【卓球】関東学生秋季リーグ戦 対明治大 、中央大戦 ここまで全勝の強豪に連敗を喫しAクラス入りへ暗雲
平成26年度 関東学生卓球リーグ戦
2014年9月9日(火)
駒沢体育館
同日に行われたリーグ第3、4戦の相手は春季優勝の明大、2位の中大で強豪との連戦となった。両チームともリーグ戦でここまで全勝と今季も優勝争いを繰り広げている。試合結果としては王者の明大には0-4で完敗。中大とは接戦となったものの敗れ、前半戦を3連敗で折り返すこととなった。
トータル試合結果 第3戦
0 法政大学 |
0 |
シングルス |
3 |
4 明治大学 |
---|---|---|---|---|
0 |
ダブルス |
1 |
試合結果
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 | |
---|---|---|---|---|
1 | ● | 尾留川竜貴(法3) | 1-3(11-8,6-11,7-11,8-11) | 町飛鳥 |
2 |
● | 阿部雄太(営2) | 1-3(2-11,13-11,12-14,5-11) | 有延大夢 |
3 | ● | 生田裕仁(文4) | 0-3(3-11,6-11,10-12) | 神巧也 |
4 | ● | 鹿屋良平(営4)・尾留川竜貴 | 0-3(7-11,6-11,7-11) | 平野友樹・有延大夢 |
5 | – | 鹿屋良平 | – | 松下海輝 |
6 | – | 村井桂(国2) | – | 岡田峻 |
7 | – |
南波裕輝(営1) |
– | 平野友樹 |
トータル試合結果 第4戦
2 法政大学 |
2 |
シングルス |
3 |
4 中央大学 |
---|---|---|---|---|
0 |
ダブルス |
1 |
試合結果
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 | |
---|---|---|---|---|
1 | ● | 鹿屋良平(営4) | 1-3(11-8,9-11,10-12,10-12) | 藤木祥二 |
2 |
● | 阿部雄太(営2) | 1-3(11-6,5-11,6-11,8-11) | 徳永大輝 |
3 | 〇 | 村井桂(国2) | 3-0(11-5,11-8,12-10) | 大坂亮輔 |
4 | ● | 鹿屋良平・尾留川竜貴(法3) | 1-3(5-11,11-9,5-11,9-11) | 徳永大輝・鈴木将幸 |
5 | 〇 | 生田裕仁(文4) | 3-0(11-4,13-11,11-6) | 定松祐輔 |
6 | ● | 南波裕輝(営1) | 1-3(12-10,9-11,5-11,6-11) | 大野泰士 |
7 | – | 尾留川竜貴 | – | 鈴木将幸 |
戦評
まず午前に行われた明大戦。明大は3季連続優勝中で大学卓球界の盟主とも言える相手だ。この明大戦は1、2戦目とは違い尾留川を前半のシングルスで、エース鹿屋を後半に起用してきた。またこれまで出場のなかった阿部を3番で、上位での出場が続いてきた村井を6番で起用とオーダー変更された。試合は当初予想された通り明大に押される展開が続く。1番で出場した尾留川は町相手に互角のラリーを見せる場面もあり、1セット奪うものの最後は力尽き1-3で敗戦。続いて出場したのは今季初出場の阿部。1セット目こそ有延の強烈なフォアハンドに押され大差でセットを落とすものの、第2ゲーム以降は得意のしゃがみ込みサーブから相手を崩し、2セット目を奪うことに成功する。しかし徐々に相手に攻略され、焦りからかミスも出てしまう。結局1-3で敗れることとなった。3番で出場した生田の相手はリーグ戦での勝率が9割を超える神。セットの序盤こそ競り合うものの、相手の巧みなサーブからの強烈なフォアハンドに押し込まれ、3セット目にデュースで粘るもののセットを奪うことはできずストレート負け。前半のシングルスで3連敗を喫し、明大の勝利は目前となってしまう。続くダブルスで出場した鹿屋・尾留川も平野・有延ペアの強烈なドライブに差し込まれる場面が相次ぎ、0-3でストレート負け。法大はは1勝もできず王者明大に屈することとなった。
続いて午後から行われた中大戦。トップで出場したエース鹿屋の相手は藤木。第1戦は主将同士の対戦となった。序盤は劣勢を強いられるも後半に連続得点し、1セット目を奪取。だがここから藤木も巻き返し2セット目を取られる。その後一進一退の攻防が続くも3、4セット目をデュースで落としまさかの黒星となった。2番の阿部は実力者の徳永との対戦。しゃがみ込みサーブから果敢に攻め第1セットを取るものの、そこからは相手の攻撃を止められず1-3で敗北。いきなり2連敗で苦しい立ち上がりとなった。だが3番で村井が好ゲームを見せる。サーブから3球目で攻め、また相手のサーブに対しても積極的なレシーブで試合を優位に進めていく。ベンチも一体となって試合を盛り上げ、3-0のストレート勝ちで法大に1勝目をもたらした。この勢いに乗りたいところだがダブルスで徳永・鈴木ペアに苦しめられてしまう。ラリー戦で相手に押される場面が多々あり、鹿屋、尾留川ともに良いドライブを決め見せ場も作ったが結局1-3で敗戦。中大に王手をかけられてしまった。5番で出場した生田は明大戦では敗れていたが「最後のリーグ戦なので引きずらず気持ちを切り替えた」と話すようにサーブで相手を崩し、3球目攻撃で淡々と得点を重ねていく。そのまま相手に流れを渡すことなく見事3-0で快勝。逆転勝利へ望みを繋いだ。6番は南波。今季ここまでリーグ戦で勝ち星がないが思い切りのよいプレーが光っている。1セット目でもセットポイントから相手のサーブを2球目バックハンドで決めこのセットを奪うなど好プレーを見せる。だが試合が進むにつれ相手の強烈なフォアハンドが決まり始め劣勢に。1セット目以降は相手に終始リードされる展開が続き、この試合1-3で落としここで試合終了。最終スコアは2-4と強豪相手に健闘を見せたが敗戦し、リーグ戦3連敗となった。
