【硬式野球】春季リーグ開幕直前特集 番外編 ~期待の新戦力とチームを支えるスタッフ編~
2017年3月14日(火)
法政大学野球部合宿所
逆襲の春の訪れだ。長らく遠ざかる王座奪還へ闘志を燃やす法大ナイン。リーグ戦開幕を直前に控え、士気を高める彼らの現在の心境を伺った。最終回はルーキー対談、学生コーチ対談、渡辺主務の3組。今季の意気込みを語っていただいた。
選手、コーチ、主務インタビュー
ルーキー対談(佐藤勇基内野手、鈴木昭汰投手、村田雄大外野手、渡邉雄太捕手)
ーお互いの印象や性格を紹介し合ってください
佐藤勇→鈴木昭:テレビの中でしか知らなかったですけど、会ってみたら意外と可愛いやつだなって(笑)。
鈴木昭:それ第一印象ちゃうって。
佐藤勇:第一印象は、フレンドリーかなって思いました!先日一緒にショッピング行って服買ったんですけど、欲しいものが被って、僕が先に見つけたので僕が買いました(笑)。
鈴木昭:その服は諦めました。
鈴木昭→渡邉:住んでるところも遠いし、夏の甲子園で知ったんですけどキャッチャーだしバッテリー組むかもなと思って。多分積極的そうだなと思ってたんですけど、まさにその通りでした(笑)。
渡邉→村田:練習試合で1回戦った時があって、そのときにすっげえやつだなと思って、でも甲子園観てたら全然ヒット打たなくて(笑)。でも実際に法政に入ってからバッティング見たらすっげええげつなくて、意外とリーダーシップがあるタイプだなと思いました。
村田→佐藤勇:U-18に入ってて、横浜高校に藤平(尚真=東北楽天)がいたので「どんなやつ?」って聞いたら「めっちゃ守備がうまい」って言っていて、いざ本当に見たらめっちゃ肩強くて、紅白戦でもめっちゃ打つのでやっぱりJAPANだなと思いました。イケメンです(笑)。
佐藤:嘘つけ!絶対思ってない!
村田:めっちゃカッコいいです。
鈴木:ええ~~?
佐藤:ええ~?とか言ってるし(笑)。
ー高校の先輩について
佐藤勇:雄二(清水,法4)さんはかぶってないんですけど、満平(小林,法3)さんは合宿のときに良くしてもらったのを覚えています。寛士(伊藤,文2)さんはめっちゃ仲良くて、友達くらいです(笑)。
鈴木:自分が入寮するときにわからないことがいっぱいあったんですけど、そういうときに宇草(孔基,営2)さんが教えてくれました。高校時代からすごく面倒見てもらっていた先輩なので、そういう先輩が寮にいるとすごく心強いです。
村田:川口(凌,人3)さんは、小学生くらいの時から知っていて「凌くん」って呼んでたくらいの仲だったんで。ずっと見てて背中を追ってきた人なので、いつかは追い抜きたいと思っているんですけど、すごく優しくていい先輩なのでこれからも仲良くしてほしいです。
ー野球を始めたきっかけは
佐藤勇:自分の父が野球選手だったので小さい頃からそれを見ていて楽しそうだなと思ったのがきっかけです。
鈴木昭:小学生の時に自分はあまり運動していなくて、お母さんに「少しは学校のグラウンドにでも行って体でも動かしてきなよ~」って言われて少年野球を始めました。
渡邉:小学校3年生の時に愛知県出身なのでナゴヤドームにドラゴンズの試合めっちゃ観に行ってて、それで野球をやろうと思いました。
村田:幼稚園くらいの時にお父さんが草野球をやっていてそれを観て楽しそうだなと思って始めました。
ー野球以外にやっていたスポーツは
佐藤勇:幼稚園の時にサッカーやってました。その頃の夢は中村俊輔(ジュビロ磐田)になることでした。
村田:何を間違えて野球にしたの。
鈴木昭:今から野球辞めてサッカー行けよ。
佐藤:小学校のときに最初に埼玉にいたんですけど、名古屋に引っ越した時にたまたま周りに野球やってる子ばっかりでそれで野球を始めました。
鈴木昭:これスポーツなのかな?水泳です。
佐藤勇:スポーツやん、普通に。
鈴木昭:水泳です。2カ月くらいやってました。
佐藤勇:やってるうちに入らないわ(笑)。
渡邉:年中の頃からダンスやってました。
一同:え!?その体型で!?
