【硬式野球】東京六大学野球春季リーグ戦 立大戦展望 後半

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【硬式野球】東京六大学野球春季リーグ戦 立大戦展望 後半

東京六大学野球春季リーグ戦 対立大戦
2014年4月19日(土)~
神宮球場

 
※取材日
2014年3月4日(火)
立大野球部寮

2連敗スタートとなった今季。優勝を目指す法大にとっては、早くも正念場を迎えた。2週目の対戦相手は、昨秋2位と勢いのある立大。齋藤、澤田圭の二枚看板を擁し、攻守にバランスのとれた難敵だ。先週の早大戦同様に厳しい試合展開が予想されるが、今季初の勝ち点奪取へ。今こそチームが一丸となる時である。(※後半では立大の主力選手5名への取材をお届けします)

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立大・我如古盛次 主将

立大寮取材

我如古 盛次 主将

―昨年を振り返って
春、秋Aクラス入りできたのですが、優勝することが目標だったので「1.5勝の壁」が大きいかなと思いました。

―今、取り組んでいることは
新チームになり、新しい監督にもなって、1.5勝できなかったということは、守備の面だったり、チーム力の面だったりが挙げられたので、チームの雰囲気から見直していくことに取り組んでいます。

―では、チームはどのような雰囲気ですか
新しい監督が来られて、昨年よりワイワイ元気のあるチームになっているかなと思います。

―我如古選手は元気なチームを目指していますか
自分がそういう風にして引っ張るという意識はなくて、4年生中心に明るい雰囲気を出していって、そこで自分はチームに足りないところを客観的に見て、全体に伝えられるように心がけています。

―昨秋の時点で自分が主将になると思っていましたか
学生コーチから事前に毎年言われることなので、ある程度心の準備をしていました。

―興南高校時代も主将を務めていましたが、その時と違うことはありますか
大学生なので、みんな自分の考えをもってやっていますし、そういった面ではあまり自分がみんなに対して言うことはなくて、要所要所で言えば大丈夫かなと思いますね。

―2月に行った銚子キャンプはどんなことを意識していましたか
新年になって、基礎から練習するということをチームで取り組んでいたのですが、銚子キャンプでは基礎力をもう一段階上げるということと、どこまで自分たちができているのかを確かめるキャンプでした。技術向上になりました。

―3月の宮崎キャンプで取り組みたいことは
実戦が多くなってくるので、実戦の中でのプレーだったり、試合を通してのチームの強さを作っていけたらと思っています。

―昨年はファーストを守ることもありましたが、サードへのこだわりはありますか
今までサードしかやってこなかったですが、特にこだわりはないです。「ファーストも練習しておけ」と言われているので、キャンプでどちらもこなせるようにしたいです。

―法大の印象は
法政はやっぱり、個人個人のもってるものが強くて、ベンチにいる選手も凄い高いレベルにあると思うので、六大学の中でも一番力はあるかなという印象です。

―法大の安慶名主将は高校のチームメイトですが、何か話されましたか
立教は法政と開幕なので、そこは楽しみだねという話と、お互い負けないという感じで話しました。

―高校時代はどんな存在でしたか
あんまり今と変わらないですけど、法政でキャプテンをやるということは彼なりの努力があったと思いますし、強い気持ちがあると思うのでさすがだなと。高校時代から真面目でした。

―法大で警戒している選手は
投手は石田です。野手は、去年の主力の4年生が抜けたのでまだ分からないです。やっぱり石田ですね。六大みんな良いピッチャーですけど、石田は力で押してくる。上手いピッチングをするので、対策をしないと負けてしまうと思います。

―最後に、今年の意気込みをお願いします
昨年は、2季連続でAクラスに入りましたが、優勝は10年以上できていないというのが現実なので、是非新しく監督が変わった年に優勝できるように頑張っていきたいと思います。

(取材:宮城風子)

岡部 通織 副将

―昨年を振り返って
もう少しで優勝できる位置に来たなと。自分たちの力に自信がついたというか、優勝に届く力をもっている実感が湧いたというのがひとつです。逆に悪かったと考えれば、あと1.5勝すれば、あと一歩だったという悔しさが非常に残ったというシーズンでした。

