秩父宮・秩父宮妃杯 第88回全日本学生スキー選手権大会
2015年 2月25日~3月2日
長野県 野沢温泉村
大会4日目(2/28)に男子1部回転(SL)が行われるも、入賞者なしという悔しい結果に終わった。大会5日目(3/1)に行われた女子1部回転(SL)では新井真季子が3位と大回転(GS)に続く表彰台を獲得。8位に下村美緒も入賞し、目標の複数選手入賞を達成する結果となった。
アルペン部門
男子1部回転(SL)(2/28)
順位 | 選手名 | 一本目 | 二本目 | 合計タイム |
---|---|---|---|---|
28位 | 齋藤 喬太 | 55秒56 | 57秒90 | 1分53秒56 |
30位 | 藤野 俊太郎 | 56秒52 | 59秒37 | 1分55秒89 |
35位 | 菊地 拓也 | 55秒65 | 1分02秒05 | 1分57秒70 |
41位 | 後藤 竜也 | 58秒91 | 1分01秒26 | 2分00秒17 |
DF | 廣瀬 孝尚 | ― | ― | ― |
DF | 松野 耕太 | ― | ― | ― |
女子1部回転(SL)(3/1)
順位 | 選手名 | 一本目 | 二本目 | 合計タイム |
---|---|---|---|---|
3位 | 新井 真季子 | 46秒04 | 45秒33 | 1分31秒37 |
8位 | 下村 美緒 | 47秒05 | 47秒63 | 1分34秒68 |
22位 | 土井 桃花 | 52秒72 | 49秒53 | 1分42秒25 |
DF | 松浦 由季乃 | ― | ― | ― |
DF | 庄司 彩那 | ― | ― | ― |
男子アルペン
ここまで獲得ポイントなしと苦戦する男子アルペン陣。1部残留をたぐり寄せるためにも何とかくらい食らいついていきたいところであったが、昨年9位入賞を果たした廣瀬孝尚(社4)は2本目でDFに終わった。初のインカレとなる齋藤喬太(社1)、藤野俊太郎(経1)らが健闘を見せるも入賞には及ばず。獲得ポイント0で最終日のリレーを迎えることになった。下位2チームが2部降格となる争いの中、得点で並ぶ國學院、立命大にも負けられないレースになるだろう。至上命題となる1部残留へ向け最後の意地を見せたいところだ。
廣瀬
女子アルペン
1月に先行して行われたスーパー大回転(GS)で下村彩恵(デ工2)が4位入賞。大回転では新井真季子(スポ2)が2位につけるなど、その実力を発揮してきた女子アルペン陣。大会5日目に行われた回転(SL)では、大回転で17位に終わった下村美緒(社1)が安定した滑りで8位入賞を果たした。新井は「1本目は失敗した」と、多少の出遅れをとったものの、2本目は全体2位の貫録の滑りを見せ、見事3位入賞。ユニバーシアード大会の日本代表にも選出され、国際経験を積んだ新井のますますの成長に期待がかかる。全部門で入賞者を輩出した女子アルペン陣。来季のインカレではさらに成長した姿が見られるに違いない。(遠藤礼也)
新井
選手コメント
廣瀬 孝尚 主将
―滑りを振り返って
1本目は難しいコース状態だったので、僕なりの判断でゴールができ、なおかつ速い滑りを目指しました。ゴールすることを第一に考えての滑りでした。2本目は(1本目の)順位が20位だったので、攻めの滑りをしました。
―1本目のタイムはどう評価されますか
正直遅いな、という印象でした。
―昨年入賞した種目だけに悔しさもあるのでは
去年入賞できたから今年も、といった考えは全くないです。アルペンという種目は誰が入賞してもおかしくないものだと思います。もちろん今年も入ってやるという気持ちはありました。
―最後のインカレを振り返って
最上級生としてのインカレなので、すごく緊張はしましたが、今までやってきたことに悔いはないですし、自信はありました。ただここまで緊張してしまったのは予想外でした。気持ちの持っていき方が難しかったなと感じました。
菊地 拓也
―滑りを振り返って
スタート順が遅い中で何とか30番以内を目指して滑ったんですけど、そこに入ることができなくて、苦しいレースだったと思います。
―滑りで意識していたポイントは
コースが荒れていたので、絶対にあきらめないという強い気持ちを持って攻めることを心がけました。
―次へつながるものは見つかりましたか