渡邉:俺、細かったから。ヒップホップやってました。
村田:柔道やってました。柔道と野球は同じくらいの時期に始めました。
ー高校で1番心に残っている試合は
佐藤勇:高3の夏の最後の名電(愛工大名電)戦と日本代表で優勝した時の試合です。名電の方は序盤にかなり劣勢で苦しい展開でそのまま負けちゃったんですけど。高2の夏は名電とやって勝って甲子園行ったんですけど、でも高3の時は負けてそういう巡り合わせみたいなものもあって心に残っています。日本代表の方は、高3で初めて優勝した試合なので記憶に残っています。
鈴木昭:勝った試合っていうよりかは、やっぱり負けた試合ですね。秀岳館の試合ですね。
渡邉:僕の1個上の代の僕が出ていない試合なんですけど、夏の県予選の決勝で9回表まで6-3で勝ってたんですよ。1アウト取って甲子園やみたいな話してたら、そこから5点取られて逆転された試合で。そこから野球真剣に頑張ろうって思いました。その試合が一番僕の中では分岐点でした。
村田:常総とやった試合です。
鈴木昭:あざっす。
村田:2年の秋の関東大会の1回戦で、センバツがかかった試合で昭汰に完璧に抑えられて負けて、センバツを逃した試合が一番心に残っています。
鈴木:だいぶ覚えてます。
ー地元と東京の違いは
佐藤勇:街が違うのと電車に乗ってる人が多いことです。
鈴木昭:電車の多さでしょ。俺ら2両だよ。
佐藤勇:それはど田舎だからでしょ。
鈴木昭:ビルが多すぎっす。
佐藤勇:それは思った。
鈴木昭:でも名古屋でしょ?俺、茨城ですよ。森、田んぼ、あとは自分の家ですよ。家帰った時は、空気がきれいですごく落ち着くんですよ。茨城いいよ!
一同:(笑)
ーオフの日は何をしていますか
佐藤勇:午前中はずっと寝るんですよ、それで午後に買い物行ったりとかボウリング行ったりとかですかね。
鈴木昭:僕はまあ練習しますけどね~。
渡邉:絶対嘘や!
佐藤勇:俺一回も見たことないもん。
鈴木昭:オフは練習しないです。やっぱり友達と遊んだりとか、外出て買い物行ったりしますね。
渡邉:ずっと寝てます。
鈴木昭:オフに寝るのもったいないって思っちゃうんですよね。
佐藤勇:ちょっと遊ぶのが一番いいんだって。
渡邉:(村田を指して)こいつは家に帰りますよ。
村田:県内生の特権なんで。
佐藤勇:こいつオフ遊ぶの見たことないもん。
鈴木昭:遊ばないの?
村田:絶対遊ばん。
佐藤勇:なんで?
村田:俺は1人でいる時間が好きだから。
鈴木昭:じゃ今度遊ぼう。おっけ~~!
村田:家に1人でいるから。
鈴木昭:じゃ家行こう。
渡邉:家行くか。
佐藤勇:押しかけよう。
村田:ふざけんじゃねぇ(笑)。
鈴木昭:ひどいオフにしてやるよ。
ーご自身のアピールポイントは
佐藤勇:村田も言ってくれたんですけど、守備と肩には自信あります。
鈴木昭:自分は今までずっと安定感とか言われてきたんですけど、そういうところだけじゃなくて躍動感あふれるピッチングもできるというところを見てほしいです。
渡邉:肩の強さです。
村田:バッティングです。
ーそれでは4年間の目標を
佐藤勇:4年生のときに活躍してプロに行くことが目標です。
鈴木昭:プロに行くという目標は当たり前なんですけど、それに行くまでの過程でここぞという場面で必ず自分が先発という位置に立てればいいかなと思います。
渡邉:僕ももう一回りレベルアップして頼れるキャッチャーになって、4年後にはプロを目指したいです。
村田:自分のやるべきことをしっかりやるっていうことがこの4年間の目標です。
ー最後に応援してくださるファンの方にメッセージを
鈴木昭:俺言っていいですか?欲を言えば1年の春からしっかり結果を出して活躍できるように頑張るのでお願いします!
