【フィギュア】第43回関東学生フリースケーティング選手権大会 新入生・宮田が快挙!男子団体でも優勝を手にする
第43回関東学生フリースケーティング選手権大会
2015年5月23日(土)
東大和スケートセンター
今年度初めての大会となる関東フリースケーティング選手権大会(通称・春関)。法大からは、男女合わせて6人の選手が出場した。新入生2人にとっては大学デビュー戦となり、注目が集まった。
試合結果
最終結果
クラス | 選手名 | 学年 | 学部 | 順位 | 得点 |
---|---|---|---|---|---|
7・8級男子 | 宮田 大地 | 1 | 文 | 1位 | 103.17点 |
” | 渡部 幸裕 | 4 | 通 | 4位 | 92.15点 |
” | 服部 瑛貴 | 4 | 文 | 5位 | 91.64点 |
” | 渡邉 直弥 | 1 | 通 | 9位 | 78.90点 |
5・6級女子 | 中畑 美咲 | 4 | 法 | 27位 | 34.73点 |
7・8級女子 | 藤澤 亮子 | 2 | 文 | 9位 | 66.65点 |
戦評
7・8級男子では、法大からは宮田が最初に演技を行った。昨年の全日本ジュニア選手権で5位、強化選手Bに指定されている。曲は「ブレイブハート」。冒頭のコンビネーションジャンプ3回転ルッツ+2回転トーループを成功させ、続くジャンプもクリーンな着氷。自身の強みだと言うスケーティングと、長い手足をいかした表現力で観客を魅了した。しかし後半になると、疲れのせいかジャンプの失敗が続き、スピードが落ちた。それでも点数は103.04と2位と8点以上の差をつけ優勝。鮮烈なデビューを飾った。
服部に続きリンクへと現れたのは渡部。今年度は副将として、主将である服部とともに法大スケート部フィギュア部門をけん引する。演技冒頭、3回転ルッツ転倒してしまったものの、その高さのあるジャンプには、拍手と驚きの声が上がった。続くコンビネーションジャンプも成功。ステップシークエンスでは体全体を使った演技を魅せる。前半スピードがあったためか、後半になると疲れが見えた。励ますように観客からは、手拍子が起こり最後のスピンをなんとか回りきる。点数は92.15と3位。体力不足とペース配分という課題が残った。
続いてはもう一人の新入生、渡邉が登場。透け感のある生地で作られた、体のラインが出るようなエキゾチックかつセクシーな衣装を身に纏って現れ、会場をどよめかせた。今大会では新プログラム「シルクドゥソレイユ」を披露。最初の3回転ルッツでは回転不足と判定されるも、見事なジャンプを跳んだ。その後のジャンプでは転倒や、着氷が乱れたときもあったが、柔軟性を生かしたスピンやスケーティングを見せフィニッシュ。自身の演技に満足せず、最後には「申し訳ないという気持ち」で観客に対し深々と礼をした。
女子7・8級、藤澤亮子(文2)は16番滑走で出場。曲はジゼル、冒頭の2回転ルッツから2アクセルと慎重に跳んでいき、続く3回転トーループでは転倒。悔しげな表情を見せた。定評のあるスピン、ステップシークエンスでは安定した美しさで観客を魅了。演技後半に入り、ジャンプを確実に決めていきたいところだが惜しくも最後の2回転ループで着氷が乱れる。しかし、その後のスピンでは最高評価のレベル4を獲得。点数は66.65と伸び悩み、悔しい結果となった。
今大会では男女別で団体戦も兼ねており、各々の活躍で団体男子としても法大が優勝した。今年度のインカレに向けてもかなりの期待が高まったことだろう。だが、同じ男子のクラスに選手が4人いる法大からは、このうち3人しかインカレに出場することができない。そんな状況も相まって、仲が良いだけでなく、互いを刺激し合える良い関係を築けているようだ。また、服部、渡部、中畑はもう最上級生。彼らがどのようにラストイヤーを飾るのか、今後も目が離せない。(宮下優希・梶山麗)
選手のコメント
服部瑛貴 主将
渡部幸裕 副将
―今日の演技の感想をお願いします
最初のジャンプ転んじゃったんですけど、他は練習通りだったかなと。最初のスピンがちょっとどういう評価されてるのかまだ分からないんですけど良くなかったかなと思います。
