【卓球】平成29年度秋季関東学生リーグ戦 1部 対専大、明大 昨季の王者専大、そしてインカレ王者明大に敗れ3連敗でリーグ戦を折り返すことに
平成29年度秋季関東学生リーグ戦 対専大、明大
2017年9月8日(金)
港区スポーツセンター
早大に完敗し迎えたリーグ戦2日目。今日は第1試合で昨季の王者・専大に挑んだ。ダブルスペア、青山昇太(営2)が勝利するなど奮闘するも最後は敗れた。第2試合はインカレ王者の明大と対戦。しかし相手の圧倒的な力の前になす術なく敗れた。この結果、
3連敗でリーグ戦を折り返すこととなった。
試合結果
トータル試合結果:専大戦
2 法政大学 |
1 |
シングルス |
4 |
4 専修大学 |
---|---|---|---|---|
1 |
ダブルス |
0 |
試合結果
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 | |
---|---|---|---|---|
1 | ● | 南波 裕輝(営4) | 2-3(11-8、11-6、10-12、8-11、6-11) | 田添健汰 |
2 |
● | 矢野雅大(法3) | 0-3(5-11、8-11、3-11) | 田添響 |
3 | ● | 高取侑史(法2) | 1-3(3-11、10-12、3-11、6-11) | 三部航平 |
4 | ○ | 青山昇太(営2)・高取 | 3-1(13-11、8-11、14-12、11-7) | 田添健・郡山北斗 |
5 | ○ | 青山 | 3-2(11-6、12-10、11-7、9-11、12-10) | 東勇渡 |
6 | ● | 中野優(法1) | 1-3(8-11、11-6、5-11、5-11) | 及川瑞基 |
7 | – | 藤森文人(法4) | – | 郡山 |
トータル試合結果:明大戦
0 法政大学 |
0 |
シングルス |
3 |
4 明治大学 |
---|---|---|---|---|
0 |
ダブルス |
1 |
試合結果
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 | |
---|---|---|---|---|
1 | ● | 大槻周瑛(法3) | 0-3(7-11、3-11、3-11) | 森薗政崇 |
2 |
● | 南波 | 1-3(8-11、11-9、7-11、10-12) | 龍崎東寅 |
3 | ● | 青山 | 1-3(11-13、11-7、12-14、10-12) | 船本将志 |
4 | ● | 青山・高取 | 1-3(4-11、4-11、17-15、6-11) | 森薗・渡辺裕介 |
5 | – | 矢野 | – | 渡辺 |
6 | – | 中野 | – | 酒井明日翔 |
7 | – | 高取 | – | 遠藤竜馬 |
戦評
専大戦
結果だけ見れば2-4。それでも昨季無敗のチャンピオンに0-3から2連取したことは今後につながっていくはずだ。
まず登場したのは主将の南波裕輝(営4)。相手は今年の世界選手権代表で、リーグ戦通算36勝の大エース田添健汰だった。相手の強烈なフォアにもフォアで応戦し、ラリーに持ち込みミスを誘う。この流れがうまくはまり、2セットを連取する。第3セットはリードを奪われたところから逆転しマッチポイントを握る。しかしエッジボールなどの不運もあり再逆転で落としてしまう。すると百戦錬磨のエースが勢いに乗り、南波の方がミスが多くなってしまった。セットを連取され、フルセットの末、つかみかけた勝利を手放した。
2番手の矢野雅大(法3)は生命線のカットが決まらず、積極的に攻撃に出るなど試行錯誤しながらのプレーが続き、ストレートで落とす。
3番手の絶好調男、高取侑史(法2)は三部航平と対戦。夏のインカレ準々決勝で負けた相手とのリベンジマッチとなった。どのセットも序盤から流れをつかんだのは高取の方だったが、連続失点から崩れる。1セットこそ奪ったがそこまで。チームは3連敗で追い込まれた。
ここで出てきたのがダブルス。高取も昨日「ダブルスでも勝っていきたい」と語っていたが、今回対戦するのは全日本総合選手権優勝経験のある田添健・郡山北斗ペア。「ダブルスで調子を上げてシングルスに臨みたい」と語っていた青山昇太(営2)が躍動。鋭く決まるドライブが冴え渡り、相手を翻弄。第1セットはデュースに持ち込むとその勢いのまま先取する。第2セットこそ奪われたが、3,4セット目はラリーの応酬に勝ち切った。ミスをする相手に対し、高校時代からペアを組むこちらのコンビネーションは別物だった。セットカウント3-1で奪い、勝利へ望みをつなぐ。
続く青山に対するのはサウスポー東。セットを奪い合い、迎えた最終セット。タイムアウトも挟むも相手の流れを止めきれない。先にマッチポイントを握ったのは東の方だった。8-10となりサーブ権は青山に。ここで青山がサービスエースを決めるとここから4連取で一気に勝利を決めた。勝負所でのわずかな差が、不調に苦しんだエースに勝利を与えた。
