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【バスケ】第92回関東大学バスケットボールリーグ戦 対国士大 残り3分の悪夢 白星掴みきれず…

バスケットボール

【バスケ】第92回関東大学バスケットボールリーグ戦 対国士大 残り3分の悪夢 白星掴みきれず…

第92回関東大学バスケットボールリーグ戦 対国士大
2016年10月8日(土)
日本体育大学世田谷キャンパス

この試合の相手は、1巡目では26点もの差をつけられて敗れている国士大だ。高さとスピードを併せ持つチームなだけに警戒すべきチームといえるだろう。
前半は法大優位に進む。第2Qで得点が停滞し5点ビハインドで折り返すが、すぐに取り戻すとその後は再びリードで展開。しかし残り3分で再逆転を許すと、そこからの逆転はならず、2点差で惜敗した。

1 R
得意の3Pシュートで意地を見せた中野

試合結果

トータル試合結果

63
法政大学
20 1Q 17 65
国士舘大学
8 2Q 16
17 3Q 15
18 4Q 17

 

法政大学スターティングメンバー

選手名 身長/体重 ポジション 出身校 得点 リバウンド アシスト
#14 植村哲也(文3) 175/74 PG 明成 12 1 4
#13 鈴木蓮(現3) 180/69 G 東北学院 11 1 1
#11 中野広大(法4) 182/77 SF 土浦日大 14 4 0
#23 戸堀勇吾(文3) 190/79 PF 國學院久我山 4 7 1
#12 柳川知之(法3) 192/82  C 明成  8 3 0

法政大学交代選手

選手名 身長/体重 ポジション 出身校 得点 リバウンド アシスト
#1 米山滉人(営1) 194/83 PF 湘南工科大附 4 4 0
#24 鈴木悠介(法1) 197/92 C 洛南  0  0
#31 金剛鉉(文2) 187/78 F 報徳学園 3 0 0
#57 玉城啓太(法2) 175/65 PG 京北 7 0 5

戦評

第1Q、ミドルシュートから先制を許す。序盤は相手の素早いパス回しに苦戦。中、外、中の合わせを守ることができず、押し込まれたインサイドから連続得点を許してしまう。そこで流れを変えたのはシューター中野。うまく相手のディフェンスを外しフリーでボールを受けると、ヘルプのディフェンスをフェイクでかわして綺麗な3P。これに法大ベンチも大いに沸き立つ。インサイドの相手にもしっかりと対応を見せ、ガード陣が3線からカバー。ダブルチームでインサイドへ押し込ませないディフェンスを作り上げた。その後は柳川、米山、戸堀のインサイド陣が奮闘。フィジカルの強い国士大相手にゴール下の得点を増やしていく。全員が役割をしっかりと果たし、リードしてこのQを終えた。
 
第2Qは一転、打つシュートがことごとくリングに嫌われてしまう。第1Qで得点源となったインサイドが機能せず、得点を伸ばすことができない。そんな中できっちりと仕事をするのが司令塔の植村。独特の間から隙を見つけペネトレイトで得点を重ねる。それに対し国士大は長距離砲で対抗。中と外をうまく活かしたパス回しからフリーを作り、確実なショットを沈めていく。我慢の時間となったが、5点差で耐え後半へ。
 
5点ビハインドで迎えた第3Q。国士大のアウトサイドシュートに苦しめられ、10点差まで広げられてしまう。このまま引きずられるかと思われたが、中野が今日3本目となる3Pを沈め流れを切ると、植村もそれに続き3Pを成功し、点差は4。残り2分、中野が4本目となる3Pを決めると試合は一気に法大ムードに。米山リバウンドショットを決め、ついに逆転に成功する。引き離したいところだったが、ここでインサイドで米山がファール。フリースローを与えてしまう。また、米山自身にとっても4つ目のファールとなり、ベンチに下がることを余儀なくされてしまう。その後、フリースローを重ねられ、再逆転を許し、45-48で最終Qへ。
 
第4Q。好調の鈴木蓮が開始早々3Pで同点に。中野がここで5本目の3Pを沈め、逆転に成功。そこから第4Q中盤までの流れを一気に掴む。鈴木が好ディフェンスでチャージングを奪うと、直後に金がドライブでバスケットカウント。柳川のジャンパー、戸堀のアシストから鈴木のランニングプレーなどで点差を広げた。
 残り4分。法大がこのまま逃げ切ると思われたが、ここで、奮闘してきたインサイド陣に解れが生まれ始める。2回連続でイリーガルオフェンスをとられ、攻撃の芽を摘むと、オフェンスリバウンドを連続で許し、得点を重ねられる。残り2分40秒、60-60で試合はついに振り出しに。リズムを取り戻せないまま、1分を切って点差を4点に広げられる。残り51秒、鈴木が3Pを決め、1点差。その後の攻撃を守りきり、残り19秒のオフェンス。0度から植村がドライブを仕掛けるも、無情にもボールはその手を離れ、まさかのアウトオブバウンズ。ファウルゲームからフリースローを1本沈められ、残り4秒、ロングパスを狙うもディフェンスに阻まれゲームセット。63-65。つかみかけた勝利はまたしても手のなかからこぼれ落ちた。
 
