関東大学リーグ戦1部
対東洋大
2024年9月15日(日)
熊谷ラグビー場
開幕2連勝をかけた一戦は終始リードを許す展開に。追い上げを見せるも敗戦に終わった。
トライを挙げた宮下
試合結果
トータル試合結果
43 法大 |
10 | 前半 | 26 | 52 東洋大 |
---|---|---|---|---|
33 | 後半 | 26 |
ポイント詳細
1/5 | T | 4/4 |
---|---|---|
1/4 | G | 3/3 |
0/0 | PT | 0/0 |
1/0 | PG | 0/0 |
0/0 | DG | 0/0 |
T:小林、炭竃2、松田、宮下、細川 G:金5 |
※前半/後半、得点者は法大のみ記載
法政大学メンバー
No. | ポジション | 選手氏名 | 学年 | 出身校 |
---|---|---|---|---|
1 | PR | 守安史成 | 2 | 桐蔭学園 |
2 | HO | 花澤祐太 | 1 | 法政二 |
3 | PR | 渡辺明志 | 4 | 佐賀工業 |
4 | LO | 上杉太樹 | 4 | 東福岡 |
5 | LO | 細川幹太 | 3 | 國學院久我山 |
6 | FL | 大沢空 | 1 | 秋田工業 |
7 | FL | 佐野祐太 | 4 | 目黒学院 |
8 | NO.8 | 宮下晃毅 | 3 | 報徳学園 |
9 | SH | 小山田裕悟 | 3 | 桐蔭学園 |
10 | SO | 金侑悟 | 4 | 大阪朝鮮 |
11 | WTB | 小林雅治 | 4 | 法政 |
12 | CTB | 鈴木颯太 | 2 | 秋田工業 |
13 | CTB | 炭竃柚斗 | 2 | 報徳学園 |
14 | WTB | 松田陸空 | 4 | 石見智翠館 |
15 | FB | 桜庭侑大 | 3 | 秋田工業 |
16 | Re | 本橋陽助 | 2 | 國學院久我山 |
17 | Re | 杉山優太朗 | 4 | 法政二 |
18 | Re | 小笠原吉宗 | 3 | 大津緑洋 |
19 | Re | 山内滉太 | 2 | 昌平 |
20 | Re | 植浦慎仁 | 2 | 報徳学園 |
21 | Re | 箕輪大地 | 2 | 石見智翠館 |
22 | Re | 佐川一眞 | 1 | 専大松戸 |
23 | Re | 渡辺圭祐 | 1 | 中部大春日丘 |
戦評
初戦の日大戦では19点差を逆転した法大。この試合も勝利し、勢いに乗りたい。前の試合からスタメン変更は二人となった。左LOには、日大戦でインパクトプレイヤーとして活躍した上杉太樹(4)が入った。またFBには桜庭侑大(3)が出場した。
2戦目の相手は東洋大。開幕戦の大東大戦では敗れたものの、留学生を筆頭に力のあるチームだ。法大は2年連続でリーグ戦で東洋大に敗北している。何としてでも勝利を収めたい。
開始早々、相手ボールのスクラムでペナルティを奪われると、その後のラインアウトから自陣でフェーズを重ねられる。するとFB坂本に間を破られ先制される。また6分にもトライを奪われ、14点差にリードを広げられる。反撃したい法大は、15分SO金侑悟(4)がペナルティゴールを決め、3-14に点差を縮める。その後もピンチが続いたが、WTB小林雅治(4)がジャッカル。そしてその後のラインアウトでフェーズを重ねるとCTB炭竈柚斗(2)が足にかけると、そのボールがWTB小林につながりグラウンディング。しかし、その後2本連続でトライを奪われ10-26で前半を終えた。
攻守で活躍を見せた小林
後半も東洋大の勢いを止められなかった。3分、9分と連続でトライを奪われ、10-38にリードを広げられる。ハイボールをWTB松田陸空(4)が猛チャージし、相手のノックオンを誘うと、FB桜庭侑大(3)につながり、最後はCTB炭竈がトライを決めた。また20分にはCTB炭竈からのオフロードパスを受け取ったWTB松田がトライを決め、22-38に。その後は一進一退の攻防が続き、トライを奪い合う展開に。30分にNO8宮下晃毅(4)がトライを決めるも、34分にトライを奪われる。意地を見せたい法大は、39分ゴールラインでのラックからLO細川幹太(3)が持ち出しグラウンディング。47分にもCTB炭竈がトライを奪う。しかし反撃もここまで。43-52で敗戦した。
