【硬式野球】鴨川キャンプ

硬式野球

【硬式野球】鴨川キャンプ

2014年2月17日(月)
鴨川市営球場

2月16日から22日にかけて千葉県の鴨川にてキャンプが行なわれた。武蔵小杉の法大グランドに比べて温暖で、屋内練習施設も完備された練習環境。キャンプ期間中に大雪が懸念され、紅白戦の予定が前倒しとなったものの無事完遂した。昨年度主将を務めた河合完治(トヨタ自動車)や西浦直亨(東京ヤクルトスワローズ)など主力が多く抜けた今季、神長監督はチーム内の「競争」をテーマに掲げ、激しいレギュラー争いが繰り広げられていた。また、今年度より鴨川キャンプにも新1年生が帯同し、新戦力の台頭にも期待が膨らんだ。(川添岳)

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温暖な気候の鴨川にて1週間のキャンプが行われた

監督・選手のコメント

神長 英一 監督

―鴨川キャンプの大きなテーマは何ですか
実践のスタートの場ですね。

―鴨川の練習環境は無彩小杉と比べてどうですか
まず天候が武蔵小杉と比べて暖かいですね。それと素晴らしい室内練習所がありますので、悪天候にも耐え得るという点では非常にありがたい。あとは法政大学と天然の芝や土という環境が武蔵小杉の法政グランドや神宮球場とは違いますが、イレギュラーに対応し得るものをつくっていこうと。そういった意味で臨機応変にやっていく上で芝や土は必ず変化しますから、そこで動いていけるだけの柔軟性や俊敏性というものをつけたいというので、あえて土のグランドっていうのもありますね。なかなか大学に入学してからは土で野球することはないと思うので、今日の紅白戦とか恐らくボールが人工芝よりは取りづらいでしょうから割と失策とか出るかなと思いますけど、そこでどういう対応が出来るのかということですね。

―室内ではどのような練習をしますか
これだけの人数の選手が鴨川に来ていますし、昨年までと違うのは1年生が参加していることですね。ということは20人以上遠征メンバーが増えているわけで、昨年までは悪天候の時に室内を使用していたんですが、今日は何ヶ所か同時進行で使用したんですね。人数のバランスを考えた上での練習の消化するためには必要性があるというのと、天候が悪い時、中ではバッティングもフィールディングもランニング出来ますから。さすがに試合形式はできないですけれど、基礎的なものは出来るという広さがある。そこが鴨川をキャンプ地として使用している点であるかもしれません。

―今年から1年生を鴨川キャンプに参加させた理由は
この先、1年生が勝つための戦力になるということもあるし、下級生の起爆剤となるでしょうし、チームにとっては新戦力は刺激になるので。目的としては「布陣の強化」という一言に集約されるのかもしれませんね。

―キャンプをご覧になって調子のいい選手や気になる選手などいらっしゃいますか
キャンプはまだ1日半ですが、武蔵小杉ではしっかりと基礎的な練習をしてきたので調子の良し悪しというのはここから評価したいなと。取材を受けさせて頂いているのが終盤であれば答えとしたら出るんだけどまだこれからなので。ただ調子いいというか期待しているのは安慶名であったり石田であったり、あとは昨年のリーグ戦を経験している選手にはチーム内の競争には勝ってもらいたいなという気はしています。今日の時点でレギュラーは決まっていないですし、そこに全くの新戦力が入ってきて紅白戦がスタートして、競争が始まったということだと思います。

―激しいレギュラー争いが行われますが、主にどこに注目していますか
投手陣でいうと「先発を任せたい」と私に思い起こさせる人間が正直なところ石田一人という現状なので、先発で石田につづく人だと思わせてくれる人が誰なのかものすごく見たい。野手に関してはやっぱり総合力になるかな。守って走って打ってということになりますけど。ひとこと言えることは競争はもちろん競争なんですけど、1年生が競争の舞台に上がったということでチーム内の競争が初めて出来ると思うんですよ。そういった意味で全員の競争という春のリーグ戦に向けてのレギュラー争いは、100人を超える部員が鴨川に来て、やっと横一線に並んだって感じですね。

