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【アメフト】 秋季リーグ戦最終節 対日大 僅か3点差…昨年の雪辱果たせず、日本一の夢半ばで散る

アメフト
 
 

【アメフト】 秋季リーグ戦最終節 対日大 僅か3点差…昨年の雪辱果たせず、日本一の夢半ばで散る

2014年度 秋季リーグ戦 対日大
2014年11月23日(日)
横浜スタジアム

ついに迎えた秋季リーグ最終節。法大はここまで無敗、そして相手の日大も無敗の全勝対決となった。昨年の敗戦から1年ー。今年こそ日大に勝利し、甲子園ボウルで日本一の栄光をつかむためここまで「一心」に戦ってきた。しかし、決定的な場面で結果が残せなかった法大。僅かに3点届かず、またも学生日本一の夢は宿敵日大によって絶たれてしまった。

201411237 R
勝てる試合だっただけに悔しさの残る試合となった

試合結果

トータル試合結果

14 0 1Q 10 17
7 2Q 7
7 3Q 0
法政大学 0 4Q 0 日本大学

戦評

 第1Q法大のレーシブから試合開始。WR恒吉幸紀(営3)が自陣43ydsまで詰めるビックリターンを見せると、続けてQB近藤濯(文4)からWR阿部康成(文2)へのパスも決まり早々に1stdown更新。しかし厚い日大の壁を簡単には破れず4thdownへ。流れを作りたい法大はギャンブルを試みるも実らず、攻撃権は日大へ移る。日大は確実にパスを繋ぐと最後はランでTDを決め、試合開始4:15で先制点を奪われる。その後も法大はパスを中心にゲインを重ね、近藤自らがランで攻めるなど攻撃的な姿勢を見せるが得点には結びつかない。逆に日大のRB岩松に48ydsのビックランを許すとキックを決められ0-10で第1Qを終える。
 
 第2Q。RB田邊僚(法3)の敵陣46yds地点までのキックオフリターンで勢いに乗ると、QB鈴木貴史(法2)が得意のランで着実にdownを更新する。敵陣8ydsまで詰めると最後は近藤が気迫のランで日大のDFをかわしTD。K佐藤光洋(社2)のも決まり7-10と3点差まで追い上げる。攻撃権が日大に移るもDL小林貴(営4)らのタックルで日大の進入を防ぐ。しかし、着実にパスを繋げた日大は結局一度も攻撃権を渡さないまま二度目のTD獲得。その後の法大の攻撃もミスが目立ち、DB植山雄太郎(経3)がけがでベンチにさがるなど、なかなかモメンタムが掴めない。このまま前半戦終了かと思われたが終了間際にDB宮川周平(営3)が起死回生のインターセプト。相手のTDを阻止する。得点には繋がらなかったが、法大は再び息を吹き返す。

 迎えた第3Q。頼れる副将DL上田賢吾(営4)がパスカットでチームを鼓舞する。それに応えるようにDE金城慎基(社3)が相手のキャッチミスを奪うと攻撃権は法大へ。TE三上航平(社4)へのショートパスが決まると、4度目のdown更新で敵陣3yds地点へ。残りを鈴木がしっかり決め14-17と再び3点差まで追い上げる。

 最終第4Q。終始法大が攻撃権を握り、日大は3点を守る展開となる。鈴木を起点にWR小島太郎(営3)、恒吉へのパスが通ると一挙に敵陣17ydsへ。着々とランで攻め込むも日大も意地を見せる。4thdown、ゴールまで15ydsでキックも狙える位置だったが法大はギャンブルを選択。鈴木からハンドオフを受けたRB廣澤達也(デ工3)が押し込みギャンブル成功。のこり6ydsで逆転への望みを繋げた。しかしここから法大OF陣の歯車が狂い始める。2nddown、鈴木からパスを受けた恒吉は日大のDFに抑え込まれ、まさかの15yds後退。3rddownで鈴木が果敢にランを仕掛けるも、更新ならず。4thdown、法大は堅実にキックを選択しまずは同点の策に出る。しかし、ここまで完璧にキックを決めてきた佐藤の蹴ったボールは無常にもゴールの左へ逸れる。キック失敗。完全に勢いを失った法大は最後も日大にインターセプトを決められゲームセット。14-17で二年連続で関東代表の座を日大に譲った。

 決して勝てない試合ではなかった。むしろ4Qは完全に法大が支配していた。去年の敗戦が選手達の脳裏を横切ったか。実力は拮抗していただけに、非常に悔しさの残る試合となった。この悔しさを糧に選手達はリベンジを誓う。来年こそ甲子園の舞台へ。(竹内大将)

