【ハンド】2017年度関東学生ハンドボール連盟春季リーグ戦 第3節 対日体大 勝利への絶好機逃すも、手応え感じる2戦連続ドロー!
2017年度関東学生ハンドボール連盟春季リーグ戦 第3節 対日体大
2017年4月23日(日)
明大和泉キャンパス体育館
前節、劇的な引き分けで勝ち点を拾った法大。今節も最後まで一歩も譲らない激戦を繰り広げた。終了5秒前に得たチャンスを決めきれず、惜しくも引き分けに終わったものの、強固なディフェンスを武器に安定した戦いを続けている。
試合結果
トータル試合結果
24 法政大学 |
11 | 前半 | 11 | 24 日本体育大学 |
---|---|---|---|---|
13 | 後半 | 13 |
スターティングメンバー
ポジション | 選手名 | 学部・出身校 |
GK | 深井亮太 | 理工3・浦和学院 |
CB | 福本直也 | 経済3・法政二 |
RB | 内門竜之介 | 経済4・鹿児島工業 |
LB | 山本祐輝 | 社会2・浦和学院 |
RW | 竹野恭平 | 社会4・法政二 |
LW | 高間アミン | 経済4・富岡 |
PP | 下條輝 | スポーツ健康4・法政二 |
交代選手
ポジション | 選手名 | 学部・出身校 |
GK | 仲村充 | 社会3・藤代紫水 |
GK | 福本吉成 | 経済1・北陸 |
CB | 山本晃大 | スポーツ健康2・大分雄城台 |
RB | 本田悠也 | 社会1・大分 |
LB | 松岡寛尚 | 経済2・藤代紫水 |
LB | 黛祐貴 | 経済2・富岡 |
RW | 本田拓海 | 社会2・法政二 |
LW | 田島走 | 社会3・藤代紫水 |
PP | 斉藤航大 | 経済4・浦和学院 |
戦評
リーグ戦開幕から2試合に渡り、明大、筑波大の強敵を相手に接戦を繰り広げた法大。春季リーグ3戦目となる今節、対するのは日体大だ。勝ちきれない流れを断つためにも、初勝利を挙げたいところである。
序盤は攻めあぐねた法大。無得点が続くも、ディフェンスが機能し、開始3分はゴールレスの状態で経過。4分に高間アミン(経4)がPTを決めて口火を切り、その後はリードを許しながらもロングシュートを高確率で沈めて何とか食らいつく。クロスを交えて切り込んでくる日体大フローター陣に対しても臆せず守り、9分からの10分間は無得点にシャットアウト。その間、着実に加点し8-5とリードを奪う。しかし失点は最小限に抑えていながらも得点を伸ばしきれず、終了間際の速攻で逆転を許してしまう。法大も直後に田島走(社3)がワンマン速攻を落ち着いて決め、11-11のタイスコアに戻してハーフタイムを迎えた。
後半序盤、法大はリズムを掴めない。ミスからの速攻で失点を重ね、37分時点で13-17と4点を追う状況に。それでも後半から投入された本田拓海(社2)と本田悠也(社1)の活躍で3、4点のビハインドをキープしながら試合を進める。さらに前半からロングを防がれていた松岡寛尚(経2)も、45分に9m外から意表を突くシュートを決めて、2点差に詰め寄る。直後の本田悠のミドルで1点差とし、勢いを増す法大だったが、47分に高間が痛恨の失格処分。エースを欠いて残り時間を戦うことになった。その後の2分間は1人少ない影響で次々とパッシブを食らい、20-23と点差が3点に広がる。大勢が決してしまいそうな苦しい流れだったが、ここでGKの仲村充(社3)が奮闘。相手の決定機をことごとく防ぐとオフェンスも奮起し、残り5分で23-24と全く分からない展開に。58分の山本晃大(スポ2)のシュートはバウンドがゴールを超えて惜しくも外れたが、59分に山本祐がロングを決めて遂に同点に追いつく。その後相手の攻撃を防ぎ、残り20秒法大ボールでタイムアウト。時間をたっぷりと使い、山本祐がカットインからチャンスを迎えたが、シュートは僅かに枠の外。すると残り数秒から逆速攻を食らい、試合終了と同時にネットを揺らされてしまう。ブザーがかき消されるほどの歓声で、審判団は即座に判定を出せず。協議の結果はノーゴール。胸を撫で下ろした法大はギリギリで勝ち点を拾い、2試合連続の引き分けとなった。
ここ2試合、ディフェンスは機能している。昨季に比べて「高さはない(佐藤監督)」ものの、フットワークを生かして60分間粘り強く耐え続けている。となると、現在の課題はオフェンス。監督は様々なセットを起用し、選手たちもそれに応える活躍を見せてはいるものの、得点数自体が少し物足りない。この日でいえば、攻めあぐねて逆速攻を多く食らった後半序盤の戦い方には悔しさが残る。次節の相手はここまで不調の東海大。課題の攻撃面を改善すれば、初勝利は必然となるはずだ。(下田朝陽)
