【陸上】天皇賜盃第83回日本学生陸上競技対校選手権大会3日目
東京六大学準硬式野球秋季リーグ戦 対明治大学3回戦
2014年9月15日(月)
法政大学多摩グラウンド
3日間にわたり行われていた全日本インカレは今日、最終日をむかえた。
今大会、長距離種目は男子5000mに西池和人(スポ4)のみがエントリーしていた。しかし、雨天による日程順延もあり欠場。走りを見ることはできなかった。10月に行われる箱根駅伝予選会に期待したい。
男子200mでは予選を勝ち抜いた大瀬戸一馬(スポ2)、猪口悠太(経3)は準決勝に登場した。大瀬戸はスタート直後、前にいた選手をとらえるが後半のびず、猪口は前半からスピードが出ず両者とも決勝へ駒を進めることはできなかった。
ハードルでは、男子110mHで川口逸人が6位、金井大旺(スポ1)が7位の結果で 終わった。今日は準決勝から始まり、両者とも粘りの走りを見せ決勝に進出した。向かえた決勝では金井はスタートで飛び出すもののレース自体が横一線となり 両者とも最後抜け出すことができなかった。また、女子400mHでは川端涼夏(スポ3)が決勝に登場した。前半少しずつ前との距離を縮めるも中盤追いつく ことができず、最後失速して結果は8位と表彰台獲得のはならなかった。
今大会は表彰台へはひとつの競技ものぼることができなかった。来年度はさらに記録を伸ばし、多くの法大の選手が活躍することを期待したい。(羽根田萌)
選手・監督コメント
苅部俊二監督
–全カレの総括を
あまり良くはないですね。記録的にも成績的にも喜べるものはなかったです。収穫はないですね。でも選手は頑張ってくれたので、それを否定するつもりはないです。我々も気持ちを引き締めていかないとな、という思いです。
–今大会は表彰台を獲得した選手が出なかったが
狙える選手は何人かいましたが、やはり今は矢澤とか岸本のように突出した日本代表クラスのメンバー選手がいないので。大瀬戸が本当は表彰台クラスの選手ですけど、足の故障もあったので。もうちょっと上にいって欲しかったですけどね。
-110mHでは川口選手と金井選手が決勝進出したが
2人残ったというのは大きいことだし、よくやってくれたと思いますね。ハードルは矢澤が見に来てくれて。彼もよく一緒に練習してきたので、スプリントハー ドルの方は良い雰囲気でやることができて、力もある程度ついています。ハードルは技術系なので、伝統が受け継がれているなと感じていますね。ただ、2人出 て評価はしたいですけど、もうちょっと上位は狙っていたので。
-400mの3選手が予選落ちし、マイルリレーも決勝を逃した。この距離の選手については
最近この距離は結果残せていないので、練習内容を含めいろいろ変えていかないと厳しいですね。最近はマイルも決勝残っていないですし、最後の種目なのでそ こを走れていないというのは大学としては凄く寂しいです。法政大学は常連だったので、それで決勝を走れていないというのは問題だと思います。持ちタイム的 には残れないメンバーではないので、もう1回作り直してしっかりやります。
–大瀬戸選手を始め、長田選手や冨田選手らも故障という話があるが、短距離陣は故障者が多い状況なのか
優勝ねらうためにはある程度体も作りながらギリギリでやっているので。故障した選手を責めることはないです、それだけトップを狙うということは厳しいこと なので。故障したことは褒められたことではないですが、それだけ、究極のところで戦っているということなので。(ケガをしたときは)長田もベスト出したと きですし、冨田は練習中ですね。怪我を肯定するわけではないですが、それだけやらないと勝てないということですね。
–今大会が最後の大会となる4年生の選手については
今年卒業する選手は、高校の時特に飛び抜けた選手はいないなか、しっかり4年間やってくれたなと思います。真面目に真摯に練習する選手も多かったです。冨 田とかはリレーでしっかりやってくれたし、川口も110mHでやってくれたし、何人か決勝出場できたことは良かったかなと思います。
–これからの短距離の大会の出場予定は