 

選手のコメント

DL小林貴主将

—率直に今のお気持ちをお聞かせください
まだ分からないです。負けるとは思っていなかったので。悔しいです。

—青木監督からは「内容はうちが勝っていた」というお話がありましたが
勝負どころの強さに尽きるかなと思います。最後の自分たちのドライブを見れば分かったと思うのですが、自分たちがモメンタムを掴みかけた所で点に繋げられずに日大に攻撃権を与えてしまう場面が多かったのかなと思います。

—試合前のチームの雰囲気は
非常に良かったと思います。フワフワもしていなかったし、みんなで勝って甲子園にいこうという雰囲気がとてもありました。

—この1年間「一心」というスローガンの元やってきましたが
今年は4年生がだらしない部分があってのですが、その分3年生以下が下からすごく支えてくれて、4年生ができていない所をしっかり埋めていこうとしてくれたので慶大や早大との厳しい場面でも勝ちに繋げられたので、達成率としては80%ほどだと思います。

—小林選手にとってトマホークスとは
自分は高校からトマホークスだったということもあって、それ以外を考えた事もないから本当に自分にとっての全てだと思います。

—今年主将としてチームをまとめてきましたが
昨年度の主将が田中喜貴さんだったこともあって、その後に主将になるのは、周りからみても比べられるだろうし気持ち的な部分でかなり重圧はありました。その分副将たちや幹部のみんなが自分のフォローをしてくれたと思います。自分はどうやったらチームがよりまとまるかとかを考えるのが苦手で、どうやったらみんながついてきてくれるかとかすごく悩みました。特に夏合宿の時にその事についてすごく悩んでいて、それを見た幹部たちが指摘してくれたのは、「悩みながらプレーしていること」が一番だめだという事で、その言葉は自分にとって主将としてプレーしていく上で大きなターニングポイントになりました。自分の良い所は笑顔で大きな声を出して周りを盛り上げる事であり、4年生になって考えることが多くなってその良さがなくなってしまっていた事に気がつかされた瞬間でもありました。そんな姿は自分にふさわしくないと思うし、今まで通りの良さを全面に出していく事がチームにとって最良だと思いを新たに主将として頑張ろうと思いましたね。

—応援してくれたファンに一言お願いします
本当に申し訳ありませんでした。また、慶大と早大の試合では緊迫したゲームでドキドキさせてしまいましたし、応援してくださった方々がたくさんいたので、その分恩返しもしたかったのですが、このような結果になってしまって謝るしかありません。

—後輩にむけて一言お願いします
全員が目標を決めたなら、それについて全員で考えたら絶対に上手くいくよと言いたいです。

DL上田賢吾

ー試合を終えて今のお気持ちは
正直、努力をもっとできたのかなって感じです。自分のことでも、周りのことでも、準備の面に関しても、プレーに関しても、私生活に関しても隙が多かったのかな。もっと詰めていれば結果は変わったと思います。
 
ー去年の敗戦から今日までチームに変化はありましたか
去年は試合には出ていたんですけどけがをしていたので満足のいくプレーができなくて、それが悔しくて今日までやってきたんですけど、それで勝てなかったのでこれが限界なのかなって思います。
 
ー力は出し切れたということですか
この状態で勝てなかったら、自分の一対一ではこれ以上力は出ないです。後悔しているのは周りに良い影響とか、周りをよく見てあげられなかった事なのかなって思います。後輩に対しては申し訳ないです。
 
ー日大が強いのではなく法大が力不足ということですか
日大が強いとは思ってないですね。
 
ー今シーズンを振り返って
途中色々あって体の状態も万全ではなかったので、自分の事をやりつつ周りの事を満足に見れていなかったのがよくなかったです。自分が強くても周りが弱かったら勝てないので。
ー副将としての役割は果たせましたか
けがをしていて半年ぐらい練習していなかったので、自分がチームに戻らないといけないと考え過ぎてしまって結果的に自分の事ばかりになってしまったのが良くなかったです。日大戦の2週間前も副将という立場を考えずに過ごしてしまったのが敗戦に繋がったと思います。
 
ー小林主将の存在は
自分がそこまで前に出るタイプではないので、一年間通して小林に言いたいこととかもあったんですけど、言い足りない部分もありました。副将が小林の弱い部分をカバーするのが役割なので。
 
