【アイスホッケー】第64回関東大学アイスホッケー選手権大会 1回戦 対東海大 新戦力現る!順当に初戦突破
秩父宮杯第64回関東大学アイスホッケー選手権大会 1回戦 対東海大
2014年4月9日(土)
ダイドードリンコアイスアリーナ
法大は関東大学選手権大会において過去19度の優勝を誇るが、2006年を最後に栄光から遠ざかっている。公式戦三冠を狙う彼らがまず初めに目指すは1年を占うとも言われるこの大会での10年ぶりの優勝だ。初戦の相手・東海大には新戦力の台頭によって危なげなく勝利。2回戦へ駒を進めた。
試合結果
トータル試合結果
5 (45) |
3(12) | 1P | 0(9) | 1 (21) |
---|---|---|---|---|
1(14) | 2P | 0(8) | ||
法政大学 | 1(19) | 3P | 1(4) | 東海大学 |
※(カッコ内)は、シュートの本数を表しています。
ゴールデータ
チーム | ピリ | 時間 | ゴール | アシスト | アシスト | PP/PK |
---|---|---|---|---|---|---|
法大 | 1 | 04:42 | 29 石田和哉 | 10 鈴木翔弥 | 27 小堀健祐 | ― |
法大 | 1 | 12:59 | 14 松井洸 | 11 西口開羅 | 13 松本力也 | PP |
法大 | 1 | 15:57 | 11 西口開羅 | 14 松井洸 | ─ | ─ |
法大 | 2 | 01:15 | 10 鈴木翔弥 | 27 小堀健祐 | ─ | ─ |
法大 | 3 | 00:21 | 13 松本力也 | 14 松井洸 | 11 西口開羅 | ─ |
東海大 | 3 | 27:16 | 19 南海靖 | 21 小林優希 | 23 熊谷聖生 | ─ |
※PPは法大のパワープレー、PKは法大のペナルティキリングを示しています。
メンバー
SET | FW | FW | FW | DF | DF |
---|---|---|---|---|---|
1 | 48 小西遼 | A 11 西口開羅 | C 13 松本力也 | 14 松井洸 | 2 今将駿 |
2 | 23 沼田翔 | 10 鈴木翔弥 | 29 石田和哉 | 27 小堀健祐 | A 3 高橋魁人 |
3 | A 92 大野峻丈朗 | 71 阿部拓斗 | 19 三田村哲平 | 4 福島勇啓 | 76 田畑秀也 |
4 | 81 工藤将一郎 | 80 澤口迪弥 | 67 志田凌太 | 5 松村夏海 | 77 岡野頌平 |
※GKは#25久保田雄樹が出場。控えに#33伊藤崇之。
戦評
試合開始序盤からパックをキープし、自分たちのペースで試合を進める法大。
すると4分、FW石田和哉(営2)がドリブルで駆け上がり、そのまま先制点となるゴールを決める。その後も危なげない試合運びを見せると、13分には相手のペナルティにより得たPP(パワープレー)のチャンスでDF松井洸(法1)が公式戦初ゴールとなるミドルシュートを叩き込み、追加点を挙げる。さらに15分、松井のパスを右サイドで受けたFW西口開羅(法3)が角度のあるところからシュートを決めて3-0。順調な立ち上がりを見せ、3点のリードを保ったまま第1ピリオドを終える。
迎えた第2ピリオド。攻撃の手を緩めない法大は、1分、FW鈴木翔弥(営2)がネットを揺らし、早い時間にリードを広げることに成功する。さらに猛攻を見せ相手のゴールに迫るものの、ポストに阻まれ追加点を挙げるには至らない。それでも安定した守りで相手に得点を許さず、無失点を続けた。
さらに相手を突き放したい最終ピリオド。開始早々の22秒にFW松本(人4)の得点でリードを5点差に広げる。このまま流れに乗った法大は、何度もチャンスを作り続ける。しかし、終了間際の17分、ゴール前で相手に詰められ1点を返されてしまう。最終的に5-1で試合終了。完封とはいかなかったが、危なげない試合内容で2回戦進出を決めた。
次の対戦相手は1月の全日本学生氷上競技選手権大会(インカレ)で敗北を喫した東洋大。タイトル獲得のためにもチーム一丸となって気を引き締めなおし、結果を残したい。(伊奈太郎)
監督・選手のコメント
松田圭介監督
FW 西口開羅副将
