【バドミントン】第67回全日本学生選手権 団体戦 女子 3回戦で無念の敗退

バドミントン

【バドミントン】第67回全日本学生選手権 団体戦 女子 3回戦で無念の敗退

第67回全日本学生選手権大会
2016年10月15日(土)
葛飾区水元総合スポーツセンター

 優勝を目標に今大会に臨んだ法大。1、2回戦は苦しみながら上へ上へと駒を進めるも、無念の3回戦敗退。2年連続ベスト8で大会を終えた。

チームと個人。両方の「スタミナ不足」が課題となった。

試合結果

詳細結果(女子)

試合 試合結果 試合詳細(後者が対戦相手)
1回戦 ○3-0愛淑大 S1○前田悠希2-0髙田結衣(21-8,21-11),S2○伊東佑美2-0遠藤歩実(21-11,21-17),D1○宮浦玲奈・勝俣莉里香2-0髙田結衣・梶田知沙(21-13,21-13)
2回戦 ○3-2関学大 S1○前田悠希2-0谷口静香(21-14,21-15),S2●伊東佑美0-2重信萌夏(19-21,18-21),D1○宮浦玲奈・勝俣莉里香2-0小池紗葉・中村美輝(21-12,21-11),D2●上野亜実・長谷川由季0-2宇都宮茉佑・重信萌夏(13-21,11-21),S3○宮浦玲奈2-1蘭沙也可(19-21,23-21,21-12)
3回戦  ●0-3明大 S1●前田悠希1-2西口涼子(16-21,21-9,16-21),S2●伊東佑美1-2十河茉由(21-18,19-21,20-22),D1●勝俣莉里香・宮浦玲奈1-2瀬川桃子・村上晃(21-11,13-21,15-21) 

 

戦評

 昨年ベスト8の屈辱を晴らすべく臨んだ女子団体だったが念願叶わず今年もベスト8の壁を越えることができなかった。  

 1回戦は3-0とし圧巻のプレーを見せたが、2回戦の関学大との戦いは予想以上に混戦模様となった。
 第2ダブルスまでの試合を2-2で終え、全ては第3シングルの宮浦玲奈(国3)に託された。第1ゲームを19-21と惜しくも落とすが、デュースまでもつれ込んだ第2ゲームを23-21と制す。第3ゲームは相手の疲れが見え、さらに宮浦のスマッシュも冴えわたり21-12と勝利し、危なげながらも次戦へと駒を進めた。

 迎えた3回戦の相手は明大。今年の秋季リーグ戦で1部昇格を果たし波に乗っているチームであった。 第1シングルスでは、1・2回戦ともにストレートで勝利していた前田悠希(営2)であったが、第1ゲームでは前半に生じた点差を最後まで縮めることができず16-21。しかし第2ゲームは連続ポイントを積み重ねて大きくリードし完全に試合のペースを掴んで21-9とこのゲームを取る。この勢いのまま第3ゲームも奪うと思いきや、相手の鋭いショットの前に16-21と敗れ第1シングルを落とした。
 第2シングルスには伊東祐美(営1)が出場。相手を動かし揺さぶるショットでミスを誘い第1ゲームを21-18で先取。第2ゲームでは互いに譲らぬ展開の中、中盤の4連続ポイントなどで3点のリードを奪うも最後の最後で逆転されこのゲームを落とす。第3ゲームは、最大7点差あった点数差を怒涛の追い上げでデュースに持ちこむも、最後はコースを狙いすました相手のショットの前に20-22と敗れた。接戦となった第2シングルであったがあと一歩及ばず敗北に終わった。
 準決勝出場へあとがない法大は第1ダブルスの宮浦・勝俣莉里香(営2)ペアに望みが託された。第1ゲームは驚異の8連続ポイントで21-11と相手に点数差をつけて奪う。しかし第2ゲームは逆に序盤に9連続ポイントを許し13-21で落としてしまう。追い詰められた第3ゲームでは、試合の後半に今日で4試合目となった宮浦の足にけいれんが起き足がつるアクシデントが2度発生。流れが相手に傾いたときに生じた点差を最後まで埋めることができず、さらに連戦かつ接戦による疲労が露わになり、15-21で試合を終えた。
 明大に0-3とマッチカウントをひとつも奪えず敗北し今大会をベスト8で終えた。 同時に2試合行いながら試合が進められていたため、第2ダブルスの上野亜実(人4)・長谷川由季(法4)も第1ダブルスと並行して戦い、第1ゲームを21-17と勝利し第2ゲームでは互いに点の奪い合いをしていたが、試合途中で法大の敗北が決定してしまった。