みんながあきらめない姿勢を出せたことは、個人としてもチームとしても今後に絶対につながると思います。
―来季は最上級生という立場にもなりますが
今は力不足なことは目に見えてわかっているので、まずは力をつけていかなければいけないと思います。スキーは個人種目ではありますけど、インカレは個人の戦いではないと思うので、一緒に高めていきたいです。常にチームとして切磋琢磨できるような雰囲気を作れたらいいかなと思います。
―今後へ向けて
今回の悔しさを忘れずに、反省を生かしてやっていきたいと思います。
齋藤 喬太
―滑りを振り返って
バーンが荒れていて、体力的に後半からは溝に合わせられなかったことがタイムが出なかった原因だと思います。
―結果としてはチームトップのタイムでしたが
チームトップであろうと、得点を挙げられないことには全く意味がないので、チーム内の順位は気にしていないです。
―初のインカレでしたが、雰囲気などはいかがでしたか
すごく盛り上がっていて、自分にとっても収穫があった大会だったと思います。
―今後へ向けて
次の大会ではポイントをしっかり取って、来季につなげられるようにしたいと思います。
藤野 俊太郎
―滑りを振り返って
高校の頃の大会とは違い、インカレはチーム戦だという緊張やプレッシャーを感じてしまい、思うような力が出せなかったことが今日の敗因だと思います。
―滑りで意識したポイントは
コースが荒れていたので、溝に合わせながらも攻めの滑りをすることを意識しました。
―発見した課題は
メンタルが弱くてここぞというところで結果が出せなかったので、そこを鍛えていきたいと思います。
―今後へ向けて
来年のインカレでスタート順をもっと上げるために、1レース1レース大切にしてポイントを取っていきたいです。
松野 耕太
―滑りを振り返って
初めてのインカレということで、先輩方の気持ちを感じながら一生懸命滑ったんですけど、実力不足を感じました。まだまだ練習が必要だと思います。
―収穫は
プレッシャーの中で今の自分の滑りができたことです。
―今後伸ばしていきたい部分は
自分に自信がないところがあるので、得意な部分を見つけて試合の中で出せるようにしたいと思います。
―今後へ向けて
来年のインカレで活躍するために、しっかりポイントを取って成長していきたいです。
新井 真季子(3位入賞)
―回転の滑りを振り返って
1本目で失敗してしまったアドバンテージが大きかったです。2本目は攻めたんですけど、優勝には手が届かなかったです。
―2位となった先日の大回転の滑りについて
1本目は良かったんですけど、2本目では雪質などに合わせることができずに負けてしまいました。
―自身2度目のインカレでしたがどのような心境で臨まれましたか
去年勝っているのでもちろん今年も勝ちにきたんですけど、そのあたりは悔しいです。
―先日はスペインで開催されたユニバーシアード冬季大会の日本代表にも選出されましたが、そこでの発見などは
ゴールできなかったことは残念でしたが、ちゃんと自分の滑りをすれば世界でも戦えることが分かったので、そこは今後につなげていきたいと思いました。
―今後へ向けて
今シーズンはジャパンシリーズと全日本選手権が残っているので、そこでしっかり成績を残せるように頑張ります。
下村 美緒(8位入賞)
―滑りを振り返って
1本目が10位ということで入賞できるかどうかというところだったので、ちょっと緊張して固くなったかなと思ったんですけど、ゴールしてみて(その時点で)1位だったので良かったです。滑りとしてはそんなに満足していないですけど、結果的に入賞できれば嬉しいです。(※取材時はレース直後)
―初めてのインカレでしたが、どのような心境でしたか
今までとは雰囲気が全然違うレースなので、すごいプレッシャーがある中で入賞というのはチームにとっても嬉しいです。
―今後へ向けて
レベルが高いレースでも勝てるようにレベルアップしていきたいです。インカレで優勝します。
土井 桃花
―滑りを振り返って
緊張もほどほどで動きも良かったんですけど、小さいミスがあったかなと思います。今までの課題だった体を動かすということに関してはできたかなと思います。
―今後へ向けて
来年は部員も増えて、出れるか出れないかというところもかかってくるので、後輩に負けないように頑張りたいと思います。