【バスケ】第13回東京六大学バスケットボールリーグ戦 2日目
第13回東京六大学バスケットボールリーグ戦 対明大・東大
2017年3月19日(日)
明治大学和泉キャンパス
開幕2連敗で迎えた六大学リーグ2日目。明大戦では終盤に突き放され完敗するも、続く東大戦では多くの選手を投入し、95得点をあげ快勝した。
試合結果
トータル試合結果:明大戦
55 法政大学 |
13 | 1Q | 20 | 72 明治大学 |
---|---|---|---|---|
18 | 2Q | 16 | ||
11 | 3Q | 15 | ||
13 | 4Q | 21 |
法政大学スターティングメンバー:明大戦
選手名 | 学年 | 学部 | 身長 | ポジション | 出身校 |
---|---|---|---|---|---|
#57 玉城啓太 | 3 | 法 | 175 | PG | 京北 |
#18 池下涼星 | 4 | 法 | 175 | SG | 法政二 |
#10 和田直也 | 4 | 法 | 188 | SF | 幕張総合 |
#12 柳川知之 | 4 | 法 | 192 | PF | 明成 |
#24 鈴木悠介 | 2 | 法 | 197 | C | 洛南 |
トータル試合結果:東大戦
95 法政大学 |
24 | 1Q | 11 | 54 東京大学 |
---|---|---|---|---|
22 | 2Q | 18 | ||
20 | 3Q | 4 | ||
29 | 4Q | 21 |
法政大学スターティングメンバー:東大戦
選手名 | 学年 | 学部 | 身長 | ポジション | 出身校 |
---|---|---|---|---|---|
#57 玉城啓太 | 3 | 法 | 175 | PG | 京北 |
#7 千代虎央太 | 1 | 法 | 188 | F | 光泉 |
#10 和田直也 | 4 | 法 | 188 | SF | 幕張総合 |
#91 竹内悠貴 | 3 | 法 | 193 | PF | 西武文理 |
#24 鈴木悠介 | 2 | 法 | 197 | C | 洛南 |
戦評:明大戦
この試合から柳川が合流。即スタメン起用となった。試合開始直後から連続得点を許す展開となるも、玉城が鋭いゴールカットからの得点や、スティールからのアシストで粘る。この試合で玉城は、高校の先輩でもある#32吉川治耀を徹底マーク。その後も2度目のスティールを記録するなど、「先輩」相手に意地を見せた。しかしながらチーム全体としては1対1で簡単に破られる場面が多く、クォーター終了間際にもドライブインを許し、13-20で第1Qを終えた。
続く第2Qでは、千代虎央太(法1)、濱田裕太郎(文1)というルーキー二人を入れた布陣でスタート。さらにすぐさま大久保海斗(法1)もコートインするが、ハンドリングに苦しみ2度のターンオーバーを喫する。このピンチに奮起したのが柳川。試合序盤は調整不足からか固い部分が見られたものの、第2Qではキレのあるポストプレーや昨年から武器としているフックシュートで次々に得点。最上級生として堂々としたプレーぶりであった。その後も5~7点ビハインドで試合は進み、最後は鈴木悠のブロックショットで前半終了。スコアは31-36。
第3Q開始直後に濱田が3Pを成功させ、点差は2に。この時間帯から明大のシュートは単発になりはじめ、前半の勢いは薄れ始める。しかしそのチャンスを法大は生かしきれず、ともに得点は停滞。終盤息を吹き返した明大がオフェンスリバウンドを中心に加点。42-51で最終Qへ。
第4Qも明大ペースで展開。#3綱井らのオフェンスリバウンドへの飛び込みに対応できず、点差は2桁に。終盤濱田の3Pなどでなんとか食らいつこうとしたものの、明大は終盤のクラッチタイムでおもしろいようにシュートを沈め、法大を突き放した。最終スコアは55-72。(戎井健一郎)
戦評:東大戦
第1Q。第1試合に引き続き、柳川がインサイドで躍動。安定感のあるプレーで序盤から着実に点数を重ねていく。またディフェンスでは、このリーグ戦で獅子奮迅の活躍を見せる竹内がインサイドを制圧。ゴール下での堅い守りで東大の思うようなプレーを許さず、24-11とリードを奪う。
第2Q。大久保の素早いパス回しから和田、野口が中に外にとバランスよく得点を挙げる。互いに点を取り合いテンポよく試合が進むなか、残り5分、法政にミスが目立ち始める。しかしその後すぐに投入された小野がミドル、スリーと連続でシュートを沈め、流れを取り戻す。勢いづいた法政はそのまま集中力を切らさず、46-29とリードを広げ前半を折り返す。
第3Q。チームの高さで勝る法政はその利を活かし、東大のインサイドでの得点を徹底的に阻む。さらにここで活躍を見せたのは金。外からシュートを沈めたと思えば東大インサイドの隙間を縫うようなドライブで切れ込み、チームの勢いをさらに加速させる。結果的にこのクォーターは東大をわずか4得点に押さえ込み、66-33で最終ピリオドへ。
