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【硬式野球】東京六大学野球2023秋季リーグ戦開幕直前特集 幹部編 ~今泉颯太主将、内海貴斗副将、浦和博副将、上田龍弘主務~

2023年8月23日(水)

9月16日に法大が初戦を迎える東京六大学野球秋季リーグ戦。秋季リーグ戦開幕直前特集第1回となる今回は幹部編として今泉颯太主将(法4=中京大中京)、内海貴斗副将(人4=横浜)、浦和博副将(キャ4=鳴門)、上田龍弘主務(営4=城北)のインタビューをお届けする。(全8回)

主将の今泉

選手インタビュー

今泉颯太 主将

―今のチームの状態は
オープン戦も増えてきて、その中で勝ちにこだわって、スローガンに『克』というのを掲げているので、その部分で春のリーグ戦は悔しい結果に終わってしまったので、その部分で勝ち切るためにどうやったらいいのか、勝つために足りないことであったり、勝ち方だったりをチームで見直してやっている状態です。

―北海道キャンプで重視した点は
涼しい環境で朝から夜まで練習ができるということで、充実したキャンプになりまして、個人練習からチームとしての連携の部分を通してチームが一つになる部分もそうですし、個々の能力を挙げる意味でも充実したキャンプになったかなと思います。

―手ごたえは
環境が変わって気持ちもフレッシュな気持ちで臨めたということで、すごくチームに対してみんながチームの一員だと感じられている部分が大きいと思います。下級生上級生関係なしにチームのためにというのが北海道キャンプを終えてから練習であったりオープン戦で感じているので、人としてすごく成長できたかなと感じております。

―ここまでのオープン戦を振り返って
1点差のゲームをものにできる試合もあれば、逆に勝ち切れないところもあったりして、1試合1試合で課題がいろいろ出ているので、そうした課題を次の試合までに潰していけたらという形で常に試合に臨んでいるので、同じミスが試合で出ないようにという部分でやっていることが勝ちにつながっているのかと思います。

―ご自身の状態は
試合に出ているところでは毎試合ヒットは出ているので、1試合1本は必ず打つということと、春の課題であった長打力と得点圏の打率、打点を挙げるということで、夏のオープン戦では課題を克服できているなと感じているので、それをこのままの調子でやっていきたいなと思います。

―秋のチームはどういったチームでしょうか
春は1点の重みを全員がしみじみ感じたリーグ戦だったので、1球に対してこだわりを持って、ずっと言っていますけど『あたりまえのレベルを上げる』という部分でレベルアップがあたりまえの部分だけでなく、チームのためにという姿勢だったり、1点をもぎとる姿勢だったり、1点を守り切る。走攻守どこの場面においてもすごくレベルが上がってきているので、チームはいい感じかなと思います。

―今季の目標は
新チーム発足当時から日本一、リーグ戦優勝というのは掲げているので、そこは必ず達成することと、勝つことだけが自分たちの使命ではないと思うので、所作であったり、勝っていくチームとしてふさわしい態度、姿勢の部分でもこだわって、応援される+強いチームを作っていって、来年、再来年と常勝軍団を作れるようなリーグ戦にしたいと思っています。

―個人としては最後のリーグ戦です
やはりまだリーグ戦でタイトルを取ったことがないので、もう一度そこの部分にこだわりながら、こだわりすぎてしまっても固くなってしまったり思うような結果が出ないと思うので、1打席1打席1試合1試合を楽しみながらやりたいなと思っています。

―後輩たちに残していきたいことは
法政のカラーというのは元気のイメージだったり、みんながみんな思いっきり暴れるイメージがあると思うんですけど、試合に対して冷静な気持ちだったり判断力だったりとチームに対する思いで今年の4年生はみんなすごくチーム思いないい4年生が多いので、そういった部分を来年、再来年もつないでいってもらえたらなと思っています。

―リーグ戦でアピールしたいところは
ホームランというのもそうですし、守備でも肩を生かしたスローイングだったりはこだわっていきたいと思うんですけど、自分は走塁が得意なので、自分の走塁で1点をもぎ取れるような走塁をしたいなと思います。今回はそういった走塁を見ていただけたらなと思います。

