【ハンド】インカレ4年生特集―感謝―

ハンドボール

【ハンド】インカレ4年生特集―感謝―

平成27年度高松宮記念杯 男子第58回・女子51回
全日本学生ハンドボール選手権大会 函館大会 1回戦 対関西学院大
2015年11月7日(土)
函館大学付属有斗高等学校体育館

期待されたインカレはまさかの初戦敗退。2年連続となる延長戦での敗戦に選手たちは悔しさをにじませた。率直な気持ちと法大での4年間のハンドボール生活について、思いの丈を伺った。

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ハンド部4年生 R 2
引退を迎えた4年生たち

 

選手・スタッフコメント

渡邉大貴 主将

―正直な気持ちは
試合直後と今の気持ちはちょっと違うんですけど、試合が終わった直後は悔しさでいっぱいでダメだったのですが、今は全力をだしてその結果負けてしまったのでしょうがないかなという気持ちです。

―2年連続での悔しさを味わうことになりましたが
自分としては、去年とは変われたと思っていました。しかし結局はこういう結果で、変われてなかったということですよね。それを2年連続でやったことで、下の代は「これじゃダメだ」というように気づいてくれればそれが一番良いので、自分たちの代は終わってしまったので次に繋げられれば最高かなと思います。

―一年間の戦いを振り返って、納得のいく結果ではないと思いますが
春の時点では、自分たちがどれくらい強いのかというのは全然わからなくて、8位という結果がでて、このくらいはいけるんだという気持ちがありました。秋は初戦で負けてズルズルと行ってしまって、気持ち的にも下がってしまいました。それでも最後は立て直して尻上がりで調子も上向いてきいましたし、インカレで結果を残そうと思っていたのですが、負けてしまいした。

―去年はベスト4という目標を立てていて、今年もそのような気持ちだったと思いますが
本当は、去年インカレで優勝した中部大に2回戦で挑んで、それがどんな結果でも受け入れようと思っていたのですが、ちょっと考えるのが早すぎましたね(笑)。

―あと一歩のところで勝てない要因は
リードしたところで満足してしまうところですかね。そこが着地点じゃなく、もう一歩先にいければ今日も勝てたと思います。

―4年間のハンドボール生活を振り返って
すごい充実していました。法政を正直舐めていたというか、藤代紫水でやってきたのでどこかそういう気持ちもありました。そうした環境で、監督がいなかったので自分たちで自由にやれて、そこに自分のやる気、モチベーションを持ってくることができましたね。今がちょうど楽しいピークなのでここで終わりというのは残念です。楽しめたというのが成長につながったのかなと思います。

―”雰囲気の良いチーム”作りへのこだわりは
高校のようなチームはどこか”やらされてる”感じがしていたんですよ。そうじゃなくて自分からやることに意味があって、楽しさがあると思っています。やるとこはしっかりやりますが、ハンドボールを純粋に楽しめる環境を作れば、自然と雰囲気もよくなりますよね。雰囲気を良くしようとしたわけじゃなく、楽しもうとしたらチームの雰囲気が良くなりました。

―キャプテンとしてプレッシャーは
僕は結構前向きに考えるので、あまりプレッシャーはなかった言ったら嘘になりますが、そこまで感じなかったですね。一番あったのは秋のリーグ戦の前半ですね。ババっと負けが続いて少し重圧も感じていましたが、それ以外は本当に楽しんでいました。

―キャプテンをやっていて一番よかったことは
とにかく自分のためになりました。監督の下で”やらされていたら”学べないこともたくさんあったので、キャプテンをやって学べたことはこの先の人生でもすごい財産になると思います。

―法政でのハンドボール生活には満足されていますか
自分が完璧にできるとは思わないので、点数を付けたとしても70点以上はあげられると思いますね。合格点ですね(笑)。不満はどうしてもありますしそれをなくしたいとは思いましたが、不満はどうしてもなくならないのでそれに気を取られて自分がやりたいことをできないことがあったので、そういうのがなく自分がしっかりと筋を通していれば良かったかなというのは少し思いますね。