―インカレの時とは違ってジャンプの構成は変えましたか
最近靴のトラブルが無かったので、結構気持ちよく練習できてたので。
―久しぶりの大会、緊張はしていましたか
少ししてました。けど最初の6分間練習でほぐれました。
―今日の大会までに強化した部分は
ジャンプの安定感と、最後まで一応回す。諦めないというか3回転のところはきっちり3回転ジャンプを。
―後半、疲れが見えましたが
毎回なんですけど、僕体力が無いので。特に僕最後のスピン見ると分かると思うんですけど、最後のスピンも、もうヘロヘロでやっと回れるみたいな感じだったので。なんというか、できるだけ省エネで済めるっていうのはおかしいんですけど、できるだけ最後まで体力を持たせるようにはしていきたいなと思います。
―体力づくりの対策は
練習でプログラムを何度もかけるってことはしてるんですけど、試合でやっぱり緊張したりすると、ペース配分とか分かんなくなってきてしまって。できるだけ最後のもって行き方を毎回毎回この大会で思わされますね。
―1年生が2人入りましたが印象は
すっごく頼りになります!いつも俺と暎貴だけだったので、どっちかが上手くいって、どっちかが上手くいかなかったとか支え合ってきてたんですけど、新しい後輩の勢いも励みになるというか嬉しいですね。
―インカレでは3人しか出場できませんが
今4人いるんですけど、まあその時調子のいい人を。そんなに気にしてないです。
―ライバル心は
やっぱり少し気にもしますし。気にはします(笑)。
―今後の課題は
ジャンプでは、フリーをあともう1種類増やします。増やさないと、点数がちょっときついので。やっぱり最後の目標が全日本出場なので、ジャンプを増やせると楽になるかなと。
―大学最後の年ですが、副将として意気込みを
瑛貴君にずっと迷惑かけているので、とりあえず最後まで支え合って頑張っていきたいなと思います。
宮田大地
―今日の演技の感想をお願いします。
前半は良かったんですけど、後半は体力無くて失速しちゃったので良い課題が見つかったと思います。
―後半のジャンプの転倒も、体力不足で
そうですね、練習とは違って試合になると疲れが速くきちゃって足が動かなくて。
―本番に強い方ではないですか
いや、分かんないです。普通です。
―大学に入って初めての大会、緊張はしていましたか
そうですね、東京出てきて2か月くらいで色々あって、ようやく迎えられた試合で初めての試合としては良かったと思います。
―演技前、コーチや先輩からアドバイスは
リラックスしてみたいな感じのことと、練習通りにと。
―自身の強みは何だと思いますか
スケーティングだと思います。
―強化選手に指定されて
前まではずっと追いかける立場だったんですけど、これからは上にいなくちゃいけないというプレッシャーがでてきました。
―憧れの選手はいますか
高橋大輔さんです。
―高橋選手の尊敬する点は
ジャンプだけじゃなくて表現力とかが素晴らしいので、そういうところを尊敬しています。
―どうして法政を選んだんですか
1番はやっぱり、インカレで総合優勝したことです。
―先輩の印象は
すごく優しくて、自分が持っていないものを持っているので、すごく勉強になります。
―大学生活はどうですか
楽しいです。
―今後の課題、目標は
今のジャンプの成功率と、質を上げていきたいです。4回転とか3アクセルも降りていかないといけないので。
渡邉直弥
中畑美咲
藤澤亮子
―今日の演技の感想をお願いします
練習不足なのもあったし、体力不足なのもあって途中最後まできつくてきつくて記憶にない感じです。ボロボロだったのは覚えてます。
―インカレの時とは構成は変えてないですか
変えてないですけど、インカレの方が良かったです。
―中盤ジャンプで転倒してしまったときは
もうきつかったので、最後まで早く終わってと思ってました。
―久しぶりの大会で緊張はしてましたか
はい、緊張してたし自身が無いのもあって。夜遅いし緊張してました。
―衣装はお母様の手作りですか
そうです!いつもです。
―後輩の印象は