―ファンの方へメッセージをお願いします
いつも応援ありがとうございます。今年の秋のリーグ戦こそは必ず優勝、日本一を取って皆さんと一緒に喜びを分かち合えるように頑張りたいと思いますので、応援の程よろしくお願いします。

(取材・皆川真輝)


今泉 颯太(いまいずみ・そうた)
法学部4年 2001年12月18日生まれ
愛知県出身・中京大中京
178㎝80㎏・右投右打
昨季成績:14試合 52打数 14安打 1本塁打 2打点 9四死球 打率.269
『強肩を生かした遊撃の守備に加えて、長打力のある打撃を見せる法大の第108代主将。常勝軍団復活へチーム改革を敢行した。今季こそ必ず優勝を成し遂げ、”今泉世代”の集大成を見せる。』

内海貴斗 副将

―オープン戦を通じてのチームの状態は
春よりいい形というか、自分たちのやりたい野球ができていると思います。点のとり方だったり、粘り強く守れるようになったところとか、一人一人が役割を全うできていると思います。

―この夏取り組んだ課題
大学日本代表選考合宿に参加して、より凄い選手を見ている中でもっとパワー、スピードが足りないと思ったのでよりウエイトトレーニングであったり、技術面よりはフィジカル的なパワーアップを図りました。

―内海選手がフィジカルで勝てないと思うような選手が
飛距離に関しては負けていないなと思ったんですけど。もちろん上の舞台でそういう部分が通用するとわかって、そこは良かったと思うんですけど。野球って瞬発的に力を出す動作が多いので。盗塁もそうですし、振りにいく強さ、またミート力だったりそういう部分が欠けていたなと思って。そういうところの瞬発力、スピードのトレーニングに取り組みました。
青学大の西川史礁選手であったり、慶大の廣瀬隆太選手であったりいろんな選手がいる中で刺激を受ける事ができて行ってよかったなと思いました。

―北海道キャンプを振り返って一言
北海道は意外と暑くて(笑)。想像していたよりハードだったんですけど、新しい場所で野球をできたという意味ではリフレッシュできましたし場所が変わるだけでこれだけ変わるものなのだなと思いました。

―改めて春季を振り返って
自分的には納得できるような結果が出せなかったので。ホームランも5本打つつもりが3本だったり。打率も思うように残せなかったり。もっとできたんじゃないかなというシーズンだったのでこの秋は三冠王という目標があるので、そこを取って凄くいいシーズンだったなと言えるようにしたいです。

―秋リーグで対戦したい投手
春、ほとんど唯一打てなかったのが明大の村田賢一選手くらいだったので。村田は高校生の頃も対戦してヒットを打った記憶がないので、最後「村田から打ったぞ」と言えるような成績を残したいです。

―秋季までどのような調整を
高校生の頃から大会前のルーティンというか調整方法があるのでそれを変わらずやっていきます。やることは2つあるんですけど、自主練習で学生コーチに投げてもらって打つというのと、あとはダッシュ系ですね。身体のキレを出すのが自分の中では1番大切だと思っているので、バットを持つというより自分のコンディションを整えるような練習に取り組みます。

―ラストシーズンの目標
意気込みたいことがあるんですけど(笑)。色々思う4年間だったんですけど、やっぱり最後は優勝したいとかはもちろんなんですけど、楽しくシーズンを終えられるようにしたいと思います。

―ファンの皆様へ一言
春は2位でしたが秋は法政が1位になってやっと強い法政が戻ってきたと言われるようないいシーズンにしたいと思っているのでぜひ球場に足を運んで、僕たちにパワーを送ってください。

(取材・嘉藤大太)


内海 貴斗(うつみ・たかと)
人間環境学部4年 2002年1月18日生まれ
神奈川県出身・横浜
182cm84㎏・右投左打
昨季成績:14試合 52打数 14安打 3本塁打 8打点 8四死球 打率.269
『フルスイングで打球をスタンド中段までも飛ばす法大の主砲。2季連続のベストナインへ、そして昨季得られなかった3冠王、本塁打5本を達成する。』

