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【ハンド】2015年関東学生ハンドボール連盟春季リーグ戦 第6節 対日体大 猛追及ばず、屈辱の3敗目

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【ハンド】2015年関東学生ハンドボール連盟春季リーグ戦 第6節 対日体大 猛追及ばず、屈辱の3敗目

2015年関東学生ハンドボール連盟春季リーグ戦 男子1部
第6節 対日本体育大学
2015年5月4日(月)
日本大学八幡山総合体育館アリーナ

前節に連敗を喫し、悪い流れを断ち切りたい法大は、大学ハンドボール界の名門・日体大との試合に臨んだ。不安定な立ち上がりでリードを許したものの、後半は追い上げ意地を見せたが、序盤の大量失点が響き、悔しい3敗目を喫した。

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豪快なシュートを放つ内野

試合結果

トータル試合結果

29
法政大学
14 前半 18 32
日本体育大学
15 後半 14
 

スターティングメンバー

選手名 身長 ポジション 出身校 得点
#20 高間アミン(経2) 178 LW 群馬・富岡 7
#7 遠藤由陽(経4) 177 LB 栃木・國學院栃木 4
#26 内門竜之介(経2) 178 CB 鹿児島・鹿児島工業 1
#28 田島走(社1) 178 RB 茨城・藤代紫水 0
#2 立野省吾(社3) 170 RW 茨城・藤代紫水 2
#11 渡邉大貴(社4) 181 PP 茨城・藤代紫水 7
#1 仲村充(社1) 180 GK 茨城・藤代紫水

 

交代選手

選手名 身長 ポジション 出身校 得点
#13 猪俣淳三郎(経3) 168 CB 神奈川・法政二 2
#5 竹野恭平(社2) 170 RW 神奈川・法政二 2
#15 内野政寛(経3) 178 RB 神奈川・法政二 4
#31 深井亮太(理工1) 180 GK 埼玉・浦和学院

※LW…レフトウイング(レフトサイド)、LB…レフトバック、CB…センターバック、RB…ライトバック、RW…ライトウイング(ライトサイド)、PP…ピヴォットプレーヤー(ポストプレーヤー)、GK…ゴールキーパー

戦評

 日体大のスローオフで始まった試合、序盤から日体大が牙を剥く。素早い速攻で連続して得点を重ねる日体大に対し、やや慌ただしさのある法大。いきなり5連続得点を許し、すかさずタイムアウトを要求する。「とにかく落ち着こう」と選手同士が声を掛け合い、冷静さを取り戻したが、序盤の大量失点が響きなかなか追いつくことができない。それでもピヴォット(PP)の渡邉大貴(社4)にボールを集めなんとか食らいつく。前節に続いてオフェンス時ライトバック(RB)で出場している内野政寛(経3)も相手ディフェンスの上からシュートを放つなど、必死のオフェンスで一進一退の攻防に持ち込む。点の取り合いとなった前半は、速攻を得意とする日体大に対し18失点と大量点を奪われ、法大のペースとはいえないまま14-18の4点ビハインドで折り返す。

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 後半からは追い上げを図るため、この試合調子の上がらなかったライトウィング(RW)の立野省吾(社3)に代えて今季初出場となるレフティの竹野恭平(社2)を投入する。佐藤浩監督が「テクニックを買った」と、数少ないチャンスでGKの動きを見て確実にシュートを決める。するとチームに活気が生まれ、ここから驚異の追い上げが始まる。後半10分過ぎから速攻を中心に怒涛の6連続得点で点差を縮め、法大は退場者を出すものの粘り強く守り、前節の国士大戦後「ペナルティスロー(以下PT)は任せろ」と意気込んだGK大野施文(社2)がその言葉通りPTをセーブ。また、スターターの仲村充(社1)とは別のルーキーGK深井亮太(理工1)もピンチの場面でPTを防ぐなど、流れを簡単には渡さない。ここで逆転を狙いたかった法大だが、相手は大学一の名門・日体大、同点に追いつかれても焦りは見られず、貫禄の試合巧者ぶりを発揮する。いかなる場面でも自分たちのスタイルを貫き、追いすがる法大を得意の速攻でかわす。後半の猛追実らず、29-32で接戦に敗れた。

