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【水泳】第56回日本選手権(25m)FINAスイミングワールドカップ2014東京大会 2日目 竹田日本人トップで銀メダル獲得!

水泳
 

【水泳】第56回日本選手権(25m)FINAスイミングワールドカップ2014東京大会 2日目 竹田日本人トップで銀メダル獲得!

第56回日本選手権(25m)FINAスイミングワールドカップ2014東京大会
2014年10月28日~29日
東京辰巳国際水泳場

大会最終日。ついに法大からメダル獲得者が現れた。世界の舞台で戦えるということを証明した。世界との距離を肌で感じた2日間。選手たちはいったい何を感じてきたのだろうか。

日本人トップの竹田

試合結果

予選結果(女子)

種目 順位 選手名 タイム 備考
100㍍自 8位 青木 智美 54秒64 W杯決勝
32位 西尾 奈那子 57秒62  
50㍍平 8位  浜野 麻綾 31秒23 W杯決勝
19位 神宮司 瀬里奈 31秒84 選手権決勝
100㍍背 19位 中村 桃子 1分00秒24 選手権決勝
27位 小林 江舞 1分00秒94  
200㍍平 11位 浜野 麻綾 2分25秒72 選手権決勝
20位 神宮司 瀬里奈 2分28秒32  

200㍍混合フリーリレー

(NECGSC溝の口)

15位

西尾 奈那子

(第四泳者)

1分38秒63  

200㍍混合フリーリレー

(ATSC.YW)

7位

青木 智美

(第三泳者)

1分36秒33 W杯決勝

200㍍混合フリーリレー

(ルネサンス幕張)

13位

茂木 美桜

(第三泳者)

1分38秒36  

予選結果(男子)

種目 順位 選手名 タイム 備考
100㍍平 18位 渡邊 一輝 1分00秒59  
22位 堤 大陸 1分00秒90  
50㍍背 34位 管谷 諭 25秒60  
200㍍個メ 13位 齊藤 凌 1分59秒97 選手権決勝

タイム決勝結果

種目 順位 選手名 タイム 備考
男1500㍍自 2位 竹田 渉瑚 14分41秒95 銀メダル
女400㍍個メ 15位 田中 瑞穗 4分42秒75  

日本選手権決勝

種目 順位 名前 タイム 備考
女50㍍平 8位 神宮司 瀬里奈 31秒73  
女100㍍背 3位 中村 桃子 59秒37  
男200㍍個メ 7位 齊藤 凌 2分00秒19  
女200㍍平 2位 浜野 麻綾 2分25秒16  

ワールドカップ決勝

種目 順位 選手名 タイム 備考
女100㍍自 8位 青木 智美 54秒21  
女50㍍平 8位 浜野 麻綾 31秒16  

女200㍍混合フリーリレー

(AYSC.YW)

8位 青木 智美 1分36秒81  

※W杯決勝出場…国内・国外選手の上位8名

 日本選手権決勝出場…海外選手を除く9位から16位の国内選手

戦評

 大会2日目は、前日を上回る法大スイマーたちの活躍が見られた。1500m自由形に出場した竹田渉瑚(スポ2)はワールドカップ決勝の舞台で見事銀メダルを獲得した。1位のハンガリー代表ギルタに大差をつけられるも、3位でフィニッシュしたインカレ覇者である平井彬嗣(明大)に対してリベンジを果たした。インカレ女子総合4位の立役者である青木智美(社2)は、100m自由形とATSC.YWのメンバーとして混合200mフリーリレーの2種目でワールドカップ決勝の舞台に駒を進めた。どちらも8位に終わってしまったが、得られた経験値は今波に乗っている彼女に拍車を掛けるに違いない。浜野麻綾(スポ3)は200m平泳ぎ日本選手権決勝を2位で終えると、外国人選手が半数以上を占める50m平泳ぎワールドカップ決勝で8位フィニッシュ。日本人で1位を目指していた彼女にとって悔しい結果となったが、日本代表入りを目指す彼女の目は確かに世界に向けられていた。
 日本選手権決勝の舞台では中村桃子(経3)が連日の決勝進出で100m背泳ぎを3位でフィニッシュ。また、1年生の齊藤凌(経1)は200m個人メドレー決勝を7位で終える。同じく1年生である神宮司瀬里奈(現1)は50m平泳ぎ決勝を8位で終えた。今後、法大を引っ張っていくであろう1年生にも目が離せない。 

 新生法大水泳部が初めて臨んだ今大会。短水路と言えど各々が得た経験を胸に、冬を超え一回り成長した法大スイマーからより多くの日本代表選手が誕生することを期待したい。(菅聡太郎)

コメント

竹田渉瑚

―今のお気持ちは
ワールドカップで初めて表彰台に上れて、ギルタ選手には勝てなかったんですけど、国内の選手には勝てて自分もステップアップできたんで良かったです。

―日本人トップでしたが
アジア大会で結果が振るわなくて消極的な気持ちにもなっていたんですけど、国内の選手に勝てて弾みがつけられました。年末には世界短水路があるので、そこに向けて大きな飛躍になれたんじゃないかと思います。

