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【アメフト】 春季オープン戦 対専大 完封・大量得点でオープン戦最終試合を飾る!

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【アメフト】 春季オープン戦  対専大  完封・大量得点でオープン戦最終試合を飾る!

2014年度  春季オープン戦  対専大 2014年6月8日(日) 川崎球場

ついに迎えた春季最終節。相手は1部BIG8に所属する専修大学グリーンマシーン。今季は例年よりもスタートが遅れ、中大戦ではまさかの敗北を味わい、決して順風満帆なシーズンとは言えなかったが、締めくくりとなる今試合では、OFとDFが互いの期待に応えるプレーを見せ、今季4回目となる完封勝利で観客の期待に応えてくれた。

4TDを挙げる活躍で注目を集めたRB佐々

試合結果

トータル試合結果

80 28 1Q 00 0
17 2Q 00
21 3Q 00
法政大学 14 4Q 00 専修大学

戦評

 法大トマホークスにとって「春の集大成」と位置づけた専大とのオープン戦最終戦。試合はK谷澤隼人(スポ3)のキックオフで幕を開ける。敵陣15ydsから専大の最初の攻撃が始まると、これをDF陣が1シリーズでしとめる。序盤から相手を一気に突き放したい法大OFはQB近藤濯(文4)を中心にコンスタントにゲインを奪い、最後は敵陣9yds地点から近藤がRB佐々健人(法4)へパスを送りそのままTD。試合開始早々に先制し、常勝軍団の力を見せつける。中盤には今春大車輪の活躍を見せているRB廣澤達也(デ工3)が自陣50yds付近でパントをキャッチすると、そのままエンドゾーンに持ち込み追加点を生む。DF陣もそのモメンタムに呼応するように、専大QBからのピッチをこぼしたRBを見逃さずファンブルリカバー。また、DL金城慎基(社3)のラッシュがQBサックに繋がるなど1Qから相手を圧倒する。

 2Qに入ってもその勢いは止まらない。佐々、廣澤が立て続けにOL陣の的確なブロックを頼りにTD。K佐藤光洋(社2)もFGを決めるなど更に得点を重ねた所で前半を45−0で折り返す。

 3Q、専大のキックオフで再開されるとそれを捕球した廣澤がキックオフリターンTDを奪う。そのまま一方的な試合展開になるかと思われたが、OF・DFを通じてイエローが目立つようになり思うように流れをつかめない。

 4Qからは新戦力としてスターターの座を狙う下級生が多く出場。鈴木がWR恒吉幸紀(営3)にパスを通し専大DFともつれながらもしぶとくTD。最後は佐々がこの日4TD目を奪い、1部BIG8に所属する専大に80−0で勝利した。

 これで春季オープン戦の日程を全て終えた法大トマホークス。秋季リーグでは今年から大きく編成が変わり例年以上に激しい戦いが予想される。主将の小林貴(営4)が今年のスローガンにした「一心」の意識が、これからのチームの成長において非常に重要になってくるだろう。チームはこれからトレーニング期間に入り、8月には長期合宿で心身を鍛える。最大目標である日本一に向けて残された約3ヶ月間、春季オープン戦で出た課題を4年生が中心となって克服し、秋季リーグでは一皮むけた勇姿に期待したい。(野村賢弥)

選手のコメント

DL 小林貴主将

―今日を振り返って 春の最終戦であり、秋へ向けての試合という位置付けで臨んだのですが、反則や細かいミスが多くてまだまだこのままでは戦い抜けないと感じました。
―前回の試合でも反則の多さを指摘されていましたが 試合というのはみんなでやらなくてはいけないのですが、一人一人の心の弱い部分が出てしまっていたのと、生まれてしまったミスに対してみんなが周りに声を掛けられていなかったので、そういった面が反則という形で出てしまったのだと思います。選手同士のコミュニケーションを高めていくのが課題です。
―全試合ではチーム全体で流れを呼べる試合にしたいといわれていましたが 細かいミスはあったのですが、特に目立った大きなミスもなく、DFが止めたらそれにOFが応えるという流れができていたので、前回に比べて良かったのではないかと思います。
―80-0というスコアについて 100点取れるゲームだったので、まだまだ行けた試合だったと思います。物足りないです。
―相手のOFはどうでしたか 下級生がとても多くて、OLもほぼ1、2年生でした。前半は1フレッシュ(1回目の1stdown)で止められたのですが、後半はずるずると持っていかれてしまったので、あのメンバーに対してそういう結果になってしまった点については厳しく見ていこうと思っています。
―春季オープン戦の総括をお願いします 例年とはスタートが違って、バタバタした中で始まり、チームもなかなか結束し難い状況でした。しかし、名城大が強かったのでそのあたりからみんなの意識が同じ方へ向き始めてきたと思います。全試合終えても、まだまだ課題もありますし、チームとしても完成していないです。目標は日本一なので、これから秋に向けてチーム一丸となって戦っていけたらいいと思います。
―下級生の成長はどうですか 今年は人数が多いので、みんなが一人一人で強い思いを持って、考えて行動してくれたら、それはすごく大きな力になると思います。そういった面で上級生の力になるためには、どれだけ僕たち4年生たちと同じ視点に立って物事を考えられるか、が重要になってくると思っています。チームのことや自分のことをもっと考えられるようになれば今後もっと伸びてきてくれるはずですので、考えさせる力をつけていきたいと思います。
―春を通して感じたチームの課題は ビデオなどを確認しないとわからないような細かい課題もあるのですが、全体的にチームが完全に一つにはなれていないように感じます。中大に負けた自分たちが「弱いチーム」であるという自覚があまりないのかもしれないです。現状に満足しないようにしていくことが課題です。
―DFチームの出来はどうでしたか どの試合でもどこかのポジションの選手がけがをしてしまっていて、1本目の選手がフルで出場できる機会がなかったので、フルメンバーで出た際の課題自体を見つけることができなかったのが残念です。しかし、代わりに下級生が出たことで、秋に向けて選手層に厚みが出たので、その点は良かったと思います。
―秋までにチームを一つにするために、夏の間にどのように練習に取り組んでいかれますか 上級生が一つになれていないと思っていることが下級生にも伝わってしまっていると思うので、まずは上級生の意識というものを変えていかなければいけません。今後、上級生で時間をとって話し込む際に、どこまで全員が本音をぶつけ合っていけるかが重要になってくると思います。
―最後に本シーズンとなる秋へ向けての決意をお願いします 初戦から敗戦した中大戦ですし、どの試合も油断できない試合になります。自分たちの実力を全試合で発揮できるように、そして試合を積み重ねるごとにチームが成長できるように、準備を万全にして挑みたいと思います。

