【バドミントン】関東大学バドミントン春季リーグ戦 第4戦

バドミントン

【バドミントン】関東大学バドミントン春季リーグ戦 第4戦

関東大学バドミントン春季リーグ戦 第4戦
2015年5月3日(日)
日本体育大学健志台キャンパス米本記念体育館

前日の試合では男女ともに敗れた法大バドミントン部。この試合に敗れると、入れ替え戦も見えてくるため、是が非でも勝利したいが結果はいかに…。

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チームの勝利に大きく貢献した樋口(写真奥)・長谷川(写真手前)

試合結果

総合試合結果(男子)

法政大学

中央大学

 詳細結果(男子)

試合 試合詳細(後者が対戦相手)
第1シングルス  ●西川裕次郎0-2西本拳太(11-21,11-21)
第2シングルス  ●桐田和樹1-2近藤拓未(19-21,21-18,16-21)
第1ダブルス  ○藤野琢人・西川裕次郎2-0大関修平・川端祥(25-23,21-19)
第2ダブルス  ○日光凌・西智寛2-1中田政秀・西方優馬(18-21,21-19,21-19)
第3シングルス ●荒木惇0-2五十嵐優 (12-21,16-21)

総合試合結果(女子)

法政大学

青山学院大学

詳細結果(女子)

試合 試合詳細(後者が対戦相手)
第1シングルス  ●勝俣莉里香0-2大堀優(15-21,9-21)
第2シングルス  ○窓場由加奈2-0小橋霞(21-3,21-15)
第1ダブルス ○樋口帆渚実・長谷川由季2-0長瀬瑞奈・齋藤真優(21-10,21-11)
第2ダブルス ○窓場由加奈・宮浦玲奈2-0大堀優・寺田桃香(21-12,21-17)
第3シングルス  ○上野亜実2-1久保汐莉那(21-17,20-22,22-20)

 

戦評

男子

 勝負は第3シングルスまで持ち込まれるも、惜しくも勝利することができず連敗となった。

 第1シングルスを任された西川裕次郎(社2)は昨年の全日本総合選手権大会でベスト8に入った西本との対戦となった。第1、2ゲームともに鋭いスマッシュを落とし、序盤は食らいついていく。しかし、相手の不意をつくシャトル運びや焦りからかミスを連発、流れを変えることができないままゲームカウント0-2で完敗した。第2シングルスではここ数日で調子を上げている桐田和樹(経1)が出場。第1ゲームはスマッシュでポイントを稼ぎながらも攻めきることができず19-21と惜しくも取られてしまう。続く第2ゲームは、はじめに4連続、続いて5連続ポイントを取り、11-5でインターバルに入った。その後相手に5ポイント連取されるも正確なスマッシュショットと相手のミスをうまく誘い出し、このゲームを21-18で取り返す。しかしファイナルゲームで一挙6ポイント取られインターバル後に10-12と追いつこうとするも、なかなか波に乗れず16-21とこの戦いに勝つことができなかった。

 もう後がないこの場面でダブルス陣が奮闘した。第1ダブルスの藤野琢人(経3)・西川ペアは、相手のプッシュ・スマッシュに苦しめながらも粘りを見せ、見事ストレートで勝利を手にした。日光凌(現3)・西智寛(経2)ペアの第2ダブルスは序盤、相手のスマッシュに対応できず、甘い球を上げてしまうとすぐに決められ第1ゲームを先取されてしまう。第2ゲームははじめに点差を離されるも相手のミスに助けられる。後半プッシュで攻め返し、このゲームをもぎ取った。ファイナルゲームにおいては、19-19まで終始一進一退の攻防が続いた。最後の2ポイントを確実に決め、この激戦を制した。

 ダブルス陣の活躍でカウント2-2となり、勝負の行方は第3シングルスの荒木淳(国2)に託された。相手は、昨年の新人戦準決勝で対戦した五十嵐。はじめから長いラリーの打ち合いが続き、どちらがどれだけ我慢できるかが勝負のカギとなっていった。しかし、相手のスマッシュやクリアでの後ろのアウトに苦しめられ、第1ゲームを落とす。続く、第2ゲームも後半に7ポイント連取された後、うまく試合運びを自分のものにできず、ストレート負けを喫してしまった。

