【ハンド】2016年度関東学生ハンドボール連盟秋季リーグ 第7節 対日体大 順調な立ち上がりを見せたが、後半ペースつかめず敗戦
関東学生ハンドボール連盟秋季リーグ
2016年9月18日(日)
国士館大学多摩キャンパス体育館
秋季リーグもついに終盤にさしかかった。日体大との対戦である今節。前半はリードで終えたが、後半に入ると点差をひっくり返される。そのままペースをつかむことができず、勝ち星ならず。今節の結果、法大は1部リーグ最下位となった。
試合結果
トータル試合結果
28 法政大学 |
16 | 前半 | 14 | 30 日本体育大学 |
---|---|---|---|---|
12 | 後半 | 16 |
スターティングメンバー
選手名 | ポジション | 出身校 | 得点 |
---|---|---|---|
#20高間アミン(経3) | LW | 群馬・富岡 | 2 |
#35松岡寛尚(経1) | LB | 茨城・藤代紫水 | 2 |
#31山本祐輝(社1) | CB | 埼玉・浦和学院 | 7 |
#26内門竜之介(経3) | RB | 鹿児島・鹿児島工業 | 6 |
#36本田拓海(社1) | RW | 神奈川・法政二 | 1 |
#3長谷川良介(社4) | PP | 茨城・藤代紫水 | 3 |
#21柿崎雅俊(デザ4) | GK | 埼玉・浦和学院 | – |
交代選手
選手名 | ポジション | 出身校 | 得点 |
---|---|---|---|
#25黛祐貴(経2) | RB | 群馬・富岡 | - |
#6石川雄貴(経4) | RB | 神奈川・法政二 | - |
#39山本晃大(スポ1) | CB | 大分・雄城台 | 7 |
#12仲村充(社2) | GK | 茨城・藤代紫水 | - |
※LW…レフトウイング(レフトサイド)、LB…レフトバック、CB…センターバック、RB…ライトバック、RW…ライトウイング(ライトサイド)、PP…ピヴォットプレーヤー
戦評
8月から始まった秋季リーグも残り3戦となり、いよいよ佳境となった。これまで法大は勝利こそないものの、格上の相手に対し粘り強いプレーを見せ引き分け、もしくは僅差で敗戦している。悔しさからチームの士気は高まり、今節の試合こそ勝ち星をと選手はもちろん観客からも期待がかかっていた。
試合が開始から30秒後先制点を獲得したのは法大、山本祐輝(社1)が相手チームのDFを利用したブラインドシュートで、誰よりも早くボールをゴールポストへと叩き込んだ。さらに山本祐はその180㎝越えの身長とジャンプ力を生かし、5連続で得点を重ねる。ここで日体大も負けじとキャプテン藤勢流(日体大)を中心に、OF陣が動きだした。途中山本祐、内門竜之介(経3)が選手交代の連携ミスから退場となる場面があったが法大が終始リードし、同点においつかれる場面はあったものの逆転されることなく試合は進んだ。終盤、交代選手として入った山本晃大(スポ1)が豪快なジャンプシュートを決め16-14と2点のリードで前半を折り返した。
シュートを放つ山本晃
後半は高間アミン(経3)の得点から始まった。順調な立ち上がりかと思われたが、後半開始3分で日体大の猛攻により2点の差が無くなり、同点へと追いつかれた。日体大の得意とする速攻に押され連続得点を許し、後半開始から4分で逆転されてしまう。さらにここで痛手となったのがOFの要を担う松岡寛尚(社1)の退場だ。シュート体勢に入った相手チームの選手の首に触れたとみなされ退場となった。続いて高間も退場となり、一時はOFのメンバーが4人となってしまう場面も。人数が少なくなってしまった場面で、得点差を大きくされてしまうことは防いだものの、その後も退場が相次ぎ法大は確実にペースを乱しつつあった。法大とは反対に日体大のOFはよりスピードを上げ速攻を中心に、パスカットで攻撃の機会を作り得点を重ねていく。点差は広がり試合残り7分のところで、法大は試合の流れを変えるためタイムアウトを取る。猪俣淳三郎(経4)がチームメイトへと攻撃の指示を出した。再び試合が再開し、試合終了までに3得点を決めるという追い上げを見せたが、あと2点差というところで無情にも試合終了のブザーが鳴り響いた。
試合終了間際に得点を決めた松岡
手の届くところにあった勝利が、またも手に入らなかった。しかし、落ち込んでいる暇はない。明日には中大戦が控えている。昨季入れ替え戦で2部から昇格し、既に3勝をあげ1部リーグ戦6位。法大は今節を終えてリーグ戦最下位となってしまった。入れ替え戦を回避するためにも、明日こそ「勝利」を手にしてほしい。(梶山麗)
監督・選手 コメント
佐藤浩
-試合を振り返って
非常に惜しい試合だったと思います。自分たちの攻撃が通用している中で、勝ちきれなかったというのが結果だと思います。特にもったいなかったのがこう交代のミスとか、不正交代となっていしまっていらない退場をしてしまって、相手を楽にしてしまったということが非常に重要なことだったかと思います。
