2024年12月16日(土)
阪神甲子園球場
甲子園ボウル前日に合同記者会見が行われた。法政からは矢澤ヘッドコーチ、DL山田主将、QB谷口、OL牧野鉄、DL川出が出席した。
合同記者会見
2024年12月16日(土)
阪神甲子園球場
甲子園ボウル前日に合同記者会見が行われた。法政からは矢澤ヘッドコーチ、DL山田主将、QB谷口、OL牧野鉄、DL川出が出席した。
合同記者会見
ーー明日本番となったが、今の心境は
1番最初にある感情は感謝です。アメリカンフットボールというスポーツを通して、人間形成を図るというのが我々の一番の目的であります。そういった点では、この甲子園の場で試合をさせていただけるチームは2チームしかいないわけですから、本当に感謝したいと思っております。また、立命館大という素晴らしいチームを相手に試合をさせていただけることに関しても、感謝しかありません。
ーー今日の練習の目的や意図は
試合の前ですので、グラウンドのコンディションを確認することは意識していました。また、光の入り方にも気を配っていました。試合とほぼ同じ時刻に練習をさせていただけたので、眩しい、眩しくないの確認をしました。
ーー明日、勝利のためのキーマンは
QBの谷口くん(谷口雄仁)かなと思っています。やはりアメリカンフットボールという競技においては、活躍するべき選手が活躍することが非常に大切なことだと思っております。また、これまでボールを運んできた廣瀬くん(廣瀬太洋)や、ボールをキャッチしてきた高津佐くん(高津佐隼世)にはボールが明日も集まってくると思いますので、彼らの活躍は必要不可欠だと思っています。あとはライン陣ですね。立命館大学のオフェンスライン、ディフェンスラインともに協力ですから、そういったラインの戦いがどれだけやれるかも大切になってくると思っています。
ーー活躍すべき人が力を発揮できなかった場合、その時にチームに必要なものは何だと考えているか
どのような状況であっても全てを肯定的に捉えることだと思います。先日の関学大戦でも、パントのキャッチミスやタイブレークの反則というミスがありました。ただあの時の法政の選手たちは、フィールドにいるいない関わらず、全ての選手が彼らを責めるようなことはありませんでした。1番重要なことは、うまくいかないことは想定できないので、ミスはできるという前提のなかでリカバーの思考を持つことが大切だと考えています。
ーー現役時代に出場した甲子園ボウルと、今年の甲子園ボウル。何か監督自身の中で変化はあるか
もちろん立場が違いますから、考えるべきことも大きく違ってきます。お客さんやブラスバンドなども含めて、フィールド全体を見ることはより意識するようになったなと感じています。
ーー改めて甲子園ボウルのグラウンドコンディションや、光の見え方はどのように考えているか
2021年、23年は我々1塁側だったんですね。今年は3塁側なので光の入り方は少し違うなと思いました。またスポッターから見る景色も違ってくるでしょうし。芝に関しては阪神園芸さんなので安心ですね(笑)。
ーー法政大学のOL陣、DL陣に対する自信はどの程度あるか
それはおそらく、個々の能力という点においては立命館大学のラインの方が強いと思っています。ただ、やってみないことには分からないのが勝負の世界だとも思っています。どれだけ通用するのかなという思いです。
ーー立命館大学の高橋監督からは、「こちらの強みを折れるものなら折ってみろ」という発言があったが、改めて明日はどのような試合展開を予想しているか
相手の強いところ、相手の土俵で戦わなければ、立命館大学さんのような相手には勝てないと思っています。そこから逃げてしまったら、きっとフットボールにならないのかなと。立命館大学の土俵で戦わなければ、我々のフットボールはできないと思っています。がっぷりよつでやりたいですね。僕たちの方も、夏以降さらに積み上げてきたものがありますから、相手に合わせて変えるのではなく、自分たちの作り上げてきたものを相手にぶつけていきたいです。
ーーオフェンス、ディフェンス、どちらが明日カギになってくるか
ディフェンスです。みなさんが、立命館大学のオフェンス陣が強いとおっしゃるのでやはり(笑)。
ーー4年生のこの一年の成長はどのように考えているか
