【硬式野球】東京六大学野球秋季リーグ戦 第3週 対慶大3回戦 投手陣踏ん張れず… 主将の一撃も空砲に
東京六大学野球秋季リーグ戦 対慶大3回戦
2015年9月28日(月)
神宮球場
1勝1敗の五分で迎えた第3戦は法大が幸先よく先制。畔上翔(キャ4)の一発も飛び出し優位に試合を進めるも、4回に満塁弾を浴びるなど大量6失点。反撃を見せるもこの点差を埋めることはできず、2カード目にして痛い勝ち点逸となった。
試合結果
トータル試合結果
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
慶 大 | 0 | 0 | 1 | 6 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 8 | 11 | 2 |
法 大 | 1 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 5 | 9 | 0 |
(慶大)三宮、亀井、○加藤拓―小笠原
(法大)浅野、●玉熊(1敗)、上條、青木勇、熊谷―森川
[本塁打]
(慶)山本泰2号ソロ(3回=浅野)
横尾3号満塁(4回=玉熊)
山口1号ソロ(5回=上條)
(法)畔上1号2ラン(3回=三宮)
打撃成績
打順 | 位置 | 選手 | 打 | 安 | 点 | 打率 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | (4) | 若林 | 3 | 1 | 0 | .280 | 四球 | 中飛 | 四球 | 遊失 | 右中間二 | ||||
2 | (7) | 蔵桝 | 5 | 3 | 1 | .417 | 三内安 | 中前安 | 二直 | 左前安① | 二直 | ||||
3 | (9) | 畔上 | 4 | 2 | 2 | .304 | 投犠打失 | 右越え本② | 左前安 | 三邪飛 | 二ゴロ | ||||
4 | (5) | 金子凌 | 3 | 0 | 1 | .190 | 左犠飛① | 中飛 | 一直併 | 三飛 | |||||
5 | (3) | 柴田 | 4 | 0 | 0 | .333 | 中飛 | 一ゴロ | 一邪飛 | 右飛 | |||||
6 | (8) | 大西千 | 4 | 1 | 0 | .231 | 二飛 | 右前安 | 中飛 | 左飛 | |||||
7 | (6) | 水谷 | 4 | 1 | 0 | .200 | 右飛 | 右中間二 | 空三振 | 三ゴロ | |||||
8 | (2) | 森川 | 4 | 0 | 1 | .222 | 左飛 | 三ゴロ① | 二ゴロ | 遊ゴロ | |||||
9 | (1) | 浅野 | 1 | 0 | 0 | .000 | 遊ゴロ | ||||||||
1 | 玉熊 | 0 | 0 | 0 | — | ||||||||||
H | 金藤大 | 1 | 0 | 0 | .500 | 空三振 | |||||||||
1 | 上條 | 0 | 0 | 0 | — | ||||||||||
1 | 青木勇 | 0 | 0 | 0 | .000 | ||||||||||
1 | 熊谷 | 2 | 1 | 0 | .125 | 右中間二 | 二飛 | ||||||||
計 | 35 | 9 | 5 | .263 |
投手成績
回 | 球数 | 打者 | 安 | 振 | 球 | 責 | 防御率 | |
浅野 | 3 | 58 | 13 | 4 | 3 | 0 | 1 | 2.25 |
玉熊 | 1 | 45 | 9 | 4 | 0 | 2 | 6 | 24.00 |
上條 | 0/3 | 6 | 2 | 1 | 0 | 1 | 1 | — |
青木勇 | 1 | 8 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3.60 |
熊谷 | 4 | 45 | 15 | 2 | 3 | 1 | 0 | 4.71 |
