【スピード】第87回日本学生氷上競技選手権大会1日目
第87回日本学生氷上競技選手権大会1日目
2015年1月6日(火)~9日(金)
釧路市柳町スピードスケート場
ついに幕を開けた、第87回日本学生氷上競技選手権。初日は500mのみが行われ法大からは大槻貴弘(法4)、藤野裕人(文3)、阿部啓吾(営1)の3名が出場した。藤野が表彰台に上り3位、阿部が4位入賞を果たし上々の滑り出しとなった。
試合結果
種目 | 順位 | 選手名 | タイム |
---|---|---|---|
500m(1本目) | 3位 | 藤野裕人 | 36秒66 |
5位 | 阿部啓吾 | 37秒11 | |
19位 | 大槻貴弘 | 38秒89 | |
500m(2本目) | 3位 | 阿部啓吾 | 36秒49 |
4位 | 藤野裕人 | 36秒58 | |
15位 | 大槻貴弘 | 38秒24 | |
500m(総合) | 3位 | 藤野裕人 | 73秒24 |
4位 | 阿部啓吾 | 73秒60 | |
18位 | 大槻貴弘 | 77秒13 |
順位表
順位 | 大学名 | 500m | 合計得点 |
---|---|---|---|
1位 | 日本大学 | 39 | 39 |
2位 | 法政大学 | 30 | 30 |
3位 | 明治大学 | 15 | 15 |
4位 | 東洋大学 | 12 | 12 |
5位 | 山梨学院大学 | 6 | 6 |
6位 | 日本体育大学 | 3 | 3 |
戦評
大会1日目は500mが行われ、大槻、藤野、阿部が出場。500mのみに懸ける大槻は専門ではない種目での出場であり、1本目は苦戦し19位に落ち込む。2本目は本人も納得のいく滑りでタイムを縮め、15位まで順位を上げる。2本のタイムを合わせた最終結果は18位で得点に絡むことはできなかったが、無事に学生最後のレースを終えた。
次に登場したのはルーキー阿部。1本目から37秒11で5位と上位につける。2本目はさらにタイムを縮め36秒46でフィニッシュ。自己ベストに近いタイムで3位に輝いた。最終結果は4位で入賞、14点を獲得。初出場ながらチームに大きく健闘した。
最後は藤野のレース。1本目は序盤からタイムを伸ばし、見事3位。2本目も安定したスケーティングで4位に入る。最終結果は3位で表彰台入りを果たし、16点の獲得となった。
阿部、藤野の獲得点数を合わせ、法大の得点は現段階で30点と順位は2位。1位の日大とは、十分に逆転が可能な9点差となっている。明日は1000m、5000mが行われる予定だ。法大からは注目のルーキー中村と、エース三輪を含めた6人が出場。多くの入賞、そして総合得点の方では逆転が期待される。(野口愛優)
選手コメント
大槻貴弘
―今日のレースを振り返って
天候的に良くない状態だったのですが、インカレは500mに向け練習を積んできていて目標としていたタイムは出たので良かったです。
―目標としていたタイムは
38秒台前半を狙っていました。出せたので良かったです。
―毎年1500mに出場されていましたが、今年は500mに出場した理由などは
他に速い人がいたので(笑)。(※同大学につき、1種目に出場できる枠は3名のため)
―500mの練習をするに当たっての普段との違いは
のりこむときはけっこうのりこむんですけど、速いのをメインで練習はしていました。
―リンクの状態は
けっこう滑れました。
―本日はスタート際に審判の笛がなることが多かったようですが
今日は風が強く追い風でもあったので、スタートの際に動いてしまう選手が多かったですね。なので、100mのタイムが速い人が多くいましたね。
―追い風とのことですが、実際に滑ってみてはいかがでしたか
2本目なんですけど、スタートして次の第2ストレートで向かい風になっていて、その時に前の選手より低くして後ろに着くということは意識していました。
―1日目のチームの状態としてはいかがですか
1日目は上出来だと思います。これから明日明後日と期待して応援していきたいと思います。
―明日以降はサポートにまわりますが
チームを優勝させたいと思います。
学生最後の大会となった大槻
藤野裕人
―今日のレースを振り返って
自分の目標は表彰台で、一応それは取れたので結果としては良かったと思います。(1年の阿部)啓吾も4位で、ポイントも思ったよりも取れたので良かったです。
―2本目のレースは1本目よりも速いタイムが出ましたが
同走の(日大・後藤)卓也に勝てば3位になれるという明確な目標があったので、無理していきすぎてミスして転んだりしないように、しっかり回ろうという意識では走っていました。
―調子は
年末(12月29・30日)のスプリントの時から500mは足が動いていて、今日も100mが結構良かったので体自体は動いていたのかなと思います。