本人を目の前に言うのもあれなのですが、主将の山田(山田晋義)の成長がチームの成長そのものに直結してきたと思います。春シーズンの山田主将と、秋シーズンの山田主将は大きく変わったと感じています。僕は山田主将本当に素晴らしい人間だなと思っていますし、一緒にフットボールができて本当に幸せでした。
ーー明日はどのようなゲームにしたいか
試合が終わる最後のプレーまでどういうプレーになるのか分かりませんが、笛がなるまで集中しきりたいな、オールアウトして試合を終えたいなという思いです。試合に出ているメンバー、出ていないメンバーそれぞれが自信の役割を全うしたいです。それをやっているかどうかは見ている方たちに伝わると思っているので、最後までやりきらないといけないなと思っています。
ーー今の率直な心境を
非常に楽しみです。甲子園という大きな舞台ではありますが、選手全員がリラックスして臨めていると思います。良くも悪くもいつも通りですね。変に気負わず、いつも通りのプレーができるのではないかなと思っています。
ーー選手たちではどのような展開を予想しているのか
正直やってみないと分からないですね。春に戦ってはいますが、お互いに大きく成長していると思うので、試合にならないと分からないですね。
ーー去年の甲子園ボウルから活かしたいことはどういった部分か
去年はあれだけの大差つけられてしまい、どこかで集中力が切れてしまってもおかしくない展開でした。そこから今年は、目の前の1プレーだけに全てをかけろとチームが始動した時から言ってきました。たとえ苦しい状況でも、試合の流れを変えられるチームに成長したのかなと思っています。
ーー立命館大のオフェンスラインの印象は
めちゃくちゃ強いですよね。全員がでかいですし。春にやりましたけど、 本当に個々の能力が高いだけではなくて、組織力が高いなと感じています。5人で本当にうまく動いてくるんでそこは本当に強いですし、上手だなという印象を持っています。
ーーそのOL陣に対抗するために、どのような準備をしてきたか
正直、今までやってきたことをこの2週間で変えようって言ってもなかなか変えれるものではありません。ただ、絶対に関西勢と当たることは分かっていたので意識しながら練習はしてきました。目の前の勝利はもちろん大事なのですが、最終的に待っているであろう関西勢を想定して1年間トレーニングしてきました。あとはもうやるだけです。
ーー関西を想定したトレーニングはどういったものをやってきたのか
フィジカルには重きを置いてきました。正直、今年1年間のフィジカルトレーニングはびっくりするくらいしんどいものでした。またやるのかくらい、去年の2倍、3倍とやってきました。その中でも、自分たちが元々持っている力を出し切るためのトレーニングを積んできました。その結果、けがを負っている選手ももちろんいますが、けが人の数はチーム全体を見ると減ったのかなとは感じています。
ーー関学戦後に主将が感じたチームの変化は
1番の大きな変化は、自信かなと思います。やはり去年の甲子園前は、早稲田大学に負けてしまってという状態で乗り込んでいったため、チーム内でもどこか不安はありました。今年は1戦1勝、目の前の相手にしっかり勝っていこうと1つ1つの積み重ねでここまでやってきた結果、9戦全勝という形で甲子園に来ることができました。そこには全員自信を持って試合に臨みたいです。準決勝の関学大戦も、あれだけの王者を倒したということも自信になりましたし、その自信はは普段の練習の中でも感じる部分ではあります。
ーー昨年の甲子園ボウルと自分自身気持ちに変化はうまれたか
やっぱりありましたね。どうしてもあれだけの大敗を昨年してしまったので、もうそれは本当に申し訳ないと思っていました。また、「関西と関東が合流する今年からのプレーオフは、どうせ関西対関西だろうな」、「立命対関学楽しみだな」、「関大も来るんじゃないか」みたいな記事をすごい見ていてたので正直昨年のように不安もありました。ただ、結果をしっかり出しての今年なので、昨年以上に自信を持って試合に臨めると思います。
ーー4年間を通して、山田主将自身が成長した部分はどこか