計 | 9 | 162 | 42 | 11 | 6 | 4 | 8 | 4.58 |
ベンチ入りメンバー
10 | 畔上(キャ4=日大三) | 27 | 森川(営3=桐蔭学園) | 26 | 水谷(営2=大阪桐蔭) |
11 | 青木勇(法4=智辯和歌山) | 32 | 中村(営1=多良木) | 35 | 川口(人1=横浜) |
13 | 菅野(キャ1=小高工) | 34 | 鎌倉(法1=日本文理) | 6 | 蔵桝(営4=広陵) |
15 | 藤森(法2=西武台千葉) | 1 | 若林(営4=桐蔭学園) | 7 | 田中(法4=愛工大名電) |
16 | 玉熊(法3=北海) | 2 | 皆川(キャ4=西武台千葉) | 28 | 中川(経3=法政二) |
17 | 熊谷(キャ2=平塚学園) | 3 | 金藤大(キャ3=西武台千葉) | 29 | 清水二(法2=中京大中京) |
18 | 浅野(法4=中京大中京) | 4 | 柴田(文3=東邦) | 39 | 大西千(営1=阪南大) |
19 | 川名(営4=安房) | 8 | 佐藤竜(法4=作新学院) | ||
37 | 上條(キャ1=市立川越) | 9 | 金子凌(キャ3=日大三) |
リーグ戦結果(9/28現在)
明大 | 慶大 | 早大 | 法大 | 立大 | 東大 | 試合 | 勝 | 負 | 分 | 勝点 | 勝率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
明 | ―― | ○○ | ●○○ | 5 | 4 | 1 | 0 | 2 | .800 | |||
慶 | ―― | ○●○ | ○●○ | 6 | 4 | 2 | 0 | 2 | .667 | |||
早 | ●● | ―― | ○○ | 4 | 2 | 2 | 0 | 1 | .500 | |||
法 | ●○● | ―― | ●○○ | 6 | 3 | 3 | 0 | 1 | .500 | |||
立 | ○●● | ●○● | ―― | 6 | 2 | 4 | 0 | 0 | .333 | |||
東 | ●● | ○●● | ―― | 5 | 1 | 4 | 0 | 0 | .200 |
戦評
2カード連続で第3戦までもつれ込むことになった法大。ここでの勝ち点奪取が、リーグ戦を戦っていく上で大きな意味を持つことになるのは明らかだった。大事な先発を任されたのは浅野文哉(法4)。けがから復帰して間もない背番号18に、この大一番は託された。初回、慶大先頭の山本泰寛、2番梅野魁人に連打を浴び、無死一、三塁のピンチを招く。たまらずベンチもすかさずタイムを取るが、ここから4年生投手が気概を見せた。3番横尾俊建をこん身のストレートで二飛に打ち取ると、4番谷田成吾、5番山口翔大を緩急自在の投球でねじ伏せ、先制点を阻止。窮地を無失点で切り抜ける。浅野を援護したい打線はその裏、制球の定まらない三宮舜に対し、四球や慶大のまずい守備にも乗じて無死満塁のチャンス。4番金子凌也(キャ3)が先制の犠飛を放ち、幸先の良いスタートを切った。
浅野は3回に山本泰のソロで同点とされてしまいこの回で降板となるが、すぐさま打線が盛り返す。1死一塁から3番畔上が甘く入った三宮の失投を捉え、勝ち越しの2点本塁打。およそ1年ぶりとなる主砲のアーチで再びリードを奪い、流れをつかんだかに思えた。
しかし、誤算は4回だった。この回からマウンドに上がった玉熊将一(法3)が下位打線に連打を食らい同点に追い付かれると、2死満塁から横尾に高めに浮いたボールを叩かれ、まさかの満塁弾。試合は一転、慶大が4点をリードし優位に立った。法大も追撃を見せるも、慶大ベンチは4回途中で早くもエースの加藤拓也を送り出す。豪速球と落ちる球を操る加藤拓の前に苦戦を強いられ、追加点には至らなかった。5回にもリーグ戦初登板の上條将希(キャ1)が山口に出鼻をくじかれるソロ本塁打を浴び、点差は4点に。上條にとってはほろ苦い神宮デビューとなった。