―今年もオープン戦が多く組まれましたが、どのように戦っていきますか
4月12日の開幕に合わせるために、誰がチームが勝っていくために必要な人材なのかというのを見抜く。正にそこで競争を繰り広げてもらう中で、ある程度勝っていくということを意識して、あまり負け続けるのはチームとしては良いことではないと思います。「勝ち癖」、「負け癖」って言葉がありますけど、8つ、9つも試合やっているのに1つ、2つしか勝てないっていうのは、やっぱり勝ち負けを争うスポーツなので、そういった中での自信喪失というのは避けたいなと思うので、チーム力を競争させながらも練習試合と言えど相手チームに勝っていくということが必要なのかと。30連敗してもいいやと私が思っちゃえば元から自由に選手を使っちゃえばいいことだし、けどそうはいかない。そこは勝負強さを養えるところだと思うし、チームの中の競争に重点を置きながら、尚且つ法政大学としてはきちっと勝つべき試合は勝つ。そこのバランスを考えながら両立てでやらないといけないですね。

青木 久典 助監督

―助監督に就任されたお気持ちは
色々な意味で新鮮ですね。母校のユニフォームを着ることができる、後輩たちを指導できるというのは野球人として幸せだなと思いながらやっています。

―就任された経緯というのは
神長監督の方から昨年の夏くらいにお話をいただきました。富士大学の監督をしていましたから色々悩みはしましたが母校が常勝軍団になるために、また神長監督の手助けになれるようにと思って決断しました。やっぱり法政大学の野球部は日本一、常勝軍団だと思っているので、地方大学から見ると少し寂しい部分もあり、微力ですけど力になれればいいと思って引き受けました。

―先月16日に練習へ合流されたとのことですが、チームの印象はいかがですか
まだまだやることは沢山ありますが、選手たちは本当に貪欲というか野球に対して純真な気持ちでやってくれているので、少しでも取り入れようという前向きな姿勢が感じられますから、やっていてやりがいがありますね。

―足りないと感じておられる部分は
プレーでもそうですが、色々な意味で執着心がないかなと。地方大学の学生は優勝して何とか神宮でやりたいと思っていますけど、やっぱり六大学は常に神宮でできるから当たり前になってしまいますが、そういう意味では地方大学が持っている貪欲性、「絶対に優勝して神宮に出る」とか、そういったものの執着心がないかなと思いますね。

―神長監督とチームの方針についての話はされますか
そういう話もしていますが、あくまで僕は監督が采配をふるいやすくするために選手を育てるのが役目だと思うので。優勝して監督を胴上げするために身を粉にして、学生たちと対峙しながら奮い立たせて技術力をアップするのが僕の役目かなと思っています。

―実際に選手にどのように指導されていますか
僕は奥歯に物を挟んだ感じでは言わないので、バシっと良いプレーは良いプレー、悪いプレーは悪いとはっきり言いますね。これは主力だろうが主力じゃない子だろうが、関係なくびしびしいきます。よく「闘将」なんて言われたこともありましたが、闘う気持ちで熱くやっていかないと今の学生には訴えられないのではないかと思います。

―実践練習はこれからですが、普段の練習等で接してきて印象的だった選手は
やっぱり良い選手はいますね。その中でも投手だったら石田、野手だと畔上とかはひたむきな姿勢がいいですね。あとはキャプテンの安慶名。素晴らしいキャプテンだと思います。統率力があるというか、指示をはっきりするし、言葉一つひとつに重みがある。彼がキャプテンをしていれば、選手たちもどんどんついて行くのではないかと思います。もう一ついうならば学生コーチですね。森兼、長田、藤田、貝田―この子たちは素晴らしい。これは富士大にはなかったですね。自分を犠牲になって身を粉にしてやる姿勢というのが素晴らしいし、指示もしっかり大きい声でハキハキというので誰も不平不満が出ないだろうし、この子たちに言われたら仕方ないと思うでしょうね。

―2度のキャンプとオープン戦を経て開幕へ向かいますが、どのように開幕へ合わせていかれますか
監督がやりやすいようにやっていきますが、僕としてはリーグ戦でチームとして機能するように、チーム力を高めていきたいです。技術的なことよりもチームとして、ですね。(今は)チームの輪がまだないかなと。個人の技量が良くても、野球というのは、1対1は投手と打者だけであとはチームでやるスポーツなので、そこで勝つために同じベクトル向けてやる集団じゃないとだめだと思うんですよ。そこを上げていくのがチーム力じゃないかと思います。同じ方向に向ける、勝つために皆が色々な仕事に対して全うする。そういうところが大事ですね。

