【アメフト】春季オープン戦 対中大 完封勝利で昨年の雪辱を晴らす!
2015春季オープン戦
2015年5月17日(日)
法政大学武蔵小杉グラウンド
春季オープン戦は後半戦に突入し、今季最大の山場である中大戦を迎えた。昨年のオープン戦で敗れた相手に圧勝しリベンジを果たした。
試合結果
トータル試合結果
37 | 3 | 1Q | 00 | 0 |
---|---|---|---|---|
28 | 2Q | 00 | ||
3 | 3Q | 00 | ||
法政大学 | 3 | 4Q | 00 | 中央大学 |
戦評
昨日とはうって変わり、晴天の下で行われた中大戦。中央大学といえば、去年のオープン戦でまさかの敗北を喫した相手だ。
試合は、法大のキックオフから始まる。序盤からパスを回し、1stdownを更新していく中大だったが法大DF陣の厚い守りにはばまれパントを選択。攻守交替し、自陣20ydsほどからの法大の攻撃が開始。RB廣澤達也(デ工4)が順調に1stdownを更新。その後もWR高津佐隼矢(キャ1)の見事なランにより敵陣20yds地点にまで進む。そこから思うようにパスが続かず、敵陣4ydsで4thdownを迎えてしまうもK谷澤隼人(スポ健)がFGを確実に決め、3-0。その後も巻き返しを図りたい中大だったが、法大DF陣安定した守備に敵陣へ進むことができない。パントへ追いやると相手の失敗したパントボールをLB寺林翼(文1)がすかさずキャッチ。敵陣40ydsから法大の攻撃が始まるが、1stdownはWR尾崎聖弥(営3)へのパスが失敗。このまま1Qが終了する。
2Q開始早々にQB鈴木貴史(法3)のRB廣澤への的確なパスによりそのまま約40ydsのランでTD。FGも成功し10-0。その後も、DF陣の集中したプレーにより1stdownを更新しないまま中大の攻撃が終了。パントをキャッチしたWR高津佐が一気に30ydsほどのランで攻撃に勢いをつけるが、反則により10yds後退。自陣45ydsからの攻撃となったが後退などものともせずQB鈴木やWR小島太郎(営4)のランにより敵陣まで攻めあがると、WR山田一輝(法3)の30ydsのランでTDを決め17-0と、試合の流れを引き寄せる。自陣30ydsから始まった攻撃も、RB廣澤の磨きのかかったランにより敵陣まで進む。躍進を続けるWR高津佐がサイドからの約40ydsTD。FGも決め24-0と中大を突き放す。中大の攻撃が開始され、2nddown。相手の甘いパスのボールをDB石神宇貴(営3)がインターセプトに成功。敵陣18yds地点で攻守交替すると、順調にゲインを重ね敵陣1ydsまで迫る。危なげなくTDに成功したのは自ら突破したQB鈴木。31-0で2Q残り1分。中大陣も敵陣22ydsまで攻めるが、DB原昌平(営3)を筆頭とした法大DF陣のプレッシャーにより4thdownまで追い詰められ、FGを狙うが失敗に終わる。前半戦は31-0のスコアのまま終了した。
要所で好プレーを見せた#47LB高橋悟
後半戦は法大レシーブから始まった。ボールを確保した後コンスタントに、そしてリズム良くRB廣澤を中心として進軍していく。フィールド中央から敵陣10yds付近までビックゲインしモメンタムをつかんだように見えたが、中大は攻め込む余地を与えずこれ以上の進行を許さない。K谷澤のFGにより3点を追加したもののそれ以降は一進一退の攻防戦。DL徳山翔輝(生命2)によるQBサック、またインターセプトも見られたがチャンスをうまく得点に繋げることができず4Qへ。
強い日差しと夏のような気温が選手たちの体力を奪ったせいか、膠着状態で迎えた4Q。SF石神宇貴(営3)、LB高橋悟(スポ3)らの活躍が顕著に現れ、中大をパントにまで追い込む。DL利根川公紀(営1)も一年生ながら果敢にぶつかっていく姿が見られた。一方のOF陣は中大にインターセプトを決められたり、2回の反則を出すなど、スタミナ切れを感じさせるプレーが目立った。試合はRB彦惣裕人(法2)の登場後、徐々にゲインを重ねていくと最後はK谷澤が安定したキックでFGを決め、中大無得点のまま終了した。
昨年の敗北から一年。思い出される悔しさを胸に全力で挑んだ法大トマホークス。絶対に負けられない戦いであったが、その緊張も不安も跳ねのけ完封勝利を収めた。見事雪辱を果たした彼らにもう怖いものはないだろう。残る試合では下級生の成長を図るなど、秋に向けての準備は着々と進んでいる。(宮下・和田・関川)
選手たちのコメント
宮川周平
―今日の試合を振り返って
入りの部分だったり内容的には全然だめですね。
ー試合中意識していたこと
プレーに関してはもちろんなんですけど、昨日下級生が出た試合で上級生が気を使ったりしていたのでそういう部分で今日の下級生はどうするのかなと注目していました。
ーチームの雰囲気
気合いは入っていたと思うのですが、一人一人の間の気配りにすごく欠けるというか青木監督もおっしゃっていたのですが、気遣いがすごく足りなくて法政らしさが出せていなかったなと思います。
―予想していた試合展開
今日は暑かったし、試合会場がホームグラウンドなので自分たちの流れに持っていって体力で勝てればなと思いました。
―昨年の春中央大に負けたことを意識したか