浦和博 副将

―改めて昨シーズンを振り返って
春は結果的には2位っていう結果だったんですけど悔しいっていう気持ちの方が多くて、優勝まであと少しだったので、そこで明治に勝ちきれなかったっていうのが悔しいですね

―春のシーズンを終えて見つかった課題
課題としては、勝負強さというのがまだまだ法政には足りないなというのがわかって、そうですね…去年とかに比べると一人一人成長してるんですけど、やっぱり優勝した明治とかに比べるとここ1番にまだまだ自分の力が出せないという場面が多かったので、勝負強さがまだまだ課題だなと思いました。

―個人の課題はありますか
個人としては調子の波があったなというのがあって、リーグ戦十何試合あるんですけどそこでずっと自分の実力をコンスタントに出さないといけないなと感じました。

―その課題を踏まえてキャンプで重視したところは
安定した結果出すためには土台というのが必要だと思ったので、キャンプで朝早く来て特打とか残って特打とかしっかりバットを振る量を増やして、そういう土台作りを意識しました。

―この夏に成長したなと感じる部分は
この夏のオープン戦で結構自分的にチャンスで結果が出せているので、さっき言ったような勝負強さというところはこの夏は結構結果が出せているので、少しは克服できてきたのかなと思ってます。

―オープン戦を踏まえて今の調子や仕上がりは
良くもなく悪くもなくなんですけど、うーん…まあちょっと良いくらいですかね

―期待している選手はいますか
期待している選手は姫木(陸斗、人3=日大藤沢)ですね。やっぱりバッティングというのが魅力的なので、長打も打てて、ホームラン打てるというのはとても味方にいて心強いので姫木の活躍に期待してます。

―秋リーグでのチームの目標
リーグ戦優勝と日本一ですね

―個人の目標としては
良い結果が出せれば良いんですけど、個人的にはあまり考えてなくてチームを勝たせられればそれで良いなと思っているので、あまり打率とかは気にせず最後のシーズンに行こうかなと思ってます。

―最終シーズンへの意気込みをお願いします
春2位という悔しい結果に終わったので秋こそは勝ち点を5つ取って優勝したいです!

―最後にファンの皆さんへ一言
春のシーズンはとても力強くて、力が湧いてくるような応援をしてくれたので、秋のシーズンも心強い応援お願いします!

(取材・朝長亜依)


浦 和博(うら・かずひろ)
キャリアデザイン学部4年 2001年5月1日生まれ
徳島県出身・鳴門
171㎝78㎏・左投左打
昨季成績:11試合 24打数 5安打 0本塁打 4打点 3四死球 打率.208
『広角に打ち分ける打撃で勝利につながる一打を放つ。再び座る打線の中軸を守り切る。打撃だけでなく、広い守備範囲や正確なスローイングにも注目。』

上田龍弘 主務

―昨シーズンを振り返って
4年生にとっては、3年生もそうですけど、リーグ戦というものを、経験してないものが結構多い中でのリーグ戦になったと思うんですけど、ピッチャー陣を中心に、守りながら、打線もついてきてすごい、印象に残る試合が多いリーグ戦になったのかなと思います。結果的には2位っていう結果にはなったんですけど、もう1歩明治に力及ばなかったっていうところで、そこだけじゃなくて、その後早稲田さんも控えてましたし、秋に向けて、非常に収穫の多い、長い長い、リーグ戦だったかなって振り返れば思います。

―リーグ戦中主務として何を意識していたか
3年生は秋から勝ち点制で春から戻ったことが大きいです。それまではポイント制で土日で、終わる週がほとんどだったと思うんですけど、今従来の形で3、4戦伸びてて、下手すれば、次の週まで行くような試合とかにもなったりとかがある中で、コンディションを自分たちで調整する人が多いんですけど、そういったところを気配ったりとか、ちょっとした変化を、見ながらも特段なんか意識することはなく、ベンチにも入らせていただいていました。そういった意味ですごくいい経験をさせてもらったなと思います。冬しっかり鍛えて、春実践でやりながら、各々の頑張りが出たんじゃないかなと遠目で見ながら思いました。