ースローガンの「一心」は果たせましたか
一心については色々な捉え方があると思うんですけど、皆んなで一つの輪になってやる一心と、強い人達が先導して周りの人間がついていくという一心があって、法大は前者だったんですけど、自分の考えでは後者だったので最後まで協調できなかったのかなって思います。
ー4年間アメフトを続けて得たものは
人として成長できたことです。考え方とかも変わりました。以前は監督やコーチが主体でやっていたんですが法大は学生主体でやってるので、自分が置かれている環境に対してどんどんチャレンジできたことには感謝しています。
ー応援してくれたファンに対して
応援してくれた後輩やファンに対して感謝の気持ちと、今日この様な形で終わってしまい恩返しができなかったことは後悔してます。
 

OL伊藤健太郎

—率直に今の気持ちをお聞かせください
とても悔しいです。現時点ではそれしかないですね。

—試合前のチームの雰囲気は
もともとチームとしてはリーグ最終戦という位置づけであくまでも通過点という気持ちでやってきていたので、日大だから普段とは違うとかそういう感じは受けなかったです。

—宮田選手を中心とした日大DFと実際に当たってみて
強いだろうなという予想はしていたのですが、実際に当たってみたところ、思った以上の強さではなかったので、試合中はいけるなと思っていました。

—青木監督からは「内容はうちが勝っていた」というお話がありましたが
OFもしっかりドライブできていましたし、DFも2度ボールを奪っていたので、負けた実感はあまりないです。ただ結果で見れば自分たちは負けてしまったことは事実で、原因としては勝負所で自分たちが点を取れなかったことに尽きるのかなと思います。

—この1年間「一心」というスローガンの元やってきましたが
この1年間常に意識してやってきたにはやってきたのですが、今日負けてしまったということはどこかで一つになりきれていない部分があったという事なので、そこは来年の幹部たちには詰めていって欲しいです。

—伊藤選手は副将とOLのポジションリーダーとして1年間やってきましたが
今年は全体的に3年生にとても助けられた部分がありました。幹部だったことに関しては特別苦労を感じた事はありませんでしたが、それはチームメイトたちに日々助けられていたからなのかなと今は思っているので感謝したいです。

—今年のチームはどんなチームでしたか
すごく個性のある子たちがたくさんいるなという印象があって、OLに関しては学年関係なくその個性を発揮できる環境もあって、みんなが良いパフォーマンスをしてくれていたと思います。4年生からすると、後輩にすごく助けられたチームだったと思います。

—伊藤選手にとってトマホークスとは
1年中朝から晩まで通い続けて、家族以上の時間をみんなと過ごしましたし、学生生活そのものだったので、明日からそれがなくなってしまうのかなと思うと非常に悲しいと思います。本当に学生生活の全てでした。

—応援してくれたファンに一言お願いします
今日もOBの方をはじめ、高校の友達や地元の友達も応援に駆けつけてくれて、本当に負け試合にしてしまって申し訳なかったのですが、そういう方々の応援は自分たちにとって大きな力になるので、試合に臨む上でのモチベーションにも繋がるので、今後も後輩たちのために是非トマホークスを応援して頂けたら幸いです。

—後輩にむけて一言お願いします
今日日大に負けて2年連続悔しい思いをした後輩はたくさんいるので、17対14というスコアを胸に刻み込んで、また一年間苦しいときもたくさんあると思いますが、負ける方が辛いということはもう分かったと思うので、そういった思いをもうしないように公開のない日々を送ってもらいたいです。

QB近藤濯

ー今日の試合を振り返って
1年間やってきたことは間違ってなかったかなと思う反面、それを勝ちとして証明することにつなげられなかったのはほぼ自分のせいかなとすごく感じます。OFで最後に点を取れなかったので。

ーどのような意気込みで臨みましたか
リーダーシップをとるというところもそうだったんですけど、昨年全然楽しめない部分があったのでまずは何が何でも今日の試合を最初から最後まで楽しむことを目標にしていました。そのためには、今までやってきたことに自信を持つということをみんなにも言ってきましたし、自分も目標にしてやってきました。

ー結果楽しむことはできましたか
結構楽しかったです!楽しかったし自分たちの力は出せる場面も多かったので、その反面なぜ負けてしまったのかなという疑問が多いです。結果的にやはり準備の部分で相手の方が上だったのかなと思います。

ー試合前のチームの雰囲気は
個人的なことですが、緊張せず試合に集中してプレーができていました。また思っていたよりも、相手DFを意識せず自分たちのOFができました。試合前の雰囲気としては良かったのかなと思います。

ーOF陣の仕上がりはどうでしたか
自分が5日くらい前に指爪をけがしてしまって、最後みんなに迷惑をかけるかたちになってしまいました。それがすごく心残りです。仕上がりとしては去年に比べては圧倒的に良かったなと感じたんですけど、もっと上を見て仕上がりを上げていかなければならないということは、新しいチームに残せたんじゃないかなと思います。