これは先ほど矢澤監督もおっしゃっていたのですが、4年生で主将を務めたことで、アメリカンフットボールに対する価値観形成という部分で成長できたと感じています。僕が日大の付属高校出身ということもあって、「勝ちが全て」、「勝たなければいけない」、「楽しむなんてもってのほか」と、とにかく辛いことやって血汗、涙を流さなければいけないというスタンスでした。けれどそこにあったもの、試合が終わった後に残っていたものは、楽しいよりも勝ててよかったという安堵感でした。今年の春の僕も、「勝て、勝て、 勝ちが全てだ。なんでもいいから勝て。それで負けたらもう1からやり直せ」というスタンスでした。これまでは自分を偽りながら、弱い部分を見せないようにやってきましたがそれではダメだと気づきました。部員が弱い部分があれば僕が補いますし、逆に自分が弱い部分は補って貰う。自分に素直にチームを作るようにしてきました。そういった価値観の変化とともに、チームを築き上げることができるようになったという点が一番成長できたと感じています。
ーー明日はどんなプレーをみせたいか
もうやるだけなんですけど、強い相手に対しても果敢に突っ込んでいくプレーを見ていただけたらなと思います。
ーー夏からのチームのシステム変更はやはり大変だったか
めちゃくちゃ大変でした。泣きながらごはんを食べる選手もいて。僕やディフェンスリーダーである須藤晟也で会話を重ねながら、新しいスタイルというものを作り上げてきました。選手に選択権を首脳陣が与えてくださることが増え、最終的に僕が決定するということも増えました。僕の決定で着手したスタイルチェンジでしたが、上手くいかない時は、「うゎ、やっちゃったかも」とは思いました。しかし、リーグ戦で勝ち星を重ねる中で次第に自信がついていき、僕たちのフットボールが進歩することができたのではないかと思っています。
ーー法政ディフェンス陣の強み、そして明日みせたいものは
それぞれが役割を守るというディフェンスです。笛が鳴るまで、最後まで相手に向かっていくパシュートの部分は突き詰めてきました。最後まで戦う姿勢を明日は見ていただきたいです。
ーー今の心境を
矢澤さんも立命館の監督の高橋監督もおっしゃってたんですけど、要するに練習で苦しんで本気の勝負を楽しむっていうことを評価の人もおっしゃっているんだろうなっていう風にメディアとしては思っています。実際に相手の選手もそう言ってますし、自分自身も 同じでこの恵まれた環境で、本当に恵まれた相手と、関西最強の相手と真剣勝負させていただけるっていう環境に本当に感謝して、今は楽しみな気持ちでいっぱいです。
ーーケガをした時に自分の未熟さを感じたと言っていたがどのような部分で感じたか
フットボールから離れて、 フットボールの能力がなくなった時に、自分の価値ってどこにあるんだろうと思った時に、やっぱり未熟に感じた部分が多くありました。1つ1つ周りへの今ある環境への感謝であったりとか、親への感謝であったりとか、そういった部分が足りていたのかなっていうふうに、それを見つめ直した時に、行動に現れていなかったなっていうところを感じました。もっともっと、今フットボールができなくなったからこそ、 今自分が身を置いてる環境のがどれだけ恵まれているかっていうのに気づいたので、それを思うだけじゃなくて、行動でも感謝を示して日々行動していきたいなっていうふうに未熟さに気づいて考えが変わりました。1プレイ1プレイにフォーカスするっていうところは洗練されたのかなっていうふうに思っています。自分がコントロールできるところをコントロールするっていうことで、やはり気持ちが楽になりました。周りに対してこれをやってくれ、ああしてくれ、こうしてくれって準備することももちろん大切なんですけど、いざ試合になったらそこはもう コントロールできない部分なので、自分のできることにフォーカスして最適な行動を選択していってってところが、考えが変わったことによって洗練されたのかなと思います。
ーー普段アドバイスをもらっている人たちからはどんな話が
今日、グラウンドではやっぱり 甲子園でする前日練習って楽しまないとという話をしてもらいました。本当に楽しかったですし、この素晴らしいグラウンドで 好きに練習できる、フットボールできるってのは本当に本当に楽しかったです。で、いつも菅原さんに教えていただくのは勝てるQBであることなので、試合を通じて15分クォーターって長いクォーターなので、試合を通じてゲームをコントロールして、最終的に 得点を多く積み上げる。そういった点で、そういった要素を含めて勝てるQBであるということは今日もおっしゃっていただきました。
