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【硬式野球】東京六大学野球2022秋季リーグ戦 第2週 立大1回戦 初スタメン山根の満塁弾で相手エースを粉砕!19年秋以来の立大戦白星で、今季初勝利を飾った!

東京六大学野球2022秋季リーグ戦 第2週 立大1回戦
2022年9月17日(土)
神宮球場

開幕カードで連敗を喫し、早くも後がなくなった法大は立大と対戦。0-0で迎えた4回、浦和博(キャ3=鳴門)が今季チーム初得点となる適時打を放つと、続くリーグ戦初スタメンの山根が完璧な満塁弾を放った。その後、立大に追い上げられるが、齊藤大輝(人4=横浜)の本塁打で追加点を挙げるなど、試合を優位に進め今季初勝利を飾った。同時に立大からは2019年秋以来、実に3年ぶりの白星となった。

山根の満塁弾が勝利につながった

試合結果

トータル試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
立 大 0 0 0 0 4 0 0 0 0 4 6 1
法 大 0 0 0 5 0 0 1 0 6 4 1

(立大)●荘司、島田、宮、沖—黒岩、戸丸
(法大)尾﨑、塙、篠木—大柿
[本塁打] 山根1号(4回、荘司)、齊藤大1号(7回、宮)

打撃成績

打順 位置 選手 打率 出塁率 1 2 3 4 4 5 6 7 8
1 (4) 齊藤大 3 1 1 .111 .333 三振 三邪 四球 左本①
2 (8) 宮﨑 3 0 0 .182 .250 一ゴ 一ゴ 四球 三振
3 (7) 中津 3 0 0 .091 .167 一ゴ 死球 三振 遊失
4 (6) 今泉 1 0 0 .375 .500 四球 四球 右飛 四球
5 (9) 3 2 1 .200 .200 一犠 中安① 三飛 右安
6 (2) 大柿 3 0 0 .167 .286 三振 四球 三振 二ゴ
7 (3) 山根 3 1 4 .333 .333 遊ゴ 右本④ 中飛
3 松田 1 0 0 .000 .000 三振
8 (5) 海﨑 3 0 0 .222 .300 二ゴ 四球 左飛 投ゴ
9 (1) 尾﨑 1 0 0 .000 .000 一ゴ 投犠
1
H 高原 1 0 0 .000 .000 三振
1 篠木 1 0 0 .000 .000 三振
26 4 6 .149 .253

 

投手成績

球数 打者 防御率
尾﨑 4 1/3 92 23 4 3 5 4 5.06
1 2/3 27 7 1 1 2 0 0.00
篠木 3 39 10 1 4 0 0 0.00
9 158 40 6 8 7 4 2.12

 

ベンチ入りメンバー

10 齊藤大輝(人4=横浜) 22 是澤涼輔(現4=健大高崎) 8 宮﨑秀太(営4=天理)
12 一柳大地(人3=星槎国際湘南) 3 内海貴斗(人3=横浜) 33 西村友哉(法2=中京大中京)
13 塙雄裕(法3=常総学院) 5 松田憲之朗(キャ4=龍谷大平安) 34 平原大靖(文4=石見智翠館)
16 尾﨑完太(キャ3=滋賀学園) 6 海﨑雄太(文4=埼玉栄) 36 中津大和(営2=小松大谷)
17 武冨陸(営3=日大藤沢) 7 今泉颯太(法3=中京大中京) 37 木下将吾(文4=静岡)
18 篠木健太郎(営2=木更津総合) 9 浦和博(キャ3=鳴門) 38 福岡大真(法3=筑陽学園)
21 吉鶴翔瑛(営2=木更津総合) 24 高原侑希(法3=福井工大福井) 39 伊藤勝仁(文3=常葉菊川)
2 大柿廉太郎(法4=健大高崎) 25 山根滉太(文3=小松大谷)
19 村上喬一朗(法4=東福岡) 31 鈴木大照(文2=明徳義塾)

戦評

開幕カードは早大に2連敗と、出鼻をくじかれる形でのスタートとなってしまった法大。昨季も連敗で優勝を遠ざけられた8連敗中の苦手相手・立大に対して、チームは初戦勝利を取りに何が何でも負けられない一戦へ臨んだ。