惜しくも2勝目とはならなかったウィザーズ。しかしゆっくりとではあるが、チームは確実に動き始めている。けが人も多いなかで、前回の国士大戦よりも、しっかりと点差を詰めてみせた。リーグ戦一周目で少しずつ噛み合わせてきた小さな歯車は今、そのすべてで大きな力を作り出しはじめている。ここからどこまで巻き返せるか。チーム全員の力で混沌の2部リーグを戦い抜きたい。(阿部暁野)

監督・選手コメント

佐藤俊二 監督

―今日の試合を振り返って
もったいないですよね。
 
―最後まで接戦となりましたが、勝ちきれなかった原因は
やっぱりリバウンドかな。(特にオフェンスリバウンドで劣っているように感じますが)良いリズムでオフェンスができていないことが原因なのかなと思います。良いリズムで打っていればリバウンドも良いところに帰ってくるし、悪いリズムでシュートを打つと相手にボールが行っちゃいますから。
 
―それでも26点差の1巡目から大きく点差を縮めましたが、前回との違いはどこにあると思いますか
前回の国士大戦と比べるとインサイド陣で戦っている選手は増えたと思いますね。
 
―大東大戦に向けて
ある程度実力差があるのは事実なんですよね。だから自分たちのできることとできないことは必ず出てくるけど、練習していることはできることだからそれを最大限に出す。その積み重ねでものすごい点差にはならないと思うけど、ちゃんと戦えるようにはなるかなと思います。
 
―今、法大ができることとは具体的にはどんなことですか
ディフェンスですね。それしかやっていないですから。相手に楽なシュートを打たせない。それさえできれば、それ以上相手のシュートが入るかどうかは相手の能力にも関わってきますからこっちにはどうすることもできないですし(笑)。ディフェンスは、今のシュートは決められちゃってもしょうがないねっていうシュートを何本決めさせるかが勝負で、逆にイージーシュートは絶対打たせないことに尽きるから、それをどこまでできるかですね。
 

中野広大

ー今日の試合を振り返って
今日の試合は先週のことを引きずらないでできたと思うんですけど、勝てた試合を落としたので、そこはやっぱり悔しいっていうのが一番です。できる部分も多くなってきたなかでやっぱり大事なところでミスが多くなってしまったので、そこをなくしていきたいですね。
 
ー先週と比べてできた部分というのは
順天堂の時は入り方もよくなかったし、相手の得意な攻め方でファストブレイクを多くやられてしまったんですけど、今日の国士舘はインサイドが強いのでそこをどうにかしようと思ってやってて。それはある程度できたと思うんですけど、やっぱりまだまだ足りないなということを実感しました。
 
ー大差をつけられて敗戦した前回の国士舘大戦から一転、今回は接戦にもつれ込みました
やっぱり前はインサイドで多く点を取られてしまったんですけど、今回はそこまでインサイド陣がやられなかったことと、ゾーンをやったときにそれが効いたのかなと思います。
 
ー終盤に相手のディフェンスがゾーンからマンツーマンに変わりましたがそれに対しどのように攻撃を組み立てたのでしょうか
ゾーンを攻める練習っていうのはあんまりしてなくて。ギャップを攻めろとは言われていたんですけど、あんまりうまくいかなかったっていうのが率直な意見ですね。そこからマンツーに切り替えるのも適応するのが遅かったので、そういうところもうまくやっていかなきゃいけないと思います。
 
ー中野選手自身、今試合好調だったように思います
先週から全くシュート入っていなかったので、思い切って打つっていうのは考えてて、あとは自分にできることはシュートとディフェンスを頑張ることしかできないので、できることを絞ってやっていくっていうのは考えていました。
 
ーチームは怪我人が相次いでいますがその点チーム内で意識していることなどありますか
抜けた人の代わりっていうのはできないと思うんですけど、自分の…各それぞれの選手の特徴を生かしたことをして埋めるっていうのは出来ると思うので、それをよりいっそうやっていきたいです。去年は(加藤)寿一さんが怪我したときにそういうのができなかった分、今年はある程度はできているのかなと思います。
 
ー明日の大東大戦に向けて
向こうは全勝で勢いに乗ってるチームなんですけど、そこは自分たちがチャレンジャーの気持ちでやっていきたいです。

フォトギャラリー

  • 1 R得意の3Pシュートで意地を見せた中野
  • 12 R序盤の流れを決めた鈴木蓮
  • 3 R要所で植村の得点がチームを支える
  • 4 Rインサイド陣の戦いが1巡目との点差を縮めたという(柳川)
  • 5 Rオフェンスリバウンドで貢献する米山
  • 6 R玉城のアシストから多くの得点が生まれた
  • 7 Rインサイドの成長がチームを変える(戸堀)
  • 8 R金の3点プレーがチームを盛り上げた
 

 

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