(取材:下河辺果歩)
佐藤勇基(さとう・ゆうき)
法学部1年 1998年5月9日生まれ
愛知県出身・中京大中京
177cm77kg 右投右打
昨夏、甲子園出場はならなかったものの、守備力の高さを買われU-18日本代表に選出。アジア選手権では遊撃手部門でベストナインを獲得した。肩の強さを生かした堅実な守備でベンチ入りを目指す。
鈴木昭汰(すずき・しょうた)
キャリアデザイン学部1年 1998年9月7日生まれ
茨城県出身・常総学院
176cm75kg 左投左打
絶対的エースとして、昨夏はチームを甲子園8強へと導いた。投手陣の不振に嘆く法大の新戦力となれるか。法大のエース、そしてプロ入りを目指す左腕の4年間の挑戦が始まる。
村田雄大(むらた・ゆうだい)
人間環境学部1年 1998年4月30日生まれ
神奈川県出身・横浜
185cm85kg 左投左打
恵まれた体格を生かした豪快なスイングが持ち味の大型スラッガー。横浜高校では4番を担い、昨夏の県予選では打率5割を記録した。左の大砲が名門復活への起爆剤となる。
渡辺雄太(わたなべ・ゆうた)
キャリアデザイン学部1年 1998年10月31日生まれ
愛知県出身・いなべ総合
175cm80kg 右投右打
いなべ総合高では2年秋から正捕手を務めたチームの大黒柱。3年夏にはU-18にも選出された。アピールポイントは肩の強さ。チームを支える扇の要として、日本一を目指す。
学生コーチ対談(小松裕哉、山下勇斗)
―最高学年のバトンを引き継いでみて
山下(以下や):自分達が上に立つまでは分からなかったけど、思ったより大変だったよね。
小松(以下こ):思ったより大変だった。
や:責任の重さも違うし、一言一言もすごく意味のある言葉になるから、簡単に指示出せないしね。それで全部が狂っちゃうから。
こ:今までは一番上の人がいたじゃないですか。ずっと今まで2人で3年生という立場でやっていて、山下も言ってたんですけど、いざ初めて上になったときに、上に立つ難しさっていうのを、今までも学生コーチとして上には立ってましたけど、改めて、組織の事実上トップという立場になってみて、難しいなと感じました。
や:大丈夫??(笑)そんな就活じゃないから(笑)。
こ:ヤバイ、緊張した(笑)。 や:もう就活慣れしてるから(笑)。面接かと思ったよ!(笑)
こ:ごめんね、何かもう面接になってる俺(笑)。
や:「なので私は御社に貢献できると思います」って付いてきそう(笑)
こ:付いてきそう⁉(笑)…学生コーチはそんな感じです!
―学生コーチは大変そうですね
や&こ:しんどいですよ。ブラック企業です。
―夜遅くまで活動されたりするんですか
こ:いや、もう朝が早い…。
や:朝が1番早くて、夜も遅い。なっ。
こ:そうそう。誰よりも残らなきゃいけないから。朝もね…。
―何時起きですか
こ:5時くらいじゃない?多分。5時に起きて練習行く、みたいな。
や:平日とか学校が始まったりすると、皆は授業によって練習する時間が変わってくるけど、学生コーチはそういうの関係なく、授業関係なく、一番早くから遅くまでいなきゃいけない。
こ:そうそう。朝がとにかく早いんです…。
―山下コーチは捕手として、小松コーチは外野手として法政に入学されましたが、学生コーチに転向したきっかけは
こ:挫折です。本当に。普通に実力が通用しないな、と思いました。で、あっ、これ本当に面接になっちゃう(笑)。もぅ~。
や:面接になっちゃうぞ、これ。それ、ESに書いとったやん。(笑) こ:ヤバイよ、この前しゃべったばっかだよ!(笑)それで、挫折して、無理だと思って、でもこのまま4年間やってくのもあれだしなぁと思って。何かチームのためにやりたいなと思ってやったのが学生コーチでした。
や:僕はけがです。肩の。リハビリに1年半かかるって言われたから。何か無駄な時間すごすのもあれだなと思って。学生コーチになった方が良いってくらいの感じ。
―現役の頃の経験が役にたったことは
や:選手目線で考えられる。
こ:選手目線で考えられることが一番かな。
―オープン戦では三塁コーチャーやベンチに入られていますが今のチームの様子は
や:今日の試合もですけど、あんな感じです。良いときは良いんですけど。
こ:そうですね。 や:ダメなときはダメなのでその辺のムラを無くすことが今の目標かな。
こ:全く同感です。
