【サッカー】首位相手に青柳の劇的ゴールで勝利!
JR東日本カップ第90回関東大学サッカーリーグ戦1部 第6節対桐蔭横浜大
2016年5月7日(土)
味の素フィールド西が丘サッカー場
前節、早稲田大相手に攻めながらも得点を奪えずスコアレスドローに終わった法大。今節に相手は、開幕から好調の桐蔭横浜大。攻撃面で勢いのある相手を止められるか注目された。
試合結果
トータル試合結果
1 法政大学 |
0 | 前半 | 0 | 0 桐蔭横浜大学 |
---|---|---|---|---|
1 |
後半 | 0 |
得点とアシスト
時間 | 大学 | 得点者 | アシスト |
---|---|---|---|
90分 | 法政大学 | 青柳燎汰 | 永戸勝也 |
メンバー
法政大学 監督: 長山一也 |
||
---|---|---|
21 | GK | 関口亮助 |
2 | DF | 山田将之 |
4 | DF | 柳沢拓希 |
6 | DF | 伊藤航希 |
14 | MF | 上田慧亮 →末木(56分) |
17 | MF | 武藤友樹 |
22 | MF | 永戸勝也 |
23 | MF | 黒柳駿 |
26 | MF | ディサロ燦シルヴァーノ →青柳(81分) |
37 | MF | 大西遼太郎 |
18 | FW | 玉田晃太郎 →紺野(74分) |
サブメンバー | ||
1 | GK | 林翔太 |
33 | DF | 加藤威吹樹 |
34 | DF | 前谷崇博 |
29 | MF | 長倉颯 |
32 | MF | 紺野和也 |
38 | MF | 末木裕也 |
31 | FW | 青柳燎汰 |
※(カッコ内)は、選手の学年、および交代した時間を表示しています。
マッチレビュー
「勝ち点2を失った」早大戦から一週間。法大の次なる相手は桐蔭横浜大学だ。下位に沈んだ昨年から一転、彼らは快進撃を見せ、首位でこの試合を迎えた。ここまで5試合で5得点と、得点力に改善の余地を残すオレンジ軍団は、前線のメンバーを変更。1トップに玉田晃太郎(経3)を据え、シャドーの位置に上田慧亮(現3)とディサロ燦シルヴァーノ(経2)が入った。
互いにセーフティーなプレーが目立った前半の立ち上がり。11分、法大は伊藤航希(社4)が少し遠い位置から狙うも枠を逸れる。桐蔭大が多用するロングボールも、抜群の安定感を見せる山田将之(経4)、柳沢拓希(経4)、伊藤の3バックがしっかりと跳ね返す。しかし、押し上げの早い首位チームにセカンドボールを拾われる場面が目立ち、なかなかペースを握れない。すると流れは徐々に桐蔭大へ。31分には、桐蔭大はFKのチャンスからゴールネットを揺らすが、僅かにオフサイド。41分には左サイドを崩すも、シュートまでは至らず。法大は1トップの玉田に苦し紛れのボールを送り込むが、コンパクトな陣形を保つ桐蔭大にすぐに囲まれてしまい、得点の糸口をつかむことが出来ない。結局前半に放ったシュートは1本のみ。0-0のスコアレスで前半を折り返す。
後半開始早々、ディサロが狙いすましたミドルシュートを放つなど、得点への意欲を見せる法大。61分にも山田のスルーパスに抜け出したディサロがPA内で転倒。選手たちはPKをアピールするも、主審の笛は鳴らず。桐蔭大も攻撃的なカードを切り、前線にエネルギーを次ぎ込む。しかし両チームの集中した守備もあって、試合は我慢比べの様相を呈する。流れを引き寄せるべく、74分にドリブラーの紺野和也(現1)を起用した法大ベンチ。すると残り10分となったところで、両チームが攻め合うオープンな展開に突入する。80分には桐蔭大に決定機。右サイドの鈴木のクロスをファーサイドで石川大地が合わせる。無人のゴールに流し込むだけだったが、当てるのが精一杯となったシュートは枠の上へ。