2トライを挙げた炭竃
試合には敗れたものの、トライの本数で見れば6-8と2本差に抑え、相手のボーナスポイント獲得を何とか阻止した。しかし、前の試合と同様にディフェンスとセットプレーに課題を残した。次戦の相手は関東学院大。何としてでも『勝ち点6』を獲得したいところだ。
(記事:盛岡惟吹、写真:中野拓真)
インタビュー
新宮孝行 監督
今日の試合を振り返って
前半のスクラムで少しレフリーとのコミュニケーションが上手く取れず、何回かペナルティを取られてしまいリズムに乗れずスコアを重ねられてしまった。後半はもっと敵陣に行きたかったが上手くいかなかった。終盤の20分くらいは上に蹴り上げてキックで奥に入って敵陣でプレーできたのは良かった。結局こんなにペナルティを取られてしまうと難しい。前回(日本大学戦)も50点取って48点取られていて、今回も43点取って52点取られているという状況、もう少しスコアに関する部分を直さなければいけない。ラインオフサイドのペナルティも取られているので修正していきたいと思います。
金侑悟(主将、4年、SO、大阪朝鮮)
ーー試合を振り返って
この試合で出た課題は2つあります。1つは入りの部分です。日本大学戦は入りが良くて、良いラグビーを展開できたのですが、今回の試合はすぐにトライを取られてしまいました。それによって、チームの雰囲気が悪くなってしまったのかなと思います。もう1つはディフェンスです。前回の試合同様に多くのトライを取られてしまっているので、次の試合はディフェンスと入りを意識して勝利につなげていきたいと思います。
ーー第1節の試合からラグビー面とメンタル面でやってきたことは
メンタル面では日本大学戦は逆転勝ちということだったので、今回は入りの10分から爆発していこうと話していました。ラグビーの面では相手はFWとBK共に良いラグビーをしてくるので、自分たちもFWとBKがコミットして全員で戦おうと話しをしました。
ーー次節に向けては
これから2週間あるので、ディフェンスと入りの部分を修正していきたいなと思います。メンタル面では私生活から正していき、全員で規律をしっかり守るようにしていきたいです。
ーー東洋大と対戦して自分達が勝っていた部分と負けていた部分は
相手に負けていた部分としてはチームの一体感だと思います。相手チームはFWとBKがリンクして、アタックとディフェンスをしていました。けれども、自分達はそれがうまくできていなくて、負けにつながったのかなと思います。相手に勝っていた部分としてはキックの使い方だと思います。キックを使って敵陣に入るというのは、特に後半の最後の方に目立ったと思います。
ーー2試合連続で法大のファーストトライを決めた小林選手のプレーがチームに与える影響とは
彼のプレーで士気が上がりましたし、トライはもちろんディフェンスのジャッカルの部分でもすごく輝いていました。それだけではなく、役割を果たした後でもFWとBKに声をかけてくれるのも、士気が上がる一因だと思います。
炭竈柚斗(2年、CTB、報徳学園)
ーー今日の試合を振り返って
ディフェンスの部分で一回トライを取られるとその後もトライを数本取られてしまうことが日本大学戦と東洋大学戦を通して見つかったので考えていきたいです。入りの部分で最初2トライ取られた後に、トライを取って取られての繰り返しになってしまったので修正していきたいです。
ーーディフェンス面でトライを取られてしまった原因・課題について
ちょっとゲインされてコミュニケーションも足りなくて、誰が誰を見ているのかが分からなくなって外が余っている状況。同じ人を見てしまって一人の人が空くという状況があった。コミュニケーションとゲインされた後のリロードの戻りの部分を話していきたいです。
ーー2試合連続で法大のファーストトライを決めた小林選手のプレーがチームに与える影響とは
マサさん(小林選手)は、オフェンスでは独特のステップでチームを導いてくれて毎回トライを決めてくれる。アタックで外が余ってるときに声が聞こえると安心してボールを回せる。ディフェンスではWTBのコールが一番大事で、(人数が)余っているか?余っていないか?一番声を出してくれていて、CTB、SO、FWへと伝達していく事で法政のディフェンスがあると思うので、今の法大の「カギ」かなと思います。