や:良いときは良いよ。バカ強ぇ。 こ:ほんと。でも今日みたいなね、ああいう一方的な展開になっちゃうと、会話が無くなっちゃうので、こっちも。なので、ベンチの中がすごくお通夜みたいな雰囲気で。それでこうなっちゃうので。ムラを無くすことが出来れば、本番でも結果出せるんじゃないかなって思います。
―お二人から見てムラを無くすポイントは
や:試合に出てる人間というよりは、もちろん出てる人間も大事なんだけど、ベンチにいる人間がどれだけ良い雰囲気を作って、守備で3つアウトとってベンチに戻ってくるときに、「おっしゃ、また攻撃いくぞ!」っていう雰囲気を作って迎えることが出来るかっていうのが大事かな。
―最近のオープン戦、昨季以上に声が出てる印象ですが、学生コーチのお二人が中心になって声かけを行っていますか
こ:とりあえず、ずっとベンチにいるんですけど、声を出し続けようとは思ってます。自分がやって初めて周りがついてくるっていうのが、割と小さい頃からじゃないですけど、高校の時の監督から教えられたことなので。それも、まず自分がやって、やっと周りがついてくるっていうのを今までの経験でも学んでるし、まずは自分が声をだそうと。そうしたら相乗効果じゃないですけど、龍馬(森,キャ4)とか、雄二(清水,法4)とか、ベンチにいる4年生がだんだん声を出していって、最終的にベンチが盛り上がっていくんじゃないですかね。
―山下コーチはどうでしょうか
や:えっと…何の話だっけ?
こ:いやいや(笑)。
や:何だっけ?
こ:声だしの(笑)。
や:あ〜。声出しはお前らがやってんのかって?
こ:(笑)
や:監督からの指摘もあったんですよ。「雰囲気が良くないよね」って。だから、森龍馬主将を筆頭にもうちょっとベンチの雰囲気を良くしていこうよってところから始まったから、まぁ、僕たちは声出すくらいしか仕事がないから、やってるのはやってるという感じですね。
―今、お二人の中での注目選手は
こ:(部屋の後方を指差して)俺はもうあそこですね(笑)。あ、駒場(嵩弘,文4)じゃないよ⁉(笑)駒場じゃなくて、奥の方!
―中山(翔太,人3)選手ですか
こ:そうそう!やっぱり中山かなぁ。面白いの。
や:見てておもろいのはねぇ。
こ:でも注目選手でしょ?そう言われると難しいな。
や:俺的には結構柏野(智也,営1)!
こ:あ〜。そうね!
や:柏野が注目選手かな!俺の中では。あいつがどれだけ神宮でも変わらず吠えて、投げて良い流れを持ってきてくれるかだな。
こ:確かに絶対にベンチにも入ってくるだろうしな。
(少しの間)
や:すいません!じゃあ、ありがとうございました!
(山下コーチ退出しかける)
こ:えっ(笑)。まだでしょ(笑)。
や:終わりかと思った(笑)。
ごめん、落ち着きないからね(笑)。どんどんいかないと、落ち着きないからね、俺(笑)。
―では、気を取り直して、森主将がどんな主将か教えて下さい
こ:イケメンだよなぁ…。 や:何か主将が合ってるんですよ。主将をやるために生まれてきた、みたいな。人の上に立つために生まれてきた存在と言っても過言ではない。 こ:過言じゃないよね。真面目もそうなんだけど、ちゃんとON・OFFがハッキリしてて、締めるところは締めたりとか、そういうのが出来てるから。人望も厚いし。彼が何でも率先してやるから俺らもちゃんとやらなきゃいけないっていう気持ちになって。そういう背中で引っ張るキャプテンって本当にすごくあるんじゃないかな。
や:俺なんて、今まで1年から3年まで遊んでて(小松コーチ笑い)、一番上の学年になったときに学生コーチのチーフ、学生コーチ長として、「何とか優勝に何とか優勝に」ってやってて、今取材とかされる立場にあるけどさ、あいつは、1年の頃からずっと頑張ってきたから。皆と違うのはそこかな。ちょっと1年の頃ってサボること考えちゃったり、どうせ試合出ないしとか。森もケガで全然リーグ戦のメンバーとかにも入れなかったのに、誰よりも一番最初にグラウンドに出て、掃除したりとか色々やってくれたし、そういう姿を皆見てきているからこそ、人望も厚いんだよね。
―話は変わりますが、実は先日行ったアンケート(詳しくはスポホウ4月号)の熱男ランキングで山下コーチが1位でした
や&こ:笑
や:なるほどね。
こ:誰だ、書いたの。
―小松コーチから見て、山下コーチの熱男エピソードは?