81分に今節スタメンを外れた青柳燎汰(現2)を投入し、すべてのカードを使い切った法大。その後もセットプレーを中心に押し込むも、あと一歩ゴールに届かない。前節に続くスコアレスドロー濃厚かと思われた90分、「チャンスが来れば足を振りぬこうと思っていた」と直前に投入された青柳が試合を動かす。後方からのボールに永戸勝也(スポ4)が競り勝つと、こぼれ球に右足を一閃。強烈なシュートがゴール左隅に突き刺さり、なんとしても欲しかった先制点をモノにする。その後も得点を挙げた青柳が惜しいシュートを放つなど勢いを増す法大。最後は守備の要、柳沢が大きくクリアしタイムアップ。見事に首位チームを破った。
法大はこれで3試合連続、今季4試合目のクリーンシートを達成した。1試合平均0.5失点はリーグトップの数字だ。一方、課題はやはり得点力。この試合ではメンバーを入れ替えたが、最前線の玉田が良い形でボールを受ける場面はほとんどなかった。前線の選手の組み合わせは、今後も試行錯誤が続くだろう。しかし、内容の良くないゲームで勝ち点3を奪えたことが示すのは「勝利に対する深い執念」。それがこの試合の勝因ともいえる。長山監督が常々語る前期の目標は7勝2分2敗。首位撃破の勢いで、連勝街道を突き進めるか注目だ。(下田朝陽)
選手コメント
青柳燎汰
ー試合を振り返って
スタートから出れなかったのでチームの為に何ができるかを考えて、みんなが気持ちよくプレーできるように声出してました。チャンスが来たら足を振り抜こうと意識して試合に臨みましたね。
ー桐蔭大の印象は
サイドに勝負できる選手がいて、前も個人で打開できるがいるので、怖さを感じるチームだと思います。首位だったので、チーム全体で首位を降ろすという意識があったので、勝てて良かったです。
ー途中出場からでしたが、試合に入るときの気持ちは
前向いてゴールに向かってプレーしようと思っていました。出場したときから声出して、チームを鼓舞できたらいいなと。
ー監督からの指示は
「足振り抜け」と言われていましたので、それで結果につながりましたね。
ー得点を振り返って
(永戸)勝也くんがあそこで体張ってくれたおかげで、ボールがこぼれてきたのでまずはそこに感謝したいです。ゴールが空いてるかはわからなかったですけど、振り抜けば何か起こると思って振り抜きました。 今まで結果残せてなかったので、結果残せて良かったです。
ー味方の攻撃について
相手のディフェンスラインがバラバラだったので、あそこの背後つけば簡単につけれると思ったし、シュートもあまりなかったので振り抜けば何か起こると感じてました。
ー守備陣は3試合連続で得点を許していません
守備が0で抑えてくれてても、点取れなくて引き分けがよく続いてたので、申し訳ない気持ちでした。1点ですけど、得点を決めて0で抑えてくれて勝つことができて良かったです。次の試合は1点じゃなくて、2,3点取れれば守備も楽な試合運びができると思うので、そうしていきたいですね。
ーチームの雰囲気は
次に向けてもう切り替えていて連勝はまだしてないし、また勝つことを考えてやってるので、また次への準備をしていきたいと思います。
ー次節戦う駒大の印象は
徹底して前に長いボール運んできて、1人が競って拾うことをしてくるチームなので、そうさせないようにはがしてサイドからボール入れたりとか、相手が苦手だと思うパスワークで抜いたりとかをすれば勝てると思います。
ー次はどんなプレーをしていきたいですか
今日のゴールで少しは自信になったので、ゴールに向かっていけるようなプレーをやっていけたらと思います。
ー次戦への意気込みを
またチャンスをもらえたら、結果にこだわってやってきたいと思います。
フォトギャラリー
- 途中出場で結果を残した青柳
- 1トップの位置で先発出場した玉田
- 劇的なゴールを決める
- 笑顔の長山監督