6回、慶大に傾いた流れを引き戻すべく、5番手に熊谷拓也(キャ2)をマウンドへ送る。「自分が雰囲気を変えようと思ってマウンドに登りました」と、1回戦で4回5失点で降板した打線を相手に気持ちのこもった力投を見せる。山本泰、梅野から二者連続三振を奪うと、雄たけびとともにガッツポーズ。横尾も中飛に打ち取り、この試合初の三者凡退のイニングを生み出した。加藤拓からなかなか突破口が開けない打線も、7回に反撃ののろしを上げる。青木久典監督も「野手顔負け」と評する打撃センスを持つ熊谷が右中間二塁打で出塁すると、相手の失策も重なり思わぬ形で無死一三塁の好機を作る。打席にはすでに2安打を記録している蔵桝孝宏(営4)。加藤拓の速球を振り抜くと、3本目の安打が左前へ転がる適時打に。1点を返し、なおも無死二、三塁でクリーンアップを迎える。しかし、絶好の機会で加藤拓の前に完全に抑え込まれ、流れに乗り切ることができない。
1人、また1人と凡退を重ね、ついに試合は最終回。1死から1番若林晃弘(営4)が速球に食らいつき、フルカウントまで持ち込む。”絶対に終わらせない”そんな気迫さえ感じさせた副将の一振りは、右中間を深々と破る二塁打に。意地を見せたい法大だったが、反撃もここまで。続く蔵桝、畔上が倒れ、試合終了。2カード連続で第3戦まで持ち込んだものの、惜しくも2つ目の勝ち点奪取とはならなかった。
試合後には涙を流す選手の姿も。「4年生は最後のシーズンなのに、申し訳なくて悔しくてしょうがないです」。熊谷は赤くした目で答えた。主将の畔上は以前「優勝を知らない世代を作ってはいけない」と語るも、その味を知るのは畔上ら現4年生のみ。12年秋以来遠ざかっている王者の座に返り咲くためには、残りのカードを落とすことは決して許されない。「この悔しさを忘れるな」。青木監督から選手に伝えられたこの一言。今日の重い敗戦を、選手たちはどう受け止めるだろうか。3季連続5位から優勝争いに絡むまで息を吹き返した今春。目の前でその手からすり抜けていったあの悔しさを忘れた選手は、誰一人としていないはずだ。積み重ねてきた努力が嘘をつかないことを証明することはできるだろうか。”負けない野球”の真価が問われる時は、目の前に迫っている。(原口大輝・望月千草)
クローズアップ
熊谷拓也(エースに立ちふさがる大きな壁 乗り越えた先に真の大黒柱へ)
痛い勝ち点逸。厳しい結果を一身に背負いこんだエースの目には、光るものがあふれていた。
春にチーム最多の3勝をマークし、今季は自身初の開幕投手を務めた。着実にエースへの階段を上っていたが、さらなる飛躍を誓ったシーズンに結果がついてこない。開幕戦は5回5失点。2度目の先発となった東大3回戦では好投し復調を予感させたが、2カード目の慶大1回戦でも4回5失点で降板。エースの責任ともいえる「1回戦の先発」でことごとく結果を残すことができなかった。
「気持ち」。熊谷の口からは、このフレーズがよく聞かれる。この日は6回から登板すると、気持ちを前面に押し出してチームを鼓舞した。マウンドから雄たけびを上げる姿には、エースとしての結果を残せないもどかしさや、勝ち点を懸けたこの試合への強い執念を感じずにはいられない。
「今日のような気迫があれば、本当の大黒柱になってくれます」と指揮官も大きな期待を寄せる男が、ここで終わるわけにはいかない。残されたカードはあと3つ。リベンジの機会はまだ残されている。「気持ちを込めながら、この悔しさを忘れずにやってきます」。力強くそう口にした右腕を、1回戦のマウンドが待っている。(遠藤礼也)
監督・選手コメント
青木久典 監督
―勝ち点獲得とはなりませんでした
痛い結果です。応援していただいている方にも申し訳なく思います。
―先発に起用されたのは浅野投手でした
熊谷は1戦目で(慶大打線に)合っていたので、リーグ戦を通して状態の上がっていた浅野に託しました。昨日は1年生が頑張りましたし、今日は(4年生の)浅野が序盤だけでも試合を作ってくれればいいなと思って起用しました。
―3回で降板となりましたが、当初からの戦略でしょうか
今日は継投でいこうと考えていましたし、浅野はけがからの復帰なので、球数制限の中で3回までと決めていました。