ーーこの試合に懸ける想いを
はい。今まで2回甲子園に出場させていただいて高い壁に阻まれて日本一になれないという経験をしてきたので、誰よりも日本一にかける思いっていうのは強い自信がありますし、今年こそは必ず甲子園ボウルで大学生のチャンピオンになるのは、 自分は最後のチャンスなので、必ず掴み取って日本一のQBになりたいと思います。
ーーオフェンス面でカギとなるポイントは
まずはドライブし続けることが最も重要なところだと思っていて、 とにかくオフェンスのプレー数を増やしてボールを持ち続けることが重要だと考えています。継続的に試合を通じてオフェンスラインのコントロールがカギになってきますし、 ボールを持つ人間は必ずボールを失わないことが重要になってくると考えています。相手のオフェンスは強力なランプレーを持っていますので、そういった意味で相手にボールを持ち続けられてしまうと、時間を消費されて苦しい展開になってしまうと思います。どちらがボールを持ち続けるのかというのはこの試合のキーポイントになってくるんじゃないかなと思います。
ーーレシーバー陣とのコミュニケーション、レシーバー陣に対する自信は
はい。もううちのレシーバー陣が日本で1番のユニットだと思ってるので。レシーバー陣というか、法政大学のオフェンスが日本で1番だと思っているので、オフェンスライン、タイトエンドを含め、やっぱりレシーバーだけじゃなくて全員が日本一のユニットだと思っているので、そこは自信を持って明日プレーしたいなと思います。
ーー谷口選手から見た高津佐隼世(キャ3=佼成学園)と須加泰成(営3=足立学園)選手の両WRの特徴は
そうですね。まず高津佐の方から行くと、彼はフットボールが本当に好きで、やはり目立つプレイもしますし、非常に存在感があるレシーバーだなっていう風に思ってます。で、自分もつい何も考えないでプレイすると、カバーされてても隼世に投げてしまうみたいな、そんぐらい、光のあるレシーバーです。意識的に、その光を、多分敵もすごい感じると思うので、隼世に集めて、他にボールを散らしたり、隼世が 影を潜めたあたりで純粋にボールを集めたり、良い意味で、本当に存在感のあるスーパースターです。そういった印象を持ってます。逆に言うと須加は堅実にプレイをこなすタイプのレシーバーで、線は細いんですけど、ブロッキングに彼自身も自信をすごく持っています。レシーバーだったら避けたがるだったり、最後までやらないプレーヤーって日本でも多いと思うんですけど、彼は絶対手は抜かないですし、 本当に強いブロックをします。まずはそこが彼の一番の強みなのかなっていうふうに思います。それでもってボールを持った時は圧倒的なスピードでフリーになって相手を抜いていくので、相手にとっては隼世と泰成がいるっていうのは脅威になるのかなと思ってます。それ以外にも宮﨑(航也、文4=千葉日大一)だったり、阿部(賢利、営2=法政二)、矢作(一颯、法2=足立学園)っていう彼らも本当にすごい選手です。自信を持ってプレーできたらなと思います。
ーー1年の時を経てどのようなプレーを見て欲しいか
去年はなかなかリズムが最初のドライブは良かったんですけど、点数を取れなくて、そこから 止まり始めて自分たちのプレーができずに失速していってしまいました。去年のビデオを見て思うのは、 白井先輩に5ヤードフックのパスを投げた時に、それが決まらなかったことです。5ヤードフックのパスをミスするのは自分の中で本当にない経験です。そういった意味であれを魔物といえば 魔物と言うのかもしれないですし、自分の実力が飲まれてしまう程度のものだったって言えばそうだと思います。まずはそういう簡単なパスを1つもミスらないっていうところを見てほしいなって思います。あとは自信がないわけじゃないんですけど、ミスをした時に次から同じようなミスをしない、引きずらない姿勢っていうのを見ていただけたらなっていうふうに思います。
ーー立命館を始めとする関西と関東のディフェンスの違いは
立命館のディフェンスはかなりアグレッシブなディフェンスだというふうに思ってます。ディフェンシブバック陣が奥からかなりアグレッシブにロス付近で仕留めたってのか多いと思ってますし、そういった意味で本当にいいディフェンスだなっていうふうに思っています。プレイの特徴としては、 選手自身の能力が高いので、
