【バスケ】第91回関東大学バスケットボールリーグ戦 対拓大 ナイスゲームも、勝利ならず
第91回関東大学バスケットボールリーグ戦 対拓大
2015年10月17日(土)
慶應義塾大学日吉キャンパス
慶大日吉を会場とするこの2日間、まずは現在リーグトップの拓大と戦う。1巡目では相手に多くのリバウンドを許し完敗した。今回も#23ジョフ・チェイカ・アハマド・バンバを始めとしたインサイドの選手を抑え、いかにリバウンドが取れるかがポイントになってくるだろう。
ゲームが始まると攻防ともに順調な滑り出しで前半を3点差で折り返したが、後半一気に崩れてしまった。第4Qでなんとか持ち直したものの、点差を取り戻すことはできず。「ゲームにはなった」(今井監督)が、勝利を挙げることは叶わなかった。
試合結果
トータル試合結果
68 法政大学 |
16 | 1Q | 16 | 83 拓殖大学 |
---|---|---|---|---|
18 | 2Q | 21 | ||
14 | 3Q | 25 | ||
20 | 4Q | 21 |
法政大学スターティングメンバー
選手名 | 学年 | 学部 | 身長/体重 | ポジション | 出身校 | 得点 |
---|---|---|---|---|---|---|
#14 植村 哲也 | 2 | 文 | 175/74 | PG | 明成 | 10 |
CAP #35 山岸 玲太 | 4 | 経営 | 179/72 | SG | 福島商 | 0 |
#67 佐藤 翔耶 | 3 | 法 | 181/78 | G | 宇都宮工 | 17 |
#12 柳川 知之 | 2 | 法 | 192/82 | PF | 明成 | 8 |
#16 沼田 凌 | 4 | 法 | 190/87 | C | 湘南工科大附 | 12 |
法政大学交代選手
選手名 | 学年 | 学部 | 身長/体重 | ポジション | 出身校 | 得点 |
---|---|---|---|---|---|---|
#7 藤井 裕太 | 3 | 社会 | 175/65 | SG | 厚木東 | 13 |
#8 新沢 亮太 | 3 | 経済 | 182/73 | SG | 新潟商 | 1 |
#10 和田 直也 | 2 | 法 | 187/77 | GF | 幕張総合 | 0 |
#11 中野 広大 | 3 | 法 | 182/77 | SF | 土浦日大 | 6 |
#23 戸掘 勇吾 | 2 | 文 | 190/79 | PF | 國學院久我山 | 0 |
#24 加藤 寿一 | 4 | 文 | 192/79 | GF | 法政二 | 1 |
#57 玉城 啓太 | 1 | 法 | 175/65 | PG | 京北 | 0 |
#91 竹内 悠貴 | 1 | 法 | 195/85 | C | 西武文理 | 4 |
戦評
第1Q。佐藤のドライブからジャンプシュートで先制する。リバウンドでは#23バンバにゴール下を支配され苦しむも、ルーズボールで沼田が泥臭く食らいつき、流れを法大に引き寄せる。佐藤、植村のシュートが高確率で決まり、16-16で第1Qを終えた。
第2Q。佐藤がスリーポイントを沈め、またもや先制。しかしバンバの勢いを止めることが出来ず、内外のシュートを次々と沈められてしまう。法大も佐藤の3連続スリーポイントなどで繋ぐも、その他の選手の得点が伸びない。終了間際、植村がバンバからスティール。残り4秒でシュートを狙うもリングに嫌われ、34-37で前半を折り返した。ラストプレーのスティールに、ファールのコールが無かったことに対しバンバが反論。テクニカルファウルを受ける。
第3Q、バンバのテクニカルファウルに対するフリースローから再開。法大は拓大のディフェンスの前に攻めきることができず苦しい展開が続く。柳川、藤井が個人技から得点するもそこまで。拓大は力強いプレーで法大選手を圧倒し、法大選手が転倒する場面も多く見られた。気づけば点差は大きく広がり、47-62。そしてゲームは最終Qへ。
