【アメフト】春季オープン戦 対東大 終始リードを奪うも課題の残る勝利…
2015 春季オープン戦
2015年5月23日(土)
法政大学武蔵小杉グラウンド
春季オープン戦も終盤に入り、全勝も見えてきたトマホークス。今回の相手は1部BIG8に所属の東大だが、絶対に負けられないプレッシャーの中勝利を収めた。
試合結果
トータル試合結果
63 |
7 |
1Q |
0 |
27 |
14 |
2Q |
7 |
21 |
3Q |
6 |
法政大学 |
21 |
4Q |
14 |
東京大学 |
戦評
法大のレシーブから始まった1Q。第2シリーズから先発のQB鈴木貴史(法3)が負傷退場するなど波乱の幕開けとなったが、CB原昌平(営3)のインターセプトでリズムを掴む。しかしQB鈴木に代わり出場したQB馬島臨太郎(キャ2)のパスが思うように通らず、4thdownまで追い込まれP星谷孝太郎(キャ4)のパントで攻守交代。敵陣35yds地点から相手のランで1stdownを更新され嫌な雰囲気が漂うが、LB寺林翼(文1)のタックルで相手の侵入を防ぎチームに勢いを取り戻す。ルーキーの活躍に応えるようにSF宮川周平(営4)主将がインターセプトを決め再び攻撃権を奪い、1Q終了間際には、負傷から戻ってきたQB鈴木からハンドオフを受けたRB鎌田洋輔(社3)が敵陣40ydsからロングランTDで先制点獲得。
2Qに入り東大の攻撃から試合が再開されると、いきなりロングパスを通され自陣3yds地点まで追い込まれ窮地を迎える。DL陣の必死のディフェンスも強引に押し込まれ同点になる。その後は法大の攻撃がかみ合わず早々に攻撃権を受け渡し、さらにはDE金城慎基(社4)の負傷退場などで悪い流れに。しかしこの嫌な流れを払拭したのはWR阿部康成(文3)の見事なTDだった。自陣38yds付近からQB鈴木の放ったパスを敵陣30yds付近でWR阿部が受けると、そのままゴールラインまで走り抜け62ydsのビッグプレーで会場を沸かした。これで勢いを取り戻した法大はDB横井謙介(営1)のインターセプトで攻撃に繋げると、前半終了間際にRB廣澤達也(デ工4)が快走を飛ばしTD。リードを広げ前半を終える。
自陣のゴールライン手前まで攻め込まれる
後半戦、法大のOF陣が唸りをあげ始める。味方からのボールを受け取ったRB廣澤は敵陣を縦横無尽に駆け回り2:31にTDを決める。守備でもDB石神宇貴(営3)が相手を押し返す逞しいDFを見せつけるものの、ランの攻撃をメインに続けてきた東大にスクリーンパスで不意をつかれビックゲインを許し、TDまで持っていかれる。しかしTFPによるFGは法大のDF陣が全力で食い止める。勢いをつけたい法大はRB廣澤のランでコンスタントに進軍を続けていき、最後もRB廣澤のランプレーでTD。その後も相手の1st down更新を狙ったパスをSF宮川が今試合2回目のインターセプトで攻撃権を獲得し、その11秒後にWR高津佐隼矢(キャ1)がTDをあげ、相手に点数を広げて4Qを迎える。
最終4Q開始後、法大のパントを敵陣20yds付近でキャッチした東大に法大のDF陣をうまくかわされ約80ydsのパントリターンTDを決められる。この流れを断ち切るRB彦惣祐人(法2)の2度のロングゲインは観客を沸かせた。チームの士気をあげたそのプレーに答えるようにQB馬島からのパスをエンドゾーンに走り込んだWR阿部がキャッチしTDする。その後東大にTDを許してしまうもWR尾崎聖弥(営3)がロングパスをキャッチし敵陣40yds付近からのロングランでエンドゾーンまでボールを運ぶ。残り時間1分からの攻撃で自陣40yds付近からパスを受けたWR細谷海斗(文3)がTDを決める。勢いは衰えずDB山西樹(社2)がインターセプトを残り5秒で決め63-27で試合終了。
DB原が試合後振り返るように東大に対し前半うまく攻め込むことのできなかったトマホークス。しかし後半はつかんだ好機をTDまで持ち込むなど徐々に勢いを引き寄せた印象だ。今後の試合でも後半戦のような安心感のあるプレーを見せ続けて欲しい。(竹内・和田)
選手たちのコメント
宮川周平
―今日の試合を振り返って
チーム全体が見れるようにという気持ちでやってました。
―27点取られたことについて
自分の役割を皆が全うできなくて、そこの甘さが出たかなという感じです。それだけです。