―リーグ戦で3塁コーチャーをされるとお聞きしました
やりますよ。富士大でもやっていたので、苦手意識はありません。逆にあそこ(コーチャーボックス)に立つことによってプレイヤー目線、選手目線で見ることができるので、逆にゲームに入っていきやすいということでやっていました。監督のプラスになればいいかなと思います。

―今年の目標をお願いします
やるからには勝たないといけないと思うので、しっかり勝ってリーグ戦を優勝する、それですね。応援する皆様も、応援して良かったなと思えるチームにしていきたいなと。勝つだけでなくて「人としても素晴らしいな」、「良い学生だな」と思われるように作り上げていかないといけないと思っています。

安慶名 舜 主将

―今のチームの雰囲気はいかがですか
新しく青木助監督が練習に来られてからチームの雰囲気もすごく変わってきて、全員が声を出すようになって責任感を持ってやるようになってきたので、雰囲気としては良くなってきたと感じています。(青木助監督は)社会人で長く野球をされていて、そのあと富士大学さんで監督をされていて野球の知識というものを多く持っていて、その知識をストレートに言ってくれる方で、それで僕たちのモチベーションも上がりますし、新しい知識も入ってきてもっと野球に詳しくなりました。その中で一切の妥協を許さない人でもあって、そういう部分が今までなかったと感じるので、すごく今新鮮な、新しい空気が入ってきたので良かったなと思っています。

―オフはどのように過ごされましたか
帰省して興南高校時代のチームメイトと一緒に過ごしました。練習も一緒にして、(トレーニングは)ランニングであったり、しっかり走って体を作ったり、ウェイトトレーニングをやったり、そういう方に重きを置きました。あと(同期は)各大学で幹部をしている人が多いので、チームをどうやってまとめる方がいいのかといった話もしました。僕自身キャプテンを務めるのが初めてで、立教の我如古(盛次)や中央の島袋(洋奨)は下級生のころから試合に出てチームを引っ張ってきている存在だったので、どうチームを引っ張っていけばいかといった部分のアドバイスを受けたり、自分の悩みとかを話したりもしました。

―主将に決まったときの率直なお気持ちは
少しびっくりという気持ちと、自分自身を認めてもらえたのかなということと、大変な1年になるんだろうなという不安もありましたけど、僕にしかできないキャプテンというものをしっかり責任を持って1年間やり通したいと思いました。歴代のキャプテンは試合に出てチームをプレーで引っ張っていっている方々だったと思いますが、僕は入学した方法もスポーツ推薦ではありませんし、3年生の春までは一切試合に出ていなかったので、そういった意味では控え選手の立場からの目線で見れるのも僕の強みだと思っています。チームを客観的に見ることができて、そこで言葉をかけてあげたりそういう役割ができると思うので、そういった部分が僕にしかできないのかと思います。

―前主将の河合(完治・現トヨタ自動車)さんからかけられた言葉などは
完治さんからは「自分の色をしっかり出していけ」というように言われました。完治さんも自分のやりたいようにキャプテンをしっかり持ってやっていた、とアドバイスをもらったので完治さんがやってきたものを受け継ぐとかではなく、自分の色をしっかり出していって良いところは取り入れて悪いと思うところは外していって、新しいものを入れるようなキャプテンをやっていけば大丈夫だよと言っていただきました。あとは結果がどうしても大事と言っていて、優勝しなければキャプテンとして良かったとは思えない、という部分は大分強く言われました。

―「自分の色」というのは、やはり先ほども話に上がったご自身の下積みの経験から来るものもありますか
それもありますし、あとはもっと活気を持っていかないといけないのかなと思います。僕自身も控えの立場から「やってやるぞ」という気持ちが強かったので、そういう気持ちが法政の選手には足りないのかなと。そこを新チームにもどんどん出していきたいです。まだレギュラーを確定している選手がいなくて1年生から4年生まで全員がレギュラー争いをするので、そうなると自分を出していって活気を持ってやって、アピールアピールという感じをより選手同士で出していくことでチームとして強くなればいいのかなと思います。