RB 廣澤達也

ー今日の試合を振り返って OFとしては要所での反則やミスによるロスが多かったので、その部分は潰していかなければいけないと思いました。周りのブロックがあってTDを決めることが出来ましたが、自分の力でもっと多くのTDをもぎとれるようなRBになりたいです。
ー専修大の印象 タックルが低いという印象でした。これからはしっかり脚を上げて対応できるようにしていきたいです。
ー今シーズンのラン主体のチーム構成においてのご自身のスタミナについて チームのトレーニング機関での練習のおかげでスタミナを保てるようにはなってきているのですが、キックが多くなって戻ってくると3Q、4Qになってスピードの維持が難しくなるので改善していきたいです。
ー今シーズンはファンブルが少ないという印象を受けたのですが 今シーズンからボールの持ち方を少し変えて、ボールロックの練習をしてきたお陰だと思います。
ー春期リーグを経て、チームの仕上がりは 以前よりも成長したとは思うのですが、まだミスが多いと思います。
ー秋に向けての抱負 RBのユニットで成長をして、ランでOFを引っ張っていけるように頑張っていきたいです。

CB 原昌平

―今日の試合を振り返って 今日は最終戦ということで今までやってきたことを全部出し切ることを意識して試合に臨みました。
―オープン戦で得た課題は 自分は2年生でずっと試合に出ていて、一本目から出れるチャンスもあったので秋の大会では常に一本目で出れるように努力して練習に取り組みたいです。オープン戦では目立ったプレーができなかったので、もっと積極的にいきたいです。
―今日の試合は法大の反則が多かったですが 気持ちの面で弱い部分が出てしまったと思います。今日で試合が最後だということで気が緩んでしまったのかもしれないです。
―秋季大会に向けての抱負 この最終戦で試合に出れたら秋季大会も出れるとコーチの方に言われたので、このチャンスをいかして秋にむけ責任感を持って頑張っていきたいです。

OL 笠井英治

ー今日の試合を振り返って 春季最終戦だったので、いままでやってきたことをしっかりやってOLから相手を圧倒しようという気持ちを持って試合に臨めていたと思います。
ー専大の印象 人数が少ない割には元気よくやっているという印象はありました。自分たちはそれに対してできるだけ相手のスタミナを削られるように狙っていました。
ー試合を通じてイエローが多い印象を受けましたが 心の弱さの部分が出てしまいましたね。イエローを出してしまうチームは実力が拮抗している相手だと絶対に負けてしまうと考えているので深刻な問題です。上級生はもちろん下級生にもイエローをしてしまうことの重要性を認識させていかないといけないと思います。
ー例年に比べるとOFはラン主体であると感じますが 確かにそうです。なのでやはりOLがランコースをしっかりあけるためにランサポートすることが重要になってきますね。また、個人的には師匠として尊敬する存在の勝山さんの72番という背番号を受け継いでいて、一本目としての自覚を持ってプレーしたいです。今は確かにラン主体の攻撃が多いですが、OLの任務としては、ランでコースを作るのはもちろん、パスプレーの際はQBを守らないと通るものも通らないので、ワンプレーずつしっかりゲインできるように頑張りたいです。
ー春季オープン戦での下級生の成長 高校から大学へ何も分からない状況で入部してきた1年生に対してトマホークスの環境に慣れろと言っても限界があると思います。自分たちはそういうのも考えた上で後輩の育成を考えていく必要があると思います。
ー秋までの個人目標 OLの中のタックルというポジションに求められるのは「安定感」「信頼感」「無難さ」と昨年のタックルだった王野さんがおっしゃってていて、この三つはどんなにやっても完璧になるのは厳しいけど、完璧に近づけることはできると思うので、それを意識して頑張ります。
 

フォトギャラリー

  • 4TDを挙げる活躍で注目を集めたRB佐々
  • 最上級生として力強いプレーで魅せたWR三上航平(社2)
  • ランコースを切り開くOL笠井
  • 力強いランで観客を魅了し続けたRB廣澤
  • プレーでチームをけん引してきたDL小林主将
  • 無失点に貢献したDE金城慎基(社3)
  • 試合後、観客席に一礼する選手たち
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