―同期については
まとまれるベストの人数、メンバーでしたね。みんなで同じ方向に向かっていけるので。みんな意見を言う人たちなので、最高のパートナーです。

―ハンドボールは続けられますか
実業団ではなく、クラブチームで続けたいと思います。

―来季からチームに期待することは
どんなにチームが良いと言われていても結果がついてこないと語り継がれないので、結果を出してもらいたいです。

―最後に一言お願いします
“ありがとう”。感謝の気持ちです。

遠藤由陽

―今の気持ちは
悔しいです。重要なところで今日は自分も外してしまったので、エースとしての役割を果たせなかったです。悔しいという気持ちが一番強いです。

―エースとしてやってこられましたが
3年のときから今のポジションでやるようになりました。もともと中学と高校ではエースポジションをやっていて、大学に入って先輩方に「エースでやるならもっと身長がないときつい」ということを言われてセンターに挑戦したのですが、やっぱりエースの方がやりやすさを感じます。

―遠藤選手が思い描いていたエース像は
一昨年の松浦(圭介・平成25年度卒)さんとか去年の坂野(翔也・平成26年度卒)さんみたいに点を取ることがエースとして一番重要だと思うのですが、自分には先輩たちほどの実力とはテクニックがないので、今年自分がエースとして任された時に、点以外にもチームに貢献しないとチームは強くなれないと思っていました。なので、点を取ることはもちろん苦しい時間に声を出すといったことを意識して一年間やってきました。

―今年一年間エースとしてやってきて、手応えはありましたか
最初は不安はありました。点が取れなくて「ダメだな」って思うときもあったのですが、先輩方の思いとか感謝の気持ちをもってやるようになってから、秋リーグは調子も良くなってきました。ただやはりインカレでその役割を果たせなかったのが悔しいです。

―去年も悔しい思いをしましたが
先輩たちの悔しさも晴らそうという意気込みだったのですが、このような結果と自分の力のなさを痛感しました。去年、3年の長谷川、石川、柿崎はコートで悔しさを味わって、今年も同じようになってしまったので、2年間悔しい思いをした分、来年は彼らに引っ張ってもらって”延長戦で勝て強さ”を身に付けてもらいたいです。

―大学4年間のハンドボール生活は
僕が入部したときは各学年5人とかで、静かな雰囲気でやっていたのですが、一つ下、二つ下くらいから部員がとても増えて活気のあるいいチームになったなと思います。あとは、学年が上がるにつれて、責任感を感じてプレーできるようになりましたし、大学4年間のハンドボール生活を通じて特に精神的に成長することができましたね。

―この4年間に満足されてますか
結果としてはもっと上にいきたかったです。ただ、それ以上にこの仲間に出会えてハンドボールをやれたことは幸せです。

―渡邉主将の存在は
法政の大黒柱で、精神的支柱です。試合の時だけじゃなく練習中もすごい声をだしてチームも締まりますし、同級生ながらすごいキャプテンシーを持っているなと思います。

―ライバルという気持ちは
自分が栃木で彼が茨城だったので、高校時代から彼のことは知っていました。高校の時はお互いのポジションが同じだったので、意識はしていましたね。大学に入ってからはポジションも違っていてたのですが、いい意味でチームを良くしようと高め合ってきた部分はありますね。下級生の頃から一緒に試合に出ることが多かったので、課題とかも言い合ってきました。彼のおかげでチームがまとまったと思います。

―来季からの法政に期待する選手は
(高間)アミンには中心選手になってもらいたいですね。彼は得点力もありますし、マークも厳しくなると思うのですが、課題のディフェンスを克服して、よりチームに貢献してもらいたいです。上級生の意識をもって頑張ってもらいたいです。

―応援してくださった方々にメッセージを
インカレも遠いところまでわざわざ来てくださって、リーグ戦も地方から来て差し入れも頂いて、本当に保護者の方々のサポートがなかったらここまでハンドボールはできなかったと思います。特に両親には中学高校大学と辛い時も支えてもらいましたし、本当に感謝しています。

―ハンドボール生活を一言で表すと
“人生そのもの”です。ここで終わってしまうのはすごく寂しいですね。

北川誠人

―今日の試合を振り返って
関学はDVDを見て、研究していたので簡単にはいかないと思っていましたけど、勝てるとは思ってました。だけど、やっぱりディフェンスはある程度特徴つかんでたんですけど、オフェンスが思ったよりうまかったです。

―今回もですが北川選手はどんな試合でも、ベンチの方から試合に出ている選手に声をかけていた印象があります
こっちはパーティーやってるようなもんだから(笑)。自分の考えを通す訳では無いけど、言わないと気づかないこととか、気づいてるけど周りが言わないだけっていうことも絶対あるので。そういうことは僕は嫌なので、僕は思ったら言います。言わないと気が済まないので。