―その後を受けた玉熊投手の投球が誤算だったでしょうか
誤算といえば誤算ですが、起用したのは僕なので。これに関しては僕の責任です。ただ欲を言えば、彼は経験のある投手ですし2点勝ち越している中盤ということで、そこまで緊迫した場面というわけではなかったのでね。彼ぐらいのキャリアを持っているのであれば4回、5回くらいを2点くらいまでには抑えてほしかったなとは思います。
―上條投手はリーグ戦初登板でした
運がなかったですね。初球に本塁打を打たれて出鼻をくじかれた結果、彼の良さが出なかったです。今日は総力戦を見込んで投手を8人入れていましたし、良い球も投げていましたので、彼の力を試してみたいと思っていました。
―リリーフの熊谷投手は気迫を全面に押し出した投球でした
そうなんですよね。ああいう形で先発でもいってくれればと思うんですけどね。春もそうでしたが、先発でいくのと途中からいくので違いが出るというのは、メンタルの問題なんですかね。今日のような気迫で常にいってくれれば、彼は本当に大黒柱になってくれるんじゃないかと思っています。
―試合後には涙も見られました
いろいろな意味で、非常に悔しかったんじゃないでしょうか。「この悔しさを忘れるな」ということは選手全員にも伝えてありますので。
―畔上選手はおよそ1年ぶりの本塁打を放ちました
しっかり振り抜けていましたね。あんなにバットのヘッドが前に抜けたのは久しぶりですね。あの打撃からつかんでほしいですね。
―1回、7回の好機で各1得点のみに終わってしまいました
あそこで1点ではなく2点3点と取れていれば、また状況は変わっていましたね。それが今日の勝負のあやでした。選手たちも一生懸命やってくれましたし、なかなか責められないところではあります。
―欠場の佐藤竜一郎(法4)選手は試合前練習にも参加されていませんでした
昨日の最後のライナーを捕球した際に指を突いてしまい、だいぶ腫れてしまっているので、投げられるような状態ではありませんでした。
―次週は空き週となりますが、どのような立て直しをしていこうとお考えでしょうか
試合の中の負けない気持ち、気迫といったものは出てきているので、その部分は心配していないです。皆さんが見て分かる通り、課題は浮き彫りですから、投手陣をこの1週間で強化していきたいと思います。新戦力を探す必要もあるのかなと思います。
―立大戦へ向けて
一戦必勝で、今度は必ず勝ち点を取ります。今日みたいな思いはしたくないので、しっかりやります。
畔上翔 主将
―この試合をどのような気持ちで迎えましたか
負けられない、そういう気持ちです。
―試合を振り返って
もう少し投手陣には踏ん張ってもらいたかった、というのが正直なところです。
―3回、本塁打を打ったときのお気持ちは
何としてでも打ちたいと思っていました。リードできたので良かったです。
―4回には大量失点の場面がありましたが
なんとか最少失点で締めてくれればなと思っていましたが、ドカンといかれたのでしょうがないです。
―熊谷投手の気迫のこもった投球はどうご覧になりましたか
あれが当たり前であって、1戦目の投球が本来の姿ではないので。打たれる打たれないは付き物ですけど、日頃からあれくらいの気迫を持って投げてもらいたいと思います。
―今後のチームの課題は
野手陣は頑張っていると思うので、投手陣にあと2点くらいは(少なく)抑えてほしいですね。
―ご自身の打撃の状態は
上がってきてはいます。ここ一本というところで打つことができなかったので、そこを突き詰めていきたいです。
―次戦、立大戦に向けて
絶対に落とせないので、とにかく練習をしてしっかり準備をして再来週を迎えたいです。
浅野文哉 投手
―投球を振り返って
先発を告げられたのは試合直前でした。先発ということを考え過ぎずに、1番手の投手として1回1回全力で投げようと思って試合に臨みました。
―今季初の先発を告げられた時の率直のお気持ちは
すごくうれしかったです。やってやろうと思いました。
―先発へのこだわりなどはありますか