第4Q。法大ボールからスタート。沼田がスリーポイントを沈め、流れを変えていきたいところだったが、拓大の確実なシュートの前にファールがかさむ。残り5分で、この試合のスコアリーダーである佐藤がファウルアウト。司令塔である植村も残り3分でファールアウトとなる。フリースローを確実に決められ、点差を縮めることが出来ない。ブザービーターを決められ、スコアは68-83。勝負どころでの強さを拓大に見せつけられるゲームとなった。
この試合でついに6連敗となったウィザーズ。勝負どころで競り勝てない、というような嫌な試合が続いている。気持ちを切り替え、1つでも多くの勝ち星を上げておきたい。残り5試合、ウィザーズらしい、熱いゲームを期待する。(阿部暁野)
監督・選手コメント
今井一夫 監督
ー今日の試合を振り返っていかがですか
ゲームにはなってたかな、とは思います。特に柳川は前半、後ろからしっかり「ポストポスト」と声を出していて、意思も多少は戦闘的になったのかなと。彼がスタートで何試合も出ているなかで、最後までコート残っていたのがたぶん今日が初めてでした。そういったスタートの責任も果たしてくれたっていうのが、彼の一つの成長じゃないかなと思いましたね。まあちょっと遅いけど(笑)。スタートを取るという意識をしっかり持って日々やっていれば、今日みたいなものはもっと早い時期から出たんじゃない。今までは「俺がスタート?」というような感じで自信がなかったように感じてました。
ー良いゲームをしても、10点差くらいで負けてしまうのは
毎試合、寿一がけがをしてからは、同じパターンで負けています。結局4点、6点差のゲームをやっていて、そこから8点、10点差になっていくといったときに、ガードの冷静さがなくなるんですよね。だいたいガードがゲームをコントロールできなくて、自分の焦りか何かで崩していってしまっているっていうのが現実だったから、そこをもっときちっとできるようになれば良いと思います。
ー今日はそこから持ち直せたということで一歩前進なのでしょうか
いや、持ち直すんじゃなくて、そういう状態にならないようにしなくてはいけません。そういうコントロールをしなくてはいけないです。一回「落ち着け」とか「しっかりやろう」という声を掛けられたら、浮き足立っている人間が落ち着くことができるんですけど。逆に、浮き足立ってるのはガードだから。
ー佐藤選手が復帰して
彼のプレーとしてはあれが普通ですね。あれくらいの力はあると思います。いつもの藤井、哲、山ちゃんのポジションから、今日は哲、翔耶、山ちゃんとなったから、やっぱり藤井の身長と翔耶の身長の差っていうのもあるし、相手に対するディフェンスのつき方も変わってくるから、全然違うチームにはなれると思うんです。
ー加藤選手も少し出場しましたが
今週からちょこちょこやっていますね。でも(完全復帰は)まだまだですね。まずゲームに慣れなきゃいけないだろうし。
ー入れ替え戦も見えていますが
明日負けたら入れ替え戦ですね…。まあそれは結果なのでしょうがないです。まあ9位になれば二部の2位と当たるからどうにかなるかと。
加藤寿一
ー今日の試合を振り返って
前までは、試合の前のミーティングなどで言われたことを表現出来なかったんですけど、今日は皆集中して初めから終わりまで出来ていました。負けはしましたが、意味のある負けになったので、これからにも繋げていける負けとして前向きに捉えていいんじゃないかなと思います。
ー復帰戦となりました。怪我の具合はいかがですか
復帰戦といってもまだ5分だけなんで(笑)。怪我は日に日に良くはなってるんですけど、まだ気にしてしまうのはありますね。まあまだこれからなので。
ー試合を客観的に見る中で、チームをどのように捉えていましたか
結構厳しく言ってきました。いろいろ言ったんですけど、そんなんだったら(チームに)いらないよ、という話もしてきましたね。今日みたいにやってくれるならチームにプラスのことしか無いですし。今自分は言葉しか掛けられないので厳しく言っているけれど、復帰した時は、言ったことに責任を持ってプレーしたいとは思っています。