―消極的な気持ちが改善されたきっかけは
負けっぱなしは嫌な性分なので、自分で今の現状を省みて結果が出続けていないので、もう一回何とかしないという気持ちが負け続けたことによって切り替えられました。

―今大会はメンタル的な部分が大きかったのですか
このレースも後半から(平井)彬嗣さんが追い上げて来ているのを耐えなければならない状態だったんですけど、ここぞというところで今までの強化が身になったかなと思います。

―インカレで負けてしまった平井選手に勝てたことは大きいですか
そうですね。一回負けた相手に勝てたことは自分もまだまだ負けてないということが分かったので、この結果を踏まえてこれからもしっかり勝ち続けられたらなと思います。

―今大会は短水路でしたが
短水路は突っ込んでも何とかなってしまう部分もあると思うので、レース自体も積極的に最初から突っ込んでも頑張ろうかなと。前半からずっと二番をキープできたんで良かったかなと思います。

―400m個人メドレーが生きた場面などは
強化の一環として出て良いアップにもなったんですけど、もう少しタイムを残したかったです。中途半端になってしまったんで、この大会を良いかたちで終わらせるためにも1500mを頑張らなくてはという気持ちになりました。そういう意味でも400m個人メドレーに出て良かったかなと思います。

―具体的には何の強化を
全種目まんべんなく飛ばせるというのは、いろんなことにつながってくると思うので、全身を使ってしっかりスピード能力を上げるという意味で400m個人メドレーも全国で勝てるという様にはならなくても良いと思うんですけど、セカンド種目として強化を図っていけたらなと。

―他の種目の出場も考えていますか
自分が全国で戦える種目は400m個人メドレーしかないので、当分はこれしか出ないんですけど他の種目もできるなら1500mだけにとらわれずにいろんなものに挑戦できたらなと思います。

―今大会全体を振り返って
まだ強化の途中ということで万全の状態ではなかったんですけど、こうやって着実にベストも出て結果が出ているということはまだまだ伸びる要素があると思うので、そこも確認できましたし速くなれるなと実感できたので、そういう意味では本当に良い大会でした。

―今後に向け意気込みを
本番は来年四月の選手権なんですけど、その前に年末には世界短水路があるのでそこでも結果が出せるように頑張っていきたいと思います。

青木智美

―今のレースを振り返って
100mの自由形に関しては決勝に残れたことはすごく良かったんですけど、目標にしていた53秒台が出なくてすごく悔しかったです。

―大会を通して好調でしたが
予選と決勝合わせて全てベストだったので、力はついてきたかなと思います。

―インカレ終わってからの調整は
インカレもすごく良いかたちで終わることができて、少しオフを挟んでリフレッシュしてまた来年に向けて意気込んでいこうと決めて今シーズンに入って、良いかたちでスタートが切れているかなと思います。

―ご自身中で今大会の位置付けは
12月に世界短水路に選ばれて出させていただくので、それのリハーサルという感じて臨みました。初めて代表に選ばれたので何か自分にプラスになるものを得られれば良いかなと思います。

―初めて代表に選ばれた感想は
素直に嬉しかったです。

―世界でどのように戦っていきたいと
ジュニアの頃からも代表になったことはないので、その世界の大会の雰囲気を味わって、なかなか世界の舞台で記録を出すのは難しいと思うので、頑張って自己ベストを更新できたらなと思います。

―今大会の総括を
私は浮き上がりがすごく苦手でそこで差をつけられたので、そこを強化しないとなと思いますし100mの自由形に関しては50mまでのスピードがなくて、出遅れてしまったので50mのスピードをつけたいです。昨日の200に関しては良い感じで泳げたので、そのまま向上できたらなと思います。

浜野麻綾

―レースを振り返って
日本人で1番を狙っていましたし、タイム的にも30秒台真ん中ぐらいが出たらいいなと思っていたので、今はすごく悔しいです。

―タイムの評価は
評価はできないですけど、納得はいかないです。

―改めて、外国人選手の印象は
やっぱりパワーがあるのもそうですし、短水路だと特にスタートの浮き上がりとかターン後とかが大きく差が出てしまうことがあるので、もっと練習しなきゃいけないなと思いました。

―次の大会に向けての目標をお願いします
今のところ選手権になると思うんですけど、代表になってしっかり結果を残せるように冬の期間取り組んでいかなきゃいけないなと、思いました。

渡邊一輝

―レースを振り返って
集中できてないのもあって、良いレースができなかったなという感じです。

―昨日のレースから修正、意識した点などは
昨日はかなり伸びがないような泳ぎになってしまって、そこを修正しようとしたのですが、実際のレースでは修正しきれなかったなという感じです。

―今大会を終えて今後のトレーニングでいかせるようなことはありましたか
ストロークを前に伸ばしたときと、キックの推進力が課題として浮き彫りになっているので、その点を徹底強化して今まで通り練習を積んでいけば、目標は達成できるかなと思っています。