―昨秋は首位打者に輝きましたが良かった点は
リーグ戦中はもちろんですが、リーグ戦前のキャンプだったり、練習の準備がとても上手くできました。具体的に言いますと、練習の合間に相手のビデオを見てピッチャーのタイミングを合わせたりですとか、イメージトレーニングと特に取り入れて、リーグ戦中も準備はしましたけど、その前の段階の準備も非常に上手くできたというのが、ひとつ良かった点だと思いますね。

―本塁打を2本放ちましたが、ご自身をどのようなバッターだと考えていますか
HRも2本打ちましたけど、自分としては全然HRバッターだと思ってないです。4番でもありますけど、後ろにつなげば良いバッターが揃っているので、チャンスであればそのランナーをホームにかえすという意識で打席に立っています。

―オープン戦での今の調子は
まだ全然だめですね。スイング自体に問題はないと思うのですが、まだもう少しピッチャーとの距離感やタイミング、変化球のタイミングが上手くつかめていない状態なので、これからキャンプでもオープン戦があるので、とにかくピッチャーの球を打って調整していきたいと思います。

―チーム内で意識している選手は
昨年キャッチャーの平本さんが抜けたあとが心配というか…。チームの扇の要なので、4年生の浅田と3年生の鈴木が争っている状態なのですが、僕個人としては同い年に頑張ってもらいたいと思うので、浅田くんにチームを鼓舞して良くなってもらいたいです。

―4年生の特色は何だと思われますか
4年生は今のところ多く試合に出ていて、僕も含めて引っ張っていくことを意識してやっています。後輩に口で言うより、プレーで引っ張っていく考えをもっていると思いますし、4年生が何事にも取り組む姿勢だったり、私生活というのを気にしてやっています。

―新監督になって変わったことはありますか
前の監督さんがあまり気にしなかったわけでもないですけど、水口監督は特に野球以外の面をとても気にしている方で、挨拶であったり、部屋やトイレのスリッパを並べたりとかそういう小さなところでも隙を見せると、試合にも出るぞ、と。私生活が成長して変わってきたなという感じです。野球の面では、「元気にやろう」というのが監督さんのモットーであるので、そこに僕たちはついていくだけだと思っています。

―我如古選手はどんな主将ですか
アイツはキャプテンになって、チームのことを考えてくれています。沖縄の人なので結構マイペースというか、自分のペースを乱さないというか、そこもまた面白いんですけど、キャプテンとして苦労しているか分からないですけど、僕たち副キャプテンが我如古をしっかりサポートできるようにやっていきたいと思います。

―副主将に就任されましたが
先程も背中で引っ張ると言ったんですけど、別に副キャプテンだからと言って、チームをまとめるということは意識していないですね。プレーや私生活を後輩が見てくれていると思うので、より一層ひとつひとつの行動に注意しながら後輩たちにも頑張っている姿を見てもらいたいなと思っています。

―法大の印象や警戒している選手は
エースの石田くんと、伊藤諒介くんとは仲が良くて会うと喋るのですが、警戒する選手です。投打共に良い選手が残っていますし、特に石田くんはプロ注目で、素晴らしいボールを投げるので、初戦はもちろん石田くんでくると思うのですが、そこを打ち砕けるように、これから研究していきたいと思っています。

―今年の意気込みをお願いします
チームとしての目標はやはり果たせなかった優勝です。今まで立教は10年以上優勝から離れていて、大学野球で僕は一度も優勝を経験していませんし、最終学年として一度は優勝を味わいたいと思っています。チームとして毎日優勝を目指しながら練習をやっている状態です。個人としては昨年首位打者を取りましたけど、2季連続首位打者を取れるのは、この状態では僕しかいないので、目標は高くもつために首位打者を目指しています。チームに貢献できるように打率と共に打点を意識して、チャンスの時は打点を多くとれるように頑張っていきたいです。

(取材:宮城風子)

齋藤 俊介

―昨年を振り返って
(秋は)最初、先発から外れましたが法政戦で先発に戻してもらって自分自身も奮い立ったというか、法政戦で結果を残してそこから頑張ろうと思えて、法政戦が良かったことが秋良かったことの原因だと思います。

―春は最優秀防御率のタイトルにも輝き、安定した成績を残されました
昨年はキャッチャーの平本(龍太郎・JX-ENEOS)さんが大きな原因だと思います。いつも怒られてばっかりでしたが1イニング1イニングしっかり投げろというのを言ってくださって、1イニング1イニングという意識がその防御率につながったと思います。平本さんに頼り切っていたので、今年は少しでも自分で引っ張っていけるようにと思っています。

