【ハンド】2014関東学生ハンドボール連盟秋季リーグ戦 対早大 前半強豪・早大相手に善戦するも後半失速…開幕3連敗
関東学生ハンドボール連盟秋季リーグ戦 対早大
2014年9月6日(土)
日大八幡山
第3節の相手はリーグ3連覇中の王者・早大。前半は一度同点に追いつくなど前線を繰り広げたが、後半立ち上がりに連続失点を許し一気に点差が開いてしまう。その後積極的に攻めるものの、最後まで追いつくことができず敗北。
試合結果
27 法政大学 |
15 | 前半 | 18 | 34 早稲田大学 |
---|---|---|---|---|
12 | 後半 | 16 |
戦評
前節の明大戦からスターティングメンバーを入れ替えた法大。先取点は早大に許したものの、フィジカルを買われ出場の小嶋力椰(スポ2)がセットプレーから連続得点を奪う。しかし、相手はリーグ3連覇中の王者早大、体格差を生かしたOFを展開し4連続で得点されすぐさま逆転されてしまう。エースの坂野翔也(社4)が奮起し連続ゴールで食らいつくと、守護神の柿崎雅俊(デ工2)が今日も躍動。度重なる好セーブでチームを救う。焦りをみせたのか、早大は警告を受けるなどミスが目立ち出す。坂野のミドルシュートに沸き立つ会場。流れが法大に傾き始める。3連続ポイントで1点差まで詰め寄り、高間アミン(経1)の速攻でついに同点に追いつく。逆転したい法大だったが、終了間際に退場者を出してしまう。最後は地力の差が出たか、15対18で前半を終える。
後半から出場の内門竜之介(経1)が先制ゴールを決める。しかし、早大OFが法大ゴールを脅かす。立ち上がりは完全に早大ペース。遠藤由陽(経3)と渡邉大貴(社3)の3年生コンビでチャンスメイクするも、相手DFのプレッシャーからかミスを重ねてしまう。ここからは一進一退の攻防が続く。シュートミスが響き追いつくことができず、最終的に27対34の7点差で敗北した。
早大は悪い流れでも大崩れしない安定感のあるハンドボールをみせた。一方、法大は勝負所での点が奪えず、敗戦に至った。前回の対戦では16点もの差をつけられたが、今回は粘り強さをみせ、7点差にとどめたことは夏の成果であろう。3連敗と厳しい結果ではあるが、期待の持てる内容であった。次節の中大は今季すでに強豪・筑波大から勝ち点を奪っており、上位進出のためには負けられない相手だ。今季初勝利はすぐそこだ。(蟹沢陽司郎)
コメント
佐藤浩監督
―今日の試合を振り返って
前半は早稲田のミスが多くて、そこに助けられていた部分はあります。ずっと同点で試合が進んで、前半を終えた時点で3点差だったので十分に勝てるチャンスはありました。そうした中で、やはり後半の立ち上がりでこちらのミスが続いて相手を楽にさせてしまいました。そして6、7点差をつけられてしまいなかなか詰めることができず、こちらから相手に流れを渡してしまいました。4、5点差になったときに2、3点差まで縮まるかなと思ったのですが、そこで踏ん張りきれなかったです。
―後半の入り方に関して
半の立ち上がりに課題がある、ということはわかってはいるのですが、ではなぜそういう状態に陥るのか明確な原因がわかっていないというのが正直なところです。試合の流れというのは精神的な部分が大きいので、いかに上級生が注意しなければいけないか、そして重要なプレーをするかというのが結局今はまだできていなというのがあります。
―早大対策はありましたか
試合の前にも(選手に)言ったのですが、明らかに体格に差がある、パワーも違う、そのためには触られないプレーをいかにできるか、DFからの速攻を速くするというところです。実際に相手はポストパスなどでミスをしてくれたときは法政が良い流れをつくれたのですが、セットOFでは抜けたと思っても、相手のDFのプレッシャーが激しくて、ノーマークシュートでも実はプレッシャーがかかっていて、キーパーにシュートコースを潰されてしまい、ぶつけてしまう、ということがありました。そこはやはりフィジカルの差であり、セットOFの際に気をつけなければならないところでした。
―DF面はいかがでしたか
単発でやられてしまいました。つまり崩されていないのに決められてしまう。45°のフローター(左右バック)がボールを持って斜めに走っただけで、それを中途半端に対応してしまい、簡単に決められてしまう。それは絶対にやってはいけないプレーですので、DFにも言っていますし、GKもどういうふうに止めたいかというのをしっかりと指示しなくてはいけないのです。特に前半はそれができていなかったです。後半は相手がメンバーを交代させていて、結果的に相手にそういうプレーヤーがいなかったからやられなかった、つまり法政が修正できたわけではないと思っています。