―けがなどのトラブルもありましたが、1年間を振り返って
あっという間だったなって感じです。でも、すごく充実した4年生のハンドボール生活だったなとは思います。

―1年間を結果という面から見て
もっと上はいけたかなと思いますね。メンバーも揃ってるし勝負できる代だと思っていたので、結果がついてこなかったというか、何かがだめだったからここで止まったのかなと思うので、3年生たちはどこがだめだったのか考えて次に生かせる材料にしてもらえればと思います。

―改めて後輩の方々に向けて
頑張ってください。

―同期の方々に向けて
ありがとう!楽しかったです!(笑)

―主将を務めた渡邉選手については
大貴が主将で良かった!実際あいつじゃなかったらここまで来れなかったと思うので。どこかで崩れて違う方向に向いちゃってたと思うので、あいつがいなかったら今の法政は無かったと思います。

―応援に来ていた方々に向けて
こんな結果になっちゃって残念だったんですけど、応援があったからここまでこれたし、その応援が当たり前じゃなくて感謝しながらハンドボールができたので、幸せだったと思います。それは新しい法政ハンドボールチームになっても温かく見守っていただけたらなと思います。

秋葉亮太

―試合を振り返って
勝つ自信はあって試合に臨んだんですけど、厳しい試合になることは想定内でした。後半は特にいい流れでできて、自分もベンチに座る人間して声かけというのは意識していました。勝てる試合だったとは思いますけど、持ち味だして、いいプレーもあったので良かったなとは思います。

―法大の良さは
選手主体というのをうまく利用して出来ているとは思いますね。キャプテン中心に、自分たちのやりたいハンドボールを皆が意見を出して作り上げていくのはすごく法政ならではであって、それが試合や日常にも出ていますし、今年1年は特に楽しいハンドボールができました。

―思い出に残っている試合は
これといってはないですけど、負けた試合も勝てた試合も、悔しかったり嬉しかったり思い出が詰まっていますし、思い出そうと思えば結構思い出せますね。

―今後の進路は
特別な環境ではやらないですけど、チャンスがあればやりたいですし、後輩の試合も見に行きたいですね。

―後輩に一言
3年生は自分たち4年生もいいお手本とも悪いお手本とも見ていたと思うんですけど、チームの伝統を引き継ぎつつ、自分たちのカラーを出して欲しいと思います。自分たちらしいハンドボールをして今年以上の成績を出すことを期待して見守っていきたいです。

中村祐貴

―試合を振り返って
試合は落ち着かなかったですけど、それでも食らいついて、リードした時間もありましたし。でももっと上を目指したかったので悔しいです。

―4年間法大でハンドボールをやってきて、どうでしたか
他の大学と違うのは、選手が主体となって練習や運営をやるので、自分たちで考えて行動しなければなりませんし、学年が増す事に責任も増えるので、人間として成長できる環境でした。

―主将の渡邉選手はどのような存在でしたか
キャプテンシーを持っている人間だと思いますし、自分の考えを貫いて行動できるので、僕達としては全幅の信頼を置いていました。支えられるように話合ってやってきたんですけど、彼が悩んでいる時にもっと助けてあげられなかったのかなという心残りはありますね。皆でついていって、一緒にハンドボールが出来て良かったです。

―今後の進路は
多分ハンドボールはやらないと思います。

―最後に後輩に一言
法政でハンドをやるというのは、責任とか背負わなければいけないものが沢山ありますけど、皆で協力していいチームになって欲しいと思います。個人的にはキーパー陣に対しては、自分が不甲斐ない中で、試合で引っ張っていく役割を負わせてしまって申し訳ないです。それと同時に頼りがいのある後輩だと感じていたので、来年以降も切磋琢磨してチームを引っ張っていって欲しいです。

 纓坂のぞみ トレーナー

―今日の試合を振り返って
正直、後半の時にやばいかなと焦る気持ちと、まだまだ皆はやってくれるっていう気持ちがあって、延長戦までもっていって本当にこのチームは強くなったんだなってベンチにいて思いました。

―今回が4年生にとって最後の大会でしたが、どんな気持ちで臨みましたか
私は選手ではなくてトレーナーなので、選手がけがせずに試合を終えることをまず目標にしてて。私の役目は試合に出てる人たちのケアだけではなくて、他の選手のケアもするのでチームの雰囲気を良くするためにも、けがをしている選手を早く復帰させて、再発させないようにしようっていうのを心がけてやってきました。

