【硬式野球】鴨川キャンプ
2015年2月16日(月)
鴨川市営球場
2月13日から25日にかけて千葉県鴨川市にてキャンプが行なわれた。新1年生を含む全部員が参加する唯一のキャンプとなる貴重な機会で、選手たちは精力的な動きを見せた。今年度監督に就任した青木監督のもと、充実のキャンプを送った。
※記事中の学年は新年度のものです。
監督・選手のコメント
青木久典 監督
―キャンプ4日目を迎えましたが選手たちの動きはいかがですか
4日目ということで、だいぶ疲労も出てきているとは思いますけれど、精力的に元気を出してやってくれています。雰囲気的にも良いと思います。
―この3日感はハードな練習に取り組まれてきたのでしょうか
例年よりはハードなのかもしれませんね。
―鴨川キャンプのテーマは
チームとしては、まず和を大事にしてほしいと考えています。チーム一丸で、みんなが強くなろうということですね。個としては、ありふれた表現だとは思いますが、質・量を含めて限界にチャレンジしてくれ、と伝えています。
―技術的に鍛えていきたい部分は
まずは守りの部分ですね。
―その点、鴨川市営球場の土のグラウンドという部分がプラスに働くと思われます
普段は人工芝のグラウンドでやっていますのでね。特に内野手はフットワーク、足を使うという意味では鍛えられるなと思います。
―このキャンプは全部員が参加する唯一のキャンプだということですが、その意義は
いま現在、法政の野球部は第一、第二寮というものに加えて通いの者もいるわけですが、チームの統制を取るためには、一つの宿舎で全員が共同生活を送るということは非常に大事なことだと考えています。そのようなことを狙いにしています。
―新入生も参加されていますが、印象は
非常に良い動きをしていると思います。期待できるなと。また、新人らしからぬといいますか、在校生と遜色なく馴染んでいますので、良い意味でふてぶてしいというか肝が据わっているという印象があります。
―紅白戦でも新入生が出場する機会がありましたが、今後のオープン戦でも起用していくお考えは
今後も見てみたいという気持ちになりますね。どんどんチャンスは与えていきたいと思いました。
―畔上選手の主将としての働きについてはどう評価されますか
もう何も言うことはないですね。ありがたい存在です。彼がいなければなかなかこのチームは締まらないとも思いますし、僕一人の力では難しいところでもありますので。彼には、自分の思う通りにやりなさいと言っています。「ちょっと違うな」と思ったことに関しては(本人に)すぐ言うから、思う通りにチームを改革していきなさい、というようなことは伝えています。
―キャンプで目についた選手は
序盤ですので、これといった選手がまだいないのは事実なんですけれど、強いて言うのであれば田中(彪)はバッティングが良くなってきていると思います。期待できるなと思います。
―バッテリー間の選手では
挙げるとすれば新人の森田、上條ですかね。非常に良いボールを持っていますし、楽しみだなと感じています。
―特に森田投手には法大ファンからの期待も高まっていると思われますが
そうですね。期待が大きいとは思います。あまりそれをプレッシャーにしてほしくはないと思っているので、良い意味で大事に育てていきたいと思っています。過保護にするつもりはないですけどね。
―開幕から起用していくこともあるでしょうか
彼の状態を見ながらではありますが、資質的には十分開幕から(メンバーに)入ってくるようなレベルだと思います。
―今後実戦が増えていきますが、意気込みを
とにかく勝ちにこだわりながら、チームを作り上げていきたいなと思っています。
青木久典 監督
畔上翔 主将
―キャンプも4日目となりますが疲れは
体は正直しんどいですね。
―ここまで厳しい練習に取り組まれてきたのでしょうか
練習自体はそれほどでもないですけど、緊張感があるのでそこが一番きついですね。
―チームの雰囲気は
少しずつではありますけど、良くなってきていると思います。
―新入生も参加されるなど全部員がそろっている中で目についた選手は
個人的にはそんなにないですけど、1年生もようやく雰囲気に慣れてきたかなとは思います。
―このキャンプで重きを置いて取り組んでいることは
今回は守備を課題にしています。守備をしっかりやろうかなと思っています。
―打撃フォームで変更した部分はありますか
足の上げ幅を少し小さくしました。速い球に立ち遅れないようにと考えているので。去年(のフォーム)からはだいぶ変わったと思います。
―新しいフォームにはいつごろから取り組まれていますか
去年の12月くらいです。
―体を絞るなど、ご自身の強い決意が感じられますが
主将として打つだけでなく守備、走塁でも引っ張っていけたらと思っているので、より動けるようにと考えてちょっと絞りました。
―その効果は
今の段階では良い方向に表れていると思います。
―実戦が増えていく時期に差し掛かりましたが、仕上がりは
着々と良い感じに進んでいると思います。
―キャンプを経てオープン戦が始まっていきます。意気込みを