―小嶋選手の起用の意図は
やはりフィジカルという面で彼はかなり強いので、実際に今日も押されながらシュートも決めていたので、そういったポイントで起用しました。
―次の中大戦に向けて
中大はすでに筑波に勝っていて、相手の方が有利な立場です。春も入替え戦争いをして、辛うじて回避しただけに負けられないです。今日の試合での悪いポイント、イメージだけを話すのではなく、良いイメージ良いポイントを確認して明日の試合に臨みたいです。
遠藤由陽
ー今日の試合を振り返って
春に優勝している相手だったので、挑戦者としてチャレンジャー精神を持ってプレーできたと思います。思いっきりシュート打ったりして、良い感じで前半を折り返せました。後半は、立ち上がりで相手の流れになってしまって、そこからずるずるいってしまったなと思います。
ー強豪・早大と戦ってみて
自分ももう3年目で大分相手のフィジカルとかにも慣れてきたので、来年はしっかりしていきたいと思います。
ー今日ご自身の調子はいかがでしたか
センターに入った時にポストとの連携が取れなかったです。でもシュート確率は良かったと思います。明日は負けられない試合なので、ミスを少なくしてシュートをどんどん狙っていきたいと思います。
ー改善点は見つかりましたか
DFが毎回の課題なんですが、DFが低くなって相手に上から打たれて決められてしまうので、今やっている中大の試合を見て、しっかり対策していきたいなと思います。
ー春と比べて良くなったと感じる点はありますか
速攻練習を春リーグ終わった後に繰り返しやっていたので、速攻の中でのパス回しとかが良くなったかなと思います。
ー下級生について
個人の能力が高いです。自分は上級生なので、下級生がやりやすいようにしっかりと声をかけてあげたり能力を引き出せるようにサポートしてあげたりしたいです。
ー明日の中大戦に向けて
負けられない試合なので、絶対に勝ちます。
小嶋力椰
ー今日の試合を振り返って
勝てたんじゃないかな、といった感じです。いつもそうなのですが、後半の入りが悪いです。そこを相手は絶対突いてくるからちゃんとやろうという話はしていたのですが、やはりできなくて、連続得点されてしまいました。そこからあの点差なので悔しいです。
ー原因は何でしょうか
たぶん相手がうちのクセに対して、ハーフタイムで話し合って修正してきているのに、うちが対応できてなかったりするのだと思います。話し合いが足りないのかな。
ー相手が春季王者の早大といことで
最初は早稲田だからといって、みんな若干諦めぎみというか、名前だけで押されている感じでした。前半うまくいって、ハーフで「これは勝ちたいよね」と話していたのですが、勝てなかったですね。でも良い試合はできたかなと思います。
ーほぼフル出場でしたが
いつも出ている長谷川が病み上がりだったので今日出場できたのですが、その分渡邉さんとかに「頑張ってくれよ」など言われていました。なので、せっかくのチャンスだから頑張ろうと。頑張って60分間やり通しました。
ー夏にやってきたことは
チームでは「DFから速攻」しかほとんどやっていなくて。だから今日は、本当は速攻で点をどんどん取っていきたかったです。セットになるとどうしても詰まってしまうので。自分たちの速攻のミスから逆速攻を食らったりして、練習でやってきた意味がないと思ってしまって、気持ちも落ち込んで、どんどん悪い方にいく、みたいな感じでしたね。
ー今季の目標は
4年生の先輩にはすごく良くしてもらっているのですが、今季で最後になっちゃうので、どう気持ち良くプレーしてもらうかを考えてやっています。やっぱり先輩たちに1勝でも多くさせてあげたいなという気持ちです。頑張っていきたいです。チームとしては5位くらいを狙っていきたいです。今のところでは3試合とも良い試合はできてるし、まだ折り返してもないので、ここから頑張っていきたいですね。やっぱり明日1勝して勢いに乗っていきたいです。
ー明日の試合に向けて
チャンスがあれば絶対点を取っていきます。
フォトギャラリー
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- 後半先制点を挙げた内門
- 坂野の巧みなシュートがさく裂
- 途中出場したGK大野施文(社1)
- フィジカルの強さを評価され起用された小嶋
- 幾度もチームのピンチを救った守護神・柿崎
- 力強いシュートで得点した河本憲汰(経4)
- ポストプレーが光った渡邉