ー後半QB鈴木選手の出場が増えた理由はけがが理由ですか
上がどう判断して鈴木にいったのかはまだ聞いてないのでわからないです。多分、前半にけがっぽい部分もありましたし、ランが結構出ていたので鈴木の走りでいこうというのがあったのではないかなと思います。

ーご自身のTDについて
自分が良かったのかどうかはわかりませんが、みんなが良かったからこそできたプレーだと思います。何があってもTDを取れれば100点だと思います。

ー日大と戦ってみてスカウティング時との違いは感じましたか
自分たちがスカウティングをして狙っていたところをうまく相手も計算をして潰して来ていたので、正直最初の2シリーズ目の立ち上がりの悪さは準備の部分で結構負けていた部分が出たのではないかなと思います。

ー警戒していた選手はいましたか
みんな警戒していたんですけど、特に73番のDL、キャプテンの90番宮田選手とか、SFの2番の下水流選手を警戒していました。でも思ったほど彼らの動きが良くなくてこっちとしては気持ちは楽にそれぞれのことをやろうという気持ちでいました。

ー法大の試合の内容についてはどのように評価しますか
正直良くはないです。もっと点を取れた試合だと思うので、OFとしては内容は良い部分もあったのかもしれないですけど、結果的に色々なプレーの準備の面や細かいところで負けてしまったと思います。でもフィールドに出た11人のメンバーはすごく頑張っていたと思います。彼らをもっと生かせるようなプレーや準備が自分は足りなかったと思っています。

ー新編成された秋季リーグを終えて
めちゃくちゃ楽しかったです。自分がうまくいかないところもあったんですけど、相手も強いというところもあって、一戦一戦勝ち残っていくというところはすごく楽しかったです。その分、けがだったりとかその辺のコントロールはさらに来年気を使ってほしいなと思います。

ー1年間を振り返って
色々な人に支えられてきてここまでやって来れた1年だったので、主将の小林だとか、他のOFのメンバーだとか、コーチの方々に感謝しています。昨年は自分のミスからこの代は始まって、負けてしまってからはすごく細かいところまで詰めようと言ってきた年でした。今まで当たり前にやってきたことを、もう一度見直して変えてきたというところはありました。OFとしては全然違う雰囲気だとか違うモチベーションでできたとは思うんですけど、最後の最後まで細かいところまで生かしきれなかったという部分があって、まだまだ見直せる部分があるの感じました。最後に支えてくれた方々に恩返しできなかったのは、すごく心残りです。

ー4年間を振り返って
正直自分だけの力ではここまで来れなかったです。色々な人に支えられて、ここチームは成り立っていると感じます。プレッシャーもありましたけど、恩返しがしたいという気持ちが強かったです。最後の日本一になるということができなかったのが一番の悔いです。

ー後輩に向けて
まずはここまで一緒に支えてくれて本当にありがとうということを伝えたいです。彼らにとっては今日なぜ負けたのかというところを本当に突き詰めてやってほしいです。彼らもOFを作ってきたメンバーで、悔しさはすごくあると思うので、それをいかに普段の練習で改善できるか、試合だけではなくて全員を巻き込めるかってところをまた一年やってほしいなと思います。

ーQBユニットに向けて
鈴木は一緒に試合に出たメンバーですけど、本当に練習も試合も頑張ってくれて、あいつのおかげでここまで来れたようなものなので感謝しかないです。あとは4年生の山口もいてくれてここまでやってこれたので感謝したいです。来年から4年生のQBがいなくなるので、そういう意味で鈴木に対する負担がすごく大きくなると思います。鈴木はそういうのをあまり表に出さないタイプなので、新2年生が支えていってほしいです。新2年生も能力を持った選手がすごく多いので是非頑張ってほしいなと思います。自分の個人の能力を出すことに専念して自信を持ってプレーしてほしいです。

ー今まで応援してくれた方々に一言
本当に応援してくれた人のおかげでここまでやってこれたと思うので、だからこそ最後日本一にして最高の恩返しをして引退したかったです。それができなかったことは申し訳ないなという気持ちと、下の代も本当に良いメンバーがそろっていて日本一になれると思うのでこれからも応援してほしいなと思います。

ー最後のTokyoBowlへ向けて
どういう方針でいくのかもまだ決まっていないですけど、個人的に言えば立命館に高校の同期がいるのでその選手と初めて試合ができるのは楽しみです。立命館戦まで自分たち4年生が後輩にどれだけのものを最後に残せるかが大事になってくると思うので、そこに徹して最後今まで支えてくれてありがとうというところを伝えながら試合も楽しんで頑張りたいなと思います。 