こ:熱男エピソード…(笑)
や:あれいけ!
こ:えっ、なになに?ごめん全然分かんない(笑)
や:あれいこっ!
こ:ごめん、全然分かんない(笑)熱男…熱男エピソードですか?(笑)…まぁ、もう日々の練習から熱いですからね。誰よりも声出してる(や:うんうん、だろうね〜。)し、これといったパッとした熱男エピソードは無いんですけど、日々の全体の練習の指揮をとっていく姿がもう、熱男そのものなんじゃないかな、と思いますね。ずっと側にいる僕が感じるのはそういうところですかね。
―では、逆に山下コーチから見て、小松さんの熱男エピソードは
こ:いひひひひ(笑)
や:熱いよ(笑)。小松は熱い‼小松は熱いよ!
こ:熱いよ、俺は。 や:本当に熱いよ!ってことだけ言っとくわ!あはははは! こ:本当だよ‼俺は熱いよ!俺は熱い‼(笑) や:(溜めて)小松は熱いぞ‼ こ:熱い熱い‼
―学生コーチの方は皆熱いイメージもあります
や:まぁ、1年生は淡々と仕事こなしてる感じもするけど、それはしょうがないよね。自分の我を出すというよりは、俺らの指示したことをこなす感じだからね。
こ:そうね。
や:それはしょうがないんだけどね。あいつらも2,3,4と上がってくるにつれてだんだんこう、
こ:成長して、熱男になってくるんじゃない!?
や:熱男になってくるな!
こ:もう(手振り交えて)「うおぉ!」っつてこう「行くぞ‼」ってなるな。
―今年の目標を教えて下さい
こ:今年の目標ですか?もう、日本一です。
や:日本一です!頑張りましょう!
こ:はーい、頑張ります!
―最後にファンの方々へメッセージをお願いします
こ:今年はずっと悔しいシーズンを過ごしてきたので、なんとも優勝して、ファンの方々に今までの恩返しと言いますか。味わってもらえなかった喜びを味わって頂きたいです。あと、これは個人的なことなんですけど、僕は福島県出身で、被災しまして。地元でも小松が法政で野球やってて学生コーチで頑張ってるっていう話を帰省したとき言われるので、そういった方々のためにも、福島で応援してくれてる方々のためにも優勝して、最高の結果で地元の方とか、被災した方々に喜んで頂けるように頑張っていきたいです。これが私の目標です!
や:法政って一番多いじゃないですか。スタンド行っても。応援してくれてる方は法政が毎試合一番多いと思うんですけど。自分が1年生の頃からずっと応援に来てくださってる方がたくさんいると思うので、優勝して、「今まですみません」って笑いながら謝るのが今の僕の目標です。
こ:おぉ…(笑)。
―ありがとうございました!