―リンクの状態は
今年初の外リンクでのレースだったので、外は外の難しさがありました。常に同じコンディションで全員が滑れるわけではないし、釧路は寒いのでアップとかは今日は入念にやるっていうのを意識していました。
―風の影響は
100mは追い風ですごく良かったんですけど、バックストレートが風の壁があるみたいでそこが大変でした。
―地元・釧路での大会となりましたが
知り合いがたくさんいるので頑張ろうと思いました。結果は出したいなという気持ちもありました。今日はそこまで気負わずできたので、明日も気負わず滑れれば良いなと思います
―今大会の目標は
500mはもう終わってしまいましたけど、明日の1000mは1位(の表彰台)に上がれるように頑張ります。あと一番最大の目標はやはりチームの総合優勝なので、チームにどれだけ貢献できるかどうかが今回の目標というか、頑張るところだと思います。
―年末の全日本スプリントスピードスケート選手権大会について
ワールドカップから帰ってきてのレースだったんですけど、ワールドカップでは1000mが思うような結果が出せませんでした。でも、スプリントの2日目は1000mは国内ベストが出たので、1000mの良い感覚のイメージが作れたかなと思います。500mは1本目から自己ベストを出すことができました。4本全部そろえることができたわけではないんですけど、国内ベストと自己ベストを出すことができたので良かったかなと思います。
―500mで自身初の35秒台を出したことについて
100mを9秒で入ったことがその時が初めてで、9秒が出たら35秒は出るなと思っていました。9秒が出て慌てましたけど、(35秒が)出るなという気持ちで滑り切れたので良かったです。
―総合6位という順位について
1日目がひどかったので、2日目でそこまで上がれたので良かったです。
―課題は見つかりましたか
体力不足が否めないというか…1000mも前までは全然足が動いていたのが、動く状態でそろえられていないので、来シーズンは夏からしっかりと頑張ろうという目標ができました。
―ワールドカップや全日本スプリントを通じて得られたものはありますか
世界大会が初めてだったので、国内戦とは違った緊張感があって代表として戦うというのはプレッシャーがあるということを肌で感じることができました。それと、それを踏まえて自分のベストなパフォーマンスをできるようにコンディショニングがしなければいけないのだと思いました。それはやはり経験していくしかないので、それをワールドカップ選考会、距離別選手権に向けて頑張ろうと思います。
―明日の1000mに向けて
相手は早稲田の小田選手で、その選手も一緒にワールドカップ帯広戦も一緒に行った速い選手なので、そこに勝てれば上位に食い込めると思います。競り負けないことを目標に頑張ります。
表彰台に上った藤野
―今日のレースを振り返って
今の自分にしては上出来だったかなと思います。
―スタートはどうでしたか
100mは風の影響もあってはやくスピードつけることができて、第1コーナーに入れて良かったかなと思います。
―1本目、2本目でなにか違いはありましたか
1本目は相当緊張していて、ちょっとミスもあったりして、硬い部分もありました。2本目はコーチの方から負けてもいいぞと言われ気が楽になって、臨めました。
―タイムについてはどうでしたか
1本目は36秒台出すつもりでいって、あとちょっとだったので、次出せるかなと思いました。2本目は自分でもタイムにびっくりしたのですが、それもけっこう風の影響があって速くなったんじゃないかなと思います。
―4位という順位についてはいかがですか
自分的には6位には入賞できるかなと思って臨んでたんですけど、天候にも恵まれて運が良かったかなと思います。
―同じ組で走った選手については
100mが速い人だと焦ってしまってだめだったんですけど、それもちょっと克服して落ち着いてできるようになりました。1本目は追われる方でぎりぎり勝てたんですけど、2本目は落ち着いて追えたんで、楽に勝てました。
―12月の全日本スプリント選手権は初めての出場でしたが、いかがでしたか
500、1000mともに自己ベストがでて、自分は自己ベスト出すことがその大会の目標だったので、それは良かったと思うんですけど、500mはもうちょっといけても良かったかなと思います。
―次の1000mに向けて
1000mは以前も苦手と話したんですけど、点数取れるくらいに一生懸命やって必ず15位以内には入りたいなと思います。
―インカレ通しての目標は
スピード部門での法政の総合優勝をみんな目標にやっていると思います。
フォトギャラリー
- 納得のいく結果となった大槻
- 今季絶好調の藤野
- インカレでも期待の懸る阿部
- 表彰者・入賞者一同