自分オフェンス目線でわかりづらいディフェンスではなくて、もうかなりストロングスタイルというか、このカバーで行ったら止めますよみたいな、そういった姿勢、ほんとに自分たちの得意なプレーで踏み切る、そういうストロングスタイルなディフェンスだなっていう印象があります。
ーーそのようなディフェンスをどう感じているか
やってみないとわかんないんですけど、個人的には準備はしやすかったかなというふうに思ってます。ただそれを実際の試合で遂行するってなると難しい、本当に個の勝負で ミスなく勝ち続けなければいけない。相手がストロングスタイルで来るので、自分たちも個の勝負で切り開いていかないといけないので、そういった意味で実際戦ってみないとわからない部分が大きいかなというふうに思います。
ーー関西大の須田選手と以前話を交わす様子が
はい。連絡するの迷ったんですけど、実際、関学さんとの試合の前は、 お互い試合があったので「早稲田どんな感じだった」とか、「関学どんな感じだった」っていうのをお互いコミュニケーション取りました。早稲田が終わった後は、自分の立命戦が決まった後だったので、彼しか立命に勝ったQBは日本で今年は彼しかいないので、彼にアドバイスを聞こうと思いました。そしたら長文で何個もアドバイスくれたのでありがたいです。
ーーどんなアドバイスを
QB目線で誰がどうやって見えたのか、そのビデオで はわからないQB目線でどういう印象だったかっていうのを聞けたので、そこは本当にイメージつきやすいです。にこのビデオの このプレイどういう風に見えた」みたいな会話をして「こう見えたよ」って教えてもらった時に、
こうやって見えるんだなっていうふうに自分の中でなんか予想通りだなだったり、それはかぶって見えるんだみたいな感覚での話なんですけど、そこを教われたのはめちゃくちゃありがたいです。
ーー甲子園までのレギュレーションが変更になったことに関して
2つあって、1つは本当に楽しかったなっていうふうに思っています。試合始まるシーズンが始まる前は、どこかでお話させていただいた時に、関西の大学と何回も勝負できるのは本当に楽しみとお話をさせていただきました。実際にまだ 関西学院大学としかやってないんですけど、本当に楽しかったですし、また立命館大学と戦える機会をいただけて本当に楽しみだなっていうふうに思います。もう1つは大変だったなっていう気持ちもあって。自分たちが九州に遠征した時も大変だなっていうふうに思いました。120人規模の組織で移動して試合をしてっていうのは、なかなか本当に周りのサポートがないとできないことです。関係者の皆さんもそうですし、チケットを手配してくれるマネージャーであったり、スタッフの方に本当に感謝しています。
ーー今まで指導してくれた人と臨む最後の試合になるが
毎年大学スポーツが面白いところって、毎年選手が入れ替わって、同じチームって そのシーズン1度きりしかないです。大学4年間、毎年本当にチームに恵まれて、最高の チームメイトに恵まれて楽しかったんですけど、やっぱり今年は最上級生っていうのもあって、本当に最高のチームメイト、全員本当に最高のチームメートだと思うので、最後日本一になって、この代がこのチームが、この今の法政オレンジが強かったなって、代々語り継がれるべきだと思いますし、さっきのノブは日本一の主将になるべき男だと思うんで、必ず勝って終わりたいなっていうふうに思ってます。
ーー寒さに対する対策は
今までの経験から本当に甲子園は寒いなっていう印象があるので、今長袖でやって、下に何枚か着てプレイしようかなと思ってます。結構選手によって好みあると思うんですけど、自分はQBであまりこう走ったりとかはプレーはしないので、 体の芯が冷えたらやっぱり体の動きや手先も温まっててこないと思うので、そこは寒いシーズンから全く同じ格好でヒートテックを着て、半袖シャツを着て、長袖tシャツを着るっていう格好で、寒くなってからずっと練習してきました。そこは対策が上手くいくかはわかんないですけど、対策はしてきてます。
ーー練習を終えての率直な気持ちは
僕たち4年生にとっては3回目の甲子園ボウルで。過去2回はすごく悔しい思いをしているので、今年こそはその雪辱を果たしたいと思っています。