―昨秋は出場機会も多く自己ベストの成績を残されましたが、ブレイクのきっかけは
僕自身も3年の秋が勝負だと思っていました。そこで駄目だったら野球を諦めて就職活動をしようかなと思っていてそこ(昨秋)に全てを懸けていたので、試合に出れば打てる自信はありましたし、それだけのことはやってきたので自信をもって試合に臨めました。そういった中でヒットが出たことはすごく嬉しかったです。そういう感覚が自分の中にあったので、昨シーズンを通してヒットを打ち続けられたというのは良かったと思います。(自信の源となっていたのは)もちろん練習です。練習から「試合に出てこういう打球を打ちたいんだ」と、試合を毎日やっているというイメージを持って練習をやっていたので、そこですね。

―キャンプではどのような調整をされていきますか
今年初めて実戦練習をやっているので投手のボールを多く見て自分の実戦感覚を取り戻していくというのと、守備面において新しく声かけなどの改善をしている段階なので、そういった部分の確認もしっかりできると思います。試合に向けての守備の確認という点を含めて、実践感覚を取り戻していきたいです。

―個人としてはいかがですか
バッティングの方はオフシーズン鍛えてパワーがついたと思うのでその確認と、それを実践の中で取り戻していって去年の自分とどのくらい違うのかという早く確認して実践で生かしていけるように調整と、パワーアップを図っていきたいと思っています。11月から1月まではチームのメニューとして重さを挙げるウェイトトレーニング、上半身と下半身を鍛えることとを交互に1日置きにやって、2月に入るとそれにプラスして瞬発系のスピードトレーニングを上半身下半身交互にやっていたので、全員が体1回り、特に下半身が大きくなったというのは見られますね。パワーアップした部分をどう野球に生かしていくのか、というところを確認したいです。

―今年の目標をお願いします
どのチームからも勝ち点を取って優勝するのはもちろんですけど、「法政強いな」「変わったな」という部分を見せることが、一番大切なのかと思います。個人的には昨年打率(ランキング)も5位という結果に終わってしまったので、首位打者争いができる位置まで行けばチームもしっかりバッティングが乗っていって得点できると思うので、バッティングの柱になっていきたいです。

石田 健大 副将

ーご自身の現在の調子は
武蔵小杉でやっていた時、最後の方まであまり調子は上がらなかったんですけど、鴨川に来て雰囲気が変わって、自分的には良いピッチングができるようになったなと思います。

ー鴨川キャンプではどのようなことを意識して練習したいと思いますか
キャンプってことでここに来ているので、投げ込み、走り込みをしっかり自分の中で取り組んで体力を強化していけたらいいかなと思います。

ー現在の課題は何ですか
まだ自分が良い状態の時よりは良くないと思うので、それをリーグ戦前の状態にもっていかないといけないというのが課題です。

ーシーズンオフの期間ではどのような調整をされましたか
色々とウェイトやらランニングやらをして、あとは4年になったっていうことで強い気持ちをもって1日1日の練習に取り組むことができるようになったことを実感しました。

ー現在の投手陣全体の出来や調子は石田さんからご覧になっていかがですか
1年生も入ってきて、すごくいい競争をしながらみんなで切磋琢磨しながら練習できていると思うので、一人ひとりがもっと意識を高くもって、僕含めて全員で誰がリーグ戦投げてもおかしくないぐらい、レベルのピッチャー陣をつくれたら一番いいかなと思っています。

ー新1年生のピッチングはもうご覧になりましたか。誰か気になる選手はいらっしゃいましたか
ちょっと見ましたね。まだ全員見てないですけど、熊谷(拓也=平塚学園)、藤森(祐太朗=西武台千葉)、宮本(幸治=富山一)が良いかなと思います。1年生の中で、球の質がみんなと違うかなという風には一目見てわかるぐらいのレベルなので、この先楽しみな逸材ではあると思います。