今はないですけどこれまではずっと先発としてやってきたので、一番居心地がいいというかやりがいがあると思います。
―昨年の春季リーグ戦でも慶大戦で先発していますが、何かイメージなどはありましたか
どんどん振ってくるといいますか、打線というよりは点でくるイメージですね。
―試合前にバッテリーを組む森川選手とお話ししたことは
「気持ちだけはしっかり持って」という話をしました。「浅野さんは熱くなっても僕は冷静でいます」と言われました。
―初回は無死二、三塁からクリーンアップを迎えるピンチの場面がありました
そこは気持ちで抑えました。気持ち以上というか。
―3回の山本泰選手に浴びた本塁打について
もったいなかったです。ボールもう1個分低くか内に入っていれば、入っていなかったと思います。そこはもう本当に技術ですね、悔やまれます。
―その後は三者凡退に打ち取りましたが、気持ちの切り替えなどは
打たれた後が一番大事なので、自分でどううまく切り替えていくかということを練習していきたいです。あの場面は3人で抑えられて良かったです。
―次の登板に向けて考えていることは
相手に向かっていく姿勢ですね。気持ちを前に出すということです。
―立大戦までは空き週を挟みますが、取り組みたいことは
コースに投げ分ける技術ですね、丁寧にいきたいなと思います。
―立大戦に向けて
もう1敗もできない状況なので、全部勝つつもりでやっていきたいです。
蔵桝孝宏 外野手
―試合を振り返って
絶対勝ちたかったですし、勝てる試合だったので悔しいです。
―序盤のリードを守ることができず、逆転負けを喫してしまいました
野手陣はどんどん点を取って取られたら取り返して、という形でやっていたんですが、投手が踏ん張れなかったです。野手でどうにかしようという雰囲気でしたが、相手より点を取ることができなかったというのが現状です。
―ご自身は好調を維持されていますが
昨日までの2試合は自分の打撃ができていなかったので、今日は何とか勝ちに貢献するという思いが自分の中にありました。負けてしまったので、もう少しできることがあったのかなと思います。
―チームの雰囲気はいかがですか
今日は負けてしまいましたが、空き週が開けたら全勝するという気持ちで練習しなければいけないと思います。しっかり反省して、一球一球気持ちを込めて練習していきたいと思います。
―チームの中でのご自身の役割は
自分は打撃でチームを勢いづけることが役割だと思っています。慶大戦ではムラがあった分、どんな試合でも自分の打撃ができるようにしっかり反省して、立大戦に向けて頑張っていきたいと思います。
―空き週に取り組みたいことは
東大戦、慶大戦で出た課題をしっかりつぶしていきます。一戦一戦勝っていくしかないので、1勝を目指してやっていきたいと思います。
―次戦に向けての意気込み
後がないので、死に物狂いでやっていきたいと思います。
熊谷拓也 投手
―投球を振り返って
気持ちで投げました。
―4回5失点に終わった第1戦の後に監督からお話しされたことは
技術うんぬんではなく、基本的なことですけど気持ちで投げるというところですね。
―本日は気持ちを前面に押し出した投球でした
自分が1戦目からできていれば、今日のような(勝ち点を落とす)結果にはならなかったので。
―2日前の登板を踏まえ、慶大打線に対して気を付けたことは
相手がどうということより、自分でしたね。自分が1戦目からやっておけば…。4年生は最後のシーズンなのに、申し訳なくて悔しくてしょうがないです。
―6回からのロングリリーフとなりましたが
長く投げる分には全然大丈夫です。自分が雰囲気を変えようと思ってマウンドに立ちました。
―4回を2安打無失点という結果でしたが、ご自身でどう評価されますか
今日は良かったかもしれないですけどね。1戦目があのような結果だったので、今日は先発にならなくて。今日の投球がどうというよりは、このカードを落として慶大に勝ち点を与えてしまったことがすごく悔しいです。
―勝ち点を落とす形となってしまいましたが、チームの雰囲気はいかがでしょうか