P近藤諒

ー今日の試合を振り返って
結果論ですが負けてしまったので準備の部分をもっとしっかりしていけばよかったと思いました。

ー同じくリーグ全勝の日大と対戦した印象
日大は1人1人個人能力が高いのでチームとして勝ちにいこうと思ったのですが準備が足りなかったせいか止めきれなかったです。大体やりたいことはスカウティング通りにできたのですが細かい部分が思うようにいかなかったです。

ー今日の試合前に心がけていたこと
準備したことを出しきるということを考えていたのですが、そこにミスがありました。

ーシーズンを通してパンターとして心がけていたこと
去年同様に練習通りにやったことを自分の力として出しきるということを心がけてきました。

ー今シーズンを通して個人としてまたチームとして成長したところ
個人としては去年よりもムラが無くなったことでミスが少なくなったというところで、チームとしては組織として作戦通りに動くといくことができてきたと思います。しかし、細かい部分がまだまだだと思います。

ー4年間を振り返って
練習通りにキックを蹴るという自分のポジションを全うしました。

ートマホークスを応援してくれた方々に一言
4年間日本一になるとずっと言ってきて、最後まで裏切り続けてしまってので申し訳ないです。

ー新チームに期待すること
1人1人の個人能力が高いのでそこは日大とも張り合っていけると思います。あとは組織力をあげるというところにフォーカスして取り組んでいってほしいです。

LB鈴木直樹

―今日の試合の総括をお願いします
DFが2本とキックで一本取られたっていう形で、後半は0失点だったので前半抑えていれば勝てた試合だったと思います。それと、全体を通して細かいミスが多かったと思います。そういう細かい部分のツメで日大の方が強かったかなという感じですね。
―内容では負けてなかったが僅差で敗れたのはそういった部分が結果に出たのでしょうか
勝負は結局結果。内容が良かったというのは綺麗事と言えば綺麗事なので。キワにこだわれているかいないかの部分の差が3点差というところに出たのかなと思います。
―鈴木選手個人のプレーはどうでしたか
2本目のTDは自分のタックルミスで、自分自身のプレーとしてはそこも悔やまれます。自分が試合に出てて流れを変えるプレーができたかと言えばそれもできなかったですし、そこも悔しいです。
 
―昨年と比べて日大の印象は変わりましたか
特に変わったという印象はなかったですけど、世代が変わってラインのメンツが変わっていたので、そこの部分を攻めていこうとは言っていたんですけど、特に印象が変わった部分はなかつたですね。

―今日の試合で何か意識した部分は

いえ、いつも通りやりました。ここが目的地ではなかったので。
ーTokyoBowlへ向けて
今日ミスが起こったこと、今日の負けというのは変えられない事ですし、このまま悪い状態のまま戦っても来年のチームのためにもならないので、切り替えて東京ボウル臨めれば良いかなと思います。

ー今シーズンを振り返って

シーズンを通して言えば、ずっとDFは課題とされてきてて、最後までDFが抑えることができなかったというのはすごく悔しいですし、OFにずっと助けられてきていたので今日こそは応えたいと思っていたんですが前半で取られてしまったので、その点に関してはOFにはすごく申し訳ないなと思います。
―副将として見た今年のチームはどんなチームだったか
4年生全体としてリーダーシップがとれる人材がなかなかいなくて、小林や近藤と毎日毎日遅くまで「ここを改善しよう」という話をしていて、そういうあたりで下級生にはすごく迷惑をかけたなという風に思っているので、申し訳なかったなと思います。
ー小林主将を中心に一年間チームを引っ張ってきたが、今年の幹部はどんな幹部だったか
自分自身なかなかチームを引っ張るっていうのができてないなというのはすごく後悔していて、その点で小林もすごくがんばっていたし、近藤もがんばっていたし、伊藤もがんばっていたし、今となっては遅いですけど、そう言った面でまだまだ自分は頑張れたんじゃないかなと思います。各自「自分」を持ってる選手ばかりでしたし、代幹の色としては小林はみんなを助けてみんなは小林を助けてっていう良い幹部だったかなと思います。
―小林主将について
情に厚いというか、そういう感情に出るやつなので、そういった部分でDFやチームを鼓舞していましたね。器用ではないですけどそういった部分は主将らしかったと思います。高校時代は僕が主将で彼が副将ですごく助けてもらったので、今度は自分が助けてやろうと思っていました。