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 3敗目を喫し、優勝はおろかAクラス入りにも後がなくなった法大だが、復調の兆しは見える。前節では点差の開いた場面で精神的脆さを露呈したが、この日は諦めず声を掛け合う様子が伺えた。サブメンバーの活躍も光り、チームの一体感を取り戻している様に感じられる。しかし、課題もまた浮き彫りとなった。リーグ戦序盤は機能していたセットオフェンスがここ3試合は低調に。オフェンスのキーマンとして活躍していた猪俣淳三郎(経3)に対する各大学の警戒が強まっているため、思うような攻めを展開できないでいる。そこにミスの原因があるのではないだろうか。気持ちを一新し臨むことができたこの試合、あとは課題をどう乗り越えるか。後半戦初勝利をもぎ取り悲願のAクラス入りへ、まい進あるのみだ。(蟹沢陽司郎)

監督・選手コメント

佐藤浩 監督

―試合を振り返って
途中、点差を離されてかなり苦しい試合展開ではありました。ただ、前回の反省として、相手に絶対勝つんだという執念、強い気持ちを持って、どんな点差になっても諦めない姿勢がしっかり出せていたと思います。ただ、最後残り時間がわずかな場面で慌ててしまったことでミスをしてしまった。決して勝てない試合ではなかったというところで、総合的にミスが多かった分、負けてしまったのかと思います。

―立ち上がりに5連続得点を許しタイムアウトを要求した際、どのような指示があったのでしょうか
私が話をする前に、選手全員で会話を始めていて、とにかく落ち着こうと、取られてしまったところは仕方ないのでこっからどうやって攻めていこうというところを皆で話し合いました。

―後半は猛攻を見せるも、逆転までいけなかった要因というのは
まずは追いついたところがディフェンスからの速攻だったで、それを継続できればよかったのですが、やはりセットに落としたところで攻めあぐねたというのがあります。実際に点を離されたときにうちがセットで攻めきれなくて速攻につながるミスをしてしまう。それを後半の中盤はこっちができていたのですが、途切れたときにうちのセットで点を取れなかったところが逆転までいけなかった要因ですね。

―セットオフェンスで攻めあぐねた原因は
おそらく猪俣のプレーが読まれているというのがあります。ですのでハーフタイムに彼のフェイントのあとのパスというのが特に読まれていると、3歩いくふりをして、1歩目、2歩目で仕掛けるというところを指示を出しました。前半は遠藤がほとんど上からのシュートを打てなかったのはそのせいもあって、後半は数は少なかったのですがロングシュートを打てたというは、猪俣が潰される前にパスを出してそれをシュートまでいけるような展開に持っていけたからだと思います。

―オフェンス時はRBに内野選手の起用があったが
内野は左利きをあのポジションに置いて連続性を持たせるという狙いがあります。やはりRBに右利きを置くと、無理な体勢でのパスということもあります。自分がまず打つというよりも、どんどん生きたパスを出させて、その結果として自分がアクティブになれるということがあり、実際にやれていますので、きちんとお願いした通りのことをやってくれていると思います。

―後半からはRWで立野選手に代わって竹野選手の出場もありましたが
(立野選手)のシュートが入らなかったという部分があります。体幹に関して言えば(立野)省吾のほうが強いので、どうしても1部の舞台でのぶつかり合いというのを考えると、当たったときに軸がぶれないでシュートを打てるというのが重要になってくるのですが、今日はきれいな形でシュートにいけた場面でも外してしまっていたというのところが、彼がどうこうというより相性が良くなかったということなので、竹野を起用しました。彼は線が細く、そういった面ではどうしても不利になってしまうのですが、テクニックがありそこを買っていて、実際シュートも決めてくれたのでよかったです。正直いうともっと彼を使ったプレーをできればよかったとは思いますね。

―日大の印象というのは
3-3DFをやってくると思うので、そこの攻略というのをどうやっていくかというところですね。要するにセットで高いDFに対してボールを動かしていくこと。1対1に一生懸命になりすぎたら相手の思うツボですので、ポストなどを動かして半面で2対2を作っていって攻めたいです。もともと出っぱなしのDFに対しては簡単にロングシュートなどは打てないので、そういった崩しが大切になってくる思います。あとはやはりDFから速攻という形をつくっていくこと。シュートが枠外などにいってパス出しが遅れてもそれでも速攻を狙っていけば崩せるところもあるので、それをやっていって法政のペースに持ち込みたいです。

―3連敗となり、残り3戦の戦い方についてはどうお考えですか
当然、全勝して上位争いに食い込みたいというのが正直なところです。長らくAクラスからは遠ざかっているので、是非そこまでいって自分たちがやれるんだという自信を持って秋リーグに繋げていきたいです。

―日大戦に向けて
練習試合等で戦う機会もありますし、その中で苦手意識なども特にないので、しっかり自分たちの時間帯があればどんな相手でも勝てるので、そのところの時間帯を多くして勝ちたちです。

 