ーー昨年までと気持ちの持ち方などに違いは
僕自身、昨年まで控えで。今年から初めてスタメンで出場することになって。4年生としてスタメンとして臨むというので、もちろん緊張はしているんですけど、やったるぞ!みたいな感じでいます。
ーー立命館大学の中で警戒する選手はいるか
本当にフロントもLBもそうですけど、全員強力だというふうに思っていて。強いOLと毎日練習しているからこそ、1人1人がとても強力だと思っているんですけど。それは僕たちOLも同じだと思っていて。山田とか川出とか川村とかっていうような、本当に強力なDLと毎日毎日練習していて。僕たちもそういう練習の中でやれることをやってきたという自負はあるので、全員が強力だと思うんですけど、そこは自信を持って当たって行ければなと思います。
ーー事前練習での手応えは
今年から坂口さんという立命館からオリンピックというレジェンドのコーチがいると思うんですけど、その方と、ずっと関学でプレーされていた方が、僕たちOL・タイトチームのコーチとして来てくださって。ほとんど毎日どちらかのコーチがいる環境でずっとやってきて、ミーティングから練習から、ラインにも入ってくれたりしていて。その面で手厚すぎるというか、手厚いサポートをいただいて。スカウティングも練習前集まってやって、練習と自分たちの反省が終わってからもやってというように、コーチたちのサポートもいただきながらやっているので、本当にスカウティングの面に関しては万全なのかなと思います。
ーー甲子園ボウルに向けての意気込みを
僕たちタイトチームのOLで勝ったと言われるような試合にしたいと思っています。
ーー昨年まではコーチと毎日練習するような環境ではなかったのか
坂口さんは昨年度からコーチの方にはついてくださっていたのですが、毎週2回ほど来てくださっていたのが、今年はほとんど毎日来てくださるような環境で。もう1人の岡さんというコーチの方は、お仕事をされているんですけれども、スーツのままタクシーでグラウンドに来て、そのまますぐ着替えて練習に入ってくれるような。自分たちがより手厚い環境でやれているな、恵まれた環境でやれているなというのは、今年は特に感じます。
ーー手厚い環境が昨年から1番変わったところか
そうですね。岡さんというコーチの方がいらしてからは本当にとにかく練習練習だと。ビフォーとアフターで立ってたり喋ってたりするのはおかしいというような考えで。それは僕たちも法政フットボールの中にも取り入れられる部分があるなというふうに思いまして。本当にOLはチームで1番練習した自信はあります。関東も関西も分からないですけど、僕たちが1番練習したんじゃないかという風には思っています。
ーー高校まではDLだったが
高校まではDLで、僕自慢になっちゃうんですけどスティックニューイヤーとかを取っていたりして、結構自信があって。法政大学に入ってDLで活躍してやるぞと思ったんですけど、ご覧の通り同期にすごいDL達が多くて、逆にOLは人数が少ないという状況で。そうなった時に、僕は小学校からアメフトやっていたこともあったので、両方出来るんじゃないかということで、矢澤コーチに打診されたという感じです。
ーー打診は素直に受け入れたのか
言われた日はめちゃくちゃ泣きました。僕自身DLでやって行きたかったっていう気持ちがあったので、すごく悔しかったんですけど。今となってみたら、適正じゃないですけど、いい判断というかありがたいことだったかなと思っています。
ーーDL以外の面白さに気づいたのか
そうですね。目立つプレーは少ないと思うんですけど、5人が一体となっていいブロックが出来て、そこをバック
が通してくれて、TDした時の喜びっていうのは、僕自身が交わしてサックした時の喜びよりも大きなものなのかなという風には感じます。
ーー中学生時代QB・谷口とともに日本一となったが今回の甲子園ボウルの意気込みは
今でも中学生の時に日本一になって良かったなと思っていて。日本に1チームしかない称号っていうのは本当に貴重なもので、大事だと思うので。僕は中学の時に主将だったんですけど、主将で日本一というのは人生で1番嬉しかった思い出なので。明日は主将の山田にそれを味わわせたいという気持ちです。
