【自転車】東日本トラック大会 一日目 悲願の表彰台へ向け好発進!
東日本学生選手権トラック自転車競技大会
2015年5月9日(土)
山梨県笛吹市 境川自転車競技場
昨年は無冠のまま終えた東日本トラック大会。予選の一日目には多くの選手が登場し二日目の決勝へ駒を進めた
予選1位通過のチームスプリント
試合結果
OPEN 200mタイムトライアル(200mTT)
順位 | 名前(学部・学年) | タイム |
---|---|---|
9位 | 鈴木玄人 (人1) | 11″88 |
13位 | 鈴木陸来 (文1) | 12″40 |
男子スプリント(SP)予選
順位 | 名前(学部・学年) | タイム | 備考 |
---|---|---|---|
16位 | 松田幸貴 (法1) | 11″92 | 予選敗退 |
男子4kmインディヴィデュアル・パーシュート(4kmIP)予選
順位 | 名前(学部・学年) | タイム | 備考 |
---|---|---|---|
1位 | 鈴木康平(スポ3) | 4’48″644 | 決勝戦進出 |
6位 | 新村穣(法4) | 4’57″221 | 予選敗退 |
7位 | 白垣良祐(人2) | 4’57″814 | 予選敗退 |
16位 | 江口彰志(文2) | 5’08″247 | 予選敗退 |
OPEN1kmタイムトライアル(1kmTT)
順位 | 名前(学部・学年) | タイム |
---|---|---|
7位 | 高橋綜一朗(営1) | 1’09″488 |
16位 | 木原孝明(文1) | 1’11″876 |
20位 | 白垣良祐 (人2) | 1’12″427 |
男子4kmチーム・パーシュート(4kmTP)予選
順位 | 名前(学部・学年) | タイム | 備考 |
---|---|---|---|
1位 | 寺崎浩平(営4)・青野将大(法3)・鈴木康平(スポ3)・荒井佑太(営2) | 4’23″832 | 決勝戦進出 |
男子チーム・スプリント(TP)予選
順位 | 名前(学部・学年) | タイム | 備考 |
---|---|---|---|
1位 | 菊山将志(人3)・鈴木陸来(文1)・松田幸貴(法1) | 1’18″120 | 決勝戦進出 |
ケイリン(KR)予選
順位 | 名前(学部・学年) | 備考 | |
---|---|---|---|
1組 | 3位 | 鈴木玄人 (人1) | 敗者復活戦進出 |
5組 | 3位 | 菊山将志(人3) | 敗者復活戦進出 |
6組 | 5位 | 鈴木陸来(文1) | 敗者復活戦進出 |
ポイントレース(PR)予選
順位 | 名前(学部・学年) | ポイント | 備考 | |
---|---|---|---|---|
1組 | 7位 | 荒井佑太(営2) | 4pt | 決勝戦進出 |
2組 | 3位 | 青野将大(法3) | 6pt | 決勝戦進出 |
4位 | 渡部将太(人1) | 6pt | 決勝戦進出 |
スクラッチ(SC)予選
順位 | 名前(学部・学年) | 備考 | |
---|---|---|---|
2組 | 8位 | 鈴木良 (経1) | 決勝戦進出 |
戦評
200mタイムトライアル
小雨降り注ぐ中始まった東日本トラック一日目。最初のレースは200mTTだ。OPEN参加で出場した鈴木陸、鈴木玄の1年生コンビは上位入賞を目指したが記録は伸びず、鈴木陸は13位、鈴木玄は9位となった。
男子スプリント
続いて行われた男子SP予選には松田が法大から唯一出場した。決勝進出の条件である8位入賞を目指したが、後半に伸び悩み16位で予選敗退。
男子4kmインディヴィデュアル・パーシュート
男子IP予選には江口、白垣、新村、鈴木がエントリー。相手選手の欠場により独走となった江口は「満足いく走りができなかった」と16位であえなく予選敗退。RCSでも活躍を見せた白垣は中盤に疲れを見せるも終盤にラップタイムを上げ7位入賞を決めた。前回大会5位の新村も独走となったが終始200mを15秒を切るペースで走るも順位は6位と昨年を上回ることはできなかった。最終走者の鈴木は最後までペースが乱れることなく予選1位で二日目の決勝へ進んだ。
OPEN1kmタイムトライアル
1kmTTには高橋、木原、白垣が出場。全日本自転車選手権大会トラック・レース(以下、全日本選手権)にも出場した高橋が3人の中では一番早い出走となり、「足が軽かった」と語るように好タイムをたたき出す。その後、木原、白垣が走るもののそれ以上のタイムは出せず。高橋7位、木原16位、白垣20位で終えた。
今大会は小雨の中野外で行われた (写真:1kmTTのスタートにつく白垣)
男子4kmチーム・パーシュート
TPは、新村・寺崎・青野・靏・鈴木・荒井がエントリー。実際に走行したのは寺崎・青野・鈴木・荒井となった。4kmIPで好成績を残した鈴木。全日本選手権で学連選抜として走り全国3位に輝いた荒井が従来のメンバーに加え、名を連ねた。法大とともにスタートするのは、昨年度インカレで同種目優勝を果たした中大勢だ。しかし、10周回中約半分のところで鈴木がちぎれる。レースの早い段階で3人となった法大チームは、終盤になるにつれペースアップを図る。しかし、ラスト一周で青野が遅れをとってしまいそのままの状態でフィニッシュ。結果的にはレース後半の追い上げが功を成し、見事予選2位通過。決勝へ駒を進めた。