ー自分だったらこうするのに、など、歯痒さのようなものは感じましたか
ありましたありました。ここの場面で交代して、ああやってやれば追い付くのに、というのは何度も思いました。ただ、他の選手たちにとってもいい練習になったと思いますし、自分が怪我をしたことによって、やらなきゃいけないという意識も増えたと思います。
ー拓大のフィジカルに対して
別に特別意識してはいなかったですね。実際強いんですけど。自分たち以外のところはみんな強いので。僕達の代はもう間に合わないですけど、後輩達はこの経験を活かしてトレーニングの方に力を注げるんじゃないかなとは思います。
ーバンバ選手に対する指示は
ローポストに入った瞬間ダブルチームに行くことですね。やっぱり得点源はあそこなので。1人で止めるのは厳しいですし。2人行くと他が空いてしまうんですが、そこはまあ仕方ないのでとりあえずバンバの方を止めようという感じでした。
ー明日以降の試合に向けて
明日勝って、みんなでいい雰囲気を作りたいですね。リーグ戦があと5試合しかないので、結果にこだわって頑張っていきたいです。
藤井裕太
ー今日の試合を振り返って
毎試合のことなんですけど、大切な場面で我慢できなかったっていうのが改善しなきゃいけないところですね。前回も戦えていて勝てなくはない相手なので、もうちょっと踏ん張れたかなという気はします。
ー雰囲気が変わったように見えましたが
先週終わってからチームでミーティングをして自分たちで厳しいことも言っていこうという感じになりました。それで雰囲気が固まったというか、ふわふわした気持ちじゃなくなってきたのかなと思います。
ー今日はシュートの調子も良かったですね
うーん…どうですかね。まあ、攻められる人間が限られてる中で寿さんがあまり出られない分もっと攻めていこうというのもあったし、最近は結構塚本さんからも攻めろ攻めろと言われているので。それが良い方向に向いてきてるのかなと思います。
ー今季はボール運びを任される場面も多いですが
1番をやることに不安が無いわけじゃないんですけど、逆に新しいことを出来るっていうのは良い経験になるし、このリーグ戦を通して成長できたらいいなというのはあったのでそれは自分としてはプラスに捉えてますね。
ー明日の慶大戦に向けて
今日はいつもよりリバウンドが頑張れたのでそれを継続していくことと、ディフェンスやターンオーバーを意識してやっていきたいと思います。
佐藤翔耶
ー今日の試合を振り返っていかがでしたか
出てない期間があったので、リーグ戦初めてのスターティングメンバーでした。スタメンになったからにはやるべきことをやろうと思いました。自分の仕事は8割くらいできたかな、と思います。
ー久しぶりにスターティングメンバーとして出てみてどうでしたか
やっぱりスタートからの出場の方がいいですね。体も温まってるし、集中力を持続しやすいです。途中出場だと集中力が途切れたり、気持ちが強くても体が動かなかったりするので、今日改めてスタートから出る方がいいなと思いました。
ースリーポイントシュートが好調でしたね
めずらしいですよね(笑)やっぱりスタートから出てるか出てないかで集中力が違ってきます。今日は集中力を持続出来たなと思います。
ーファイブファウルで退場してしまった原因は何ですか
足が動かなくなって手でディフェンスしてしまったり、縦に抜かれてしまったりっていう場面が多かったことですね。
ー退場した時のお気持ちは
しょうがないという気持ちもありましたが、もっと出たいという気持ちもありました。
ーナイスアシストが多かったですね
本当はあまりパスするなと言われているんですが昔からそういうプレイなので、つい癖が出てしまうんです。今日の試合は結果的に良かったという感じです。自分が攻めれば相手が必ずヘルプディフェンスに来るので、ヘルプがどこから来たのかを考えて空いている人にパスをする感じです。でもそれをするとミスが増えるので、ターンオーバーにならないように気をつけています。