ーーOLユニットを組む牧野海舟、上岡の強みやユニットの連携については
海舟と上岡にもぜひ俺たちのことを話してくれと言われているんですけど(笑)。本当にこの4年生の中ではベストライン、うちのベストラインといったら上岡と海舟だと僕は思っていて。高校からずっとOLをやってきた2人で。上岡はオールの核といいますか、本当に重要なポジションにいると思うんですけど。上岡が試合中に調子が良かったり元気だったりすると、勝手にオフェンスの雰囲気も上がっていくような。隼世がレシーバーの光であるならば、OLの光は上岡なんじゃないかなというような選手です。牧野海舟はチーム副将でもあり、チームの要というので。僕と黒川のガードは基本的に海舟に無茶をお願いして、だいぶ助けてもらっているのがあるので、本当に感謝というのと。そして下級生であるマミータックの安藤と1年生の黒川に言いがいことが、本当にすごく頑張ってくれるなと思います。4年生と同じような熱量で練習に取り組んでくれているので、OLのチームとしての連携力は上がっているなと思っています。
ーーOLとして見てもらいたいプレーは
僕たちはずっとフィニッシュという言葉を目標としてやってきているので、立命のDLが嫌がるようなフィニッシュをずっとし続けられたらなという風に思うので。笛が鳴り終わるまで、僕たちのしつこいブロックに注目していただけたらなと思います。
ーーDLからOLに転向したときの苦労
相手によってブロックが違うじゃないですか。対象も変わるわ、1歩目を出す位置も変わるわ。いやー、もうなんだこれはという風に思って。最初はやっぱり作戦面で苦労したなと思います。
ーーOLユニット全体で成長した部分は
まずは練習に取り組む姿勢、練習時間の増加っていうところがあって。あとは海舟、上岡という2人の4年生にリーダーシップがあって、アサイメントの理解も高いので。その2人を中心にOL全体が同じ絵を描けるようになってきたというのが、去年に比べて成長したところかなと思います。
ーー自身の強みは
私自身そんなに体重が誰よりもある訳ではないんですけど、その分フィニッシュというのがこだわっているところですし。あとはキックアウトは本当に毎プレー、このプレーで死ぬっていう風に思ってやれと坂口さんから教えていただいたんですけど、本当にそのつもりでやってるので。プレーの思い切りの良さというのは強みかなと思います。あとよく2人(牧野海・上岡)から言って貰えるのは、ピットで集まった時に鉄平が上げてくれるとチームに熱が入ると。チームの火を絶やさないで、火をつける役割なのかなという風には自分で思っています。
ーーポスターに掲載されたことについて
めちゃくちゃ嬉しかったです。まさかOLが選ばれるなんて思っていなかったので。その中でも海舟、上岡じゃなくて僕かという風になったので。率直に嬉しかったんですけど、それを伝えてくれたのがあの2人で。2人がグループLINEでポスター載ってたよって伝えてくれたので、
すごく嬉しかったです。
ーー小学生から続けて来た学生フットボールの集大成となるが試合にかける思いは
僕はこのスポーツに出会わせてくれた両親に感謝ですし、このスポーツを通して成長させてくれた。今の僕があるのは、アメリカンフットボールのおかげだなと思っているので。最後に勝利という形で、これまで関わってくれた、アメフトに携わってくれた全ての方に恩返しが出来たらなと思います。
ーーこれまでを振り返って、OL転向を告げられた自分に声をかけるなら
ありきたりな言葉かもしれないですけど、諦めずに頑張って食らいついていけば、いいことがあるよという風に声を掛けてあげたいなと思います。
ーー今の心境は
自分はめちゃくちゃ楽しみで。今日試合前練習をやったんですけど、1回目(1年時)と2回目(3年時)はとても緊張したというか。1回目はほぼ試合に出れる状況ではなかったですけど、やっぱり甲子園という場に立っただけで、とても緊張していて。でももう、最終学年になったっていうのもあるかもしれないですけれど、慣れた地というか。緊張せず、普段と同じ雰囲気で法政らしい練習が出来たのかなと思います。
ーー春シーズンを振り返って