 明日は昨年秋季リーグ優勝を果たした日体大との戦い。中大戦敗北により優勝の可能性を失ってしまったがリーグ戦最後の一戦を、攻め続ける姿勢で「法大らしく」戦い抜いてほしい。(羽根田萌)

女子

 出場選手全員が持ち味を発揮し、4-1で勝利した。

 第1シングルスを任されたのは今日が初めての公式戦となった勝俣莉里香(営1)。第1ゲームは序盤こそ接戦に持ち込んだものの、インターバルを挟んで相手の大堀に球を読まれはじめてしまう。さらに自身のミスも絡んでしまい15-21で落とす。第2ゲームも流れをつかむことはできず、中盤の9連続失点もあり9-21と大敗。ほろ苦デビューとなった。勢いをつかみたい第2シングルスは主将・窓場由加奈(人4)が小橋相手に善戦。第1ゲームはスマッシュが冴えわたり21-3と圧勝。第2ゲームは終盤、同点に追いつかれる場面もあったが、繊細なプレーで相手のミスを誘い21-15で快勝。

 続く第1ダブルスの樋口帆渚実(営4)・長谷川由季(法3)ペアは長瀬・齋藤ペアと対戦。第1ゲームは出だしからスマッシュとドロップを駆使した緩急のあるプレーで11-7とリード。その後も危なげない試合運びで徐々に点差をつけると、最後は7連続ポイントでゲームを制する。流れに乗ったペアは続く第2ゲームも21-11で制し、第1ダブルスをものにした。次の第2ダブルスを任されたのは窓場由加奈・宮浦玲奈(国2)ペア。要所で窓場の力強いスマッシュが決まり、21-12で第1ゲームを先取。ところが、第2ゲームでは一転、7連続失点で大量リードを許して折り返す。それでもインターバル後、スマッシュを中心とした9連続ポイントの猛追を見せ、21-17で勝利。この時点で法大女子の勝利が決定した。第3シングルスでは上野亜実(人3)が出場。第1ゲームは序盤からラインギリギリのスマッシュを連発し21-17で先取。しかし第2ゲーム、中盤のネット際の攻防をものにできず22-20で落としてしまう。迎えた第3ゲームは積極的に攻撃を仕掛け、最後はネット際を制し、勝利をもぎ取った。

 4-1で勝利し2勝2敗とイーブンに持ち込んだ女子。明日は最終戦。3つ目の白星を手に入れるべく日体大に挑む。(伊藤華子)

コーチ・選手インタビュー

升佑二郎コーチ(男子バドミントン部コーチ)

 ーコーチとして今日の試合を振り返って
やっぱり、技術的にまだまだ未熟ですね。気持ちは勝とうと思って必死にやっているんですけど、技術的に未熟なので…。今は我慢してやるしかないですね。ですが、技術は練習すれば上手くなることができるので、そういう意味では、秋に勝てるチャンスがあると思います。

ー春休み中に技術面で集中的に強化した点は
去年はずっとシングルスが良くて、ダブルスが勝てず苦しい思いをしたので、春休み中はダブルスで勝つために重点的に強化しました。それで、結果的にダブルスはほとんど勝っていますね。練習すれば勝つレベルにいるので、次はシングルスさえ強化すれば、単・複両方とも勝てるというふうにポジティブに考えています。

ーシングルスで具体的に強化していきたい点は
とにかくスタミナですね。やはりダブルスの練習が多かった分、すごく攻撃的なプレーが多くなってしまっているので…。シングルスはクリアやドロップというふうに回していかないと勝てないですからね。ダブルスを集中的にやってしまった分、ちょっとそこが疎かになっていますね。シングルスとダブルスを上手く分けて、シングルスではラリーの練習を多くし、ダブルスでは攻撃的な練習をして行く具合で…。上手く分けて練習できなかったことが、今日のシングルスで勝てなかった理由だと思います。ですが、ちゃんとそれをやれば、シングルスも元々力のある選手が多いので、勝てると思います。

ー選手の精神面については、試合を通じて仕上がってきていますか
そうですね。やっぱり初日負けたのが苦しくて…。そこで勝てたら変わってたかもしれないですけどね。そういう意味では、今日の試合はみんなよく頑張ったと思うし、雰囲気も良くなってきていますし。今回は、勝てる試合は勝つ、正直実力不足の所は負けてしまうのは仕方ないので…。本当に昨日今日と良くなっているかなと思います。やっぱり、昨日も苦しかったけど、一生懸命やっていたし、ポジティブにやるしかないかなと思います。