(取材:中西陽香)
小松裕哉(こまつ・ひろや)
スポーツ健康学部4年
1995年12月26日生まれ
福島県出身・磐城桜が丘
175㎝72㎏ 右投右打
法大野球部には外野手として入部したが、実力差を感じ学生コーチに転向。しかし、チーム1の文武両道と言われる小松にとって学生コーチははまり役。グラウンド上だけでなく、データ収集などでも活躍をみせる。今季は自身の出身である福島の方のためにも、優勝を掴みとる。
山下勇斗(やました・ゆうと)
文学部4年 1995年7月24日生まれ
福岡県出身・作新学院
173㎝78㎏ 右投右打
作新学院時代は1年次から捕手としてレギュラー入りを果たすほど選手としても実力者。大学に入学後、けがに悩まされ学生コーチに転向すると、新体制では学生コーチのチーフとなった。今季は現役時代の経験を存分に生かし、グラウンドにたつ1人の選手として優勝に貢献する。
渡辺悠大 主務
ー改めて昨年を振り返って
一昨年度が100周年ということで、結果を残せなくて昨年101周年、新たなスタートを切ったんですけど、なかなか結果が出ないというところで、今シーズンこそという思いはありますね。
ー結果が出ない点について、マネージャーとして足りなかった部分は
マネージャーとしては選手により良い環境が提供できなかったのかなと思います。
ーより良い環境というのは
例えば、去年だと鴨川キャンプでインフルエンザが流行してしまったりだとか、そういった先読みが出来ていなかった部分で選手に迷惑をかけてしまったところもあったので、そういった部分ですね。
ー今年主務になって優勝を目指すところで、自分にしか出来ないことは
自分は先を読むということを常に考えていて、例えば今年だったら、昨年インフルエンザが流行ったので、今年はお医者さんを呼んで全員に予防接種を打たせたりだとか、キャンプ地で流行ってしまったので、今年はキャンプ地で必ず消毒だとか手洗いうがいを徹底することだったりの環境づくりは昨年よりかは徹底できたかと思います。
ー主務の役割は
チーム全体のマネジメントと一言で言えばそうなんですけれども、あとはキャンプ手配だったりオープン戦を組んだり、監督は野球をグラウンドで教えていれば、それ以外は全部マネージャーがやっていると思っていただければ簡単かもしれませんね。
ーその中でも大変だと思う仕事は
大変だなと思う仕事は無いですけど、やっぱりキャンプ手配とかは細かいところまで詰めていかないといけないので、そういったところは神経をつかってやるところだなとは思います。
ー逆にやりがいを感じることは
マネージャーはやっぱり数値で評価されないものなので、OBの方とかに褒めて頂いたりそういったところが自分のモチベーションに繋がりますね。
ー特にやりがいを感じたエピソードは
100周年祝賀会を担当させて頂いたんですけれども、かなり上の方々とやりとりさせて頂いて、長嶋さんとかがいらっしゃった中で、その方々を喜ばせなければいけないプログラムの組み方を常に考えていて。そこは苦労たのですが、最後結果的に大成功して皆さんに喜んで頂けたので、それが1番嬉しかったですね。
ーそういった式典全て、基本的に主務の役割なのでしょうか
連盟90年祝賀会と、100周年祝賀会と、この間の山中(昭44年度卒)さんの祝賀会全部一応担当させて頂いて、全部成功出来たので、そこは評価して頂いたので良かったですね。
ー高校時代は
選手でした。大学からマネージャーです。
ーマネージャーに転向したきっかけは
二高の時に、怪我もあって思うように出来なかったというのもありますし、本気でもう一度日本一を目指したいという中で、自分が一番日本一に貢献できる形というのは、マネージャーであると考えました。もう1つは、将来海外で働きたいという夢があって、その中で大学時代に留学するのかそれとも野球部のマネージャーになるのかと考えた時に、やっぱり野球部のマネージャーで、心の芯の部分から鍛え直そうと思ったのがきっかけです。卒業したらすぐにでも海外で働きたいとは思いますね。
ー前任の高野(峻一郎)主務と比べて、自分はこういう主務だというのは
高野さんはあんまり前にでるタイプではなくて本当に裏で裏でやっていくタイプだったと思うんですけど、自分は良い意味でも悪い意味でも裏方じゃないと思って、自分が前線でやっているという意識でやっているので、そういう部分ではちょっとギャップがあるかもしれませんね。
ー主務目線でみて、森主将の代は
龍馬を中心にミーティングとかもたくさん行ってますし、チーム全体の一体感というかそういうのはすごく、全学年風通しが良いチームだなという風には感じます。
ー注目の選手は
相馬(優人,営2)です。彼はすごく野球を知っているというか。機動力があって、走塁とかもすごいので、やっぱり健大高崎で野球を教え込まれてるなという印象ですね。
ー今シーズンの意気込みを
ラストシーズン、日本一絶対に獲って、応援して下さっている皆さんと喜びを分かち合いたいと思います!
(取材:山口有沙)
渡辺悠大(わたなべ・ゆうだい)
法学部4年 1995年5月10日生まれ
神奈川県出身 法政ニ
176cm66kg
「マネージャーは裏方ではない」を信条に活躍している実力派主務。ブログでもブログリーダーを務め、ユニークに野球部を発信している。今季は選手と共にベンチに入り、更に精力的に活躍をする。愛称は「なべぞう」。
フォトギャラリー
- 笑顔で談笑するルーキーたち
- 取材後はサイン色紙を書いていただいた
- 山下コーチの熱男ポーズにも注目だ