-28-30という得点に対しては
前半の15分くらいまでは、40点台に乗るんじゃないかというくらいの点の取り合いだったんですけど、、ある意味それは日体大のペースになっていたのかなと思います。ただ逆にこっちも得点が取れていたので皆いけるという風に思ったので、そこからいかに失点を抑えていけるかというところで、結果的に40点ペースから30点ペースになって、かなりの時間帯を法大のペースにできたんじゃないかと思います。
-一番の敗因は退場者が多く出たことでしょうか
そうですね。それ以外にも相手をひっかけて退場になっていしまうということもありましたし、4人になる時間帯もありましたしそういった中で、パスカットをしたりという奮闘する場面もありましたけども相手を楽にしてしまったということは否めないと思います。
-今節の結果、1部リーグ最下位となってしまいましたが
順大が筑波大に勝ったということもあって、かなり混戦の様相を呈しているんですが、残り2試合勝てば入れ替え戦回避は可能なのでしっかり勝ちたいと、私も選手も同じように思っています。
長谷川良介
-試合を振り返って
自分たちのやるべき事ができず、後半崩れてしまいました。
-試合を通して多かった2分間退場が響きましたね
不正入場とかは本当に心の隙だと思うので、明日からは切り替えてやっていきたいです。
-相手の藤勢流選手(日体大)ですが、徐々に良く対応出来ていたかなと思いましたが
そうですね。コースとスピードが抜群のシュートが前半に何度かありましたが、一試合を通してやり続ける選手はそういないですし、割り切ってやっていました。なので特に警戒したりはしなかったです。
-後半は攻め手に欠ける苦しい展開でしたね
自分がマンツーマンみたいな感じで潰されてしまって、何も出来なかったので、個人的には情けないです。
-厳しい状況ですが、主将としてどうチームに声がけしますか
明日すぐ試合なので、今日の事は切り替えてやっていこうとこれから話すつもりです。
-次の試合に向けて
技術云々ではないと思うし、自分が今回不甲斐なさ過ぎたので、明日は頑張ります。
石川雄貴
-今日の試合を振り返って
前半は自分たちのペースに持っていけたのですが、後半の出だしがやっぱり課題なので、最後粘りで勝てませんでした。
-ハーフタイムにはどのようなことを話し合っていたのでしょうか
前半一応勝っていたのですが、0-0の気持ちでもう一回入りをしっかりしようと。意思統一したんですけど向こうの流れに先に持っていかれて、後半最初の5分、10分で相手に連続失点許してしまいました。
-28-30というスコアについて
自分たちは結構守って勝つチームとして練習を日頃からしているので、30点はとられ過ぎかなと。目標は25点以内にしたかったのですが。オフェンスはそういう部分だと通用するなと感じました。
-次戦に向けて
もう残りの中央と東海大が絶対に落とせないので、なにがなんでも、1点差でもいいので、絶対泥臭く勝ちにいきたいと思います。
山本祐輝
-今日の試合を振り返って
一週間かけて対策しただけあって前半の日体の対策はできたと思うんですけど、後半になって日体の速攻に自分たちの脚が付いていけず、速攻で決められてしまったという印象でした。
-試合開始後の連続得点について
今まで前半10分で使われていたので、その前半10分は自分の役割を果たすために自分からガツガツいきました。
-チーム全体で退場が多く見られました
やはりハードコンタクトをしなければ日体はとても個人能力が高く、守れないので。今回の退場は沢山色々あったんですけど、やっぱりその中でも退場は減らしていかないといけないと思いました。
-後半のタイムでの猪俣選手からの指示は
やっぱり自分は体力がないので後半の途中で脚が止まってしまうので、一回チームで確認してどういう攻めをするのかを猪俣さんに決めていただきました。
-日体大戦に向けての練習
日体大は速攻がとても早いチームなので、ボールはいつも試合で一個なんですけど、練習ではゴールを決められた後すぐにパスが渡せるようにゴール側に一人構えていて、相手のリスタートを想定した練習をしていました。
-今日の敗因は
日体大の総力に法政大が追いつかなかったので、最後走られて負けてしまったという印象です。
-現時点では最下位ですが次へ向けて
最下位になってしまったのでもう後がないということで、ラスト二試合は死ぬ気で頑張っていきたいと思います。
フォトギャラリー
- 試合開始後5連続億点を獲得した山本祐
- 山本晃がコートに出ると試合の流れが変わる
- ペナルティースローを投げる高間
- 体を張ってゴールを守る柿崎
- 試合後に、長谷川は「ふがいない」と口にした
- どの試合でも安定したプレーを見せる内門
- 速攻をしかける本田