました」と終盤から狙い澄ましたような加速で一気に順位を上げ先頭に出ると、最後まで先頭を譲らず危なげなく予選を通過した。決勝ではスタート直後から順大の服部壮馬(1)が単独で飛び出していくレース展開を見せ、「前でレースを進めるスタイルが好きなのでついていきたい気持ちもありましたが、監督からも仕掛けどころを見極めてレースをするよう指示が出ていたので集団の中で温存する判断をしました」としっかり自身と戦況を見つめ、冷静にレースを進めた。また決勝でも終盤からの加速を見せ上位争いに加わると、最後の水濠を越えた直後、1点でも多く稼ぎたい一心で最後の力を振り絞った中園はラストスパートで2人を抜き、8分51秒80とパーソナルベストを更新する走りで4位入賞を果たした。
試合後は表彰台に登れなかった悔しさを語った一方で、筋肉をつけ体重増加に取り組んできた中園は「しんどい場面で踏ん張る力はついたのかな」と確かな収穫も実感していた。それでも今回の結果を振り返り、より高いレベルで練習をこなし、どんな距離でも速いペースで押していける力を身につけることを課題に掲げた。そして中園は次なる目標の全日本大学駅伝出場を目指し、予選会へとすでに目を向けていた。今大会で弾みをつけた中園が駅伝シーズンを迎え、昨年の雪辱を晴らす未来も確実に近づいている。(吉本侑樹)

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4位入賞を飾った中園。

選手インタビュー

清家陸(駅伝主将)

—駅伝主将として、関カレの総括をお願いします
今回の関東インカレは各種目で入賞争いに絡むことができ、実際に鎌田、河田、中園の入賞はチームとしてもすごく勢いづく結果だったと思います。特にこれからチームの主軸となる3年生から入賞がでたのは素直に嬉しかったです。冬季の練習の成果が少しずつ現れてきていると感じるのでこの調子で全日本予選に向けてさらに仕上げていきたいと思います。

—ご自身の個人種目についてはいかがですか。
私自身ハーフマラソンを走らせていただき、入賞こそはなりませんでしたが、最後まで入賞争いに絡むことができたのは自信になりました。しかし、勝ちきれなかった点に関しては今後の課題だと思うのでしっかりと修正し、全日本予選、箱根予選、箱根へとつなげていきたいと思います。

—直近のチーム目標は何ですか。
一番は全日本予選通過です。前半期はこれを見据えて冬季や春のトラックレースをやってきたため、しっかりと目標達成できるように頑張ります。

—今後の意気込みをお願いします。
今後はチームとして鎌田(航生、4)のような選手を何人揃えられるかが重要になってくると思います。そのため、1人でも多くの選手が他大と競り合えるようになり、全日本予選、箱根予選、箱根へと一つ一つの大会で戦えるチームにしていきます。

鎌田航生

—大会前の身体のコンディションはいかがでしたか
まずまず良い感じでした。

—10000mではどのようなレースをしようと考えていましたか
集団で粘って後半仕掛けていくレースです。

—先頭集団から離れてからどのようなことを考えて走っていましたか
前に追いつけるかということを考えていました。

—28分30秒61で7位という結果をどのように捉えていますか
まずまずベストを出せたので悪くない結果だと思います。

—全日本の予選会に向けてどういった部分の調整が必要と考えていますか
展開に乗っかっていくためのスピードです。

—全日本の予選会の目標を教えてください
チームで予選通過です。

河田太一平

—箱根後の練習状況や身体の状態、意識して取り組んでいたことなど教えてください
個別で距離を増やしてハーフに向けてスタミナを増やしたり、新たにドリルを取り入れて走るフォームを少し変えました。

—よみうりランド特設コースの印象はいかがでしたか
初めに見た時には上りがキツそうだなと感じたのですが、いざレースで走ってみると下りの傾斜の方が足にダメージがきてかなりきついコースでした。

—日本人2位になれた要因を教えてください
途中で仕掛けたりせず守りに徹してたのが大きいと思います。しかし最後で攻め切れなかったため1位になれなかったとも思います。

—レースを通して得た収穫と課題は何ですか
現状の調子である程度走れたのが収穫でした。課題は仕掛けどころの経験値不足はもちろん全体的なレベルアップが必要と感じました。

—レース後、坪田監督からどのような話がありましたか
今後もトレーニングを積んで、箱根でしっかり勝負できるようにしていこうと言われました。

—全日本の予選会に向けて意気込みを教えてください
スタミナは充分にあると思うので、スピードと勝負勘を磨いていきたいです。

中園慎太朗

—3000mSCでの4位入賞という結果をどのように感じていますか。
大学に入ってから思うような結果を残すことができていなかったので、順位がついたことに関しては良かった点ですが、表彰台に登れなかったというのが悔しいです。

—予選では2000mを過ぎたあたりから、また決勝でも終盤に一気にペースを上げて最後まで走り切っていたように見えました。今回のレースプランはどのように考えていましたか。
自分自身の状態や関東インカレまでの走りの調子をみてレースを作るほどの実力は備わっていないと判断したので、仕掛けるタイミングを絞るようなプランを立てていました。

—決勝では順大の服部壮馬選手がスタート直後から飛び出していくレース展開でしたが、そこで何か考えたことや当初のプランと変えたことなどはありましたか。
自分は前でレースを進めるスタイルが好きなので、ついていきたい気持ちもありました。しかし自分の状態もそうですし、監督からも仕掛けどころを見極めてレースをするよう指示が出ていたので集団の中で温存する判断をしました。

—残り1/4周あたりから2人を抜いての4位という結果でしたが、ラストスパートの力強い走りができた要因や意識していたことはありますか。
特にありません。スピードに自信はありませんでしたし、すでに疲労困憊でした。しかし最後の水濠を超えて見える位置に人がいたので、1点でも多く稼ごうと思って力が出たのかもしれません。

—3月に取材をさせて頂いた際に体重増加を意識して行っているとお聞きしましたが、その手応えを感じる場面はありましたか。
体重増加が筋量という形で増えていたので、しんどい場面で踏ん張る力はついたのかなと感じます。

—今回の大会を通して感じた課題はありますか、またその課題のために今後取り組みたいことはありますか。
シンプルに走力が足りません。より高いレベルで練習をこなし、どんな距離でも速いペースで押していける力を身につけることが課題克服への道だと感じます。

—次の目標は何ですか。
全日本大学駅伝予選会です。

—最後に、今後に向けて意気込みをお願いします。
3000mSCは自分自身がこだわりを持って取り組んでいる種目です。ここからは駅伝に向けての季節へ移行するため3000mSCは一旦休みですが、このような経験を生かして秋冬も活躍できるように精進して参ります。

 

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