【アメフト】春季オープン戦 対国士舘大 完封逃すも大量得点で快勝を収める
2014年度 春季オープン戦 対国士舘大 2014年6月1日(日) 法政大学武蔵小杉グラウンド
昨日の一橋戦でも完封試合を達成し勢いに乗る法大。今日の相手は1部BIG8の国士舘大である。前半はOF陣が絶好調。試合開始直後から次々に得点を奪い、DF陣も堅い守りで無失点に抑える。後半も着実に追加点を挙げ、DF陣も相手OFを封じるが最後の最後に国士舘大にTDを許し、惜しくも完封試合を逃した。
トータル試合結果
64 | 21 | 1Q | 0 | 7 |
---|---|---|---|---|
25 | 2Q | 0 | ||
7 | 3Q | 0 | ||
法政大学 | 7 | 4Q | 7 | 国士舘大学 |
戦評
前戦に続き季節外れの猛烈な暑さの中で行われた試合は、国士舘大のキックオフで幕を開けた。見ている側にとっては辛い気温であったが、選手は暑さをものともせず好調を見せつけた。
キックオフからマイボールにした後、攻守交代を許さないまま3分10秒でQB近藤濯(文4)が最初のTDを決める。これで試合の主導権を握ると続いて6分35秒、RB廣澤達也(デ工3)が敵陣45yds付近からのロングランでTD。格下の相手に対し力の差を見せつける。また、OFだけでなくDFも、DL小林貴(営4)を中心にQBにプレッシャーをかけ続け、攻撃の形を作らせない。
2Qに入っても法大の勢いは止まらない。相手QBへのチェイスだけでなく、LB樽澤和也(法2)の好タックルなど、随所で集中力が光った。OFでは、RB鎌田洋輔(社2)1TD、WR尾崎聖弥(営2)が2TDを共にロングゲインで決めるなどビッグプレーを続出。調子の良さが見て取れた。
3Qに入ると少しメンバーを代えてきた法大は、QB樺山大資(文1)の1TDのみと、若干攻勢が緩む。しかしそんな中でもDFの集中は途切れることなく、DB斎藤貴一(社4)がインターセプトを決めるなど、DFでも多くのビッグプレーを見せ全力で行く姿勢を見せた。
4QではDL木本紀久(文4)がロスタックルを決めるなど、DFは万全かに見えた。しかし4Q終了間際、相手ランを中心とした攻撃を抑えきることができず。ずるずると1stdown更新を続けられ、残り30秒というところでTDを許した。
試合全体を通しては良い流れで試合を運んでいた法大だったが、最後の最後で1TDを取られてしまった。リーグ戦を戦う上で、最後の詰めの部分というのは大事になってくるであろうポイントだ。こういった部分の修正も含め、次戦の完封勝利を期待したい。(安部雅人)
選手のコメント
K 谷澤隼人
ー今日の試合を振り返って FGを決めたい場面で決めきれなかったことは、チームからもらったチャンスを生かせていないということなので、個人として本当にふがいないです。
ー現在のキックの調子は KCの際、相手をリターンさせないためにも自分が良いキックを蹴り続けることが一番なのですが、キックの調子が悪いこともあってなかなかそれが現時点ではできていない状況です。
ー昨年と比べて体を絞られたそうですが 昨年と比べて、体のしなやかさとスピードを増すために約5kg体重を減らしました。その分ストレッチ等を重点的にして柔軟性を求めていけば良いキックが今後蹴られる時が来ると思って今は努力しています。
ー何ydsのFGを決められるのが目標ですか 現時点では50から55ydsのFGは確実に決めたいと考えています。それだけに今回の53ydsのFGは決めたかったです。
ーキッカーの後輩との関係について 2年の佐藤も1年の佐伯も二高サッカー部からの仲で、共通点も多いので非常に頼もしい後輩です。スペシャリストとしても人数が増えてようやくひとつのポジションになってきていて個人的にもとても嬉しいです。自分としては今年から上級生になって後輩にいかに影響を与えられるかが先輩としてあるべき姿だと思います。その中でキッカーは決めて当たり前の状況を作ったり、KCであれば相手にリターンさせないキックを常にできていれば、後輩も自ずとどのようにプレーするべきかが分かってくると思います。練習では自分から積極的に後輩に指摘しますが、後輩は自分に指摘してくれる存在でもあるので、コミニュケーションを密にして良いユニットにしていきたいです。
