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【バレー】秋季関東大学男子2部リーグ戦 対国士大 格上に力の差を見せつけられ、今季3つ目の黒星。入れ替え戦への道が完全に閉ざされる。

バレーボール

【バレー】 秋季関東大学2部リーグ戦 対国士大 格上に力の差を見せつけられ、今季3つ目の黒星 入れ替え戦への道が完全に閉ざされる

2017年度秋季関東大学男子2部リーグ戦
2017年10月1日(日)
立正大スポーツキューブ

 昨日、大東大戦でまさかの負けを喫した法大。連敗を阻止すべく挑んだ相手は、現在負けなしの国士大だ。格上のチーム相手に粘りのバレーを見せるも、勢いに乗り切れず勝利を国士大に奪われた。これで3連敗となり、入れ替え戦への希望は絶たれてしまった。

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入れ替え戦行きを逃し、肩を落とす選手たち

試合結果

トータル試合結果

1
法大
14 1セット 25 3
国士大
25 2セット 20
15 3セット 25
22 4セット 25

法大スターティングメンバー

背番号 選手名 ポジション
22 大村翔哉(営1) WS
榎本京祐(法4) MB
18 藏田大輝(法2) WS
23 佐藤優弥(文1) WS
15 前田隆二(営2) MB
19 西田寛基(営2) S
小林慎平(営4) L
20 白井乾太(営2)
 ※WS…ウイングスパイカー、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ
 

途中出場選手

背番号 選手名
26 竹田将也(営1) 
河西孔明(法3) 
11 渡邊和馬(文3) 

戦評

 青学大、大東大に敗れ2連敗と入れ替え戦出場へ後がない法大。9試合目となる今節は今季2部に降格した国士大と対峙した。

 第1セット、開始から国士大オポジットの工藤拓巳が強烈なサーブをたたきこみ1-5とリードを奪われる。法大も負けじと強力なサーブを打ちこむものの、安定したレセプションを崩すことができず、なんとか攻撃をしのぐ、防戦一方の展開に。相手の勢いに押され、普段通りの法大のバレーができないままじわじわと差を広げられるが、藏田大輝(法2)、大村翔哉(営1)などサイド陣が気を吐き、なんとか追いすがる。しかし開いた点差を埋めることができず14-25とこのセットを大差で落とした。

 しかし第2セットは打って変わって序盤から法大ペース。榎本京祐(法4)のクイックを皮切りに大村のライトバック、佐藤優弥(文1)の技ありの軟打など多彩な攻撃を展開し、一歩のリードを奪う。試合が進むにつれサイドアウトの応酬となる一進一退の攻防となるものの、終盤のタイムアウトで立て直した法大は21-19の場面からダメ押しとなる3連続得点で国士大を突き離し、25-20で第2セットを奪取。今季ストレート勝利を続けてきた国士大から初めて1セットを奪った。

 この勢いのままとりたい第3セットだが、相手も昨季まで1部リーグに所属したチーム。 国士大のコンビバレーを前に流れを奪えず、法大はタイムアウトまで3-8とまたしても点差をつけられる。その後も相手の強打に手を焼き7-15と差が広がるものの、ここで大村、佐藤の1年生サイド陣が奮闘。リバウンドや藏田のナイスレシーブでつながったチャンスを確実に得点へと変え、6連続得点を挙げて13-15と2点差まで追いつく。しかしタイムアウト後、立て直しを図ってきた国士大に今度8連続得点を挙げられ、これが致命傷に。15-25と再び点差をつけられ、勝利へ崖っぷちの状態となった。

 是が非でも取りたい第4セット、開始から法大は選手が各々声を出して士気を上げ、7-1と大幅にリードを奪う。また、相手の強烈なサーブでネット側まで上がったボールも西田寛基(営2)がしっかりとトスを上げ得点につなげる。その後も苦しいラリーが続く中で、小林慎平(営4)や佐藤がボールをつなぎ榎本がクイックにブロックにと躍動。法大ペースで試合は進み20-17と先に大台の20点に乗るものの、アウトと思われた相手のスパイクが法大のワンタッチと判定が変わり、これで完全に流れは国士舘大に。「切り替えられなかった」(榎本)と相手に5連続得点を挙げられ逆転を許すと、勢いを奪い返せず第4セットは22-25で悔しい逆転負け。格上相手に熱戦を繰り広げたものの勝利を収めることはできなかった。