ー石田さんからご覧になって、もう一人の先発候補に有力な選手は誰ですか

鈴木貴也はあるだろうなと僕は思っています。これからのオープン戦の結果次第だと思っているんですけど、一個下の代がみんな結構頑張ってくれている感じがします。でも自分の代は鈴木と僕しかいないので、僕と鈴木が土日をずっと投げ切れたらベストだなと思いますね。

ーキャッチャーが激しいレギュラー争いをしていますが、誰が組みやすいなどそのような感覚はありますか
色んなキャッチャーに対してピッチングをしているんですけど、僕の代の安本、中園は投げてても投げやすいですし、少しですけども(リーグ戦の)経験もしているのでその面では良いかなと思います。まだ2、3年のキャッチャーは正直言って全然ですね。キャッチングだったり技術面であったり全然足りないと思うので、リーグ戦でそのキャッチャーに投げるとなったらまだ難しいかなと思います。

ーオープン戦がもうすぐ始まりますが、それまでどのように過ごしていきますか
キャンプで鴨川から沖縄行きますけど、そこでつけた体力とか自分が頑張ってきたことが無駄にならないようにオープン戦でしっかり結果出して、徐々に調子を上げていって一番ピークでリーグ戦に迎えられるようにしたいなと思います。怪我だけは絶対にしないようにやっていきたいと思います。

伊藤 諒介 副将

ーご自身の今の調子はいかがですか
春はまだ生きたボールを見ていないですけど、フリーバッティングは例年よりは良いかなと思います。

ーオフシーズンで特に取り組んだことは何ですか
走り込みですね。ティーバッティングにしろ下半身強化を意識して取り組んできました。

-副将になられたわけですが今まで主将などの経験はありますか
無いですね、こういう幹部の仕事は初めてです。今までと違って自分が先頭に立って、幹部の内野手は僕一人なのですが、引っ張っていかないと駄目だなと思いました。

ー今のチームの雰囲気はいかがですか
良いときは良いんですけど、やはりどうしても自分に甘い選手が今年も多いと思うので、気が抜ける時は抜けてしまっていると思います。

ー伊藤副将から見る安慶名主将はどのような主将ですか
すごく真面目で誰からも好かれるタイプだと思うので、良いキャプテンだと思います。

ー昨秋のリーグ戦は後半から調子が良いように思いましたが、途中で何か掴んだものがあるんですか
掴んだものっていうよりは、いつも僕はピッチャーのボールに目が慣れるのがすごく遅いと思うので、調子悪かった時に生きたピッチャーの球をよく見るようにやりました。

-今まで規定打席に到達したシーズンがありませんが、ご自身でレギュラー定着に足りないものは何だと思いですか
やっぱり安定感ですかね。良い時はすごく良いんですけど、悪いときは悪すぎるというか。なので悪い時もなんとか打てるっていうか、調子が悪い時を無くしたいと思っています。

ー試合に出るとしたらファーストですか、サードですか
個人的にはサードをやりたいのですけど肩、肘の調子が良くないので、ファーストですね。サードで勝負したいなっていうのもありますけど、治るまではファーストって形ですね。

ー公式戦でホームランを1年次の春季から打てていませんが、ホームランにこだわりはありますか
入学当初はありましたけど、今は無いですね。打てたらそりゃいいですけど、そこまでこだわってもないですね。

ー春季シーズンの目標は
やっぱり3割は絶対打ちたいですね。あとはタイトルを何か取れたらなと思います。

ー出るとしたらやはり4番を狙っていますか
はい。

ー今年のキャンプから新1年生が参加していますが、ご覧になって気になった選手はいらっしゃいますか
僕の部屋子でもあるんですけど大阪桐蔭の水谷ですね。甲子園優勝も経験しているので、注目したいなと思いますね。

ー他大学の選手でこの選手から打ちたいって投手はいらっしゃいますか
有原(早大)ですね。ドラフト1位候補で注目されていると思うので、そういう選手から打ったら「おっ」となると思いますし、1年の時から対戦してて意識はしているので打ちたいですね。

ー鴨川キャンプで一番取り組もうとしていることは
実践的なことが入ってくるのでそれに必要な慣れですかね。そこを早く慣れられるようにピッチャーの生きた球を早く見て、できるようにしたいですね。

新1年生①(水谷友生也、大串和弥、宮本幸治)

