【アメフト】2014秋季リーグ戦 対慶大 先制されるも激戦を制しリーグ戦70連勝!!
【アメフト】2014秋季リーグ戦 対慶大 先制されるも激戦を制しリーグ戦70連勝!!
2014年度 秋季リーグ戦 対慶大 2014年9月27日(土) アミノバイタルフィールド
開幕2連勝で好スタートを切った法大トマホークス。上下オレンジのユニフォームで挑んだ今回の相手は、パッシング能力の高いQB高木翼を中心とした攻撃に定評がある慶大だ。勝てばリーグ戦70連勝の記録更新となった今試合。上位校と対戦するにあたって、「どれだけ小さなミスを出さないか」が勝敗を分ける大きな鍵となる。法大にとって全勝で日大戦をむかえるためにここで負ける訳にはいけない、両者の意地がぶつかり合う最後まで目が離せない戦いとなった。
トータル試合結果
28 | 7 | 1Q | 10 | 23 |
---|---|---|---|---|
7 | 2Q | 0 | ||
0 | 3Q | 0 | ||
法政大学 | 14 | 4Q | 13 | 慶応義塾大学 |
戦評
開幕2連勝と好スタートを切った法大は高い攻撃力を誇る慶大戦を迎えた。秋季リーグ最初の山場となると選手たちも危惧していた通り、互いに一歩も譲らない試合となった。しかし法大は先制点こそ許したものの抜群の安定感で接戦を勝利で収めた。
第1Q法大の攻撃から始まった。開始早々にWR尾崎聖弥(営2)がロングパスを受け法大先制点のチャンスかと思われたが実らず、相手に攻撃権が移る。慶大は得意のパスを繋げゴール手前まで詰め寄り、4thdownでキックを決め先制点を許す。途中、法大は相手にパワーで押し負ける場面があり不安な立ち上がりとなった。しかしその後ランで確実にゲインを重ねると最後はWR阿部康成(文2)がQB近藤濯(文4)からロングパスを受け逆転TD。このまま1Qを終了かと思われたが相手の独走を抑えきれずTDを決められ7-10とリードされる。
リードされたまま迎えた第2Q、LB小山克成(社1)が鋭いタックルで相手のランを止めるなど、徐々に法大の守備が機能し始める。するとその守備陣の流れに乗るように、QB鈴木貴史(法2)が自らボールを運び76ydsゲインのビッグランでTDを決める。流れに乗った法大は追加点を奪いに果敢にロングパスを狙うが、相手に押さえこまれ失敗に終わる。
14-10のリードで後半戦第3Qが始まると、いきなり相手に自陣まで侵入されるパスを通されるがDL上田賢吾(営4)がQBサックを決めさらなる侵入を阻止する。リードを広げたい法大はTE三上航平(社4)へのショートパスなど様々な手に打って出るが、堅い守備に阻まれ、互いに無得点のまま最終第4Qを迎える。
敵陣49yds地点から法大の攻撃で始まった第4Q、じわじわとランで前進し1stdown更新をすると最後はWR奥津良介(文2)へ22ydsのTDパスが決まり待望の追加点を挙げる。しかしその後相手に4連続1stdown更新を許すとTDされ21-17で再び差を縮められる。均衡したまま試合は終盤へ。近藤濯が自ら走るトリックプレーを魅せると、敵陣11ydsからエースRB田邊僚(法3)が強引に押し込みTD。これで試合終了かと思われたが、残り1秒のラストプレーで相手にTDを決められる。結局28-23で勝利したものの、最後まで目が離せない大接戦となった。
まさにシーソーゲームとなった慶大戦。最後の失点もそうだが要所でイエローを出してしまう等、所々で詰めの甘さが目立つ試合であった。次節、早稲田大戦に向けもう一度気持ちを切り替えて試合に臨むことが重要になってくるだろう。慶大戦勝利でリーグ戦70連勝を記録した法大。日本一になるためにもさらなる記録更新に期待がかかる。(竹内大将)
選手のコメント
QB 近藤濯
ー今日の試合を振り返って すごく課題の残る、次の反省につながるような試合でした。
ーどういった課題が残りましたか 各シリーズごとにイエローであったりキャッチミスが出てしまったので、そこが課題だと思います。
ーご自身の課題は見つかりましたか 自分もイエローのミスをしてしまったので、修正していかなければいけないと思いました。
ー今日の慶大戦はリーグ戦の1つの山場だったと思いますがどのような意気込みで臨みましたか 自分はここが山場だと思うとすごく緊張してしまうので、甲子園で勝つまでは全て道のりだと思い一歩一歩自分たちのやることをやり切るという気持ちでいます。なのであまり緊張はしなかったです。
ー試合前と試合後で慶大の印象の違いましたか スカウティングしていた時よりも様々なDFを使用してきたので、そこが自分たち用に準備してきたところなのだなと思いました。
ー今日のご自身の調子はいかがでしたか まだまだ足りないと思っています。
ーリーグ戦3戦目でしたがチームはどのような雰囲気ですか チームが基本的に若いので、チームの雰囲気をいかに上級生が緊張感を持たせるかという点がポイントになっています。今の雰囲気としては少しスロースタートな感じはしますが、少しずつ緊張感は出てきているのかなと思います。
ー先制点を取られてしまった時のチームの雰囲気は それも含め想定内でしたので、驚きだとか衝撃というのはあまり無かったです。
ー今日のスコアは予想していたスコアと違いましたか もっと取る予定でした。足りないと思います。
ーOF陣のどのようなところを改善していきたいですか 今日具体的に出てしまった反則やキャッチミスを修正していくことです。また、ゲームプラン(事前の作戦)の部分でまだまだ負けていたところがあるので、そこを練り直していく必要があるなと思いました。
ーキャッチミスという課題を挙げられていますが練習中からもそのようなミスはあったのでしょうか 練習では調子が良かったので、今日のミスは予想外でした。逆に相手OFの方がしっかりとキャッチがすごく良かったので、見習わなければいけないポイントかなと思います。