 試合後の選手の表情や言葉からは優勝を目指していたにも関わらず無念のベスト8での敗退に対する悔しさや無念な気持ちであふれていた。この思いを胸に刻み、明後日以降に行われる個人戦での選手の一層の輝きを期待したい。そして来年のインカレで優勝を掴むため、4年生以外の選手はこの経験をバネに成長してほしい。(広瀬結)

 

 

監督・選手インタビュー

宮康二監督

—3回戦、明大に敗戦するという結果に終わりました
負けているので言い訳のように聞こえてしまうかもしれませんが、上野と勝俣が故障していて、シングルスで使えませんでした。東日本の時点で勝俣は使えなかったんですけど、上野は使っていました。そういう面でいうと、今大会は苦しい大会になることを予想はしていましたが、その通りになりました。東日本のときは上野が第2シングルスでしっかり勝って、1-1になっていたので。やっぱり上二つ(第1・第2シングルス)を取られると痛いですよね。

—上二つはフルゲームに持ち込みましたが
伊東は1年生なのでまあまあ、よく頑張ったなという感じはあります。前田は3年生ですし、相手は1年生なので勝ってほしかったですね。内容は良くなかったです。

—東日本からの約1ヶ月、気を配ったことなどは
勝俣と上野が故障していたので、その辺は注意しながら練習をしていました。代わりに出るであろう前田、伊東には「お前たちがやるんだよ」と言っていました。

—宮浦選手は2回戦の第3シングルスで素晴らしい粘りをみせました
よく粘って勝ってくれました。ひとつ駒を進めることができたことは良かったです。

—その宮浦選手は3回戦の第1ダブルスで、足にアクシデントがありましたが
足がけいれんしたんです。今日はダブルス3試合、その前にシングルスであの試合をやっていますので、4試合。足がつってもおかしくないと言えばおかしくないのですが、プレッシャーなどの精神的な部分もあったと思います。こういった大会では、シングルス(の選手は)シングルスのみとすれば一日3試合で済むのですが、そうでなければ4、5…となってしまうので。そこはチーム全体の底力を上げないと、上位に上がるのはなかなか厳しいのかなと。ひとりふたりに頼っているようでは、厳しいです。

—今大会で主力の4年生が抜けることになります
しかしそういう意味では、今大会は来年に近い状態かもしれませんね。上野と長谷川以外はみんな残っているので。来年の主力と言えば、宮浦、前田、勝俣、伊東、出場していない1、2年生になってきます。

—今大会を振り返って
周りも力をつけているなと。リーグ戦もそうですが、1部2部の力の差がなくなってきているなという感じです。

—団体戦で敗れましたが、個人戦に向けて再び気持ちを作らなくてはなりません
でも、団体戦で優勝するチームは1チームしかないんです。例えば今日勝っていても、明日の準決勝で負ければがっくり来ますし、決勝で負けてもがっくり来るわけです。1チーム以外はみながっくりくるのでしょうがないんです。その気持ちをこの明日の晩までに払拭して、ここでできなかったことを個人戦で出すしかないということです。それを誰がやるのかといえば、自分しかいないので。

—来年以降に向けて
試合で力負け、スタミナ負けをしないようにしていきたいと思います。最後の試合なんて本当にそうですよね。最後に長いラリーになって、ミスして決められたりしているので。今残っている選手に、この冬の練習でもう少しスタミナやパワーをつけてもらうことですね。

酒瀬川美波主将

―今日の試合を振り返っていかがですか  
明治戦でファイナルゲームまでいって、勝つか負けるかのところで、全部負けちゃって、そういうとこがこのチームに足りなかったのかなと思いますし、ゲームを取れても勝ちに持って来れなかったっていうところも、このチームに足りなかったと思うし。でも3試合とも最後まで勝ちたいっていう気持ちを全面に出して、戦ってくれたので。悔しい気持ちはあるんですけど、 3年生以下の人たちは来年につなげてほしいっていう気持ちです。  