第4Q。このまま負けられない東大に連続得点を挙げられ一度は我慢の時間帯となるも、ここでルーキー大久保が躍動。しなやかなペネトレイトやボールマンを封じるしつこいディフェンスで東大を波には乗らせない。さらに同じくルーキーの竹内大や山本も積極的に得点に絡み、存在感をみせつけた。終盤にかけての怒涛の攻めで終わってみれば95-54の快勝。久々の公式戦勝利を挙げた。
「最高学年として責任感がある」と語るのは新4年生の和田。今年がラストイヤーとなる彼らにとって一戦一戦がさらに重みを持つようになる。この勝利を足がかりに、新体制となったウィザーズの快進撃を期待したい。(本間美来)
コーチ・選手コメント
佐藤俊二 監督
ー明大戦を振り返って
どこか勝ちきれないというか。ずっと一桁点差だったんだけど、向こうがミスしてたときにこっちもしょうもないミスをしちゃいましたね。あとオフェンスの精度が低いですね。ハーフコートオフェンスのルールをどう明確に選手に伝えらえるかですね。あとはアーリーオフェンスをやられちゃったから戻りが遅かったのも敗因だと思います。
ー今年取り組んでいるオフェンスは
今やってるのはオフボールのスクリーンからのプレーを基本コンセプトでやってます。
ー東大戦ではたくさんのプレイヤーがコートに立ち、経験を積みました
相手関係なしに、自分たちがやらなきゃいけないことをちゃんとやるのが一番大事だから。全員がやることをしっかりやるという考えを持って試合に臨まないと、これから大変だと思います。
ー慶大戦に向けて
毎年いいチームつくってくるし、フィジカルも強いしで。そこに負けないように。それと自分たちが普段やってるディフェンスの精度がどれだけ低いかを気付きながら、それでもちゃんと戦えるようにがんばります。
和田直也(法4)
ー今日の2試合を振り返って
昨日監督にドライブに全然いけてないと言われていたので、今日は積極的にドライブしていこうと意識をしていました。
ー個人的に強化されてきた点は
強化というか、自分の役割と責任を果たすという思いでやっています。シュートは打ったものは入れないといけないし、ドライブしたからにはシュートまで持っていくという積極的なプレーをしていかなければいけないと思っています。今日は明大戦でもスリーがあまり入らなかったので、そこは反省点です。
ーご自身の役割としてスタッフ陣から伝えられたことなど
個人としても、チームを引っ張っていくということでも積極的にゴールに向かっていくというのは心がけてやっています。
ーチームの状態は
新チームになって、チームみんなで雰囲気を盛り上げていこうとやっているので、声出しだったりとかは練習からいつもやっています。
ー調子の方はいかがですか
まだ足りない部分がたくさんあります。でもそこはじっくり反省して、そのなかでも何がよかったのか改善点を見つけて期待に応えられるように頑張っていきたいと思います。
ー最高学年としてチームを引っ張る立場となります
キャプテンは哲(植村)っていうことは決まっているんですが、最上級生としてひとりひとりがキャプテン意識を持って練習中引っ張っていこうということを4年生の中で決めたので、練習中からひとりひとり声出して後輩たちに声かけて頑張っています。
ー今シーズンの抱負を
去年は2部から3部に落ちて今年は絶対2部に上がらないといけないという責任感が自分たち最上級生にはあるので、2部昇格できるように、個人としてもチームとしても積極的にやっていこうと思います。
鈴木広大(経2)
ー公式戦初出場はいかがでしたか
頭が真っ白になってしまいました。自分は下手ということが分かっているのでとにかく全力でやろうと思いました。学生コーチとか監督にもとにかく全力でやれって言われたので。
ースリーポイントシュートでの得点がありましたが
唯一自信あるのがスリーなので、あいてる時は思いっきり打ちにいきました。
ードライブでも積極的に攻めていましたが
スリーを決めた後に、ディフェンスがチェックに来るかなって思っていました。そうしたは本当にチェックに来たのでドライブで攻めました。
ーオフェンスとディフェンス、どちらが得意ですか
オフェンスですね。ディフェンスはすごく苦手で。全部苦手なんですけど特に1対1で抜かれてしまうことが多いです。みんなにカバーしてもらってなんとかやってけているって感じです。
ー今後の目標は
今までは先輩たちに頼ってなんとかなっていたところがあるんですが、下級生が入ってきて先輩になるので、自分も頼られる先輩になれたらいいなと思います。
フォトギャラリー
- 早くも主力としての風格漂う千代
- 2日目からの合流ながらさすがのポストプレーを連発した柳川
- 玉城は明大戦で何度もスティールを記録
- ルーキーの濱田は外角シュートで貢献
- 層の厚いガードのポジション争いに割って入れるか(野口)
- 東大戦では得点源となった小野
- 藤代は東大戦でPGとして貴重な経験を積んだ
- 公式戦初出場の鈴木広(左)の3P成功に大盛り上がりのベンチ