ー次の試合まで2週間ほど空きますがどのような調整をしていきたいですか これから反省を出していきますが、今日まず分かる課題としての反則やキャッチミスという部分を、まず完全に無くしていくことが甲子園までの近道だと思っています。また後ほど出た反省を潰していき、試合で100%のパフォーマンスをするといったところに注力していきたいと思います。
ー次戦に向けて 早稲田大学はOFをスカウティングして嫌なところを突いてくる頭の良いDFをしてきます。自分たちはその裏を狙うこと、さらに一対一であるとか基本的なパワー勝負といったところにこだわってやっていきたいなと思います。
P 近藤諒
―今日の試合を振り返って しっかり準備していたので、それをそのまま出せてよかったかなと思います。
―慶大戦に向けて準備したことは 気温が低いと思っていたのでいつもより一枚多く着て、体を良いコンディションに持ってきたことです。
―先制点を取られたときチーム内の雰囲気は それぞれがやる仕事は変わらないので、自信を持ってプレーすれば問題ないかなと思いました。先制点を取られたことは切り替えてOFもDFも次のプレーに集中しようという雰囲気が作れていました。
―パンターとしての仕事は果たせましたか あまりよくなかったです。良いパントはあったのですが、できたら日体大戦でしたかったです。
―接戦の状況で力は出せましたか 普段通り周りに影響されずパントにだけ集中しようとしていたのですが、少し影響は受けました。でも楽しかったです。接戦の方が自分のプレーで試合の流れを変えられるかもしれないので。
―接戦になった要因は パントは意外にスポットライトを浴びていないのですが、数ヤード進めるだけで相手のOFを苦しめることができるので自分がぎりぎりまでパントを蹴れていればもっと楽に試合を運べたと思います。前半はキック勝負で勝てていたのですが、後半に自分がミスしてしまったせいで競った試合になってしまいました。
―早大戦に向けて意気込みをお願いします 慶応大を前から意識していたので試合が終わっても気を緩めずチーム内でも、自分のパントも締め直して次の試合に臨みたいです。
SF 宮川周平(営3)
ー今日の試合を振り返って DF としては不甲斐ない試合になってしまいました。1stシリーズでずるずる行かれてTDをとられなかったのも相手のおかげで、結果的にFGをとられてしまいました。やはり初めにOFが流れを作ってくれていたので、なんとか精神的に保てたという部分がありました。DFの反省点としては序盤にチームの雰囲気を締める事ができなかったことと、2minutesで絶対に慶大OFを止めようと言って入ったのにも関わらず、簡単にTDを許してしまった点で、必ず次に繋げられないといけないと思っています。
ー慶大OFと実際に対戦してどうでしたか QBの高木翼選手は相手のDFのシステムを読むのがすごく上手くて、自分たちとしては惑わせるように工夫をしていたのですが、もっと自分たちの弱点を突き詰めて把握できていないと、高木選手のような頭のいいQBには太刀打ちできないです。RBの李卓選手は見ての通りダイナミックな走りはもちろんタックルを外すのがすごく上手くて、自分たちが中途半端なタックルをしては外されてしまっていたので、今後はもっと正面からいって外されないようなタックルをしていかなければいけないと感じました。
ー強力な慶大OFに対してどういった対策をとりましたか 慶大OFは高木選手を中心としたパスチームという印象が強いと思うのですが、自分たちの中ではあくまでもRBの高木康貴選手と李卓選手の2枚看板でランを出したいチームであると分析していました。そこでできた相手DFの穴の部分をショートパスでたくさんついてくる感じがすごく機能して例年苦しめられてきたと感じています。自分としては法政DFらしく1downからしっかりランを止めてそこからは高木選手のパスと勝負しようと対策をしていました。
ー後半から修正した点は 単俊にナローサイドのクイックのパスがずっと狙われていて、タックルも不十分だったので、セカンダリーのポジション内ではもっと相手に対してタイトについて勝負をしようと修正しました。
ー途中からスターターの負傷でCBが古木賢汰(社2)に代わりましたが 代わったことで多少は相手に狙われることも分かっていましたし、常に声をかけていて結果的に古木も良いタックルを決めていたので、DFとしてのメンタルフォローもできていたのではないのかと思います。古木は高校2年のときに決勝で慶應義塾と対戦したときに、2TD決められていて、相当プレッシャーもあったと思うのですがいつも通りのプレーができていてすごく良かったです。
ー早大戦の抱負 DF全体としては去年とても良い戦い方ができていて、良いイメージがあるので無失点を必ず体現したいと考えています。個人的には2minutesの際だったり、OFとDF両方が苦しい状況だったときにキックで流れを引き寄せることができなかったので、自分が決めてチームに良い雰囲気をもたらすプレーができるように頑張っていきたいです。
奥津良介
ー今日の調子はいかがでしたか
前日の練習でミスがあったので不安がありましたが、特に慶應には勝ちたいという思いが強かったので良かったです。
ー自身を含めて調子はどうですか
いつもとはちがって、かなりあがってました。
ー次回の早大戦に備えることは
個人的にはブロックが課題なので、自分より大きな相手に負けないようにしたいです。
ー相手の印象はどうでしたか
人数がかなり多く、雰囲気も上がっていて気合いが入っていました。
ー次の試合に向けて意気込みをお願いします
精一杯がんばります!!