学校では本当に後輩って感じなんですけど、リンクではどちらも本当に上手なので。大地君は福岡の子だし、直弥君は今年初めて知ったんですけどいい子たちです。全然頼りないので先輩なんて思ってもらわなくて大丈夫です。
―今回の演技の反省点を踏まえて、これからどんな練習をしますか
とりあえず、体力とやっぱりジャンプです。今結構跳べなくなってるのが多くて、前跳べてたのが、跳ばないと恐怖心が強くてあんまり思い切って跳べてないところがあるんで、とりあえず本数跳んでいくしかないかなと思ってます。
―これからの目標は
やっぱり今まで中高やってこなかったので、勉強とちゃんと両立したいです。
選手紹介
今年度、新入生が2人入ったことにより、全員で6人となった法大フィギュア部門。
仲が良いだけでなく、切磋琢磨し合う良き関係だ。今回はそんな選手たちのプロフィールを簡単に紹介!
先日のスケート部祝賀会の写真です。
①名前(写真左上から順に)
②学部学科
③身長
④誕生日
⑤自分の中での最高成績
⑥趣味
⑦好きなフィギュアスケーター
⑧好きなタイプ、または好きな芸能人
⑨今年の目標
⑩一言
- ①服部瑛貴(主将)(左上)
②文学部 日本文学科4年③176cm④1月23日⑤東日本2位⑥ボルダリング⑦アレクセイ・ヤグディン⑧YUI⑨インカレ優勝⑩ぜひ一度会場にお越しください。温かい応援をよろしくお願いします!
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①渡邉直弥(左上2番目)
②経済学部 経済学科1年(通信制)③178cm④8月4日⑤国体6位⑥コンサート参戦(主にハロプロ)⑦小塚崇彦⑧白いワンピースが似合う人⑨一戦一戦課題を克服する⑩まだまだ下手くそですが、応援してくれたら嬉しいです。お願いします。 -
①渡部幸裕(副将)(右上2番目)
②経済学部 商業学科4年(通信制)③174cm④6月26日⑤インカレ8位⑥釣り⑦ステファン・ランビエール⑧ガッキー、清楚な女の子⑨車の免許を取る⑩仲間と一緒に頑張ります。 -
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①宮田大地(右上)
②文学部 日本文学科1年
③170cm
④7月14日
⑤全日本11位、インハイ3位
⑥サッカー
⑦ジョシュア・ファリス
⑧ガッキー、有村架純
⑨単位をできるだけ取る
⑩4 回 転 -
①中畑美咲(左下)
②法学部 政治学科4年
③159cm
④2月23日
⑤全日本シンクロナイズドスケーティング大会 優勝
⑥写真を撮ること
⑦サーシャ・コーエン
⑧一緒にいて楽しい人
⑨ちゃんと練習をしっかりして、試合に臨むこと
⑩インカレ優勝します!
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①藤澤亮子(右下)
②文学部 心理学科2年
③154cm
④4月14日
⑤中学1年生 ジュニアグランプリファイナル2位
⑥料理
⑦グレイシー・ゴールド
⑧人が良くて、話してて面白い人
⑨トリプル3種類(トーループ、ループ、ルッツ)を跳ぶ
⑩学校と両立頑張ります。
フォトギャラリー
- 宮田が堂々の1位!
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高さのあるジャンプで会場を魅了した渡部
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服部は主将として法大フィギュア部門をまとめあげる
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これからの成長が楽しみな渡邉
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今年からは”先輩”となる藤澤
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なめらかなスケーティングが魅力の中畑
- どの選手が滑るときも全員でリンクへ送り出す
- 表彰式の様子