明大には完全に力の差を見せつけられた敗戦だった。大学卓球界屈指の選手を数多く揃える明大の選手について「ボールの質が違った」と試合後鹿屋が語るように、ラリー戦で返しきれずに失点する場面が全体的に目立っていた。だが中大戦では鹿屋、南波は接戦の末敗れたが村井、生田が快勝するなど全体的に互角のゲームが多かったように感じられた。リーグ戦の前半戦を終え1勝3敗ではあるが、ここまでの対戦相手は春季リーグの上位4チームである。格上との対戦を終え、ここから3試合は互角に近いチームとの対戦になるため、これまで以上に勝機はあるはずだ。明日は春季勝利している日大、2部から昇格してきた筑波大との連戦になるが、上位相手にも引けを取らない試合をした今の法大なら勝利は期待できるだろう。目標とするAクラス入りのためにはもう負けられない戦いが続くが全力プレーで勝利を掴み取ってもらいたい。(佐々木岳)
選手コメント
鹿屋良平(主将)
-明大戦を振り返って
僕はシングルスは後半に下がったんですけど、来年尾留川君がエースとして活躍してくれると思うので、前半での起用でした。良いところもあったんですけど、惜しくも負けてしまいまいた。シングルスで3点落としてしまったので、ダブルスを何とか1点でも取ろうと思ったんですけど、シングルスの勢いのままダブルスも飲み込まれてしまって負けてしまいましたね。
-明大と対戦して感じた違いは
やはり1球1球のボールの質とか、自分たちより1本多く返してきて、なかなかミスしないところとかも凄く強いと思いますし、サーブレシーブとかでも崩されたりして、自分たちの卓球というのがあまりできていなかったと思います。
-午後に行われた中大戦を振り返って
僕が1番で出たんですけど、相手の藤木選手とは今まで2回やって2回とも勝っているんですけど、今回は力が入りすぎてしまって。自分が全部ボールを決めにいってしまってミスをしてしまったので、もう少し緩急をつけたボールを打てたら結果も少し違ったのかなと思います。
-チームは2-4で敗れたがこの結果については
僕が2点落としてしまったんですけど、他の選手が頑張ってくれたので。村井も生田も頑張ってくれて南波ももう少し頑張れれば勝てて、ラストの尾留川も勝っていたのでチーム力は凄く上がってきているのではないかと思いました。
-リーグ戦の前半が終わり1勝3敗だがこの結果については
春は上4つに1勝もできなかったんですけど、1勝は大きいんですけど早稲田に勝ったことで少し気が緩んでいた部分もあったと思うので、残り3戦は同じくらいの力の相手で厳しい戦いが続くと思うので、1戦1戦チーム力で頑張っていきたいと思います。
-明日の試合に向けて
明日の初戦は日大戦なんですけど、春は4-3で勝ってギリギリだったのでまた明日も厳しい戦いになると思うんですけど、僕が頑張って2点取ってチームに勢いをつけたいと思います。
生田裕仁
–午前に行われた明大戦を振り返って
相手のほうが格上だったんですけど、良い勝負をするつもりで挑んだんですけどやっぱり自分の実力が足りてなかったので完敗でした。
-相手の神選手については
中高が一緒で手の内とかも全部わかっていたので、自分の得意なサーブ3球目とかも全部封じられてしまったのでそこが課題だと思います。
-明大戦後、午後からの中大戦に向けて考えていたことは
いつもは引きずって負けてしまうことが多いんですけど、やはり最後のリーグ戦ということで気持ちの切り替えをしっかりして、自分が1点取るという気持ちで頑張りました。
-午後に行われた中大戦を振り返って
最初から最後まで自分のサーブレシーブで得意な展開に持ち込めたので、自信をもってプレーをすることができました。
-3-0でストレート勝ちだったがこの結果については
スコア的には3-0なんですけど、実力は全然変わらないので、1本1本取ることに集中しました。
-チームが1-3と追い込まれていたが意識していたことは
特に1-3からとか考えると逆に意識してしまうので1点は1点ということで自分が取るという気持ちで頑張りました。
-明日の試合に向けて
明日から最後の3連戦が始まるので、自分のプレーをしてチームのみんなも自分のプレーをして勝ちたいと思います。
フォトギャラリー
- 中大戦でストレート勝ちを収めた生田
- 明大戦1番で出場した尾留川
- しゃがみ込みサーブを放つ阿部
- 明大戦でバックハンドを放つ鹿屋(左)と尾留川(右)
- 中大戦で攻め込む鹿屋
- 村井は気迫溢れるプレーで見事勝利
- ベンチも一体となって選手を鼓舞する
- 点を決めガッツポーズをする南波