―最近のチームの雰囲気は
春2位になって、絶対優勝したいっていう思いはやっぱりあるでしょうし、結構オープン戦を多めに入れてるので実戦も増えてきて、だんだん緊張感の上がってあるような試合とか、練習の雰囲気がいいです。実際(試合に)出るか出れないかの選手もいますので、そういった意味じゃ4年生はラストシーズンですし、結構締まっているというか、ある程度の緊張感はあるかなっていう風に思いますね。

―主将の今泉選手とは話されていることは
春に結構賭けてたというか、ぶっつけ本番で自分も、向こうもキャプテン、主務という立場で今まで正解がわからないまま、色々試行錯誤してやってきました。それをそのまま続けながら、大きなことは変えずに小さな変化とか見てあげて、4年生とかも結構多いので、出場している者にも切り替えていこうねって話はしています。

―注目選手は
尾崎(完太、キャ4=滋賀学園)は、やっぱり春を越えて、実際体自体もがっちりしてきて、すごい体力もついて、 楽しみかなっていうのと、篠木(健太郎、営3=木更津総合)ですね。安定の2人には頑張ってもらわないと、なかなか試合にならないと思います。その中でやっぱり新しい戦力というかピッチャーで、右の山城(航太郎、キャ3=福岡大大濠)ですね。新人戦投げた山城であったり、1年生の古川(翼、キャ1=仙台育英)とかそういった意味でピッチャーはすごい充実してきています。試合を作るピッチャーに注目していければなと思います。野手はいつも通りに(バットを)振れれば点は取れると思うので、そこのバランスが保てればいい試合、他の5大学に対抗していけるんじゃないかなと思います。

―守り勝つ法大の戦略について
ピッチャーもそうですけど、バックですね。守ってるキャッチャーも含めて、9人がフィールド立ってるので出てる人たちは、一生懸命やるだけだと思っていると思います。学生コーチだったり、監督の考えとかもしっかり、理解して選手が動いてるので、そういった意味じゃ僕は特段何も考えてないんですけど、戦術とかはいい結果になるんじゃないかなというふうに思ってます。

―開幕まで少しですが意気込みは
コロナから始まって、元々こういうリーグ戦だったと思うんですけど、経験できないことをさせてもらっているなと思いました。もう1つは、やっぱり優勝ってものを経験したいと思うので、そこに向けていい思いをしたいっていう一心で練習しています。六大学野球の1校としての主務としてベンチに入らしてもらって、いろんな経験を明治神宮大会でもやっぱりベンチに入ってしたいです。同級生もそうですけど、色々分かち合いたい思いもあるので、目標というかやりがいをもってやっています。

―ここまでで1番記憶に残っている試合は
全部。もう心臓が痛くなるような試合ばかりです。特に早稲田戦の内海(貴)のホームラン(4回戦、9回表に逆転2ラン)は忘れられないです。でも負けそうになった試合は、全部覚えてますね(笑)

―主務としてやり遂げたいことは
春迎える前までに自分のやりたいことというか、こういう風にしたいとか、変えていきたい、声かけしたいとか、そういうのも全部やってきたつもりです。あとこの夏とかはもう、流れに身を任せてます。正直、何かこうやりたいとか、今からやったって遅いですしね。気持ちはもちろんこういう風にあればなとか思っていますが、今はそんなに意識してることはないです。

―ファンの方々へ
優勝していい思いをしたいっていうのは同じだと思いますし、やっぱり1位じゃないと意味がなくて、優勝するために今までやってきたので、そういう意味では、神宮で優勝して一緒に喜べるようにやっていければなと思います。OB、OGの方々とかにいい報告ができるようにやりたいなと思ってます。

(取材・髙橋芽唯)


上田 龍弘(うえだ・たつひろ)
経営学部4年 2001年7月24日生まれ
熊本県出身・城北
175cm80㎏・右投右打
『主務としてチームを優勝に導くため、ラストシーズンに思いを賭ける。』

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