遠藤由陽

―試合を振り返って
出だしがあまりにも悪すぎて、それが一試合遠して響いたかなと思います。

―連続失点のあとのタイムアウトの際、話し合われたことは
とりあえず1点取って落ち着こうということですね。速攻が速いということは前からわかっていたことなので、それを再確認してしっかり戻りを意識しようということを話しました。

―速攻に対する対策はあったのでしょうか
とにかく真ん中まで戻ってということを話していたのですが、相手のスピードに対応しきれなかったというのを感じました。

―同点に追いつきながらも逆転までいけなかった要因は
セットオフェンスで戻れないミスを連発してしまったというのが要因ですね。しっかりそこはシュートまで打ち切るということですね。そして味方のシュートは見ずに戻りを意識するというのを徹底してやらなければいけないと思います。

―ハイスコアな試合になりましたが
自分たちは守ってロースコアな試合に持ち込むというのが自分たちのスタイルなのですが、少し点を取られすぎましたね。

―遠藤選手ご自身のプレーについて
セットオフェンスの時に上からのシュートを積極的に打ちに行かないといけなかったなと思います。そこが一番の反省点です。

―内野選手との連携はいかがですか
左利きが入ることでパス回しもよくなりますし、彼は(ボールを)もらう前の動きがうまいので、そこでディフェンスをずらせるというのはありますね。

―残る試合の戦い方は
ここで勝たないといつもの順位になってしまうので、残るは勝ちだけを見据えてやっていきたいです。

―日大の印象は
3-3DFでミスを誘ってくるので、しっかりとシュートまで持ち込んで戻れないミスだけはしないようにしたいです。

 

竹野恭平

 ―前半連続で点を取られた後、タイムアウトを取ったときはどのようなことを話し合っていたのでしょうか
ミーティングで執念を持って全員でやるというのを決めていたが特定の人間しか戻ることができなかったし、やられて諦めている人もいたのでしっかり全員で戻るぞというのと、シュートで終わるのではなくミスから速攻に繋げられてしまっていたのでしっかりシュートまでするというのを話しました。

―今季リーグ戦初出場でしたが、どんな思いで試合に臨みましたか
シュートを買われて(出場メンバーに)入っているので出場したらしっかり一本めは決めていこうというのと、ベンチにいる分相手のキーパーをよく見ることができるので、股下と決めて入りました。

―後半追い上げていきましたが、前半と後半でどのように切り替えていったのでしょうか
まず速攻で取ろうということで、日体大のディフェンスは守っているうちに上に上がっていくので、取った後自分のポジションであるサイドがしっかり裏を狙っていくということを意識していました。

―前回の国士舘戦よりも動きが良くなっているなと感じたが、今日の日体大戦に向けてチームとして何か意識していたことはあったのでしょうか
最初に開幕で2連勝して、それでちょっと自分たちが強いんだって過信していたというか調子にのっていた部分があるので、一回自分たちが今季一番弱いんだということを再確認して執念を持って、チャレンジャー精神をもう一度思い出そうということでやりました。

―明日に向けての意気込みを
明日は日体大と同じように速攻がはやいので速攻でやられないように守るというのと、もしまた出場する場面があったらしっかり決められるようにしたいです。

 

深井亮太

―今日の試合を振り返って
自分はベンチでペナルティスローが来た時のために準備していました。絶対にペナルティは止めてやろうと思っていました。

―連敗中だが、試合前はどんな話があったか
今までの敗戦は切り替えてやっていこうという話をしていました。負けた試合で悪かったところは今日は修正できていたところもあったと思います。

―今日は連続失点で試合が始まったが
今までの試合に比べて今日は一番悪かったと思いますが、後半に同点までもっていけたことはよかったと思います。

―仲村選手とのライバル関係について
自分と同い年で試合に出ているので、負けないように練習から頑張っています。お互いに切磋琢磨しながら成長できるライバルだと思います。

―次節へ向けて
次の試合からはスタメンとして出られるように練習から頑張っていきたいです。

フォトギャラリー

  • DSC 1286 2 R豪快なシュートを放つ内野
  • DSC 1310 Rこの試合の得点源となった渡邉
  • DSC 1388 2 R深井(中)は同じ1年生として仲村には負けられない
  • DSC 1346 2 Rカットインからゴールを狙う猪俣
  • DSC 1357 R後半の追い上げの原動力・高間アミン(経2)
  • DSC 1363 2 R2試合連続でPTをセーブした大野
  • DSC 1370 R攻守に絶対的信頼が置かれている遠藤
  • DSC 1365 R試合中、選手同士コミュニケーションを取る姿がみられた

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