ー試合前にコーチとして選手たちにアドバイスなどはしましたか
アドバイスというか、今はもう我慢するしかないし、やれるところはやるしかないので…。やはり表情を見て固くなっていたらほぐすぐらいで、あとはやるしかないぐらいですね。それで、全試合終わっても僕が声を掛けるとしたら、リーグが終わった後にどういう練習をするか、何をしなきゃいけないかを考えるのが、僕の仕事だと思うのでね。試合前は監督さんがちゃんと話してくれるので…。2人とも話しちゃうと選手はいっぱいいっぱいになってしまいますから。まあ、監督が話して、僕はどちらかというとサポートするようなイメージで携わっています。

ー優勝の可能性が消滅してしまいましたが、コーチとして次戦に向けて一言お願いします
明日は負けたらビリになってしまうのでね。まあでも、春は優勝というより、もう実力をつける感じです。そういう意味では苦しいけれども、絶対経験になるので、ポジティブにいっていい経験していきたいです。ですが、やっぱり秋には優勝していきたいですね。

 日光凌・西智寛

-今日の試合をふりかえって
日光:
チームのスコアとして1-2で自分たちの戦いで勝ちか負けが決まるというきつい場面で回ってきたので絶対なんとしてでも勝ってやろうと思いましたね。流れもずっと悪くてすごく厳しい状態でしたが、強気でいこうとかしっかり一本取ろうとかそういうお互いに励まし合って気持ちの面で押していけたのは大きかったと思います。
西:出だしがあまり良くなくて引いていましたが、2ゲーム目の途中からはこっちがだんだん攻めて押していって、そこをしっかり切り替えられることができたことが今日は良かったなと思います。

-スマッシュの攻め合いはどのように持ち直しましたか
日光:自分は後ろをメインでやっていますが、西も(落とすことができるような)形を作ってくれるし、自分でもしっかり先に上から入って落として上げさせるという展開を作るようにはずっと意識してやっていました。
西:レシーブの形から攻めに繋がるように、ドライブレシーブなど低い球出したら前に詰めてネット前をはやく動くなど、先に落として上げさせるように攻めるかたちを先に作れるようにするのを意識していました。

-相手の攻撃などで嫌な部分は何かありましたか
左利きの方のスマッシュがすごくパワーがあって何本も決められたんでそこが少し弱気になってしまったかなというのはあります。

-今日の中大戦が終わっての心境は
日光:優勝は無理ですが、ひとつでも上の順位にいけるようにというのと、今後の秋季リーグやインカレなどに繋げることができるような試合を心がけて明日頑張りたいです。
西:次の大会に繋がるようにできればいいなと思います。

荒木惇

ー試合を終えて今の気持ちは
(マッチカウント)2ー2で回ってきて、1ゲーム目の入り方が良くなかったです。気持ち的に焦ってしまいラリーも焦って自分からミスをして、最初から相手に流れを渡してしまいました。なのでもっと流れを呼び込めば、もっと良い試合ができたと思います。2ゲーム目になってからしかそれができなかったので。なので、試合の入り方だとか、大事なところでしっかり気持ちを作り直してプレーできたらなと思いました。

ー2ゲーム目ですが、中盤で5連続ポイントを取ったあとに逆に相手に6連続で奪い返されました。終盤にも8連続でポイントを取られてしまいました
自分が連続で取って、焦って決めにいってしまったので、もう少し踏ん張って我慢ができていれば良かったと思います。自分で焦ってミスをしてしまい、自分の流れがつかめないままいってしまいました。終盤の連続ポイントもゲームの流れを自分なりに作っていけたら違ったのかなと思います。

ー自身初の第3シングルスを任されました
監督からは、法政自体があまりいい結果ではないので「気持ちだけは出していけ」と言われました。自分(のプレースタイル)は堅実なプレーではなくて、流れを一気に作っていくプレーなのでチームにも流れを作る役割だと思います。

ー相手の五十嵐選手は実績のある選手でしたが
勝負所もしっかりと自分のプレーを出してくるので、そこが自分と違うところかなと思います。(マッチカウント)2ー2で回ってきてどちらも勝ちたい気持ちがあるけど、我慢してプレーできているところが一番の違いかなと思います。