男子チーム・スプリント
TPは、菊山・江口・鈴木陸、鈴木玄、松田がエントリーし、菊山・鈴木陸・松田が走行。早大が序盤で1分18秒176と良いタイムを出す中でのスタートとなる。松田、鈴木陸、菊山の順番で走った法大勢は、最後の一周、菊山が意地のスプリントを見せ見事予選1位で危なげなく決勝戦への切符を手にした。
優勝の期待がかかる4kmTP(左から、鈴木康、青野、荒井、寺崎)
ポイントレース
トラック25周(10km)で5周毎にゴールライン通過上位4人にポイントが与えられる男子PRに荒井、青野、渡辺が出場した。予選1組目の荒井は10周目でスパートをかけ先頭に出るがライン直前で高橋(中大)に刺され2位通過。その後は集団で体力を回復し20周目に4位通過で計6ポイントで決勝進出。予選2組目は4周目に逃げが形成され、それに上手く乗った渡部が5周目を1位通過で5ポイントを奪う。青野も続いて15周目で2位通過。この間渡部は集団のなかで足をためる。最終周は青野、渡辺が逃げる3人を追い結果青野が2着でレースを終えた。
スクラッチ
大会初日最後のレースはトラック20周(8km)の着順で勝負を決めるSC。法大からは鈴木良が出場。レースは中盤の11周目までほとんど動きがないまま展開される。12周目で池西(明大)、吉田(日大)が集団から飛び出し逃げを形成するが鈴木は依然として集団の中で機を伺う。逃げと集団の差は徐々に広がり18周目には100m以上差がつく。これに焦りを感じた集団はペースを上げるが間に合わず、逃げの二人を容認し残りの6枠を奪う形となる。鈴木は最終周のスプリント対決でなんとか8位でフィニッシュし予選通過を決めた。(竹内・宮下)
選手たちのコメント
新村穣
―今日の試合を振り返って
今回の試合は、GWの合宿から全く調整しない状態でレースに挑んだんですけど、それが6位ということで納得しているわけではないですけど、勝ちにこだわりたかったわけではないので。結果は結果で。自分を見つめなおすチャンスだったと思います。
―チーム・パーシュートのメンバーはどう選ばれたのですか
チーム・パーシュートは6人エントリーしているんですけど、個人追い抜き(4kmインディヴィデュアル・パーシュート)を走った時点で、ちょっと自分の調子があまり芳しくないということを監督にも指摘されたので、みんなの意見で自分は今日は走らないということに決めました。
―明日、メンバーを変えて走ることはできますか
可能です。明日走るかもしれないですね。スタート一時間前まで何があるか分からないので。
―今日のチーム・パーシュートの走りについて
大学に入学してからあまり自分のチームのチーム・パーシュートを周りから見たことはなかったんですけど、見ていてもしかしたら自分が明日走れるかもしれないとか、明日に繋げたい走りだと感じました。でも、まだまだチームワークが良くないな、と思うことも何点かあったりしたので、結局走るのは4人なので。4人で少しでも仲良く力合わせて良いタイムを出せるようにしたいなと思いました。
―今日のコンディション
そうですね、25点くらいです。一週間半くらい前に胃腸炎になって、熱とかもずっと出ていたんですけど、体重も5キロくらい落ちてしまったんですけど、今は普通の食事が、4、5日前くらいから食べれるようになったので、元気です。
―一年生の走りについて
結構頑張っていたなあと思いました。でも、もちろんこの大会は東日本ですし、今日は予選で。明日勝つために、全日本で勝つためにということを考えるとまだまだ改善しなければいけないところもたくさんあると思いました。一つ一つ指摘して、一緒についていきたいなと思います。
―全日本選手権(自転車選手権大会トラック・レース)で優勝したことで周りの環境に変化は
いいえ。自分は特に変わっていないんですけど、周りの人とかから見られることがたぶん、意識されることが増えたんじゃないかなって勝手に思ってます。もちろん良い意味でも悪い意味でも。でもやっぱりあくまで通過点みたいなもので、次も7月にもマディソンあると思うんですけど、通過点で(笑)。勝ちたいと思います。
―全日本学生選手権(トラック自転車競技大会)には出場されますか
まだ確定ではないんですけど、おそらく出れると思います。もちろん、体調とかが悪かったら出られないですけど(笑)。今のところは出られる方向です。
―それまで、レースには出られますか
あんまり全日本学生(選手権トラック自転車競技大会)までにトラックレースがなくて。トレーニングに費やそうかなとも思っていたんですけど、学生選手権のロードレース(全日本学生選手権個人ロードレース)や全日本チームTT(全日本学生選手権チーム・ロード・タイムトライアル大会)も間にあるので、メンバーに選考されれば出場しようかなと思っています。
―もし明日チーム・パーシュートのメンバーに選ばれる場合、意気込みを
選手として一日も早くコンディションを整えることが一番だと思うので。今日はしっかり休んで、明日は選ばれれば大会記録で優勝したいと思います。優勝します!