(開幕まで)時間はあるようでないですが、その中でも一つ一つ確認しなきゃいけないことはたくさんあります。その部分を監督や学生コーチが考えながらやってくれているので、選手も考えながらやっていきたいと思います。
畔上翔 主将(キャ4)
佐藤竜一郎 副将
ー現在の調子は
キャンプで練習量をこなしているので、まだ体のキレがなかったりする部分はあるんですけど、これから仕上げていきたいと思います。
ーキャンプでのチームの雰囲気は
一丸となってキャンプを乗り切ろうという気持ちで、みんな頑張っていると思います。
ーオフシーズンに取り組んだことは
守備の強化、バッティングの正確性、あとは体作りです。
ーこだわりを持つ3番打者としての理想像は
状況に応じたバッティングができること。長打が打てて、なおかつハイアベレージが残せるバッターです。
ーショートに対するこだわりは
9年間やってきたポジションなので、守備の要としてやっていきたいと思います。
ー副将としての立場から見る畔上主将は
状況に応じて厳しい言葉を言ってしっかりチームをまとめてくれています。畔上主将に背負わせすぎないように、自分もしっかりやっていきたいと思います。
ー本日の紅白戦を終えて感じたことは
今年初の実戦だったので課題もありましたが、良いプレーもありました。悪いところはチームで話し合ってつぶしていきたいと思います。
ー若林選手とともに副将、二遊間としてもチームの中心になる立場ですが、プレッシャーは
それを感じることもありますが、そのプレッシャーをなるべくプラスの力に変えていけるようにできればと思います。
―キャンプで取り組んでいることは
守備ですね。土のグラウンドということで、もう一度基本動作を見直せるチャンスだと思うので、重点的に練習しています。
ーオープン戦がもうすぐ始まります
オープン戦では少し重いバットを使って、どれだけ打てるかということを試していきたいと思っています。
佐藤竜一郎 副将(法4)
若林晃弘 副将
ーチームの雰囲気は
かなり気合の入った雰囲気はありますが、まだ物足りない部分もあるので、これからより向上していけると思います。でも、例年よりも良い感じでやれていると思います。
ー他大学で対戦したい選手はいますか
個人的にはいませんが、昨年は負けが込んでいますし、チームとして勝つこと(が第一)なので、倒さなくてはいけないなという気持ちです。
-冬はどのようなことに取り組んできましたか
打つこと、守ること、走ることすべてに量をこなすようにしてきたので、それが技術に結びついてくると思います。
ー現在の課題は
走塁面であったり、守備面であったりといった基本的な実戦に近いことをできるようにすることです。
ー打順は何番を打ちたいと考えていますか
上位を打ちたいですし、自分が機能していかなければいけないと思っています。
ーチームとして底上げしていきたいところは
全体的な雰囲気というか、個々の意識というところが上がってくれば、自然とチームのレベルも上がってくると思います。
―ポジションに対するこだわりはありますか
今はセカンドを極めることを意識しています。
―オフの過ごし方は
寝たり、少し体を動かしたりする程度です。
ーオープン戦までに取り組みたいことは
これからは実戦的なものが増えてくるので、これまで練習してきたことを一つ一つ実戦に近づけていきたいと思います。
ー新1年生のプレーを見て、印象に残った選手は
投手はまだ見ていないですが、内野の川口、原田(寛樹=埼玉・春日部共栄)、小林(満平=愛知・中京大中京)は1年生ですけど非常に良い動きで、バッティングもしっかりしていると思いました。
ー理想の選手像を教えてください
走って、きっちり守れる選手です。今は足をつかえるプレーヤーになりたいと思っています。
新1年生①(森田駿哉)
―チームに合流されて2週間が経ちましたが、法大野球部の雰囲気はどのように感じていますか
勝つために、という良い雰囲気で練習できていますし、(先輩に)引っ張ってもらっていますが、それに甘えることなく自分から前に出ていければと思います。
―高校と大学で異なる点は
人数が多いので個人としてのプレー数は減りますが、一球を大事にするといった意識や質の高さは大学の方が高いと思うので、そういうところを貪欲にやっていきたいと思います。
―このキャンプで取り組みたいことは
冬の期間はあまり外で野球ができていなかったので、外でできる環境の中でしっかり走り込んだり、ボールを投げられるように調整して、春から投げられるような体を作っていきたいと思います。
―六大学で意識する選手は
早大に進学した小島(埼玉・浦和学院)は面識がありますし、良いライバルだと思っているので、投げ合える機会があれば勝てるように頑張りたいです。
―アピールしていきたいことは
打者に対して向かっていく姿勢や、強気なピッチングを見せたいと思います。
―ご自身の長所はどのようなところだと思いますか
どんな時も落ち着いて冷静に投げることができると思うので、どんな状況でもしっかり自分のピッチングができればと思います。
―大学4年間でどんな選手になりたいですか