―高校の時から比べて変わった部分、変わらない部分などは

特に変わったところは無いと思いますね。付き合いが長いから言えないなんて事はないですし、かと言ってケンカしてるわけでもないですし。良い関係だったと思います。
―4年間を振り返って
まだまだ終わった感じがしないので、まとまらないです。4年間を捧げてきた、自分の大学生活なので、終わってしまうのは寂しいですね。仲間だったり家族を甲子園に連れていけなかったのはすごく悔しいです。
―チームメイトや家族など支えてくれた人へメッセージを
今までありがとうございましたというのと、いっしょに甲子園に行けなくてごめんなさいということ、それだけですね。
―ファンの方々、応援団へメッセージを
毎回応援ですごくテンションあがりますし、中でやっていて応援が聞こえてくるとすごく心強かったです。ありがとうございました。
 

DB宮川周平

―今日の試合の総括を
内容はスコア通りなんですけど、立ち上がりDFは苦しい時間があって、それを凌げなかったですね。15分クオーターではなく12分クオーターだったということで、チーム全体として巻き返せなかったかなと思います。
ー内容では負けてなかったが、結果としては僅差で敗れた。その原因は
OFは見れてないですが、DFに関しては、はじめ(波に)乗り切れてなかったのは相手に萎縮してしまった部分もあって、全員が攻め切れてなかったのかなというのはありますね。
ー宮川選手個人のプレーは
初めにタックルミスをしてロングゲインされたので、どこかで取り返さないとなと思っていました。後半始まってからはボールが取れなかったので、こういう時にやれないとDFでの勝利は持って来れないのかなと思いましたね。
ー今日のプレーで特に意識した部分などは
とにかく引かないで、いかに1プレー1プレーで攻められるかだけを意識してやっていました。
ー去年と比べて日大の印象は
日大が変わったというよりは自分が変わったという話になるんですが、去年よりもフィールド自体が小さく見えて、相手も遅く見えて1つ1つのプレーがはっきり見えて「いけるな」という感じはしました。僕自身は攻め切れていたと思います。
ー東京ボウルへの意気込み、改善点などは
入りが大事だと思うので、いかに何ヶ月も準備してきたものを出せるかですね。今日は1Qからそれを出せなかったなという感じなので。
ー今シーズンをふりかえって
今シーズンは個人としては悔しいシーズンで、ずっと悔しいプレーばかりでした。日大戦の3日前くらいにようやく気持ちが吹っ切れて「最後の試合で結果を出したい」という風になりました。ギリギリで吹っ切れるくらいには苦しいシーズンでした。
ー来シーズンから最上級生となるが
今まで3年生は、個人単位、DFとして、DBとしての部分に集中できたんですけど、来年はもっとチーム全体に視野を広げて、チームを勝たせるプレーヤーにならないといけないと思います。
ー今年の4年生はどんな代だったか
小林さんを筆頭に、己を殺してまで勝ちに引っ張ってくれる、心強い先輩方でした。
ー小林選手はどんな主将だったか
ただひたすらまっすぐで、チームがやらなきゃいけない事を自分が動いて見せる人でした。いかに自分たちが動いて小林さんを支えるかを考えさせる、背中で見せながらも1人で突っ走るのではなく、「この人を勝たせたい」と思わせる人でした。
ー応援してくださったファン、チームメイトに一言
まず最初に、「応援ありがとうございました」と言いたいです。フットボールは1プレー良いプレーが起こるところに関わっている全ての方、もちろん100人のチームスタッフも含め、ベンチにいる奴、そして応援してくれる声があってそのプレーが成り立っています。たまたまそいつがそのプレーをしたというだけで、関わっている一人一人に平等に力を合わせてそのプレーが生まれたと思うんです。結果は14-17で負けてしまいましたが、14点取れた、17点に抑えられたのはスタッフ、チーム全員の力だと思います。これからも、よろしくお願いします。チームメイトには、今まで着いてきてくれてありがとう、DFはこれからもっともっと良いユニットを作っていこうという感じですね。4年生に関しては、だらしない3年生でしたけど、引っ張ってくれてありがとうございましたという感じです。
 

DL金城愼基

―今日の試合を振り返って
本当に勝ちたかったです。前半はDFきつかったのですが、後半にアジャストしていい感じで止められてたので、やはり悔しいです。

―相手のOFはどうでしたか
スカウティング通りな印象でした。自分たちの役割を各々がしっかりとやっていれば止められたと思います。フィジカル的には日大のほうが勝っていると思ったのですが、試合を振り返ってみても勝てる試合だっただけに悔いが残ります。

―今日のご自身のプレーを振り返って
QBにプレッシャーをかけることが何度かできましたが、僕たちのポジションがそれをもっと積極的に行かなくてはならなかったと思います。