ー次の試合に向けて一言お願いします
相手のホーゲームですけど相手をがっかりさせるような結果にできるように頑張ります。
柳川知之
ー今日の試合を振り返って
今週の試合からもっと引き締めないといけないってのがあって、もっと勝ちに対するものをもってやろうということだったので、結果的に1順目の拓大戦よりは戦えたと思うのでそういうところが前進したと思います。先週はリバウンドが20本とかになってしまっていたので、そこは徹底してやろうということで本数が増えてたので、そこはよかったと思います。
ーそのリバウンドについて詳しく話を聞かせてください
みんな意識してるというこが伝わってきて、自分も自然といかなきゃなという感じになって。バンバは僕がついてたので、彼にだけは取られないようにと。自分がやると周りが楽になって、結果的にチームのリバウンド数が増えるというのを試合前から目指してて、それができたのでよかったです。この気持ちをずっと持ってやっていくのが大事だと思いました。
ー前半と後半で何か変わった点はありますか
2Qの後半あたりから運動量が落ちてボールがまわらなくなって、ガードがボールを持つ時間が長くなってしまったので、僕たちがスクリーンとかで助ければよかったんですけど疲れで集中力を欠いてて、結果的にターンオーバーが増えてしまって。(集中力が)切れてしまったのが3Q。4Qで持ち直せたんだから3Qでもできたはずなので、そこが課題だと思います。
ーバンバの3Pに関してはくい止めようがない、といった印象です
最初のミーティングでは1試合あたり1~2本成功という本数だったので、最初はスペースを開けて、ドライブからのリング下で止められないっていうのを防ごうということにはなってたんですけど、今日も入ってしまって。そうなると中も外もは厳しいところがありました。そこはさすがっていうか。
ー明日の試合に向けて
自分のできることをやってチームに貢献したいというのと、攻めの姿勢を少しずつ出して、良くなっていったというのがあるのでその気持ちを忘れずに。やることはディフェンスとリバウンドなんですけど。結果的に絶対勝つということで。
クローズアップ
10個の質問で法大バスケットボール部員の素顔に迫る新企画。バスケや普段の生活について伺います。
※次回の人を指名する制度。※毎回更新できない可能性もあるのでご了承ください。
今林万梨耶(経2)
①部内のニックネーム→大体まりやですね。あと1年生にはマリリンって呼ばれてます(笑)
②アルバイト→カフェでやってます。
③オフの過ごし方→美味しいもの食べたり友達と遊びに行ったりします。せっかくの休みなのでリッチに過ごしたいと思って。(笑)
④好きな音楽→その時々で変わるんですけど、今はサカナクションの新宝島をよく聴いてますね。
⑤おすすめの映画→目黒さんからDVDを借りて見た『きみに読む物語』はすごく良くて号泣でした。
⑥好きな芸能人→染谷将太
⑦好きなタイプ→背が高いっていうのと、あとは自分が出来ないことを出来る人は尊敬できるからいいなと思いますね。
⑧仲が良い選手→上山とか(野口)勇樹とか。多治見くんも私は仲良いと思ってるんですけど(笑) 財前さんも九州繋がりで最初からよく話しかけてくれて仲良くしてもらってます。
⑨部活以外でやりたいこと→温泉行きたいですね。あと最近みんなで出かけたりしてないので、来年あたり部内のみんなでバーベキューとかやりたいです!
⑩次の人の指名をお願いします→財前さんにします。九州仲間ということで!
フォトギャラリー
- シュートも好調だった藤井
- チーム最多得点をあげた佐藤
- 沼田のインサイドでのプレーが光った
- シュートにいく回数が増えた植村
- 最後までコートで戦うことができた柳川
- 山岸のシュートは当たらなかった
- チームとしてもう一歩粘りがほしいところ(写真は新沢)
- ディフェンスでナイスプレーを見せた和田