【バドミントン】関東大学バドミントン秋季リーグ戦 第2戦
関東大学バドミントン秋季リーグ戦 第2戦
2015年9月13日(日)
日本体育大学健志台キャンパス米本記念体育館
前日の試合で男女ともに勝利を収めたバドミントン部。この日は男子は春季リーグ王者の中大と、女子は早大と対戦。男子は王者相手に奮闘を見せるも力及ばず1-4で敗北。一方の女子もマッチカウント0-5で完敗を喫し、優勝に向け黄色信号が灯る結果となった。

試合結果
総合試合結果(男子)
法政大学 1 |
– |
中央大学 4 |
詳細結果(男子)
試合 | 試合詳細(後者が対戦相手) |
---|---|
第1シングルス | ●桐田和樹0-2近藤拓未(19-21,15-21) |
第2シングルス | ●西川裕次郎0-2西本拳太(13-21,9-21) |
第1ダブルス | ●日光凌・西智寛1-2大関修平・川端祥(27-25,12-21,18-21) |
第2ダブルス | ○藤野琢人・西川裕次郎2-0海谷慎吾・中田政秀(21-11,18-21) |
第3シングルス | ●早川竣0-2吉川英太郎(18-21,17-21) |
総合試合結果(女子)
法政大学 0 |
– |
早稲田大学 5 |
詳細結果(女子)
試合 | 試合詳細(後者が対戦相手) |
---|---|
第1シングルス | ●上野亜実1-2我妻美沙紀(13-21,21-19,21-23) |
第2シングルス | ●前田悠希1-2松岡英美(15-21,21-14,18-21) |
第1ダブルス | ●窓場由加奈・宮浦玲奈1-2我妻美沙紀・中西貴映(18-21,21-17,13-21) |
第2ダブルス | ●樋口帆渚実・長谷川由季0-2清水恵・島田きらら(16-21,20-22) |
第3シングルス | ●勝俣莉里香1-2中西貴映(18-21,30-29,14-21) |
戦評
男子
マッチカウント1-4で敗れ、連勝スタートとはならなかった。
第1シングルスを任された桐田和樹(経1)の相手は、中大の主将、近藤拓未。春季リーグ戦で接戦の末敗れていただけに、雪辱を期した試合だった。第1ゲームは序盤から相手のペースで進んでいく。「春よりもスマッシュやヘアピンのキレが上がっていると思った」と桐田が語るように、緩急自在に展開され7-11でインターバルを迎えるなど中々リズムをつかめない。だがここから粘りを見せる。相手のサイドアウトを皮切りに連続得点で18-18の同点に追いつく。試合の流れを左右する重要な局面だったが「きつくなっていた」と自身のミスから失点を重ねてしまう。勝負を焦り、コースを狙いすぎたことがあだとなった。最後はスマッシュをネットにかけこのセットを18-21で落とすと、第2ゲームでは勢いそのままに15-21で連取され敗戦。「自分が引いてしまって攻めれなかった」と悔しさをあらわにした。
ここから試合は中大が優位に進める。第2シングルスの西川裕次郎(社2)は日本ランキング6位の西本拳太に挑むも及ばず、0-2で敗北。続くダブルスの日光凌(現3)・西智寛(経2)ペアも激戦の末1-2で敗戦し、法大の敗北が決まった。
一方で収穫もあった。第2ダブルスで登場したのは藤野琢人(経3)・西川ペア。公式戦でペアを組んだのは春季リーグ戦以来だったが、互いにブランクを感じさせない息の合ったプレーを披露。第1ゲームを21-11の大差で先取すると、第2ゲームも21-18で連取。チーム唯一の白星を挙げた。
法大はこの敗北で1勝1敗となった。次戦の相手は、リーグ2連勝と波に乗っている早大。春季リーグ戦では完敗を喫しているだけに、苦戦が予想されるが勝利を収めていきたい。(井手一樹)
女子
マッチカウント0-5の完敗となった。
第1シングルスを任されたのは上野亜実(人3)。だが、序盤からネット際でミスを連発しリードを許す展開となる。なんとか後半にクロススマッシュなどを決め相手を追うも、及ばず第1ゲームを落としてしまう。続く第2ゲームは序盤から互いに点の奪い合いとなったが、16-18で試合が動く。上野がプッシュを起点に4連続得点し逆転に成功。最後はドロップを決めこのゲームを奪取した。運命の第3ゲーム。上野は開始早々5連続得点を決め、幸先のよいスタートを切る。しかし、直後に大量失点で逆転されてしまう。なんとか後半に巻き返したい上野は9-11の場面でスマッシュから再度逆転。だが、19-16の場面から同点に追いつかれ、勝負は延長戦にもつれることとなる。延長戦でも接戦となったが、最後は上野が打った球がアウトに。あと一歩のところで勝利とはならなかった。
次の第2シングルスでは前田悠希(営2)が出場。だが、上野と同じく第2ゲームを奪取するも、第3ゲームで敗北。これでシングルス2連敗となった。あとがない法大。第1ダブルスでは窓場由加奈主将(人4)・宮浦玲奈(国2)ペアが出場した。1ゲーム目は「思うようにペースをつかめなかった」(窓場)と言うように序盤から調子が上がらず落としてしまう。それでも第2ゲームで、このペアは力を発揮する。ゲーム中盤までは接戦となるも、15-15の場面で宮浦がプッシュを決めそこから一気に点を突き放す。結局ここからは相手に主導権を譲らずゲームカウント21-17で勝利した。なんとしてでも勝利を奪いたい最終ゲーム。だが、序盤からミスもありリードを許す展開となる。巻き返しを図るが相手の息のあったプレーに苦戦し14-21で敗戦、同時に法大の敗北も確定した。