―昨年の結果はやはり自信につながりましたか
春は防御率タイトルを取れたというのが自分の投球に自信がつきましたし、秋は完投や完封もできて長いイニングも投げられる、と先発としての力があるという自信になりました。

―この冬はさらにレベルアップするために取り組まれたことはあります
主に体力づくりですね。秋も東大戦が最後でしたが、疲れから打たれてしまったので、1試合投げ切るのもそうですけど1シーズン戦える体力づくりというのをやってきました。実践でそんなに投げてないのでまだ分かりませんが、ランニングをしていても前きつかった量が楽にこなせたりしているので、体力はついたと思います。

―新チームの雰囲気はいかがですか
監督さんが変わりましたが、その方針がみんな言っていると思いますが「わいわいやろう」「楽しく野球をやろう」という感じなので、普段は厳しい練習も楽しくわいわいやりながらやっています。

―今年の投手陣の注目は
やっぱり澤田がいつも安定しているので信頼もありますし、良い投手だと思います。練習の取り組み方や考え方が1学年下ですけど尊敬するというか、すごいなと思うところもあります。尊敬はしていますけどライバルでもあるので複雑ですね。

―普段の練習ではどのような点がすごいと感じますか
キャッチボール一つに関しても野球につなげている感じがします。自分は結構がむしゃらにやるタイプですが澤田は一つ一つ考えていて、そういうところも試合に出ていて自分も関心するというか、見習おうと思います。

―春2位、秋3位という結果を受けて
春、秋どちらも優勝はできませんでしたが、投手の力で勝てた試合も沢山ありました。投手陣はそんなに(昨年と)変わっていないので、今年こそは投手で勝つという目標を立ててやっています。任されたイニングはしっかりゼロでという意識を持っています。

―今年の法大の印象はいかがですか
昨年の選手の河合(完治)選手、木下(拓哉)選手(共にトヨタ自動車)など強力な選手が抜けたのは、法政にとって痛いのかなという印象はありますね。対戦相手とする自分たちとしても少し楽になった気はします。法政は打力がすごいので(昨年は)1イニング1イニングと言いましたが、1人1人のバッターという意識が大事だったのに対して、今年はメンバー分かりませんが下位打線とか少しは息を抜けるのかなと思います。

―特に注意したい打者はいらっしゃいますか
秋、結構打たれている若林(晃弘)選手などに注意したいですね。

―最後に今年の目標をお願いします
投球イニングも澤田が1位なので、澤田に負けないくらい投げて、もう一度防御率タイトルも取りたいです。5勝くらいしたいですね。

(取材:熊谷優)

佐藤 拓也

―昨シーズンを振り返って
昨シーズンは自分が思っていたより良い結果を残せたと思っています。ですが正直自分の中でなぜ良い結果を残せたかというのが分かってないので、この冬はこうやったら良い結果が残せるというのが分かるような練習を求めてやってきました。

―この冬は何を重点的に取り組みましたか
バッティングに力を入れました。去年の秋のリーグ戦で3割3分3厘打つことができたんですけど、その中でもまだまだ課題があったので徹底的に振り込んで、土台作りをやりました。

―高校時代は投手でしたが、大学入学後に野手転向した理由は
ピッチャーとしてはこれから先限界を感じたので、個人的に野手としての方が上(大学野球)で通用する可能性があると思ったので、野手に専念することにしました。

―キャンプやオープン戦の調子はいかがですか
冬取り組んできたことが順調に仕上がってきていると思うので、これからオープン戦を重ねて、春のリーグ戦に調子を合わせて上げていければと思います。

―外野手を守られていますが、どのポジションが守りやすいとかありますか
センターが一番守りやすいですけど、どこでもできるように今練習しているので、別にどこが良いとかはないです。

―今年の法大のイメージは
やっぱり戦力が整っていると思うので、ピッチャーで言ったら石田さんもいるし、野手も去年から出ている選手がいるので手強い相手になると思います。

―特に対戦を意識している選手はいらっしゃいますか
ピッチャーの石田さんはエースとしてリーグ戦を臨んでくると思うので、石田さんから打てるように頑張っていきたいと思います。