―チームに合流されて少し経ちましたが、今のお気持ちはいかがですか
水谷:キャンプに一緒に入らせてもらっていますが、高校と違ってレベルの高さというのを感じています。今日、紅白戦をやらせてもらって投手の球の速さや、高校と違ってバッターは金属から木製に変わるのでその対応の仕方とかまだまだですが、先輩たちを見ていたら大学生だなと感じました。

大串:入って一週間ほど経って心身ともに大学生活に慣れてきてキャンプインして、高校は強制でやらせていたのを大学は実践を重んじた中で自分を練習していかないといけないので、そこはこれから課題になってくるだろうなと思います。

宮本:まだまだ先輩たちのレベルがすごく高いので、実際に試合で投げてはいませんがしっかりできるか分からないので、まず下積みというものをしっかりやっていきたいと思っています。

―高校野球を引退された後取り組まれてきたことは
水谷:大学から(バットが)木製になるということで、木製(バット)でバッティングをしたり、走攻守やってきました。

大串:1年目は土台作りだと思っていたので、加圧トレーニングをやったり、基礎的なトレーニングをやってきました。

宮本:基礎的な練習をしっかりやってきました。

―このキャンプで取り組みたいことは
水谷:まだ来て2週間足らずなのでこのキャンプでチームに慣れるというか、チームに馴染めるようにしていきたいです。

大串:自分もチームに溶け込むことが一つと、キャンプは実践的な練習が多いのでその中で自分の力をどれだけ通用するか試したいと思います。

宮本:キャンプは実践練習があるのでそこは先輩と対戦する機会もあるので実戦感覚をしっかり取り戻したいと思っているのと、(宿舎から)球場まで走ったりするので基礎的な土台をしっかり作っていきたいと思います。

―来週からオープン戦も始まりますが、開幕に向けてどのように合わせていきたいですか
水谷:チームとしてオープン戦とリーグ戦に向けてやっていると思いますが、自分もその中に入って少しでも力になりたいと思っているので、このキャンプもそうですし、1年生ではありますがどんどんアピールしていって、チームに加わりたいです。

大串:春のリーグ戦でベンチに入ることが目標なので、今回のキャンプとオープン戦でしっかりアピールしていきたいです。しっかり抑えられるようにアピールしていきたいです。

宮本:自分も春のリーグ戦でベンチに入れるように、最終的には3、4年生の時にしっかり活躍していきたいと思っているので、その面で1、2年生の時の下積みをしっかりやりたいと思います。

―法政大学を選んだ理由は
水谷:やっぱり六大学の中で一番優勝回数も多いですし強い選手がそろっているイメージがあるので、そのレベルの高い中でやってみたいと思いました。

大串:自分も六大学で野球をやることを目標にしてきて、なおかつ法政大学は実績のあるチームだと感じて選びました。

宮本:富山県内の色々な関係者のおかげで入れたので、その人たちに申し訳のないようにしっかりプレーして、そういうプレーを見せて恩返しができたらと思います。

―同じ部屋やポジションの先輩と話されたことなどは
水谷:(伊藤諒選手と同じ部屋)見ていてもすごい選手というのが分かるのでそういうすごい持っている技術を盗めるようにしたいです。

大串:同部屋は4年生の齊藤(秀之)さんですが同じ北海道出身で、色々相談乗ってもらったり大学生になる上で自主性が大切になってくるので、自分でしっかり考えて練習するように言われました。

宮本:(鈴木貴選手と同じ部屋)良い見本の投手の方なので、良い部分を真似していきたいと思っています。

―石田選手をはじめ法大には投手が多いですね
大串:今日も実戦形式の中で(石田選手の)ピッチングを見ていて、同じ左投手で参考になる部分もありますし、そこを目標にしていきたいと思います。石田さんは本当に尊敬できる投手なのでこれからいいところをしっかり盗んで、聞いて、しっかりやっていきたいです。こういう(小柄な)体格なのでそんなに速い球を投げられるわけではないですけど、しっかりコントロールとボールのキレを磨いてしっかり投げるようにしていきたいと思います。