―東日本インカレから今日までどのようにチームを引っ張って来ましたか  
東日本からインカレまでそんな期間もなかったので、技術的な面で何かを変えるというよりは、最後は気持ちだと思っていたので、全員が一つになって優勝っていうのを目標として、全員がそろって進んでいけるようにって考えてやってきました。  

―個人戦への意気込みをお願いします
個人戦はこの団体戦の悔しさを晴らせるような機会でもあるので、個人戦もチームで戦っているっていう気持ちで、全員が1つになっていくようにやっていきたいです。

上野亜実

―今日の試合を振り返って
まだ受け入れられてない感じです。  

―自身にとって最後のインカレとなりましたがどんな気持ちで臨みましたか
やっぱり優勝したいっていう気持ちと私たちが勝って優勝したいっていう気持ちが強かったです。  

―第2戦の関学大戦ではなかなか流れを自分たちの方に持ってくることができずに敗北した印象があるのですがどう振り返りますか
ゲーム中にゆっくり2人で考えてやり直せなかったところかなと思います。  

―第3戦の明大戦はシングルが0-2で第1ダブルスが敗北すれば試合終了になってしまうという状況で試合が回ってきましたが、どんな気持ちで試合に臨みましたか
とにかく自分たちが勝たないと第1ダブルスが勝っても繋がらないという状況だったのでとりあえず自分たちが勝つ気持ちで臨みました。  

―今後について
まだ個人があるので切り替えなきゃいけないのですが、みんなで戦う団体戦は最後だったのでとりあえず今後のことは考えられてないです。

宮浦玲奈

—今日の試合を振り返ってみて
自分の体力の無さを痛感させられてそこが足りなかったと思います。

—関学大との試合でシングルでフルゲームまでいって勝った時の気持ちは
嬉しかったのは嬉しかったですけど、団体戦であそこまで長引かせてはいけないと思いました。そこをすごい反省しています。

—明大の試合では先にシングルスが2敗していた状態でのダブルスでしたが
私たちが勝たないと次につながっていかないので、強い気持ちを持っていきました。

—1ゲーム先取したのにも関わらず負けてしまった要因は
相手に押されてしまい、こちらが引いてしまったので、最初の出だしが上手くいかなかったことだと思います。

—足を痛めてからも試合を続けようと思った心境は
棄権で終わってしまうと、4年生が最後だったので、そういう情けないことはできなかったです。4年生に対する気持ちだけで試合をやっていました。

—個人戦への意気込みは
この悔しさをしっかりバネにして頑張って行きたいと思います。

前田悠希

 ―今日の試合を振り返っていかがですか
最後の明治戦で、トップシングルスで出たのに負けてしまって、チームに良い流れを作れなくて。良い流れでダブルスや、第2シングルスの子にわたせなくて。やっぱりトップシンで出たからには自分が勝って、あと2つ取ればいい状況にしないといけなかったところを、みんなにプレッシャーを与えてしまったなと思います。  

―明大戦では1ゲーム目を取られた後、2ゲーム目を圧勝されていますが、どういった心持ちで臨まれたのですか  
後がない状況で、ここで先にリードして相手を離せば相手も諦めて3ゲーム目にって感じだったので、早く2ゲーム目をしっかりとって、3ゲーム目で自分がしっかり勝とうっていう、攻めの気持ちでした。  

―個人戦への意気込みをお願いします
インカレなので、誰が強い弱いとかじゃなくて、勝ったほうが強いと思うので、1戦1戦全力で頑張って、1つでも多く。去年がベスト30くらいだったので、1歩でも上に上がれたらいいと思います。

 

 

フォトギャラリー

  •  宮浦は4試合目で、アクシデントに見舞われた
  •  第1シングルスを任された前田
  •  伊東は第2シングルスで健闘
  •  上野(右)・長谷川4年生ペアは本領発揮ならず
  •  第1ダブルスの宮浦・勝俣ペアはショットが冴えた
  •  宮浦は2回戦の第3シングルスでも活躍

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