ー試合で得られた収穫はありましたか
この前のリーグの試合では自分のプレーができずにいたので、今日は切り替えて持ち味をある程度出せたのは収穫かなと思います。

ー今日の試合で法大の優勝の可能性がなくなりましたが
自分たちシングルス陣が今回全然取れてないので、そこでしっかり取れたら今後インカレなどで上位に食い込めると思います。シングルス陣がもう一つ安定してくれば優勝も目指せると思います。

ー今後の意気込みをお願いします
自分の任された役割をしっかり全うして期待に答えられるように、今回迷惑をかけたので、次はチームを助けられるように頑張っていきたいと思います。

上野亜実

ー第3シングルスの試合を振り返って
チーム的には3-1で勝っていた状況だったので、気持ちは楽にできたのですが、この先試合は続くので自分のためにもやらなければいけないな、というプレッシャーではないのですがちょっと焦りがあったかなと思います。

ーその中で見事勝利しましたが、内容はいかがでしたか
全体的には全然納得がいってなくて、自分らしさが全然出せていなかったと思いました。

ー練習取材ではスピードに課題があるとおっしゃっていましたが
動きの部分ではそこまで悪くはなかったと思います。

ー試合中、険しい表情もあったが苦手な部分を突かれたりはしましたか
苦手な部分というのは自分の中ではないのですが、自分が守りに入り過ぎて相手のスマッシュを速く感じてしまいました。それでまたレシーブが安定しなかったかなと思います。

ーここまでの法政の戦いぶりについて
去年までは優勝が当たり前だと言われていて、それがまだ私たち3,4年生の中にあって、そのせいか心の整理ができていないところがあると思っていたのですけど、今日の調子でいけば明日も絶対に勝てると思うので、今日の様な気持ちの作り方でいけば大丈夫だと思います。

ー昨日の敗戦から切り替えるためにしたことは
とにかく泣きました(笑)

ー明日の最終戦に向けて
とにかくやるしかない、向かっていくしかないですし、明日は勝てない相手ではないと思います。気持ち一つで勝負は左右するので今日の夜からしっかり気持ちを作っていって万全の状態で臨みたいです。

 勝俣莉里香

ー今日の試合を振り返って
自分の初めての公式戦だったんですけど、勝てなかったのは悔しいです。

ー初めての公式戦だったということですが、緊張はありましたか
そうですね。団体なので、余計に緊張しました。

ーチームメイトからの声援は力になりましたか
はい。力になったと思います。

ー第1ゲームはインターバルを迎えた時点では1点差だったのが、後半で放されてしまいました
最初は自分のスマッシュなどが相手(大堀選手)にあまり読まれていなくて点を取れていたのですが、11点を過ぎたあたりから相手も自分の球に慣れてきて、どんな球も取られるようになってしまいました。さらに自分のミスも重なってしまったのもあります。

ーその大堀選手はどんな選手でしたか
初めて対戦したのですが、やはりレベルが高いなと思いました。

ー大堀選手のプレーを見たことはありましたか
はい。このリーグ戦を通して見ていました。

ー第2ゲームではインターバルをまたいで9点を連取されてしまいました
(原因は)自分のミスです。あとは何を打っても取られてしまっていました。取られてさらにミスをしてしまったことですね。

ーミスはやはり焦りからというのが大きいですか
はい。

ー次の試合で勝つために必要なことは
まず、ミスをしないことです。あとは、プレーがワンパターンになってしまったので、最初に決まっていたプレーが決まらなくなってきたときに、プレーの形が固まらないようにしたいです。

ー明日の試合に向けて
明日は出場できるかわかりませんが、出場することができればチームに貢献できるように頑張りたいです。

フォトギャラリー

  • DSC 0033チームの勝利に大きく貢献した樋口(写真奥)・長谷川(写真手前)
  • kiritamay3第2シングルスに出場した桐田
  • DSC 0229藤野(写真右)・西川(写真左)ペアはストレートで戦いを制した
  • uenomay3上野は第3シングルスの接戦をものにした
  • DSC 0988第3シングルスを任された荒木
  • DSC 0589日光(写真手前)・西(写真奥)は気迫のこもったプレーを見せた
  • DSC 06291年生ながら出場した勝俣
  • DSC 0414女子は青学大に快勝!
 

 

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