WR 尾崎聖弥
ー今日の試合を振り返って 個人的にミスが多かったので、改善して来週の試合につなげたいです。
ーミスが多い中でも、ご自身で3TD決められましたが 他のOLやRBが、良いバックをしてくれたおかげだと思います。
ー前半で50点取ったチームのOFについて 前半はテンポが良かったのですが、後半はあまり波に乗れず流れが悪かったので、秋シーズンに向けて1試合通して良いテンポで回せるように練習していきたいです。
ー今シーズンの結果を踏まえて、今のチームの調子は もう少し練習した方がいいと思います。
ー今日の結果を踏まえたチームの改善点は もっとチーム内の雰囲気を良くして、早いリズムでプレーできるようにしていきたいです。
ー個人としての改善点は QBとのコンビネーションが合っていなかったので、練習していきたいです。
ー次戦に向けて もっと活躍できるように頑張ります。
LB 井手涼太
ー今日の試合を振り返って 試合に出ていましたが、ミスもあったし良いところもあったので今後の反省として生かせる試合だったと思います。
ー具体的にどのような反省点が挙げられますか 自分自身で止められるプレーを止められなかったり、自分のせいで出されたプレーもあったりしたので、そういったプレーを今後見直して止められるようにしていきたいです。
ー良かった点は 昨年の東大戦のときとかにフリーで入られたときにも仕留められなかったりしたのですが、今日は仕留められたのでそういった点は良かったかなと思います。
ー今日の試合への意気込みはありましたか 今日は春の最後2試合というところだったので自分の反省を出しつつ、夏、秋に向けて自分がどういったプレーをしていくのかという面をこの試合ではっきりしていこうと思いました。
ー自身の持ち味 思い切りの良さだと思います。
ーこの春その持ち味は出せていますか まだ少し迷ったりもしてたりしていて、そういう面で自分のメリットを生かしきれなかったりしているので、もっとこれからは秋に向けて思い切りの良さを生かせるように頑張っていきたいと思います。
ーこの春成長したと思う点は 自分のメリットを伸ばすという点だけではなく、苦手な部分とかを補えるようなプレーをするという面で少しは成長できたのかなと思います。
ー後輩ができて変わったことはありますか 自分は先輩を追い続けるタイプなので後輩をあまり気にはかけないタイプでしたが、後輩が入ってきてもっと頑張らなきゃいけないなと思わされたりしました。そういった面で後輩ができて良かったなと思えるし、もっと自分が後輩をを支えていける存在になっていきたいと思います。
ー次戦に向けて もし試合に出たり、チャンスがもらえるならば思い切りというところを生かしていきたいと思います。
DB 斎藤貴一
―今日を振り返って 最初からみんなが結構攻めていたので、自分も攻めていきました。
―インターセプトを決められましたが 相手側のパスが増えてきていたので、自分の役割を守りつつハードに行こうと思っていたところで、自分のほうにボールが飛んできたので取りました。
―試合前に意識していたことは 今日はとにかく攻めていこうと思っていました。チーム全員で際のプレーを意識してやっていたので、それを試合で出せるようにと。自分個人としてもコーチからもっと際を攻めろと言われていました。
―今日得た課題は DFも自分もまだ完璧なプレーではないので仕上げていきたいです。特に先ほども話した際の部分です。
―DFチームをまとめる上で意識していることは 全員で考えることを大事にしています。そして試合では、後半に1年生が試合に多く出るようになりますが、そういったときに、全員が法大の1本目の選手だという意識を持って戦えるチームを目指しています。
―最終戦へ向けて DFは完封を目指し、完璧なかたちで秋を迎えたいと思います。