―浦和学院の後輩が六大学に進学してきましたが
立教に浦和学院から2人来て、明治にも1人行ったんですけど、後輩が同じリーグやチームに入学するということは良い刺激にもります。個人的にも後輩に負けないように頑張ろうという気持ちになるので、お互い切磋琢磨しながら頑張っていきたいと思います。

―春のリーグ戦への意気込みをお願いします
今年の春は個人的には首位打者を狙って、チームは優勝を目指しているので、その優勝に多く貢献できるようにバッティングを中心に結果を残していきたいと思います。

(取材:川添岳)

澤田 圭佑

―昨シーズンを振り返って
初めての神宮だったんですけど色々な先輩に支えられて、自分だけの力でああいう成績(春1勝、秋5勝)を出せたとは思ってなくて、同級生も色々なサポートをしてくれました。自分があそこで結果出せたのは、みんなのお蔭かなと思います。

―憧れだったという神宮のマウンドはいかがでしたか
色々な厳しい場面があったんですけど、すごくレベルの高い試合をできたというのは、自分の中でも良い経験になってるんじゃないかなと思います。

―連投が多かった印象ですが、肩の疲労などはいかがでしたか
全然大丈夫です。「行け」と言われたら行く感じでやっていました。

―大学入学後、「高校とはここが違う」と感じたところは
高校の時は人数が少ないというか、一学年16人や18人とかでやっていたので、(大学は)すごく人数が多いし、練習時間が限られているというのがあります。少ない練習時間で自分のやることをしっかりやらなくてはいけないので、そうゆうところがやっぱり高校の時とは違うなと思いました。逆に少し自分たちに任されている練習とかあるので、そうゆうのは責任を持たされているなと思います。練習時間は短いというのが驚きました。

―オフシーズンに特に意識して取り組んだことは
リーグ戦終わってから常に先発を意識して、リーグ戦をしっかり投げ切れるだけの投げ込みはしてきたと思います。

―理想とするピッチャー像は
ピンチで粘れるとか、少しリズムが良いとか誰にでもできるようなところをしっかりやっていかないと抑えられないと思うので、当たり前のことを当たり前にやるという投球をしたいと思います。

―学年が一つ上の齋藤投手はどのような存在ですか
グラウンドではすごく良くて、友達みたいな感じなので、先輩とは思えないぐらいの良い感じでやっています(笑)。

―立大にとってリーグ戦の初戦が法大とですが
個人的には春の(西浦直亨選手・現東京ヤクルトスワローズの)満塁ホームランというのが法政のイメージです。チャンスでの集中力があるバッターが多いし、正直、石田さんと対戦するのも怖いなと思っているんですけど、しっかり自分がやれることはやろうと考えています。

―法大打線の印象はいかがですか
去年の4年生に良いバッターが多かったので、3年生より下のバッターと対戦する機会が少なかったので自分に情報はあまり無いんですけど、良いバッターは絶対揃っていると思います。具体的な印象は無いですけど、少し打たれることは覚悟しているイメージがあります。

―高校時代の後輩にあたる水谷(友生也=営1)選手が法大に入部したことについて
後輩が立教よりも強いチームに入ったので、法政と対戦するのが嫌になると思うんですけど、しっかり負けないようにしていきたいと思います。

―高校同期の藤浪選手(阪神タイガーズ)の活躍に刺激を受ける時は
少しは有るんですけど、やっている野球のレベルが大学生の野球とは比べるような次元じゃないと思うので、そういう意味でプロの舞台で活躍できているというのは刺激になるというか、「本当にすごいやつだったんだな」と常に思わされます。

―将来的には澤田投手もプロの世界へ進みたいとお考えですか
行けるように、頑張ります。

―春季リーグ戦の目標は
春はキャッチャーが入れ替わって、色々と難しいことがあると思うんですけど、とりあえず先発をやらさせていただいている以上はしっかり全試合勝てるようにというのが今の目標です。

―最後に、リーグ戦への意気込みをお願いします
精一杯頑張ります!

(取材:川添岳)

フォトギャラリー

  • 201404181立大・我如古盛次 主将
  • 201404182立大・岡部通織 副将
  • 201404183立大・齋藤俊介 投手
  • 201404184立大・佐藤拓也 外野手
  • 201404185立大・澤田圭佑 投手
 

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