中村桃子

―今のレースを振り返って
昨日と今日はB決勝(日本選手権決勝)だったんですけど、今日の予選では1分かかってしまってダメな部分だと思ったので、いろいろコーチとも相談をして改善する点をアップの時点でやってみて一回はめてから練習に臨んだ結果、はまってベストに近いタイムだったので良かったと思います。

―改善した点とは
スタートからの浮き出し前にスピードを落とさないことと、ターンしてからのバサロを意識していました。

―ワールドカップでは新しいスタート台の試験導入が行われていますが
私的にはあまり変わった点はなかったのですが、足をかける部分ができたので滑らないという点で不安が無くなったので、そこは良かったと思います。

―大会全体を振り返って
オフ明けであまり泳いでいない状態でのレースだったので、試合の感覚を取り戻すということで出場したんですけど、100mは思ったより良いレースができたので良かったです。

―課題や収穫は
短水路は泳ぐ機会が少なくてターンも多いので、そこで自分がターンが苦手ということがわかったので調整の試合でもターンをしっかり意識して練習していきたいと思いました。

―今後の意気込みを
次の試合の六大学は短水路になると思うので、今回の反省を生かして練習していきたいと思います。

小林江舞

―レースを振り返って
自分が泳いだ感覚よりタイムがとても遅くて、ベストタイム更新を狙っていたので悔しいです。

―昨日のレースは上手くいった部分が多かったですが、今日のレースはどうでしたか
昨日の50mがとても上手くいったので、前半のラップタイムを見てみないと何とも言えないのですが、前半から積極的にいくのを目標としていたわりには、あのタイムだったので前半ちゃんといけてなかったのかなと、昨日のレースを生かせてなかったのかなと思います。

―課題などは見つかりましたか
50mだけじゃ日本でも世界でも戦えないので、もっと後半粘って100mも戦えるように練習をもっと積み重ねていきたいと思います。

堤大陸

レースを振り返って
目標のタイムは0秒台の前半だったんですけど、スピードが足りなくて上手くレースができなかったです。

今大会3つの種目にエントリーされましたが、総括してみていかがでしたか
短水路の試合ということでスピードが大事になってくると思うんですけど、オフ明けで全然スピードも出ていなくて全体的に上手くいかなかったです。

今後の課題はやはりスピードということでしょうか
そうですね。

今後への意気込みを
しっかりやることをやって、最後のインカレでは結果が出せるようにしたいと思います。

神宮司瀬里奈

―今のレースを振り返って
最近練習をしてきた中でベストと同じくらいだったので、そんなに悪くないかなと。

―どのような練習を積んできたしたか
今はハードな練習をしていて、けっこう泳いでいます。

―レース前に緊張などは
緊張してしまってコースを間違えちゃいました。

―実際レースが始まってからは
落ち着いて泳げたかなと思います。

―今大会は海外の選手も多くいましたが
速い選手が多くいるので、泳ぎを見て研究しないとなと思いました。それと泳ぎが大きいなと思いました。

―大会全体を振り返って
もっと一かきで進めるようにしたいなと思います。

―今後に向け意気込みを
四月の日本選手権に向けて、200mとかも泳げるように強化していきたいです。

管谷諭

レースを振り返って
ベストを狙って臨んだので、ベストからプラス0.4秒くらいという結果は正直悔しいですけど、短水路のレースは初めてで感覚が掴めていないこともあったので、今後の短水路の試合では調整し直してベストを出せるようにしたいと思います。

新体制として迎えた大会でしたが
僕自身短水路の全日本という試合は初めてなので、緊張というよりは楽しむぞという感じはありました。楽しむレースはできたと思います。

インカレ後には「これからはチームを引っ張っていうような存在になりたい」というような発言もありましたが
これからどんどん力をつけていく時期なので、少しずつタイムを上げていって来年のインカレではチームを引っ張れるような存在になっていきたいと思います。

今大会は50mのみのエントリーでしたが
本当は100mにも出場したかったんですけど、国体の時に0.1秒足りなくて。その時点ですでにこの試合に向けては悔しい思いがありました。

技術的に気になった部分は
バサロが苦手なのでスタート後、ターン後のバサロで離されてしまったところが大きいかなと思います。

今後への意気込みを
3年生になりますし、そろそろインカレで得点を取らなければいけない立場だと思っているので、今後頑張って精進していきたいと思います。

齊藤凌

レースを振り返って
日本選手権の決勝ということでやるだけやろう、という気持ちでした。

スピード面はいかがでしたか
やっぱり200mに関してはスピードが出ないので、全然泳ぎがつながらないなと思いました。

考えていたレース展開などは
そんなに(今大会に)かけていた訳ではないので、挑戦する気持ちで前半からいこうと思っていたんですけど、スピードが出ない分思ったようにはいかなかったです。

今後取り組んでいきたいことは
短水路が本番ではないので、4月の日本選手権に向けてまずはスタミナをつけて、最終的にスピードもつけていけたらいいなと思います。

今後に向けて意気込みを
もう2年もないんですけどリオ(五輪)に向けて、最悪でもそれが視野に入れられるように練習を頑張っていきたいと思います。

 

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