野手の人たちはすごく頑張ってくれているのに、投手が本当に不甲斐ないです。空き週を挟むので次からは本気で気合いを入れて、どんな形であれ優勝できるようにやっていきます。
―その空き週期間に取り組みたいことはありますか
基本に戻ってフィールディング、投球、トレーニングも、気持ちを込めながらこの悔しさを忘れずにやっていきます。
―立大戦へ向けて意気込みを
絶対負けないです。
水谷友生也 内野手
―今季初スタメンとなりました
1年の春季リーグ戦以来のスタメンだったので、緊張しました。チームが勝つことを前提に頑張りました。
―どんなプレーをしようと考えて試合に臨みましたか
(佐藤)竜さんがけがをしてしまった代わりに入ったんですけど、とにかくチームが勝つことだけを一番に考えてプレーしました。
―その佐藤竜選手からは何かお言葉はありましたか
「頼んだぞ」と言われました。
―けがの状態は
心配はしてないです。
―ご自身にとって佐藤竜選手の存在は
憧れの人ですけど、抜かしたいという気持ちもあります。
―2打席にリーグ戦初安打を記録しました
特に意識はしていなかったです。来た球を打とうと思っていましたが、案外伸びてくれたので良かったです。
―守備では投手に頻繁に声を掛ける姿が見られました
試合に出たらいつも声を掛けるようにしているので、いつも通りです。
―遊撃手としてのこだわりは
遊撃が一番守りやすいだけで、どこでもいけます。守備の要になれるように頑張ります。
―1年生の活躍が目立ちますが、2年生としてどう感じますか
すごいなと思う部分もありますし、2年生はもっとしっかりしなくてはいけないなという気持ち半々です。
―1年生の春以降はベンチからも外れていましたが、どんなお気持ちでしたか
けがをしていて悔しい部分しかなかったので、悔しい思いを忘れるくらいの練習をやってきました。
―この敗戦で感じたこと
全員が悔しがっていて、中でも4年生はとても悔しがっていたので、4年生の今季に懸ける思いを感じました。自分ももっと頑張らなくてはと思いました。
―今後もスタメンは狙っていきますか
常に狙っていますけど、竜さんのけがが治るのが一番だと思います。僕も頑張ります。
―空き週期間に取り組みたいことは
勝てるように練習します。
上條将希 投手
―試合を振り返って
はじめは良い雰囲気だったのですが、4回の満塁本塁打から雰囲気が変わってしまいました。そこからズルズルと引っ張ってしまって申し訳ないです。
―初球に本塁打を浴びるなど、ほろ苦い神宮デビューとなってしまいましたが
思っていたほど緊張はせず、テンポ良く投げようと思っていました。入りの真っすぐが真ん中にいってしまい、そのボールを捉えられてしまいました。六大学の打者の力強さを痛感しました。
―どのような心境でマウンドに上がりましたか
リードされていたので、これ以上点差を開けないようにリズムを変えていこうと思ったのですが、先頭打者にあのような形で打たれてしまって…。
―リーグ戦の雰囲気をどう感じましたか
昨日ベンチ入りしての今日の登板だったので、準備はしていたつもりでしたが少し準備不足だったと思います。
―夏は主にどのような調整をしましたか
走り込みを中心に、遠征では投げ込みを主体として取り組みました。
―ご自身のアピールポイント
コントロールというよりは、真っすでを押していく投球です。今日はできませんでしたが、今後登板するときは、真っすぐで投げ切りたいと思います。
―次戦への意気込み
今日は負けてしまいましたがあと3カード残っているので、残りは取りこぼさないように全力で良い結果を残せればいいなと思っています。
フォトギャラリー
- 一時勝ち越しとなる2ランを放った畔上
- 3回を1失点と粘投した浅野
- 横尾に満塁弾を浴びた玉熊はまさかの6失点
- およそ1年半ぶりのスタメン出場の水谷は初安打を記録した
- リーグ戦初登板の上條は苦いデビューとなった
- 気迫を見せた熊谷は4回を零封
- 追撃の一打を放った蔵桝は小さく手をたたく
- 若林が最終回に二塁打で出塁するも、得点には至らず