―攻撃面でもあまり勢いが感じられませんでしたが
集中力を持ってやろうと言ってたんですけど、その成果が見られなかったですね。
―オープン戦も終盤に差し掛かりましたが、選手たちに変化はありますか
責任感を持ってチームを引っ張ろうという人間は増えてはいます。ただやっぱり、まだまだなところもあるのでもっとぶち当たっていいチームになっていければなと思います。
―残り3戦へ向けて今後の課題は
自分たちがどうなりたいのかってことをしっかり考えていきたいです。
原昌平
-今日の試合を振り返って
上級生の不甲斐ないミスやプレーで下級生を出してあげられなかったのが心残りです。初めに上級生で得点をあげて下級生が試合に出場する予定だったんですが、うまく攻め込んだりできず出場のチャンスを与えてあげられなかったのが申し訳ないです。課題の多く残る試合でした。
-今日の調子は
最初にインターセプトを決めて今日は調子いいと思ったんですが、その後が思うように行きませんでした。全体的にあまり良くなかったと思います。
-前回に続くインターセプトですが
自分自身新しいトレーニングを始めたのでそれが良かったんではないかと思います。
-チームの雰囲気は
東大チームの方が雰囲気が良かったですし、声が大きくてよく出ていてその面で負けていたと思います。トマホークスはあまり良くはなかったです。OFとDFどっちも士気が上がってませんでした。
-個人の課題は
自分はどの選手がどう動いて試合が展開されて、それに対する戦略などのプレーの判断ですね!それと下級生に対して色々なプレーのある中でそれぞれの対応の手段とかをしっかりとアウトプットできていない点です。
-今年の一年生はどうですか
自分と同じポジションの人はいい人がたくさんいて、層が厚くなるので嬉しいです。
-CBの3年生としてどうしていきたいですか
自分のポジションであるCBは端で地味なんですけど、そこでいかにチームを引っ張っていくことができるか、チームの雰囲気を作り上げていけるかがポイントだと思いますし、上級生として頑張りたいです。
ーこれからの抱負
去年はケガで出れなくて、相手も自分のことを知らないので、ダークホースみたいな存在で頑張っていきたいです。
阿部康成
―今日の試合を振り返って
ちょっとミスが、自分のところで目立って。入りが悪かったなと思います。
―得点シーンについて
QBが良いボール投げてくれたので。とれたという感じですね。
―スコアはどうでしたか
ちょっと、まだ(点を)とれたんじゃないかな、と。不完全燃焼な感じです。
―今日見つかった課題
試合の入りが、良くなかったので。レシーバーも、目標としてあるので。それが今回できなかったので、入りを意識していけたらなと思います。
―相手の印象
思ったよりCBでかくなかったので、普通にやればいけるなって感じです。
―今年のOF陣の雰囲気
レシーバーが豊富なので、レシーバーで引っ張っていければと思います。
―明日の試合に向けて
もう一回TD狙っていきます。
寺林翼
ー今日の試合を振り返って
絡まなきゃいけないところで絡めなかったです。ゼロで完封してもよかった試合でした。
ーDFの出来はあまり良くなかったということですか
そうですね。ポジション的にも自分がもっと止めなきゃいけなかったので。
ーお手本にしている先輩はいますか
LBだと直属の先輩になる樽澤さん(法3)ですね。
ー高校と大学のアメフトの違いはやはり感じていますか
そうですね。沢山あるんですけど、やっぱり1個1個のプレーにすごくかけています。クオリティも違いますね。大学だとスピードもパワーも高校とは段違いで、今はまだついていくのでいっぱいいっぱいです。
ー1年生にしてほとんどの試合に出場していますね
今、樽澤さんがケガしていることで自分が出させてもらっているんですけど、まだまだチームの足を引っ張っていて、自分のミスが目立つシーンが多いです。出るからにはしっかりトマホークスの一本目として、プレーを止めたいなと思います。
ーこれからの目標
今の先輩たちとこの一年間を通して、甲子園ボウルで勝つのが目標です。
ー次戦に向けての意気込み
次の試合こそ今日の試合でしたミスをしっかり潰して、勝つためにどんどんステップアップするしかないです。次の試合では確実にミスを減らしながら勝っていきたいです。