チームとして春は結構敗戦が続いて、どう変えていこうかってなった時に、ディフェンスのパッケージを使おうという話が出て。自分は割と頭が悪いので、急に変えられてもっていうのはあったんですけど。そこはもうDLで協力しあって、つい最近までやり続けていたんですけど。テスト、毎日アサイメントテストをやっていて、自分は毎回Bだったんですけど。そういうアサイメントテストとかもやって、新しいディフェンスのパッケージも慣れてきたかなっていうのはあります。でも最初はやっぱりめちゃめちゃ苦労しました。
ーー同期である4年生DLの山田晋義・川村達哉について
スポーツ推薦で入ってきた3人というのは、自分の中でとても大事に思っているところがあって。その3人でこんな素晴らしい場で、スターティングメンバーとして出られるというのは、とても嬉しいです。
ーー明日の試合に向けての意気込み
勝って日本一になるというのはもちろんそうなんですけど。自分は初戦で怪我をしてしまって、すごく色んな方に支えてもらったことに気づけたというか。ベンチにいても、スタンドにたくさんの観客がいて、1個上の先輩とかが毎試合来てくれて。自分のケアだったりリハビリだったりを担当してくれたトレーナーとかにも、3ヶ月間ずっと寄り添ってもらったので。そういう支えてくれた人たちのためにも、自分がいいプレーをしていけたなという思いが1番強いです。立命館大学の選手が警戒する選手として川出選手の名前を挙げているが
自分もXでそのコメントを読んで、こんなに名前を出していただけるとは思っていなくて。実際は秋も桜美林戦のそのワンプレーと関学戦とかにちょっとしか出ていないので、そんなに目立つことはしていないかなと思っていて。あんまりバレていないんじゃなかいなとか、そのくらいの気持ちだったんです。でも、スター選手から結構名前を出してもらって、ちょっと嬉しかったです、あれ(笑)
ーー立命館のOLの印象は
全体的に見てオールスターチーム、日本を代表するメンバーが揃っている感じで。OLはみんな180センチ超で、体重が120キロ超えているのが5人いるので。本当にDLが頑張らないと、ずっとラン出されるなと立命とやることが決まってから覚悟して練習しています。
ーー下馬評では立命館優位となっているが
これに関しては特に考えていなくて。サイズは相手の方が大きいんですけど、自分はスタートであったり、腕を張るっていうテクニックであったり。細かいところにこだわってやっているので、サイズは関係ないかなと思っていて。パワーの部分も、自分も1年かけて体を鍛えてきていて、パワーには自信があるので。身長・体重とかサイズは相手の方が大きいですけど、大丈夫。パワーの部分では、負けていないかなと思います。
ーーディフェンス陣として自信はあるか
個々の力はもしかしたら立命館さんに劣っているかもしれないですけど、チームワークというかチーム力に関しては負けてないと思っていて。特にディフェンスの1人のキャリアに対してみんなで集まるというパシュート力は間違いなく日本一だと思っていて。立命館戦でも強いRBがいると思うんですけど、ディフェンスの集まりを意識してやっていけたらなと思います。
ーーこの4年間で最も成長したと思う部分は
1番成長した部分は、性格的なことになっちゃうかもしれないですけど、ちょっと落ち着けるようになったというか。1年生の時はタジタジというか緊張しい感じがあったんですけど、学年が上がるごとにいい意味で適当になったというか。考えが固すぎたかな、1年生の時は。2年生になって、もっとこうすればいいんだみたいな。発想も1回こういうのやってみよう、チャレンジしてみようみたいな考えが増えたかなと。そういうところが1番成長したと思います。
ーー山田主将の背中はどのように見えているか
めちゃくちゃ大きいです、なんかそんな気がします。体重は今年からめっちゃダイエットしたんですけど(笑)最初は自分と体重一緒くらいの選手だったんですけど、ちょっと色気づいたのか、100キロ行ってないんですよね。97とかそれくらいしかないのに、どの試合も10キロ20キロ重い防衛に対しても圧倒しているところで、やっぱり横にいると思うと安心します。あとやっぱり自分頭悪いサイレントの部分は、ノブには結構支えられているというところがあるので、安心してプレーができます。
ーー大学アメフト最後の試合となる甲子園ボウルへの意気込みを改めて
これまで甲子園に2度立って、どちらも日本一を逃してしまっているので、今年こそは日本一を掴みたいです。