―元ヤクルトの宮本慎也氏の守備の連続写真を見て参考にしておられるとお聞きしましたが、守備で意識していることは
水谷:確実性です。投手が安心して見守ってくれるような守備を目指していて、そういった面で宮本さんが自分の中ですごく確実な選手だと思っているので、連続写真とかもそういう点を見て自分も真似してみたいと思っています。

―宮本選手というと甲子園ではストレートやスライダーが印象的でしたが、大学の4年間で伸ばしていきたいところはありますか
宮本:大学生はトータル的にできないとだめだと思っているので、自分でもっと考えて寮生活というのは色々な時間が作れる中で、どれだけ自分のことを成長させるためのトレーニングができるかを考えてしっかりやっていきたいと思います。

―最後に1年目の意気込みをお願いします
宮本:1年目はしっかりベンチに入って、1試合でも多く自分が投げてチームの勝利に貢献できたらなと思っているので、そういうことを目標にして練習していきたいと思います。

大串:4年間あるので、1年目はしっかりけがをしない体作りをしていきたいです。

水谷:1年目からどんどんメンバーに入れるようやっていきたいというのが目標ですが、早く自分の中の課題である木製に変わってのバッティングを馴染めるというかできるようにやっていきたいです。これから実践に入っていくのでそこで感覚を取り戻して、木製に慣れていきたいと思います。

新1年生②(熊谷拓也、水海翔太)

ーなぜ法政大学で野球をやろうと思ったんですか
熊谷:東京六大学という大学のトップレベルのリーグで野球をやりたいと思ったからです。

水海:人気と実力がある六大学で野球がやりたいと思って法政に来ました。

-キャンプで重点的に練習していること、したいことは何ですか
熊谷:もうすぐシーズンが始まってくるので、バッターに対するピッチングです。

水海:キャンプに来て実践的な練習が多くなってきたので結果を出せるようにしたいです。

ー熊谷選手は(この日行われた)紅白戦で実際に投げてみてどうでしたか
熊谷:最初の登板の割にはまとまっていたかなと思いますが、ちょっと力入っていたなって反省点があってあまり良くなかったですね。点数を付けるとしたら40点ぐらいですね。

ー自分の武器は何ですか
熊谷:球のキレです。

水海:勝負強さです。

ー現在の自分の課題は
熊谷:力の抜き具合です。

水海:守備と走塁だと思っています。

ー六大学の中で対戦してみたい選手やライバル視している選手はいらっしゃいますか
熊谷:明治に進学した齊藤(大将=桐蔭学園)です。高校時代からライバル視じゃないですけど特別な目で見ていたので。(高校時代に)春の大会で負けて、夏の大会で勝っているので今1勝1敗なんですけど、そういう理由で勝ちたいなと思います。

水海:自分も明治の齊藤です。高校の時から何度か勝負していて本当に良いピッチャーだと思っていたんで、また大学で勝負できると思うと楽しみです。

ー2人は楽天に行った松井(裕樹=桐光学園)と関わりが深い選手ですが、何か意識をされていますか
熊谷:今は無いです。高校時代はすごく意識していました。今はどちらかと言うと齊藤です。

水海:自分は元から意識はしてないですけど、松井が頑張っていたら自分も頑張ろうと思います。

ー同部屋の先輩はどなたですか
熊谷:石田さんです。

水海:安慶名さんです。

ー今年1年間の目標は
熊谷:まずメンバーに入って神宮のマウンドに立つことが目標です。

水海:1年目は早く神宮でプレーできるように練習していきます。

ーリーグ戦が始まるまでの意気込みを
熊谷:飛ばし過ぎることなく怪我なくリーグ戦迎えて、それでメンバーに入れたら最高です。

水海:リーグ戦始まるまでに結果出して、メンバー入れるように頑張っていきたいです。

フォトギャラリー

  • 201402171温暖な気候の鴨川にて1週間のキャンプが行われた
  • 201402172紅白戦で先発した石田健大
  • 20140217311月より就任した青木久典助監督
  • 201402174水谷友生也(大阪・大阪桐蔭)
  • 201402175大串和弥(北海道・北照)
  • 201402176宮本幸治(富山・富山第一)
  • 201402177熊谷拓也(神奈川・平塚学園)
  • 201402178水海翔太(神奈川・桐光学園)
 

 

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