 他大学の結果により、またしても入れ替え戦へ進めないことが決定した。今年1年間掲げられていた、最大の目標である1部昇格。試合後、主将の小林は「勝たせられなかった情けなさ、成し遂げられなかった悔しさがある」と口にした。それでもまだ全ての試合が終わったわけではない。「あの悔しさがあったから」と1部の舞台で言える日まで。法大バレー部はこれからまた少しずつ、それでも着実に、歩みを進めていく。(本間美来)

 

インタビュー

濱口純一監督

―今日の試合について
連続失点するという場面が多かったので、そこが上位と下位の差かなと。昨日よりはいいゲームができたので、それを継続できていない。チームとしての完成度がまだまだ低いということになると思います。

―今週は特にサーブレシーブで苦しみましたが
当然まだまだ佐藤くん藏田くんもサーブレシーブに関しては発展途上中でもあるし、そこをなんとか彼らなりにフォローしながら二段をしっかり大村だったり藏田がやっていたと思いますけどね。うちの選手もそうですけど相手がいることなので、攻略はしてくるので技術量の差を埋めなきゃいけないと思います。

―国士大対策としてはどのようなことを
ブロックの付けだったり、サーブを狙うポジションとか、対策はどのチームも同じように何番狙うってことだったり、ローテーション弱いところ攻めたり。そういうところですね。

―昨日フルセットの末に敗れた大東大戦については
昨日はどちらかというと今日のようなチームの入りをすればストレートで勝てたと思うんですけども、始まりにうちから連続でミスをすることが多かったので、そのへんの差が。逆に向こうにのびのびバレーをやらせてしまった。サーブでは崩したと思うんですけど、ブロックで抑えることができなかったのが敗因だったと思いますね。

―序盤にリードしながら中盤から終盤にかけて逆転されて落とすセットが多かったですが
終盤以降、残り2、3点というところで点を取れないのが課題でもあるし、そこが今の僕らの現状でもあるので、そこに集中して合わせることが必要じゃないかと思うんですけど、それ以前に技術量の差とかがトップのチームとはあると思うんで、残り2戦あるんですけど、修正していければと思います。

―ミドルは前田選手の他に、森川航多(デザ工4)選手、佐々木鴻輔(文3)選手、榎本選手と使い分けての起用でした
状態がいい選手を使うということと、前田に関しては多少けが明けなので試合勘がないというのが終盤になって響いてきているので使い分けていきたいと思います。

―2週間後の次戦に向けて
このチームでできる試合はリーグ戦に関しては2試合しかないので、勝利で終われるようにっていう感じで。勝って終わって全日本インカレにつなげようと監督もそうですし選手たちもそう思っているはずなので、しっかりその準備だけをして試合に臨みたいと思います。

 小林慎平主将

ー今日の試合を振り返って
入れ替え戦の可能性が消えたので、悔しいし、勝たせられなかった情けなさというのはありますね。入れ替え戦の可能性が消えたということに対しては残念というか。今年1年の目標だったので、成し遂げられなかった悔しさはあります。

ー今日の敗因は
サーブレシーブが崩れたというのが一番の敗因かなと思います。

ー1部降格組との差を感じた試合でしたか
はい。

ー具体的なその差とは
個のスキルもそうですし、相手の方がやはり少し上回っていたと。メンタル的なところもあったと思います。

ー残り2試合をどのような思いでプレーしたいと考えていますか
まだ考えられないので、オフを挟んで気持ち切り替えて、あと二つ前向きに頑張るしかないのかなと。それを全日本インカレに繋げるように試合出来ればいいかなと思います。

榎本京祐

ー今日の試合を振り返って
今日は国士舘大戦ということでしたが、昨日負けてしまって入れ替え戦の可能性が薄れていて。でも負けてもいい試合なんてないので全力を出し切って戦ったのですが、国士舘の実力の方が優って押し負けてしまったという感じですね。

ー前節からスタメン復帰しましたが、ゲームキャプテンとして心掛けたことは
昨日、自分は試合に出なくて非常に迷惑を掛けた部分がたくさんあったので、今日は試合に出たからにはチームを引っ張っていこうと。昨日自分ができなかったことを今日コートに入ってしっかりやろうという思いで入りました。

ー具体的にどんなことをしましたか
しっかり声を出してチームを盛り上げることを心掛けていました。ゲームキャプテンとして、ムードメーカーとして、チームを盛り上げようとしました。