―選手の人数に対して、トレーナーの人数は少ないと思うんですが大変だったことは
先輩達が引退してから、後輩が入ってくるまで自分ひとりで全部やってたんですけど、全部手が回らなくて、選手に自分でやってもらわなきゃいけない事とか、私が選手をサポートしなきゃいけないのに選手にサポートされる場面がいっぱいあったんですけど、やっぱり後輩2人が入ってきてから私もすごく助けられて、2人もすごく成長したなって思ってます。

―同期の方々に向けて
色々個人に伝えたいこととか思いはあるんですけど、やっぱりこの4年生で一緒にやってこれて本当に幸せだったなと思うし、負けてしまったけど4年生の執念というか、そういうものを感じられる試合だったので本当に気持ちよく引退させてもらえるなと思います。ありがとうございました。

―後輩の方々に向けて
できの悪いトレーナーだったけど、トレーナーはトレーナーで浅い知識で選手を見ていることにとても不安を感じていたり、すごい申し訳ない気持ちでやっていたり、けがをしている人を早く復帰させてあげたいのにできなくて、そんなジレンマとかも感じながら部活をやってきて、その中で理解してくれる後輩とか助けてくれる後輩もたくさんいたので頑張ってこれました。これからは前川と彼島の2人が頑張ってくれると思うので、この2人は入ってからすごく成長してもう部活を任せられると思うので、チームのことはよろしくお願いします。

―応援に来ていた方々に向けて
学生トレーナーっていうそんなに知られてないポジションとしてベンチに入らせて頂いたり、選手のことを学生が見ることに不安を感じていた保護者の方、やOBの方々もいらっしゃったと思いますが、温かく見守っていただいてありがとうございました。

小澤陽佳 主務

―この1年間を振り返って
去年のインカレでも負けて悔しい思いをしてて去年の4年生よりもチーム力とかも団体の引っ張ってく力とかも全然足りなくて、どうなるのかなって思ってたんですね。4年生がまとめなきゃいけないのに個々が元気っていうか強い学年なので、下の人がちゃんとついてきてくれるのかなっていうのがあって。4年生になったらみんなで話し合うことも積極的にしましたし、去年はもうマネージャーがグイグイ引っ張ってこう決めたからって感じでやってたんですけど、私は自分が考えていることとかもみんなに話してどうする?っていうみんなで決めるスタンスでやってきたので、4年生っていう一つのまとまりで上手く成長できたと思います。

―インカレが4年生にとって最後の大会でしたが、どんな気持ちで
いやー、もう絶対勝って欲しかったです。けど2回5点差までいって、そこまでいくとリーグ戦春とか秋とか去年とか昔の試合だと、だめだろうなっていうのがあって、点差がすごいついて負けちゃうことが多かったんですけど、今年のチームは粘り強くて諦めないって渡邉がずっと言ってて、2回も引き分けに持ってって振り出しに戻れたっていうのが、今年の学年を象徴してるなって思いました。

―ハンドボール部に入部したきっかけは
中学、高校と部活に入ってなかったので、1つのことを何かやり遂げたいなって気持ちがあって多摩キャンパスで、みんなと喜びを共有しあえるものがいいなと思って女子マネージャーを募集してるハンドボール部で、皆とても良くしてくれて雰囲気がとても好きで入りました。

―同期の方々に向けて
一人一人が何か1つのことを聞いたら、2、3答えを返してくれたり、すごい大丈夫って言葉でなくてもやってくれてるよなっていう声をいってもらったので。本当にブレブレで上手く引っ張っていくことができなくて迷惑いっぱいかけたんですけど、とりあえず見守ってくれている感じがすごくして、陰でやっているようなことを見てないようで見てくれてて、信頼してもらえてたことが分かったので、ありがとうって感じです。

―後輩の方々に向けて
3年生のマネージャーがいないので、次は2年生なんですね。同期にマネージャーがいないのは、選手もマネージャーも大変だと思うんですけど、私が下級生の時よりも仕事量多くて、やってない仕事とかも経験してて2年生の時点で私よりも自立して動けているマネージャーなので、より良いチームを作るために頑張っていって欲しいなと思います。

―応援に来ていた方々に向けて
保護者方々もOBの方々も、皆さんとても温かくて勝ったこととかを、皆で選手のお母様たちともハグして良かったねと喜べあえる方々がたくさんいたので心強かったですし、ずっと毎日書いてるブログとかも見てくれてて毎回感想を言ってくださるのがとても嬉しかったです。毎日支えて頂いてるって感じがしました。4年間とても感謝してます。

フォトギャラリー

  • ハンド部4年生 R 2引退を迎えた4年生たち
  • ハンド部集合写真 R最後の集合写真

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