―前節の試合から2週間空きましたがコンディションはどうでしたか
自分は比較的いいコンディションで迎えました。1週休んで、1週練習するというスケジュールだったのですが、日大戦前は毎日個人的にも練習していい状態で臨めました。

―緊張はありましたか
昨年も出たので、やはり緊張は少なかったです。今年は本当に自信があったので、メンタル的な心配はなかったです。

―秋季リーグを振り返って
DLには上級生の小林選手や上田選手もいますが、自分もほかのメンバーを引っ張っていく立場でした。個人記録は昨年と比べても、多く残すことができたのでそこに関しては良かったのですが、チームとして勝てなかったことが本当に残念で仕方ないです。やってきたことが正しくなかったというわけではないと思います。でも、負けてしまって甲子園に行けなかったということは何かが足りなかったんだと思います。

―一番尊敬している先輩は
同じポジションの小林主将です。小林さんがこの1年キャプテンとしてみんなを鼓舞してくれている姿を見て、自分も頑張ろうといつも思えていました。小林主将のためにも勝ちたかったです。小林主将を甲子園へ連れていって胴上げしたいという思いは本当に強かったです。

―小林主将率いる今年のチームはどうでしたか
春に中大に負け、自分たちが弱いチームだと自覚し、そこからひたすら練習に取り組んできました。小林主将を中心に一つになれたいいチームだったと思います。なので今日負けてしまったことが悔しいです。

―金城選手は来年からチームを引っ張る中心的な存在になると思いますが今後のチームの課題は
先程ロッカールームで仲間と話していたのですが、今年は甘い部分がすごくあって、それが今までの試合での凡ミスにつながっていたように感じました。自分たちが来年上に立つので、この悔しさを忘れず、ある程度の厳しさを混ぜて、チームを一つにしていかなければならないと感じました。

―TokyoBowlへ向けて
正直、ここで負けることを考えていなかったので、モチベーションを上げることが難しいです。でも4年生とできる最後の試合なので、違う形にはなってしまいますが最後に勝たせてあげたいです。

―応援してくださった方々へのメッセージをお願いします
最後、観客席の皆さんに挨拶をするときに、応援してくださっている方々がたくさんいるということを改めて実感しました。昨年負けたところからスタートしたのですが、また今年も悔しい思いをしてしまったので、応援してくださった方には本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。絶対に来年はこの場所で笑顔で終われるようにします。そして必ず甲子園へ行きます。また1年よろしくおねがいします。

 WR小島太郎

ー今日の試合を振り返って
細かいところでミスが多く、自分たちのミスで負けたという試合ですね。
ーどういったミスが試合に響きましたか
OFに関してはファンブルやパスをドロップしてしまったこととかですね。それに比べて日大はミスが少なかったので、その点で負けたのかなと思います。
ーWRは3年が中心となってリーグ戦を引っ張ってきましたが
リーグ戦全体を通して去年よりもパスの本数とかは上回っているのですが、今日の試合ではミスが重なり負けてしまったので自分たちのせいだなって思います。
ー去年の日大戦敗戦から今日まで準備してきたことは
個人としては去年は緊張して体がガチガチになって、ドロップとかをしてしまったんですけど、今日の試合はメンタル面では大分落ち着いてプレーできました。それでもミスをしてしまったのはまだ詰めが甘いんだなと思います。
ー今後は自分が最上級生としてプレーしますが
信頼があるレシーバーになりたいです。大きなプレーもするけど、細かい所でもしっかりしたプレーができ、自分のプレーでチームを引っ張っていきたいです。
ー小林主将の存在は
練習中もそうなんですけど、プライベートでもお世話になりました。食事や遊びも教わりました。小林さんはメンタルが強い先輩だと思います。
ー次はTokyoBowlですが今の心境は
今はモチベーションは上がらないんですけど、東京に来て頂くのでホームで負ける訳にはいかないです。
 

QB鈴木貴史

ー今日の試合を振り返って
悔しいって気持ちが大きくて、あと一歩の詰めとかが甘かったのかなと思います。そこの差が今日の勝敗表れてしまったのかなと思います。
 
ーどのような意気込みで臨みましたか
自分たちが思っていたのは、今まで通りやることは変わらない、相手がただ日大なだけで、ただ最終戦なだけと思っていました。でもそれでも負けてしまったので、日々積み重ねてきたことがまだ甘かったのかなと思います。見直していきたいと思います。
 