ー昨日よりチームの雰囲気が良くなっているように感じましたが
今日の試合後のミーティングの中で、みんなやっていて「楽しかった」という言葉が多く出てきて、昨日はコートの中で盛り上がりが足りなかったのですが、今日は時々笑顔もあって良いムードでできたと思います。でもやはりムードがいいだけでは国士舘の実力の方が上なので勝てないのだなというのが正直なところです。

ー4ゲーム目は判定の審議で相手の得点が認められてから、悪い流れを断ち切れなかった印象です
昔から法政は判定で恵まれないところがあったので、ここは毎回あるところだからしっかり切り替えていこうと話はしたのですが、結局切り替えられなくてずるずるいってしまいました。これからそういうところをしっかり切り替えていく、というのが自分たちの課題になっていると思います。

ー次週は1部から降格してきた中央学院大とも当たりますが
中央学院も非常に高いチームだと思うので、ミドルブロッカーの自分を中心にしっかりブロックのシステムだったり、手の出し方だったりをこの1週間でしっかり調整して、主にブロックをメインにやっていきたいです。

ー意気込みをお願いします
まだリーグ戦が終わったわけではないので、しっかり全員で前を向いて次の試合に臨みたいなと思っています。

白井乾太

ー今日の試合を振り返って
絶対に負けられない試合だったんですけど、負けてしまって残念です。

ー前回の大東戦から切り替えたことは
前回も普段通りのバレーでは負ける相手では無かったので、気持ちの面で後手後手に回ったのが大東大に負けた1番の要因だと思うので、そういった意味では全員で気持ちを込めて1セット目から挑めたかなと思います。

ーチーム3連敗となりましたがチームの雰囲気は
雰囲気は悪く無かったんですけど、「勝たなきゃ」っていう気持ちが空回りしてしまった感じですね。

ー今後への意気込み
4年生最後のリーグ戦で3連敗というのは本当に情けないことなんですけど、4年生のためにも後2試合勝って終わりたいと思います。

佐藤優弥

ー今日の試合を振り返って
1部から落ちてきたと言っても、強かったなと思います。強打のレシーブだったりつなぎだったり、ボールが落ちないっていうこともありましたし、サイドがしっかり決めきっていたのでそこが1部と2部の違いなのかなと思います。

ー今日の試合は昨日の大東大戦より良い雰囲気の中で戦えていたように思います
昨日大東とフルセットで負けましたが、入れ替え戦に行ける確率はまだゼロではないということで、しっかり最後まで戦い抜こうということで試合に臨みました。

ー国士大への対策としてはどういったことに力を入れていましたか
クロス打ちが多いのでブロックはクロスに締めたりっていうことはありましたね。

ーサーブに苦しんだ印象です
他のチームのジャンプサーブに比べると、国士舘は人と人の間に打ってきたりとか、コンスタントに強いサーブをいっぱい打ってきたりするので、その点ではやはり目が慣れていなくて。ボール慣れしていないというか、そういう強さが周りのチームとやはり違ったなと思います。

ー今現在のご自身の課題としては
春に引き続いて自分のデータは取られていると思うんですが、スパイクに関してはいいんですけど、サーブレシーブは必ず狙われてくるのでもっとしっかり返していけたらなと思います。

ー3連敗となりました
結果は負けてしまったんですけど、まだあと2戦残っているので、しっかりその2戦戦いきって、次の全日本インカレや来年の春リーグにつなげていけるようにプレーしたいと思います。

ー改めて再来週の中学大戦に向けて
中学大も元1部なので、油断せずにしっかり自分たちのバレーをして、昨日の大東大戦の3.4セット目や今日の国士大戦みたいに盛り上がって試合を運んでいきたいです。

フォトギャラリー

  • IMGP1868 Rチームの司令塔として、バックトスを上げる西田
  • IMGP1881 R小林主将は1部昇格の最後のチャンスを逃し、落胆の色を隠しきれなかった
  • IMGP20042 Rゲームキャプテンの榎本は苦しい場面でも、コート内の仲間に声を掛け続けた
  • IMG 09792 R小林主将を中心に試合前に円陣を組むレギュラー陣
  • IMG 09902 R1年生ながら今期も主軸として活躍する佐藤
  • IMG 12282 R前節の悔しさを晴らすことはできなかった
  • IMG 14222 R国士大のサイド陣を阻止できず、3枚ブロックが破られる
  • IMG 14273 R入れ替え戦行きを逃し、肩を落とす選手たち
 

 

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