先発は前回勝利はならなかったものの、6回途中まで自責点2と試合を作った今季開幕投手の尾﨑完太(キャ3=滋賀学園)。初回を3者凡退に抑える上々の立ち上がりを見せる。その後も低めに集めた丁寧な投球と野手陣の堅い守備とともに、スコアに0を並べていく。


開幕カード同様、今カードも初戦を任された尾﨑

試合が動いたのは4回裏。1死から3番・中津大和(営2=小松大谷)が死球を受けて出塁すると、続く4番・今泉颯太(法3=中京大中京)はストレートの四球で一、二塁に。ここで、5番・浦和博(キャ3=鳴門)が放った打球が二塁手を強襲。今季初安打となる適時打で、先制に成功する。開幕から21イニング無得点だった、その重い扉をついにこじ開けた。


今季初得点を挙げた

さらに6番・大柿廉太郎(法4=健大高崎)もストレートの四球を選び、打線を途切れさせない。1死満塁と絶好のチャンスで迎えたのは、7番・山根滉太(文3=小松大谷)。フルカウントから甘く入った球を振り抜き、打球は右翼席へ突き刺さった。リーグ戦初安打となる満塁本塁打で立大を突き放すも引き続き法大の攻撃は続く。

山根の一振りが勢いをもたらした

四球で出塁した8番・海﨑雄太(文4=埼玉栄)を9番・尾﨑が犠打で送り、得点圏とする。打線は上位に戻り、1番・齊藤大輝(人4=横浜)と2番・宮﨑秀太(営4=天理)が連続四球で再び満塁に。2死満塁で打順は一巡し、3番・中津。この回2度目の打席は空振り三振に打ち取られ、さらなる得点追加はならず。

このまま法大ペースになるかと思われた5回表。5点をもらった尾﨑は先頭打者に安打を許すと、味方のミスもあり無死一、二塁のピンチを招く。法大戦での相性の良さから警戒したい道原慧(立大)に粘られた後、レフト線上を破られ長打コースに。その後も尾﨑は適時打と犠飛を浴び、3失点。これまでテンポ良く投げていただけに悔しい交代となった。

代わった2番手・塙雄裕(法3=常総学院)は初球を狙われ、右方向への適時打で1点差に迫られる。しかしここで初球スクイズを仕掛けてきた相手に対して、本塁と一塁で冷静に処理し同点を免れた。

1点のリードを守る投手陣を援護したい野手陣は7回裏、先頭の齊藤大が初球を完璧に捉え、立大に引導を渡す今季初本塁打を放つ。


今季初安打となる本塁打は貴重な追加点となった

7回からマウンドに上がった3番手・篠木健太郎(営2=木更津総合)が走者を出しながらも3回を無失点に抑え、試合終了。


篠木は圧巻のリリーフで流れを渡さなかった

今季スタメンを勝ち取った新戦力の躍動で、見事今季初勝利を飾った法大。勝ち点獲得、さらに昨季の連敗の雪辱を果たすためにも2連勝をつかみたいところだ。

(記事:山中麻祐子 写真:二瓶堅太、伊藤朱音)

クローズアップ:山根滉太『リーグ戦初出場で放った劇的な一撃!値千金の満塁本塁打!』

試合を有利に進める渾身の一撃だった。1点を先制してなおも、1死満塁の好機。試合を決定づけるためにもさらに追加点を取りたい場面。この場面で打席に入った山根滉太(文3=小松大谷)が最高の結果を残した。

打席に入る前には加藤重雄監督の「積極的に振っていけ」という心強い助言をもらい、打席に入った山根。マウンドには立大のエース投手・荘司康誠。今秋のドラフト会議の目玉として注目され、大学日本代表にも選ばれた投手である。その強敵相手にも必死にくらいついた。追い込まれてからも荘司の決め球・スプリットをファウルにすると、ボール球を挟んで投じられた7球目。再び投じられたスプリットを振りぬくと、打球は右翼手のはるか頭上を越す満塁本塁打となった。これで5-0と、試合をかなり優位に進めることになった。