監督・選手コメント
佐藤浩監督
-試合を振り返って
一言で言うと得点力不足ですね。失点数は合格点ですし、自分たちのミスから逆速攻で4.5点やられているので、実質は20点以下に抑えています。GKも頑張ってくれたので、攻めあぐねた時の次の展開が必要だなと感じました。
-今季は上手く守れている試合が多いですが
平均身長は下がっていますし、3枚目の出来る選手が減った中で、ディフェンスのピストンがよく出来ているので失点も減っていると思います。
-長谷川選手が抜けたところに2人のポストを使っています
下條は動き回るポストでディフェンスは凄く守りづらいと思いますし、よく撹乱できていると思いますね。斉藤は体格を生かした選手なので、下條とは真逆の選手として起用しています。フローターのプレーの幅も広がるので、流れを変える存在として使い分けています。
-最後のプレー、逆速攻を食らいましたが時間の使い方としてはベストでしたか
外しさえしなければ大丈夫だったんですけど、外してしまったのでああなったという事ですよね。時間も5秒切ったら打ちましょうと話していたので、やり切れたと思います。相手も良いGKでしたので、少しコースを狙いすぎたかなと思います。
-次節に向けて
自分たちのハンドボールが出せれば良い試合が出来ると思いますので、しっかりと準備して臨みます。
下條輝
ー今日の試合を振り返って
終始ちょっと日体大の素早い速攻にやられてしまって、展開的には勝てるゲームだったのを引き分けになってしまいました。ですが前回の試合に引き続いて負けてる試合から追いついたのは良かったかなと思います。
ーここまでディフェンスがよいが
そうですね。僕はオフェンスよりもディフェンスがメインの選手なのでオフェンスが活躍できない分ディフェンスで頑張っています。
ーいい流れで前半戦を乗り越えて来たことについて
今までだったら点差が離されて終わりだったんですけどしっかり追いついています。この粘りを引き分けから勝ちに繋げられるようにしたいです。
田島走
ー今日の試合を振り返って
高間アミンさんというスーパースターがいるので出場機会は少ないんですが、その中で結果を残す、自分の仕事をするっていうのが自分のできることだと思っています。自分の仕事というのはチームの盛り上げ役ってことですね。あとは走る。こういう誰でもできる単純なことを一生懸命やらないといけないなと思っています。この後のリーグ戦も出た時にやるべきことをやれるようにしたいです。ベンチにいても試合に出てもチームを鼓舞したいです。
ー接戦の場面で速攻で2回得点しましたが
名前の通り走るのが取り柄なので(笑)
ー引き分けが続いていますが勝つために必要だと思うことは
最後は逆転できるかどうかのところで交代してしまいました。コートを出る直前のシュートを決められずに交代してしまったので、そういうシーンでシュートを決めきることが大事だと思います。
ー次の東海大戦に向けて
今日はアミン(高間)さんがレッドカード出されてしまって僕が試合出られたので良かったですが、アミンさんが疲れた時に代わっても遜色ないように頑張りたいです。アミンさんみたいなポジションを狙ってます。次も走っていきたいです!
本田悠也
ー今日の試合を振り返って
本当は勝てる試合だったと思うんですけど、相手の速攻がうまくて、対応できずにやられてしまいました。
ープレッシャーのかかる場面で多く活躍されました
上級生が自分のプレーをやってこいと言ってくれたので、思い切りやるだけでした。途中交代で流れを変えたいと思っていたので、自分から仕掛けていきました。
ー自分のプレーの持ち味は
自分は身長が低いんですけど、その分相手をかわす動きとかだと思います。
ー高校との違いは
大学生はフィジカルが強いので、その分パワーの差を感じます。
ー自身の課題は
サイドがあまり上手く使えていないので、もっとアウトに行って、サイドを使えるようにしたいです。
ー今後へ向けて
まだ一回も勝てていないので、次こそは勝てるように頑張りたいです。
フォトギャラリー
- 今季初勝利を狙って挑んだ
- センスのあるパス捌きを見せる福本
- フローター陣随一のフィジカルを持つ内門
- 苦しい場面で頼りになる山本晃
- カットインからシュートを打つ山本祐
- 本田悠は1年生ながら堂々のプレー
- 田島が速攻からシュートを決める
- 得点に盛り上がるベンチ