【硬式野球】秋季リーグ振り返りインタビュー①~𠮷安遼哉主将~

𠮷安 遼哉 主将

ーー秋の結果を振り返って
チームとしては1個順位上がったんですけど、やはり早大、明大に勝てなかったっていうのがやっぱ1番大きいかなと思います。

ーー春に「小さな差だけど大きな差」という言葉を残しているが秋を戦ってみて
この夏、小さな差を埋める練習をしてきたのですが、やってきたことが早大、明大の方が上回っていたと感じました。

ーー夏に、頭部死球などもありオープン戦に出られない期間が続いたが
最後の4年生が意地をみせたいところで、自分も頭に当たったり、リーグ戦前に肘痛めたり、 結局自分がグラウンドに立てない時間が多くなってしまいました。チームを導けなかったというのが1番悔しいです。(肘のけがはいつから)秋前のオープン戦で少し痛み出して、そこから練習に入れなかったです。最後の8回、9回だけでしたが、大島さん(監督)が、練習に入ってない自分を出してくれたので感謝しかないです。(けがを騙し騙しでプレーしていたのか)騙しながらというか、全く練習に入っていなかったので本当に試合だけです。バッティングは100%できていたけど、守備、投げることに関してはひとつもできなかったのでみんなにすごく申し訳ないと思っています。

ーーレギュラーとして出場した中西祐樹(法2=木更津総合)をベンチからみていて
球が速いピッチャーだったり(変化球の)キレがあるピッチャーばかりなので苦労したと思うけど、 ベンチから見ていても結構頼もしかったです。たくさんジェスチャーを使ってがむしゃらになってたのがすごく良かったんじゃないかなと思います。

ーー捕手は試合前に相手の情報は全て頭に入れているのか
情報はもちろん全部入れてますけど、あくまで片隅に置いてるぐらいです。やっぱりその試合で被ったときの印象とかその反応を1番大事にしてやっています。

ーー今季1番の試合は
早大の初戦です。早大の初戦で同点なった時に勝てれば流れ的にも良かったと思うし、勝ててたらこのリーグ戦もっと違う流れになってその後もわからない状況になってたんじゃないかなというのはすごい感じます。

ーーこの秋、チームとして得点力が上がったと思うが夏に取り組んだ成果については
チームとしてももちろんですけど、みんな1人1人が考えてバッティング練習をしていたので、それがみんなの打率が上がることにつながり、得点力が上がった理由なのかなとすごく感じます。

ーー初めての主将で1番苦労したことは
負けた時にどうやってその経験を活かしてやっていくかというのをミーティングで話し合ったことが次の日、1週間後になると元に戻って分からなくなってしまうことが多かったので、前の代よりミーティングを多めにして話し合う時間を作りました。結構そこは良かったと思います。

ーーリーグ戦中のトラブルは
武川(廉、人4=滋賀学園)のけがです。だいぶ痛手でした。(武川選手から言われたことは)慶大戦の初戦でホームラン打った時に、LINEでナイスホームランと連絡がきて嬉しかったです。(武川選手のものを身につけて試合に臨んでいましたが)武川にどこにあるか聞いて身につけさせてもらいました。

ーー同期の中で早いデビューだったが、1年の頃の試合の思い出は
はじめて打席に立ったのは立大戦で、はじめてマスクを被ったのは慶大戦の後半でした。結構大差で負けている時に出させてもらったのですが、その春に日本一になった慶大だったのでレベルの高さ、隙の無さを感じてやりづらかったです。この世界はやっぱり厳しいなと思ったのが第一印象です。(当時の慶大で印象的な打者は)正木さん(智也、現・ソフトバンク)です。たまたま調子自体は悪かったのですが、待ち方やタイミングの取り方がすごく嫌な雰囲気がありました。

ーー去年1年間、捕手をして
3年生でしたが、たくさん経験させてもらいました。篠木(健太郎、営4=木更津総合)もだし、尾﨑さん(完太、令6年卒=現・セガサミー)、塙さん(雄裕、令6年卒=現・日本製鉄鹿島)など全員リーグ戦経験してる人ばかりだったので、その経験を聞きつつ、自分が思うことを貫いてしっかりやっていこうと思ってました。守備では自分の想像してたようにはできたと思います。

ーー入学当初の同期の印象は
最初、関東の篠木、姫木(陸斗、人4=日大藤沢)、安達(壮汰、営4=桐光学園)、吉鶴(翔瑛、営4=木更津総合)とかが仲が良くて、関西は大照(鈴木、文4=明徳義塾)と廉は知っていたから喋れましたけどという感じでみんな牽制し合ってました。(最初から仲が良かったわけではないのか)ライバルでもあるから最初は結構ギクシャクもありました。2年、3年なってくると認め合って高め合いながら、普段は仲の良い関係が築けました。

ーー大川航駿選手(社4=日大鶴ヶ丘)とティーバッティングをずっとしていたが、きっかけは
大川がよく室内にいたのと、俺も練習する時に大川誘って、そこから自然と一緒にするようになりました。(いつから)3年秋が終わってからです。