もちろんそれはありました。自分たちの責任で負けたので今日は絶対勝とうという気でした。
―相手の印象
個人個人がいい選手がそろっているんですけど、人数が少なくてケガ人が多いのかなという印象でした。
ー今日のコンディション
自分たちは良い感じでできたと思いますが、たださっきもいったように、相手のコンディションが悪かったからこその点数で納得できるものではないなと思います。
ー次戦にむけて
2試合を通じてもしたくさん色んなメンツがでることになったらチームとしての一体感を極めていけたらなと思います。
廣澤達也
ー今日の試合を振り返って
天候的に、相手にとっても自分たちにとってもきつい試合でした。前半点を取れたのは良かったけど、後半失速してしまったのは今後の課題になるかなと思います。
ー失速した原因は
テンポを上げてスタミナ勝負に持って行こうとしていたけど、こっちのスタミナも足りていなかったです。去年の春に負けてるから気持ちも入っていて、前半はスコアリング率100%でドライブできたんだけど、後半になるとやっぱりそれが切れてきたのが原因かなと思います。
ー田邊選手が出場されてませんがケガですか
そうですね。ちょいちょいケガするので。
ー昨年負けてしまった中大に対して、レギュラーメンバーで挑みましたがどうでしたか
点差的に開いたのは開いたけど、個人でマンパワーの高い良い選手もいるし、タックルも結構低く来てて良いDFをしていたので、そのDFに対して日本一を目指すのであったら、一試合通じて同じ威力を持ったOFをできるようにならなきゃいけないなと思いました。
ー下級生が今日も多く出場していましたが、廣澤選手から見てどうですか
RB鎌田は去年あまり出ていなかったけど、今年になって結構自覚も芽生えて成長してくれていて、心強い仲間になってます。二年生で言うと(法政)二高ラグビー部から来たRB彦惣は、アメフト未経験にも関わらず最近思いきりも出てきて、武器のスピードを活かしていて良いです。一年生のRB川村は元々センスがあるから、それをもっと磨いていけば良い選手になるんじゃないかなと思います。
ー次戦に向けて
来週の東大と駒大の試合では、どちらも前半は一本目で後半は下級生が多く出場することが予想されるので、まず前半で自分たち一本目が力を見せつけて差を開いて、後半下を出させてあげて、層の構築とか下級生の成長に繋げていきたいと思います。
鈴木貴史
―今日の試合を振り返って
そうですね、とれるところでとれたというのは良かったんですけど、まだまだ投げミスもあったり、獲れないところでアウトしちゃったりっていうのはもったいなかったなという印象です。
―久しぶりの完封勝利となりましたね
中央相手に完封できたということは嬉しいことなんですけど、OFがもう少しとれたという感じですね。もったいないです。
―今日の試合を通して意識していたこと
OFはテンポよくやろうと思っていまして、どんどん早めに回してどんどん相手をふかして、自分たちのペースでやろうっていうのを心がけてやっていました。
―4Q途中でQBが変わっていましたね
練習しとこうかという感じですね(笑)。作戦とかいうわけではないですけど、下の子ももっと頑張ってほしいし、下の成長も大事だと思うので。
―パスの精度はどうでしょうか
自分の球自体はそんなによくないんですけど、でも本当にレシーバー陣がとってくれるので。今年のレシーバーは、本当に誰が入っていてもいいようなレシーバーが揃っているので。自分はそのおかげで自信をもって投げれてるのはありますね。
―信頼をおいてプレーができているということですね
そうですね、変な話、投げたらとってくれるみたいな。というレシーバー陣が揃っているので。今年は。それに感謝しながらOFしていきたいなと思います。
―今のOF陣の雰囲気ついて
OL陣もみんなで引っ張っていこうみたいな雰囲気はありますね。
―次の試合、東大戦に向けて
そうですね、やることは変わらなくて。自分たちのテンポで、早くOFを回すっていうのが法政のQBの仕事だと思っているので。そこをまた意識して、質を上げていこうと思っています。
高津佐隼矢
-今日の試合を振り返って
甲子園で勝つために勝たなきゃいけない相手だったので良かったと思います。法政のOFはテンポを大切にしているので、もっとテンポを上げて自分たちのペースで動かしていきたいです。
-チームの雰囲気
良かったと思います。昨年の敗北をみんなが意識して頑張っていたと思います。
-2Qでのロングラン、TDについて
やはり走るからには少しでも遠くに行くよりもTDを狙いに行きたいので、その思いで頑張りました。TDは気持ち良かったです。
-チームとしての重要なポジションになっていくことについて
先輩たちはすごい人たちばっかりなんですけど、自分が引っ張っていけるようになりたいです。
-今年の目標は
甲子園に出て勝つことです!
フォトギャラリー
- 頼れる4年生#21RB廣澤達也
- 試合を決めるキーマン#80WR高津佐隼矢
- 守備の要#9DE金城慎基
- 全員ディフェンスで相手を阻止する
- 圧倒敵パワーで相手を倒す#72OL笠井英治
- 安定したプレーの#86W阿部康成
- OFの得点をサポートする#55OL居澤輝一
- 今試合も活躍を見せた#30RB彦惣裕人