初のリーグ戦で劇的な一撃を放った山根。加藤監督も「値千金のホームランを放ってくれましたね」と賛辞を送った。勝ち点奪取に向けて大事になる立大2回戦、そしてさらにその先も、山根の勝負強い打撃がチームに勝利をもたらす。

(皆川真輝)

選手インタビュー

齊藤大輝 主将

ーリーグ戦初勝利、今日の試合振り返って
打撃に関しては先取点を取り、5点というリードを先に取ることができたので、チーム的にもあの山根の1本は大きかったなと思いました!守備的には、点を取られてすぐ4点取られてしまったのでそこは練習試合からも良くあったことで、取った後には点をどれだけ防げるかが今後の鍵になってくると思います!

ー立大には19年秋季リーグ以来勝ち星をあげていませんでした。その辺りの意識や立大の印象は
勝てていないことは選手間でも知らされていましたが、(その分)余計に勝つという貪欲さが試合に出たのではないかと思います!

ー今日先発の荘司投手とは同じ侍ジャパン大学代表。打席で考えることはありましたか
良い投手な分、真っ直ぐに振り遅れていたら話にならないので、そこは1週間ずっとふりおくれないように打撃練習してました。

ースタンドに入る前から大きなガッツポーズ。追加点が欲しい場面で完璧なホームランでした。初球から狙っていましたか
間が空いた後だったので、初球からフルスイングしてやろうと思ってました!

ー明日以降に向けて意気込みをお願いします
必ず2連勝して勝ち点1を取れるよう、頑張ります!

浦和博 選手

ー今日の試合を振り返って
少ないチャンスを逃さず得点でき、後半は粘り強く守ることができたと思います。

ー先制適時打の場面を振り返っていかがでしょうか
早大戦から一点が遠かったので自分が流れを変えようと思って打席に立ちました。結果が出てよかったです。

ー今季初安打を含む2安打を放ちましたが調子は上がってきましたか
上がってきました。

ー明日に向けて意気込みをお願いします
勝ち点取れるように頑張ります。

尾﨑完太 選手

ー今日の試合を振り返って
悔しいです。自分の甘さがもろに出ました。

ー警戒していた選手はいますか
上位打線はもちろん警戒していたのですが、今日は下位打線に捕まると厄介だと思っていたので下位打線を警戒していました。

ー5回には制球に苦しみました。あの場面を振り返っていかがでしたか
5点を援護してもらったという安心感があり、まだまだ自分が甘いと感じました。

ー次戦以降に向けて意気込みをお願いします
これから全勝して優勝します。

山根滉太 選手

ー今日の試合を振り返って
何とかチームが勝てて良かったです。

ーリーグ戦初スタメンでした。どのような気持ちで臨みましたか
何としてでもチームの力になろうという気持ちで臨みました。

ー第2打席は1死満塁の場面でした。打席に入る時に考えたことは
最低でも犠牲フライを打って得点をとれるようにと考えました。

ー打席に入る前に加藤重雄監督からもらった言葉は
「積極的に振っていくように」です。

ー本塁打という最高の結果が出ました
最高の気持ちになりました。

ー打った球種は
SFFです。

-次に向けての意気込みをお願いします
チームの勝利を第一に考えて行動していきたいです。

篠木健太郎 選手

ー今日の投球を振り返って
もう負けたくないと思っていた中でのマウンドでした。内容も最近の中では1番良かったと思います。

ー前回の登板から修正したことは
球の軌道と角度のイメージを変えて投げるようにしました。

ー真っ直ぐの手応えは
前回の登板からイメージを変えて、結果的に空振りが取れていたので良かったです。

ークローザーとして意識したことは
チームの勝ちであったり、先のイニングなど見ずに、目の前の1イニングずつ、1アウトずつを大事にしようと思ってました。

ー次回登板に向けて一言お願いします
もう負けられない状況ですが、その雰囲気を楽しんで、チームの勝利に貢献できるように頑張ります!

試合の写真は、スポーツ法政新聞会の公式インスタグラムに掲載いたします。

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