2-3と徐々に差を詰め6番手に出てきたのはルーキー中野優(法1)。これがリーグ戦初出場となった。緊迫した展開と初出場の緊張で出だしから5連取され、1セット目は落とす。しかしここから大学の団体戦に慣れてきた中野が本領発揮。長い手足を生かしラリーのどんな球にも粘り強く食らいつき、相手のミスを誘った。フォアドライブも効果的に決まり2セット目を取り返す。その後は地力の差を見せつけられ1-3の敗戦となり、チームも敗れる結果に終わったが「自分のプレーを出せるようになった」と成長につながる1敗となった。
やはり王者は強かった。それでも難敵に勝利したダブルス、青山が辛くもつかみ取った1勝、中野の初出場と収穫の多い試合となった。 (飯田翼)
明大戦
専大に善戦したものの敗れて迎えた明大戦。相手はインカレを制した強豪である。
1番手は大槻周瑛(法3)が登場。相手はエースの森薗政崇。しかしその牙城を崩すことは簡単ではなかった。1セット目こそ7-11と粘ったものの、その後は相手の速い打球についていくので精一杯。思ったようにプレーさせてもらえずストレート負け。
2番手は南波。相手は昨季勝利している龍崎東寅。1セット目を奪われるが、南波も意地を見せる。龍崎の攻めに対抗するようにドライブを放ち、2セット目を奪う。しかしその後は流れをつかめない。龍崎の流れるようなプレーに対応できずに敗戦。
3番手は今日勝利を挙げている青山。1セットを取り合い迎えた第3セット。デュースまで持ち込むも、相手のドライブ攻撃が要所で決まりこのセットを落とした。次のセットもデュースとなるもここでも競り負け、法大は後がなくなった。
ダブルスの相手は強豪の森薗・渡辺祐介ペア。序盤からその実力を遺憾なく発揮される。手も足もでずセットカウント0-2に。3セット目は接戦となり、デュースに。自らのサーブのポイントを奪い合う激しい展開に。なんとか相手の攻撃を凌ぎ、17-15でこのセットを奪う。しかし反撃もここまで。最後は相手のコンビネーションの前に圧倒され敗れた。
これでリーグ戦前半戦は3連敗となった。しかし強豪の3校相手に善戦できている試合も多い。来週には残りの試合が行われる。1部残留そしてAクラスへ、もう負けは許されない。次こそ勝利を見せてくれ。(石川大悟)
選手インタビュー
青山昇太
―今日の試合の振り返りをお願いします
シングルスが2試合、ダブルスが2試合の4試合やって、調子自体は良くなかったんですけど今回の試合では自分の持っている実力は出せたかなと思います。
―本調子ではないと思いますが、なにかきっかけがつかめるようなことはありましたか
団体戦だと「みんなのために頑張ろう」という気持ちになれるので、負けている状態でも諦めないで試合できるところが精神的に強くなれたかなと思います。
―1年生の中野選手が団体戦のオーダーに入ったことについてどう考えていますか
彼は今1年生なので、正直そんなに期待されていないとは思うんですけど、そこを自分で変えていってほしいと思います。
―明大にストレート負けを喫したことについて
自分がシングルスで1本とらなくてはいけなかったんですが、取られてしまいました。ダブルスでも負けてしまったんですけど、内容的には良かったので収穫できるものはあったのかなと思います。
―開幕2戦は後半でのオーダーでしたが
ダブルスが僕と高取なので、どちらかが後半に出ないといけないんですけど、僕は今調子が悪いので、ダブルスで調子を上げて、そのままシングルスの試合に臨む、というのが今は理想です。
―後半戦についての意気込みをお願いします
昨日と今日、対戦したチームよりは実力が少し劣っているチームとの対戦になると思うんですけど、しっかり勝ってAクラス争いに食い込んでいけたらいいなと思います。
中野優
ーリーグ戦初出場となりましたが、今日の試合を振り返って
雰囲気に飲み込まれてしまい、出だしは緊張しました。後半は少し慣れてきて、少しずつ自分のプレーができるようになりました。
ー後半から立て直せた要因は
高校の頃から団体戦に出ていて、団体戦に慣れていたからだと思います。初めは感覚が少し違ったので難しかったんですけど、後半からはいつもの団体戦なんだと思えました。
ー大学リーグの雰囲気は
高校の時と比べると盛り上がり方が違いますね。高校生はジャンプして応援したりするので、そこの雰囲気が違うと思います。
ー対戦相手の印象は
対戦する前から格上の選手だと分かっていたので、とりあえず向かっていく気持ちで臨みました。
ー先輩からのアドバイスは
対戦相手の及川選手は、藤森さんの高校時代の後輩だったので、サーブレシーブのアドバイスをもらいました。
ープレーする際に心がけたことは
相手はブロックが固くて、それを打ち抜かなくてはならないので、守ってたら勝てないと思い、常に攻めるように心がけました。
ー後半戦へ向けて
ここまで全敗なんですけど、相手も変わってくるので、出来るだけ勝ち越せるように頑張っていきたいです。
フォトギャラリー
- 強豪ペアに勝利した
- 勝利へあと一歩だった南波
- 矢野は持ち味のカットを生かしきれなかった
- インカレに続き三部(専大)に敗れた高取
- 青山は今日シングルスで唯一勝利した
- ルーキー中野がリーグ戦デビューを果たした
- 大槻は力の差を見せつけられた
- 次戦は絶対に負けられない