プロで活躍できるような選手になるために、一日一日を大切にしていけたらと思います。
新1年生②(上條将希・菅野秀哉)
―法大を志望した理由は
上條:監督から話をいただいて、8月に練習に参加したときに先輩のプレーする姿や環境を見て決めました。
菅野:名門である法大で野球をやりたかったからです。
―キャンプで取り組みたいことは
上條:食事量を増やして体をしっかり作っていくことです。投げることももちろん大事ですが、走り込みで下半身をしっかり作っていきたいと思います。
菅野:体幹であったり、体力面の基礎的なことをしっかり身に着けていきたいと思います。
―チームに合流して2週間が過ぎましたが、雰囲気はいかがですか
上條:先輩方が自分たちを引っ張ってくれているので、やりやすい環境でやらせてもらっています。
菅野:選手一人一人の意識が高くて、雰囲気良く練習できていると感じます。
―同部屋の先輩とはどのような会話をしましたか
上條:高校までの野球部での結果であったり、いろいろなことを話しました。
菅野:自分も同じです。
―六大学で意識する選手は
上條:高校が埼玉だったんですけど、同じ県の明大・金子(埼玉・春日部共栄)と早大・小島が同年代で六大学に入るので、その二人には負けたくないですし、もしリーグ戦で投げ合う機会があれば絶対に勝ちたいと思います。
菅野:意識する選手はいないですが、同年代には負けたくないです。
―1年目の目標は
上條:リーグ戦で神宮で投げることを目標に考えています。
菅野:リーグ戦で投げて、初勝利を挙げたいです。
―大学4年間でどのような選手になりたいですか
上條:野手の方から「上條なら大丈夫」と信頼される投手になりたいと思っています。
菅野:リーグ戦で投げて、勝っていける投手になりたいと思います。
新1年生③(川口凌・吉岡郁哉・中山翔太)
ーチームに合流された感想は
川口:高校野球も緊張感はありましたが、大学はもっとピリピリしていて緊張感がすごいです。
吉岡:先輩方のレベルが高いので、しっかりついていけるようにしたいです。
中山:一人一人が高い意識を持っているなと思いました。
―木製バットへの対応はいかがですか
川口:高校野球を引退してからは木製バットで練習してきましたが、もっと対応できるようにしていきたいです。
吉岡:引退してからはずっと(木製バットで)練習してきたので、感触的には慣れてきました。
中山:高校時代から練習は木製バットでやってきたので、大丈夫だと思います。
ー法大を選んだ理由は
川口:小さいころから東京六大学でプレーしたいと思っていました。自分が観に行った試合の法大の選手が格好良く映った印象があります。
吉岡:尊敬する小坂将商監督(智辯学園)が法大出身で、自分も監督のようになりたいと思ったからです。
中山:強いイメージがあったからです。
ー高校野球引退後に特化して取り組んできたことは
川口:バッティングを中心に練習しました。
吉岡:自分のアピールポイントは打撃なので、そこをしっかりアピールできるようにずっとやってきました。
中山:体にスピードをつけるようにしてきました。
ーオープン戦や開幕に向けて取り組んでいきたいことは
川口:チームの決まり事やサインプレー、連携といった一つ一つのことを覚えて、試合に出ても対応できるように反復練習をしていきたいです。
吉岡:自分は守備が課題なので、そこを改善していきたいです。
中山:自分のできることをしっかりやっていきたいと思います。
ーどのような意識を持って打席に立っていますか
川口:内も外もコースに対応してバットが出ればヒットになるので、しっかりコースごとに打ち分けられるようにしていきたいです。
吉岡:ホームランバッターというよりは、広角に強い打球を打てることが持ち味だと思っているので、そこを伸ばしていけるようにしていきたいです。
中山:大学でもパワーヒッターを目指していきたいです。
ー他大学で対戦してみたい投手は
川口:高校の先輩である柳(明大)さんです。
吉岡:早大の小島投手です。同世代で有名な選手なので打ってみたいです。
ーキャンプで重点的に取り組んでいることは
川口:環境に慣れることです。
吉岡:守備をしっかりやっていきたいです。
中山:宿舎に帰った後、素振りを欠かさずにやっています。
ー先輩との交流はいかがですか
川口:頻繁に食事に連れていっていただいています。
中山:皆さんから優しくしていただいています。
ー現在の課題は
川口:バッティングに力強さをつけたいです。
吉岡:ボールを捉える精度を上げることです。
中山:ミート力を上げることです。
―今年の目標を
川口:リーグ戦でベンチに入り、出場して活躍したいです。
吉岡:メンバーに入ることです。
中山:レギュラーになることです。
フォトギャラリー
- 温暖な気候の中、活気ある練習が行われた
- 紅白戦に出場した畔上は改良したフォームで快音を響かせた
- 森田駿哉(富山・富山商)
- 上條将希(埼玉・市立川越)
- 菅野秀哉(福島・小高工業)
- 川口凌(神奈川・横浜)
- 吉岡郁哉(奈良・智辯学園)
- 中山翔太(大阪・履正社)