ーー法大に入ってよかったことは
この同級生に出会えたことが1番です。

ーー今までの野球人生で受けた投手で1番印象的な人は
篠木です。(何が違うのか)ピンチの場面での投球がもう一段階ギアを上げるというか、気持ちが乗った時の健太郎はなかなか打たれる気がしないです。

ーー六大学に入って衝撃を受けた投手は
山下さん(輝、令4年卒=現・ヤクルト)をキャッチャーとして受けた時、まっすぐが強くて、変化球も切れがあってすごいと思いました。(三浦)銀二さん(令4年卒)も受けて、こんなにコントロールが良くて、投球術もすごいなと思いました。タイプは全然違う2人ですが、こういう人がプロに行くんだなというのは感じました。

ーー社会人野球での目標
けがが多い大学野球だったので、まずは入るまでにしっかりけがをしない体を作って10年、15年と野球できるような選手になりたいです。(プロについては)そのレベルになれればという感じです。(お兄さんは早い段階で社会人を引退されているが)自分が野球始めるきっかけになった人なんで、兄貴の分まで1年でも長く野球を続けている姿を見せたいなと思います。

ーー来季期待する選手は
宇山(翼、人3=日大三)です。春に慶大にサヨナラホームランを打たれて1番悔しい思いをしたと思うし、頑張っているのを近くで見てきたので、来年こそやり返してほしいです。(成長してる部分は)多分1から見直したと思うんですけど、真っすぐが強さ出てきたと思います。あとは気持ちが強いピッチャーなので、 気持ちを前面に出して投げてほしいなと思います。

ーー大島監督については
まずはさっきも言った通り、けがをしている中でも必要として使ってくれたことは多分大島さんしかしてくれなかったと思います。レベルが高いとこでやられてた方なので、最初は1回ではわからないことが多かったのですが、学年が上がるにつれて、そういうことだったのかと分かるようになりました。そういう面では、我慢して使ってくれて、成長させてもらえたと思います。(言われた言葉で印象的な言葉は)「物事が起こったら真摯に受け止めて、謙虚に反省し、柔軟な対応する」という言葉です。素直に受け止められないことが多いので、自分の中で失敗を受け止めてその後しっかり対応することが大事って言ってもらいました。その言葉がすごく印象的かなと思います。

ーー大島監督の指導者としての良さは
知識の多さです。ずっと現役でやられてきた方なので、 どんな質問をしても想像した以上のことを返してくれますし、わからないこともないです。必ずいろんな案を何個も出してくれて、あとは自分で決めさせてもらえる監督なので、そういう面では自分の中でも知識は増えたのかなと思います。

ーー後輩たちに一言
優勝の景色は見せられなかったけど、これを踏み台にしていいと思うので、来年こそは早大、明大を倒して優勝してほしいです。

ーーファンの方へ一言
4年間なかなか良い結果が出なかったですけど、最後まで応援していただきありがとうございました。来季こそは必ず後輩たちが優勝してくれると思うので、引き続き応援の程よろしくお願いします。

(取材:矢吹大輔)

𠮷安遼哉(よしやす・りょうや)
法学部4年・2002年5月12日生まれ
大阪府出身・大阪桐蔭高
180cm 85kg・右投左打
今季成績: 8試合 12打数4安打 打率.333 1本塁打 2打点 0盗塁
『押しも押されぬ法政大学野球部第109代目主将。ラストシーズンは夏季オープン戦で受けた死球の影響もあり、代打での出場が主となったが、チャンスに強いその打撃は健在。早大1回戦では起死回生の同点適時打を放った。これからは法大で培った経験を携え、社会人野球の世界へ飛び込む。』

硬式野球部の写真はスポーツ法政新聞会の公式インスタグラムにも掲載しております。ぜひご覧ください。

【秋季リーグ直前インタビュー一覧(公開次第更新いたします)】

𠮷安遼哉主将(法4=大阪桐蔭) 【硬式野球】秋季リーグ振り返りインタビュー①~𠮷安遼哉主将~ – スポーツ法政
武川廉副将(人4=滋賀学園)
西村友哉副将(法4=中京大中京)
黒坂夏希主務(営4=法政)
篠木健太郎(営4=木更津総合)
吉鶴翔瑛(営4=木更津総合)
山城航太郎(キャ4=福大大濠)
安達壮汰(営4=桐光学園)
野崎慎裕(営3=県岐阜商)
倉重聡(営1=広陵)
松下歩叶(営3=桐蔭学園)
石黒和弥(法3=高岡商)
藤森康淳(営2=天理)
中西祐樹(法2=木更津総合)
熊谷陸(人1=花巻東)
内海壮太(法4=御殿場西)
中津大和(営4=小松大谷)
姫木陸斗(人4=日大藤沢)
鈴木大照(文4=明徳義塾)
姫野翔学生コーチ(現4=大分鶴崎)
鈴木大紀学生コーチ(法4=法政二)
中山大輔アナリスト(営4=法政二)
大島公一監督
髙村祐助監督

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