ここから1点でも多く勝ち点を奪いたい法大。だが、第2ダブルスの樋口帆渚実(営4)・長谷川由季(法3)ペア、第3シングルスの勝俣莉里香(営1)ともに勝利を収められず。とりわけ、第2ゲームの激戦をものにした勝俣にとっては悔しい結果となった。
この結果、法大は0-5で完敗を喫した。「決め急いだためにミスがでてしまった」(上野)と語るようにシングルス陣中心に焦りからミスが頻発した。次の相手は現在最下位と低迷している専大。リーグ優勝するためには絶対に負けられない相手だ。この大敗から立ち直り、意地でも勝利を収めてほしい。(松本凌太)
選手インタビュー
窓場由加奈主将
ー自身が出場したダブルスを振り返って
今年の春、関戦(関東インカレ)と秋やって2戦負けてて、勝っていく気持ちでやったんですけど、1ゲーム目乗り切れなかったというか流れをつかめませんでしたね。流れをつかんでもすぐに(流れを)離しちゃっていたりしたので、そこがダメなところでした。ファイナルの流れもつかめず崩れちゃったので、流れをつかんだら離さないというスキのないダブルスを作っていきたいです。
ーファイナルでも流れがつかめないとおっしゃっていましたが、3ゲーム目でも序盤からいきなり7連続失点を喫してしまいました。
ミスの質というか、7失点の取られ方が自分たちのミスで取られちゃったので…。なので、そういう失点を無くしていけばもう少し変わるのかなと思います。
ーシングルスで連敗し相手に王手をかけられた時に出番が回ってきましたが、プレッシャーなどはありましたか
プレッシャーとかは無かったんですけど、むしろその分「やるしかない」という開き直った気持ちで入ったので…。そこで負けたのは実力の問題かなと思います。
ー今日の試合全体を振り返ってみて
第1、2シングルスともに紙一重でどっちが勝ってもおかしくないという試合だったんですけど、あそこで取っていればすごく流れが変わっていたのかなと思うんですけどね…。やっぱり、そういう意味では団体戦の怖さが出たかなと思います。
ー早大の印象
ダブルスは「負けました」という印象なんですけど、シングルスに関してはトップ2人と個人戦で何回も当たっていて負けるような相手じゃないので、気持ちの部分で負けているのかなという部分が見えました。なので、シングルスに出る子たちはみんなエースだという気持ちで出てほしいなと思いました。
ー早大戦終わってみると全敗。自身としてはどのようにこの結果は考えますか
大学入ってから0-5で負けるのは初めてなんですけど、後の試合が負けられないなという感じなので、次の試合からきっちりと気持ち切り替えてやっていきたいと思います。
ー次の専大戦が6日後に控えていますが、どのようにチームをまとめていきますか
自分が2本(第2ダブルスと第3シングルス。ただし、第3シングルスはオーダー変更で勝俣が出場)取ってれば勝てる団体戦だと思ったので…。自分が勝ってチームを引っ張っていきたいなと思っているので、プレーはもちろんまずは結果を残して引っ張っていきたいと思います。
ー専大戦に向けて
専修はいま2敗してて最下位なので、そこには絶対に負けられないですね。全員が5-0で勝ちにいく気持ちでしっかり切り替えていきたいと思います。
桐田和樹
―今日の試合を振り返って
(対戦相手の近藤選手とは)春に一回試合をしていて競り合えたんですけど、やっぱり春のイメージが強かったです。今日は本当にキレもあって、自分が引いてしまって攻めれなかったです。
―第1ゲームは惜しくも落としてしまいました
一度追いついたんですけんですけど、18オールから2本自分が簡単にミスしてそこできつくなりました。決めたくなってぎりぎりを狙いました。
―第2ゲームについて
出だしがあまり良くなかったので、そのまま点差をつけられてしまいました。
―相手の近藤選手の印象は
春よりもスマッシュやヘアピンなどのキレが上がっていると思いました。
―相手校の主将と競り合えたことは自信につながるのでは
他のチームの1年とかは近藤さんに勝っているので、自分も勝ちたかったです。
―次戦に向けて
相手がどれだけ強かろうと、くらいついて一つでも多く勝てれば良いなと思います。
上野亜実
ー今日の試合を振り返って
勝てた試合だなと思いました。
ー今日の試合ではミスが目立ったのですがそれについて
2点差とか1点差になったときに決め急いでしまったかなと思います。
ー昨日の試合と比べて気持ちの変化はありましたか。
気持ちの変化はなかったのですが、第1シングルスとして流れを作らなければと思っていました。
ー今日の調子は
悪くはなかったと思うのですが、自分の思った通りにプレーできなかったと思います。
ー対戦相手の感想は
東日本インカレで1度対戦して、そのときは0ー2で負けたので苦手意識が少しありました。
ー次戦に向けて改善点は
技術的なところはもう変わらないと思うので、気持ちの整理と、体のケアだけしっかりしたいと思います。
ー最後に次戦の意気込みを
次からは負けられない試合が続くので、1戦1戦大事に戦っていきたいと思います。
フォトギャラリー
第1ダブルスを任された窓場主将(写真奥)と宮浦(写真手前)
前田は惜しくも第2シングルスを勝ちきれなかった
日体大戦に続き勝利を収めたかった桐田だったが、勝利ならず
藤野(写真左)と西川(写真右)ペアはチーム唯一の勝利を収めた
早川はリーグ戦初出場を果たした
前戦に続き第1シングルスを任された上野
スマッシュを打つ勝俣
構える日光(写真手前)とスマッシュを打つ西(写真奥)