大きい大会はないですけど1年生はジュニア大会に向けてです。国体に選ばれた選手もいますし、対抗戦といくつかの小さい大会ですね。後は来年に向けてしっ かりとやっていきます。あとは日本選手権のリレーがありますね。4継は冨田がやってくれるのであれば、長田もそのころには治ってくると思うので日本一狙っ ていこうと思っています。4人揃えば狙えなくはないので、38秒台と日本一で優勝を、最低でも表彰台は取りたいです。マイルに関しては、まったく新しいメ ンバーで来年を見据えて新しいチームで行こうかなと思っています。1年生を始め新しい力が台頭してきてくれればなと思いますね。それで決勝に残れば良いで すね。
坪田智夫監督
–全カレの総括を
今回は長距離からは出ていないのですけど、本当は西池を出す予定だったのですが、夏合宿中に怪我をしてしまって、取りやめたという形ですね。
–欠場はいつ決めたか
1週間くらい前ですね。本人とやめようと話しました。あくまでも全カレをエントリーしたときに、勝負できないような状態であれば、賞とかそのレベル狙いの ただ走るだけのような状態であれば止め、1、2位争いをできる状態まで持って来られれば出る、という形にしていたので。少しでも不安があれば止める方向で 話はまとまっていました。
–今回エントリーしていたのが西池選手だけであったが
そうですね、(参加標準)記録を破っていないというのと、もう予選会がありますので、ここでピークを合わせて調整していくわけにはいかないので。うちはもう予選会を突破するということが大前提となっていますので、そっちに向けてという流れになっていますね。
–関口選手がエントリーされなかった理由は
可能だったのですけど、選考会がある場合はなかなか日程的に厳しいので。そのため、関口に関してはエントリーというのは考えていなかったです。本人もまったく考えていませんでした。
–箱根の予選会まで約1ヵ月だが現在のチームの状況は
本命はしっかり練習ができていたのですけど、ここにきて怪我人がパラパラと出てしまっています。そのほとんどが明後日(9日)から合宿に行きますが、そこには全員間に合いそうです。
–怪我人が出ているということだが夏季にかなり練習を積んできたのか
そうですね。かなり例年にないくらいでした。あくまで目標は3番ですので、それに対しての練習量と質を求めてやってもらいました。本当に良い練習ができて いますし、特に3年生が充実してきています。特に弱かった学年でしたが、3年生が充実した夏を過ごすことができているのかなと感じています。
–その3年生の中で特に伸びてきている選手は
特に突出した選手はいませんが、連れて行った5人が全員非常に良い練習ができています。今年は夏合宿の前に、勢力図が変わる夏にしようと話していました。 今までチーム内では4年生が頑張ってくれていたのですが、夏は4年生が怪我もあり少しもたつきがありました。一方で3年生が非常に良い練習ができていて、 今は3年生が引っ張る練習もできているので、本当に勢力図が変わりつつあるのかなと思います。
-最後に来月の予選会に向けて
まず突破しなければ話になりません。あくまで(本戦で)3番を見据えた戦いを取りたいなと思っていますので、最後までしっかり勝負できる準備をしていきたいなと思います。
佐藤文哉主将
–今回の記録について
今日は自分のメンタルの弱さが露呈して、跳べる高さを落としてしまったので、それが凄く心残りですね。今日の記録には納得がいっていないです。
–目標はどのくらいに設定していたか
目標は2m16くらい跳べたらいいなと思っていたのですけど、練習不足でした。
–今回3段跳びに出場しなかった理由は
本当は3段跳びも出たかったのですけど、右足首を痛めていて出たら高跳に出れなくなると思ったので、高跳だけにしようと。
–今回が最後の全カレだったが
そうですね。最後の全カレだったのですけど、自分らしい跳躍が出来なかったのが心残りです。これが自分が大学でやってきたことなのかなと真摯に受け止めています。
–大学で出場する大会はこれが最後なのか
全国大会はこれが最後なのですが、個人的に地元の大阪の堺市の大会に出て、それで締めくくろうかなと思っています。