今シーズン最初の試合ということで無失点で勝って次の東洋戦へ繋げるというのがチームの目標でした。ですが前半から反則が多くて自分たちの本来の力が出せず、ごちゃごちゃとしたプレーばかりしてしまって課題がたくさん残ったのでいい内容の試合とはとても言えません。次の試合までの一週間で練習から監督やコーチを含め全員でちゃんと調整していきたいと思います。
ーいい内容の試合とは言えないとおっしゃいましたが、コミュニケーションの面ではいかがでしたか
僕のセットは基本的にベンチでも氷上でも積極的に声をかけ合うようにしてるので雰囲気が悪くなったりはなかったです。
ー反則が多くなってしまった原因は
自分たちから見たら相手側にも反則なプレーがあったにも関わらずペナルティが取られなくて、法政ばかりがペナルティを取られていたように感じたのでそこでみんなフラストレーションが溜まってしまって、普段なら行かない不必要なチェックをしたりスティックを使わなくてもいい場面で足を動かさずスティックでやろうとしてしまいましたね。振り返ってみると結局は僕たちの精神的な部分が原因だと思います。
ー自身の1ゴール1アシストという結果について
あまり納得いってないです。去年のキャプテンから「何点入れるんだ?」とLINEが届いたので「3点入れます」と大口を叩いたのですが実現できなかったです。練習不足でした。僕たちのセットでもっと点を入れられるチャンスはたくさんあったので。
ーチャンスを生かしきれなかった要因は
ポストに当てたシュートが結構あって悔しかったです。ですが、東洋戦ではそのポストに当たってゴールにならなかったシュートが全部入っていれば得点になり勝てるので大丈夫です。
ー終盤へ向けて徐々に失速してしまったように見受けられましたが
相手のプレースピードがあまり早くないのでみんながパックを持てちゃって、プレーのチョイスを間違ってパスするところを一人で持っていったり、パスしてもワンテンポ遅くなったりして全体的にスピードが落ちてしまいました。でも、次の試合ではいつもの練習通り出来ると思うのであまり気にしていないですね。東洋戦での方がみんな本来の力を出せると思います。
ー次の試合へ向けて
ここ何年かずっと2回戦で負けていますが、今年ここで次勝てれば確実な進歩なので全力で頑張りたいです。個人的には2ゴールするのが目標です。
Aマークを背負い、果敢に攻める西口
DF 松井洸
ー今日の試合を振り返って
全然自分的にもダメですし、チーム全体でもダメだったと思います。
ー具体的には
質が全然低かったので。得点できる場面で決められなかったのが、一番苦しかったと思います。
ー公式戦初出場ということでしたが
やっぱり高校と違ってガツガツ来るということで手こずった部分もあり、第2ピリオドからそれが修正できてパス回しができたんですけど、それが第1ピリオドからできないと勝ちにつなげられないと思うので、練習でしっかり準備して東洋戦に向けていきたいと思います。
ー攻撃にも数多く参加していました
自分の持ち味がシュートで、シュートを打たないとチームの流れも作れないと思うので、シュートを打ってリバウンドで泥臭いゴールも1点は1点なので、積極的にシュートを打っていきたいです。
ー試合をコントロールしている場面も多く見受けられましたが
ディフェンスとして期待されていると思う部分もあるので、1年生でも関係なく自分がディフェンスの中心、チームの核となってやっていかないとダメだと思っています。そういう部分で自分が積極的にパスをもらって球出しをしていかないとチームもいい流れを作れないと思っているので、そういう面で今日の試合ではパスが全然出せなかったというのは課題だと思っています。
ーそれ以外で課題は
ピンチの場面もあったので、そういう部分を減らしていかないと勝てないので、意識づけてやっていきたいと思っています。
ー大一番である東洋大戦に向けて一言
自分の持ち味を積極的に生かし、東洋を倒して春の大会のタイトルをとりにいきたいと思っています。
松井は守備から攻撃へ多岐にわたって活躍した
フォトギャラリー
- デビュー戦で1ゴール2アシスト!期待のルーキー・松井(右)
- Aマークを背負い、果敢に攻める西口
- 松井は守備から攻撃へ多岐にわたって活躍した
- 公式戦初出場で2アシストを決めたDF小堀(法1)
- 4点目を決めた鈴木(右)