江口彰志
―4kmIPの結果について
ベストは5分2秒だったので今回大幅にタイムが落ちてしまいました。最初は良かったんですけど、だんだんとタイムが落ちてきているので自分の練習内容をもうちょっと変えていきたいと思います。
―課題は見つかりましたか
走り方を変えていかないとなと思います。
―今日のコンディションは
ゴールデンウィークに合宿があったので疲れが少し残っていてベストではなかったんですけど、相手も条件は同じなので言い訳はできないかなと思います。
―相手の欠場による単独走による影響は
人によるんですけど、自分は追いつきそうになると調子が上がるんで一人で淡々と走るよりかは相手がいた方がいいってのはありますね。
―これからはトラック種目を中心にやっていきますか
高校の時は1kmTTや4kmIPを専門でやってたんですけど、大学ではロードを中心にやっていこうと思ってます。
鈴木陸来
―200mTTの結果について
練習で使っている結構重いギアで走ったら疲れちゃってダメでした。
―レース前の目標は
タイム出したかったんですけどボロボロでした。
―チームスプリントのレース内容は
練習では良い日がなかったので、正直1位になれると思ってなかったんですけど走ってみると、1走の松田も良い感じで走ってくれて、いつもだったら1走が早いと2走が疲れちゃうんですけど今日はそれを全然感じませんでした。三人とも調子よかったんでリラックスして走れました。
―スプリントメンバーの発表はいつですか
この前のゴールデンウィーク合宿の時です。
―ケイリンの結果(最下位)はあまりよくなかったが
高校の時は最初のダッシュに自信があったんですけど、大学では全然通用しなかったですね。これからインカレまでに強化していきたいと思います。
―一番得意としている種目は
高校の時はケイリンでした。インターハイにも出ていました。
―大学のトラック種目のレベルを感じられたか
結果は良くなかったんですけど課題をたくさん見つけられたいいレースでした。これからどういう練習していけばいいのか目標もできました。
高橋綜一郎
―今日のオープン1kmタイムトライアルを振り返って
スタートから結構スピードがのっていたので、楽な感じでスムーズにゴールできたかなと思います。
―なぜこの種目に出られたのですか
出れる種目だったからです。基準タイムを越さないとほかの競技に出れなくて。自分、その基準タイムを持っていなくて。とりあえず基準タイムを出しにこの種目を選びました。
―では、満足のいく走りができたということでしょうか
はい。予想以上の。
―今日のコンディション
結構足が軽くて良かったです。
―全日本選手権(自転車選手権大会トラック・レース)について
初めての大学の試合だったので、もうとりあえず暴れまくろうと思って(笑)。もう力つきるまでアタックガンガンかけて、どうにでもなれって思ったので、とりあえず頑張りました。
―なぜスクラッチに出場されたのですか
スクラッチが出れたからです(笑)。
―スクラッチは得意ですか
ではないですけど、高校の時にはスクラッチはやっていました。
―中長距離の種目は得意ですか
そうですね、はい。
―高校の時の大会と大学の大会の違い
スピード感ですかね。スピードだけです(笑)。
―寮生活には慣れましたか
はい、だいぶ慣れてきましたけど、やっぱり生活面で一年生は仕事が多いので、きつい部分はあります。
―今年の目標
インカレに出たいなと思います。
―この種目で、というものはありますか
それは特にないですけど、とりあえず出たいです。
フォトギャラリー
- 松田はタイムに伸び悩んだ
- 試合前に集中力を高める白垣
- 好調のTP(左から鈴木康、荒井、寺崎、青野)
- これからに期待がかかる木原
- 2種目で予選を通過した青野
- 1分9秒台で好成績の高橋
- 一年生ながら渡部は存在感を見せた
- 江口は予選通過とはいかなかった