–法大の選手として過ごした4年間はどのようなものだったか
そうですね。純粋に楽しかったというのがあるのですけど、もっと練習出来たらという後悔の方が正直大きいですね。
–この4年間で1番心に残っていることは
そうですね。良いことではないのですけど、2年生の時にインカレのメンバーから漏れて、とても悔しい思いをしたことです。
–これからも競技を続けていく予定は
特にないです。
–今大会の短距離全体については
そうですね。力のある選手はなんだかんだ言って調子が悪い中でも入賞しているので、今後明るい兆しがあるのではと思う一方で、実力があっても本番で発揮できない選手もいるので、しっかりと陸上競技と向き合って欲しいなと思います。
大瀬戸一馬
-200m準決勝のレースを振り返って
今回の試合では、あまり調子がよくなく、なおかつ少し疲労がたまって、全然自分の走り とはかけ離れた試合展開になってしまいました。正直ちょっとこの3日間、辛かった分楽しく走れましたし、結果には満足してないですけど、頑張ったかなと思 います。レースもけっこう積んだので。
–怪我の状態は
かかとの怪我に関しては、1日ごとにちょっと悪化している感じはありましたが、そんなに走りに影響はなかったかと思います。
–昨日のことですが、100m決勝のレースを振り返って
スタートよかったので、いけるかなと思っていましたが、だめですね。点数でつければ20点あげられればいい方くらいのレースだったかなと思います。いろいろ気づくものはあったので、次にいかしていけたらいいなと思います。
-4継の決勝については
疲労で全然走れなくて、終わった後もちょっとぶっ倒れてしまいましたし、自分の中では満足いく走りではなかったかなと思います。ですが、先輩方に支えられて、6位に入れたというのは嬉しかったです。
–今後の目標は
まずは今シーズン国体があります。そして、来週コンチネンタルカップというのがあるんですけど、ちょっとそこはよくわかりません。僕個人としては国体があるので、国体は今回みたいな無様な結果がでないようにしっかり頑張って上位入賞を狙いたいです。
金井大旺
–今日のレースを振り返って
決勝に進むことが目標だったのですが、自分の走りができなくて。悔しさの方が大きいです。
–準決勝はギリギリの通過になりましたが
前半でちょっと力んでしまって、後半、その影響でちょっと失速してしまいました。決勝で修正しようとしたんですけど、やっぱり周りのレベルが高くて。修正する力が自分はまだなかったかなと思います。
–決勝は隣のレーンが先輩でしたが
ふたりで表彰台目指して頑張ってたんで、あまり緊張は無く走れました。毎日練習でも一緒に走っていて。(走りやすかったか?)その点ではよかったと思います。
–今後の目標は
まずは来年の関カレで上位入賞して、日本選手権でも入賞できるように頑張りたいと思います。
川端涼夏
-今日の400mHの記録について
悪いですね。でも前半突っ込んでいった結果なので、それを生かして次の練習につなげていけたらと思います。
-今日の体調は
アップのときは体も動いていたので結構良いタイムが出るかなという感じはあったのですがそれが空回りしてか前半でいきすぎて後半のびなかったです。後半は自分の持ち味というのもあったのでこれからもう一回鍛え直して頑張っていきたいと思います。
-初日の400mについて
タイムてきに決勝に残れるか微妙なところだったので、全力でいくことしか考えていませんでした。レースてきにもそんな良くもなく悪くもなくという感じだったので400mHの良い刺激にもなって良いレースだったのかなと思います。
-この一年を通して改善すべきところは何か見つかりましたか
全体的なバランスが悪いので前半出て後半を維持できるような走りで全体のレース展開というのをやっていきたいなと思います。
-個人選手権のときに後半少し足が合わないということでしたが今大会ではやはり合いませんでしたか
そうですね。最近は後半があんまり良くないので次の課題はそこかなと思います。
フォトギャラリー
- 大瀬戸
- 110mH 決勝進出の金井
- 高跳びのみの出場となった佐藤
- 最後の全カレとなった花山