ー今日に向けてうまく調整はできましたか
うまくできて自信もあったんですけど、それでもまだ…という感じですね。
 
ー不安要素はありましたか
不安はなかったです。本当に。できるという気持ちしかなかったです。
 
ー今日はパスを投げる場面が多かったように見えましたが、パスの仕上がりはいかがでしたか
立大戦(前節)から2週間経って結構コミュニケーションもとれて、色々話し合いもできました。決まったプレーに関してはコミュニケーションとってできたので良かったです。
 
ー立大戦から改善した点はありますか
ダメだった点とかを改善していって、「日大だったらこうだよね」みたいなこととかを話しました。
 
ー日大の警戒していたプレーはありますか
濯さん(QB近藤)と自分とでもしかしたらDFが変わってくるんじゃないか、DFのシステムが自分が出るときに変わったり、濯さんがでるときに変わったりするかもしれないということは警戒しました。同じDFで来るとは思わなかったです。
 
ー警戒していた選手はいますか
DF全体ですかね。強い選手とかはいたんですけど、全体のDFの力がすごいので。役割を徹底しているので、そういう面では警戒していました。
 
ー前の取材で「日大の選手は反応が早いのでそれを逆手にとりたい」とおっしゃっていましたが
その点を利用できるところもあったんですけど、最後のところとかはうまくいかなかったです。結構自分たちが思い描いたようにOFができた部分もありました。
 
ースカウティングをした時点と実際に戦ってみてギャップはありましたか
それはそんなになかったです。自分たちの想定通りで、こんなことしてくるんじゃないかなと考えたところまで出てきました。なのでベンチでは「いつも通り練習でやってたね」というコミュニケーションもとっていました。
 
ー先ほど青木監督が内容は法大の方が良かったとおっしゃっていたのですが、その点に関してはどのように思いますか
確かに思い返してみるとコツコツドライブできて、惜しいところまでいって、自分たちがミスしてしまったんですけれども、ギリギリまでいってミスして得点に結びつかなかったところもあったので…内容的には負けているので悪くないって言ってしまうとあれですけど、来年につながるようなことは色々できたのかなと思います。
 
ー今日4Qで日大は時間を使ってきましたが、緊張感のようなものは感じましたか
そういう練習も自分たちはやっていたので、ベンチではいつも通りいつも通りという感じでした。日大戦の時はきっ抗した状況になるのはわかっていたし、メンタル作りもやってきていたので、緊張とかはしませんでした。
 
ー最後のロングパスは結果的に相手にインターセプトされてしまいましたが、あのパスに関してはどのように思いますか
自分が足りなかったですね。ほぼDFに投げてしまったので…。何て言ったらいいかわからないですけど…自分のミスです。
 
ーリーグを振り返って
去年と違って自分に任されることも結構あって、自分が一発出て「雰囲気変えて来い」みたいな感じで出されることもありました。今回の試合では、ドライブを続けることができたのでそこに関してはシーズンを通して自信につながりました。でもまだまだですね…。
 
ー今シーズンでQB2本柱の内の1人である近藤選手が引退してしまいますが
濯さんに正直頼りっぱなしだったので、色々自分がわからないことを聞いたら答えてくれたり、本当に信頼しています。結果的には今日は自分が結構出ていることもあったんですけど、そういうところでも支えてくれたりしてくれたので、濯さんは自分の中では本当に大きい存在です。
 
ー近藤選手から最も受け継いだことは
やはりパスに関しては色々教えてもらったり自分も参考にしていました。タイミング早いパスとか。一流のことばっかりで、一流のクオーターバックだと思います。
 
ー次のTOKYOボウルまでに改善したいことは
一本の詰めだったり、最後のブロックの詰めだったり、一投の詰めだったり、ギリギリのところの詰めをどこまで詰められるかというところは練習していきたいなと思います。
 
ー立命大の印象は
関学と当たっているっていう強豪校なので、自分たちも気を落とさずに、なめてかかると本当にやられてしまうと思うので。でも関西でほとんど見ていないので印象っていうのはあまりないです。
 
ー立命大戦に向けて
これ以上、先輩たちにもそうですけど、負けっていうことにしたくないので、勝つだけです。全て出して絶対勝ちます。

フォトギャラリー

  • 201411237 R勝てる試合だっただけに悔しさの残る試合となった
  • 201411232 R2Qで貴重なインターセプトを決めたDB宮川
  • 201411233 R1TDを決め、攻撃の要としても活躍したQB近藤
  • 201411234 R最上級生としてプレーで引っ張ったDL上田
  • 201411235 R日大OFを必死で食い止めるDF陣
  • 201411236 Rハドルを組み次のプレーを確認するOF陣
  • 201411231 R小林主将を中心に団結するトマホークス
  • 201411238 R選手たちの健闘を称え、応援席から声をかける観客
 

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